アセット・バリュー・インベスターズが32.01%まで買い増し。報告書の行間から、何を狙い、どこまで本気かを検証する。
参入・見送りの根拠を揃える──ファンド実績・需給・財務の3面から。
アセット・バリュー・インベスターズの過去実績(24件の投資先を分析):
TOPIX超過勝率(1年): 64%
→ 10回中6回は市場平均を上回っている計算です。インデックスの+αを狙う戦略として、統計的に根拠がある水準です。
超過リターン中央値(1年): 15.5%
→ 典型的なケースでTOPIXをこれだけ上回るリターンを出しています。インデックス投資では得られない+αとして十分な水準です。
スタイル: 建設的対話型
→ 対話を通じて経営改善を促すタイプ。経営陣との協調路線で変化を引き出すため、穏やかに進行するが確実性は比較的高いです。
大量保有者の持ち分が増えるほど市場で売買できる浮動株は減り、株価が動きやすくなります。
浮動株比率: 100.0%
→ 大量保有者が32.01%を保有しているため、市場で売買可能な株式が限定されています。
信用倍率 0.75倍(買残34,000株 / 売残45,300株)
→ 売残超過で、空売り勢の買い戻しによる踏み上げが起きやすい状態です。
逆日歩が発生中(品貸料率0.89%年率換算)。空売りを維持するコストが高く、買い戻し圧力がかかっています。
踏み上げスコア: 3.5/5
→ 踏み上げスコア3.5/5は中立水準。需給面で特段の偏りはありません。
総合評価: ★★
割安度: 実質PBR 4.97倍
期待値: 勝率64.29% × 期待リターン15.54%
フェアバリュー: 1745.09円(現在株価2,140円)
結論:見送り。高い資本効率とアクティビストの積極介入期待があるが、株価は既に割高圏で、推定取得単価から37.8%乖離。
現在株価2,140円はフェアバリュー1,745円以上のため、新規参入は見送りが妥当です。既存ポジションがある場合は利益確定を検討してください。
アクティビスト推定買い平均: 1,553円 / 現在株価: 2,140円
乖離: +37.8%(大量保有者の買値からかなり上昇済み)
報告書提出日: 2026-02-25 06:37:00+00:00
割安に放置されている銘柄は多い。問題は「誰がそれを解消するか」です。報告書の記載と定量データから、大量保有者の狙いとカタリストを読み解きます。
PBR 4.97倍 / PER 16.96倍 / EV/EBITDA 9.55倍
株価2,140円、時価総額158億円。
清原式ネットキャッシュ(企業が溜め込んでいる現金の実力値):
NC額 34億円(時価総額の21.8%)
├ 流動資産 33億円
├ 投資有価証券×70% 1億円
└ 負債合計 0億円
→ 一定のキャッシュリッチ状態。還元強化の原資はあります。
主要戦略: 増配要求 / 自社株買い要求
副次的な戦略: ガバナンス改善要求
アシロは高いROE(32.61%)とROIC-WACCスプレッド(21.76%)で価値創造に優れるが、PBRは業種中央値を大きく上回る割高水準。アクティビストは、この高い資本効率にもかかわらず総還元性向17.15%と株主還元が不十分な点、および社外取締役比率0%の脆弱なガバナンスを攻める。保有比率32.01%はオーナー社長を上回り、積極介入が予想される。需給は信用売残超過で踏み上げリスクが高いが、現在株価は推定取得単価から37.8%乖離しており、市場は期待を織り込み済みと判断。
現時点ではISS・Glass Lewis等の外部圧力フラグは非該当。アクティビスト自身の働きかけがカタリストとなるかが焦点です。
オーナー社長が経営しており、外部圧力に抵抗する可能性があります。
親子上場リスク: NONE
政策保有リスク: MINIMAL
カタリストが実現するまでの保有期間中、配当でどれだけ回収できるかを試算します。
現在の配当利回り: 1.8%(配当性向30.4%)
もしアクティビストの要求で配当性向が引き上げられた場合:
配当性向50%なら → 利回り 3.3%
配当性向75%なら → 利回り 4.9%
配当性向100%なら → 利回り 6.6%
→ 配当性向30.4%は標準水準ですが、還元強化の余地は残っています。
自社株買い余力は0億円(時価総額の0.0%)。増配に加えて自社株買いが実施されれば、EPS向上による株価上昇も見込めます。
現在の配当利回り1.8%で保有した場合、配当だけで投資元本を回収するには約56年かかる計算です。
配当性向50%に引き上げられた場合は約30年に短縮されます。
資本効率: ROE N/A / ROIC 28.4% / WACC 6.6%
大量保有者の狙い・カタリスト・財務データを総合し、3つのシナリオ別に株価レンジを試算します。
フェアバリュー: 1745.09円(現在株価2,140円)
期待値スコア: 9.995(勝率64.29% × 期待リターン15.54%)
| シナリオ | 想定株価 | 前提条件 |
|---|---|---|
| 強気 | 1,745円 | アクティビスト介入効果が過去実績中央値の80%水準で実現 |
| 中立 | 1,553円 | 株価がアクティビスト推定取得単価付近で推移 |
| 弱気 | 1,320円 | アクティビスト撤退時の推定損切りライン(取得単価×0.85) |
現在株価2,140円は強気シナリオの目標株価を上回っており、新規参入は見送りが妥当です。
| リスク項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| アクティビスト撤退 | 1/10 | 問題なし |
| テーゼ実現(利確) | 2/10 | 問題なし |
| 議決権敗北 | 3/10 | 問題なし |
| 需給反転 | 2/10 | 問題なし |
| 割安度消滅 | 8/10 | 高リスク |
現在株価が推定取得単価から37.8%乖離し、PBRも業種中央値を大きく上回る割高水準にあるため、割安度消滅リスクが高い。
全指標を網羅した詳細データは、このページの下部をご覧ください。
結論:見送り。高い資本効率とアクティビストの積極介入期待があるが、株価は既に割高圏で、推定取得単価から37.8%乖離。
判断:新規参入見送り。現在株価はフェアバリューを超過しており、新規参入の根拠が不足しています。
ポジションサイズ目安:新規参入は見送り。ポートフォリオへの組み入れは推奨しない。
⚠️ 免責事項
本レポートは、独自のアルゴリズムに基づく分析結果を共有するものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。理論算出値は将来の価格を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。
以下は本文の根拠となる詳細データです。分析・結論は上部の各セクションをご参照ください。
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| PBR | 4.97倍 | 適正以上 |
| PER(予想) | 16.96倍 | やや高い |
| EV/EBITDA | 9.55倍 | 適正 |
| 株価 | 2,140円 | |
| 時価総額 | 158億円 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| NC比率(清原式) | 21.8% | 一定の余力 |
| NC額(清原式) | 34億円 | |
| ├ 流動資産 | 33億円 | + 全額計上 |
| ├ 投資有価証券 | 1億円 | × 70%で計上 |
| └ 負債合計 | 0億円 | − 差引 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 清原式PER | 13.45倍 | 標準 |
| 実質PBR(含み益調整後) | 5.03倍 | 適正以上 |
| 修正純資産 | 31億円 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| ISS反対推奨 | − | 非該当 |
| Glass Lewis反対推奨 | − | 非該当 |
| 東証PBR改善要請 | − | 非該当 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 社外取締役比率 | 0% (0名 / 4名) | 1/3未満(不利) |
| 社外役員比率(取締役+監査役) | 0% | |
| 買収防衛策 | なし/廃止済み | 防衛策なし(有利) |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 金融機関 | 0.4% | |
| 証券会社 | 7.1% | |
| その他法人 | 3.0% | |
| 外国法人等 | 27.4% | |
| 個人その他 | 62.1% | |
| 自己株式 | 1.4% | |
| 浮動株比率(東証基準近似) | 95.6% | HIGH(有利) |
| # | 株主名 | 所有者区分 | 持株比率 | 保有株数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 中山博登 | 個人その他 | 25.7% | 1,872,597千株 |
| 2 | 株式会社SBI証券 | 証券会社 | 7.0% | 507,165千株 |
| 3 | BNYMSA/NVFORBNYMFORBNYMGCMCLIENTACCTSMILMFE(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) | 外国法人等 | 3.1% | 229,874千株 |
| 4 | J.P.MORGANSECURITIESPLC(常任代理人JPモルガン証券株式会社) | 外国法人等 | 2.8% | 201,600千株 |
| 5 | 川村悟士 | 個人その他 | 2.5% | 180,869千株 |
| 6 | BNYGCMCLIENTACCOUNTJPRDACISG(FE-AC)(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) | 外国法人等 | 2.4% | 178,100千株 |
| 7 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 証券会社 | 1.9% | 140,700千株 |
| 8 | 楽天証券株式会社 | 証券会社 | 1.9% | 138,900千株 |
| 9 | 木下圭一郎 | 個人その他 | 1.9% | 139,000千株 |
| 10 | GOLDMANSACHSINTERNATIONAL(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 外国法人等 | 1.8% | 127,800千株 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 形式的安定株主比率 | 3.4% | |
| ├ 信託口ノイズ | 0.0% | 浮動株扱いで除外 |
| 役員持株比率 | 2544.0% | 4名 |
| 実質安定株主比率 | 28.9% | TARGET(有利) |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| オーナー社長判定 | ● | 該当(不利) |
| CEO名 | 中山博登 | |
| 保有比率 | 25.7% | |
| 大株主順位 | 第1位 | |
| マッチ種別 | 直接一致 | |
| マッチ名 | 中山博登 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| リスクレベル | NONE | |
| 親子上場フラグ | − | 非該当(有利) |
| 上場大株主あり(20%超) | − | |
| 筆頭株主が上場企業 | − |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| リスクレベル | MINIMAL | |
| 保有銘柄数(上場) | N/A | |
| 簿価合計(上場) | N/A | |
| 対時価総額比率 | N/A | |
| 相互保有銘柄数 | N/A | |
| 相互保有リスク | NONE |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| アクティビスト撤退 | 1/10 | |
| テーゼ実現 | 2/10 | |
| 議決権敗北 | 3/10 | |
| 需給反転 | 2/10 | |
| バリュエーション到達 | 8/10 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 制度信用買残 | 34,000株 | |
| 制度信用売残 | 45,300株 | |
| 信用倍率 | 0.75倍 | 売残超過(有利) |
| 売残消化日数 | 0.3日 | 短期消化可能 |
| 売残 対浮動株比率 | 0.64% | 低水準 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 逆日歩 | 発生中 (品貸料率: 0.89%年率換算) | 買い戻し圧力(有利) |
| 売残5日変化率 | 88.0% | 急増(有利) |
| 踏み上げスコア | 3.5/5 | 踏み上げ期待大 |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 配当利回り(予想) | 1.8% | 低配当 |
| 配当性向(実績) | 30.4% | 標準 |
| 配当性向(予想) | 30.4% | |
| DOE | 9.9% | 安定配当 |
| 配当成長率(前年比) | N/A | |
| 配当CAGR(3年) | N/A |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| FCF利回り | -0.3% | 低い |
| 自社株買い余力 | 0億円 | |
| 自社株買い余力比率 | 0.0% | 限定的 |
| 総還元性向 | 17.1% | 還元余力あり |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 配当性向 50%の場合 | 3.3% | |
| 配当性向 75%の場合 | 4.9% | |
| 配当性向 100%の場合 | 6.6% |
| 期間 | 超過勝率 | 超過リターン中央値 | 超過リターン平均値 | 対象件数 |
|---|---|---|---|---|
| 1年 | 64% | 15.5% | 16.3% | 14 |
| 2年 | 67% | 1.4% | 19.0% | 6 |
(参考)絶対リターン: 1年勝率 86% / 平均+28.7%、 2年勝率 83% / 平均+41.4%
業種: サービス業(33業種分類)
| 指標 | 当社値 | 業種中央値 | 対業種比 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| PBR | 4.97倍 | 1.90倍 | 2.61倍 | 83%ile |
| ROE | 32.6% | 9.1% | 3.58倍 | 96%ile 高効率 |
| PER | 16.96倍 | 16.16倍 | 1.05倍 | 56%ile |
| 配当性向 | 30.4% | 20.2% | 1.50倍 | 67%ile |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| Beta(1年) | 0.95 | 市場より低リスク |
| 株主資本コスト | 6.7% | |
| WACC | 6.6% | |
| ROIC | 28.4% | |
| ROICスプレッド | 21.8% | 価値創造(有利) |
| EVA(経済的付加価値) | 7億円 | プラス |
| 指標 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| 売上高純利益率 | 15.4% | |
| 総資産回転率 | 1.38回 | |
| 財務レバレッジ | 1.54倍 | |
| ROE | 32.6% | 高効率 |
| 氏名 | 役職 | 区分 | 保有株数 | 持株比率 |
|---|---|---|---|---|
| 中山博登 | 代表取締役社長 兼執行役員 | 取締役 | 1,867,361千株 | 2531.2% |
| 田中一吉 | 取締役 (常勤監査等委員) | 取締役 | 9,442千株 | 12.8% |
| 麻生要一 | 取締役 (監査等委員) | 取締役 | 0千株 | 0.0% |
| 横山信 | 取締役 (監査等委員) | 取締役 | 0千株 | 0.0% |
※「社外」はEDINET開示の役職名に基づく分類。