大豊建設 (1822)

南青山不動産(旧村)積極介入型
保有比率: 13.41% ↓-1.09% 減少変更(減少)
業種: 建設業
報告書提出日: 2026-02-25
データ取得日: 2026-03-09
NC比率67.4%×親会社50.1%──潤沢な資金と支配構造の狭間で、アクティビストが保有減少に転じた局面。
総合スコア
(3クラスタの集約値。0.0–10.0)
2.6/10
4.0未満
(含み益を反映した修正PBR。1.0倍未満=割安)
1.02倍
適正圏
(安定保有で動かない株式の割合。30%未満=攻略圏)
100.0%
70%以上
目次
  1. 開示翌日からの株価実績──過去実績でTOPIXに勝てたか
  2. 株主提案は通るか──株主構成と議決権の壁
  3. 今の株価は割高か割安か──理論株価レンジと判定
  4. アクティビストは本気か──保有目的・行動確率・撤退リスク
  5. 損益分岐はどこか──配当・増配余力からダウンサイドを測る
  6. シナリオ別の出口──強気・中立・弱気、それぞれの株価レンジ
  7. モデル計算結果サマリー

1. 開示翌日からの株価実績──過去1件でTOPIXに勝てたか

このアクティビストに乗って大丈夫か。過去の開示後リターンが答えの第一歩。勝率が低くても、個別の需給・財務条件が違えば結果は変わる──その検証がこのレポート全体の目的です。
判定基準
大量保有報告書が公開された翌営業日の始値を基準に、その後の株価パフォーマンスを検証しています。
「勝ち」= 報告書公開翌営業日の始値を起点に、1年後の株価リターンがTOPIXを上回った案件
対象:南青山不動産(旧村)の過去5件の大量保有案件(うち1年以上経過し成績が確定した1件で勝率を算出)
TOPIX超過勝率(1年)
1件中
超過リターン中央値(1年)
期待値スコア
勝率 × 超過リターン

→ 超過勝率0.0%(1件)だが、旧村上系全体の実績は高い。期待値スコアは過去実績不足により算出不可の状態。

投資スタイル: 積極介入型

株主提案や委任状争奪戦を仕掛けるタイプ。過去実績では比較的短期(3〜12ヶ月)で変化が顕在化する傾向がありますが、対立が長引くリスクもあります。

過去実績でTOPIXに勝てたか
TOPIX超過リターン
期間 超過勝率 超過リターン中央値 超過リターン平均値 対象件数
1年 0% -9.7% -9.7% 1
2年 N/A N/A N/A 0

(参考)絶対リターン: 1年勝率 0% / 平均-12.1%、 2年勝率 N/A / 平均N/A

過去投資先の個別実績(1件)
報告日 銘柄 1年リターン TOPIX超過(1年) 2年リターン TOPIX超過(2年) 提出者視点(1年)
2024-07-04 ダイドーリミテッド(3205) -12.1% -9.7% N/A N/A +58.8%

※ リターンはコバンザメ視点(報告翌営業日始値基準)。提出者視点は報告書記載の取得単価基準(参考値)。新規報告のみ。

📝 指標の説明
  • 超過勝率: このアクティビストの過去投資先のうち、同期間のTOPIXリターンを上回った銘柄の割合。50%超なら市場平均に勝つ確率が高い
  • 超過リターン中央値: TOPIX対比の超過リターンの中央値。典型的なケースでの実力を示す。外れ値の影響を受けにくい
  • 超過リターン平均値: TOPIX対比の超過リターンの平均値。大きなリターンを出した銘柄の影響を受けやすい
  • 対象件数: 分析に使用した過去の投資先銘柄数。多いほど統計的信頼性が高い
  • スタイル: 積極介入型=株主提案・委任状争奪を積極的に行う / 建設的対話型=対話重視で改善を促す / パッシブ型=大量保有のみで積極的な働きかけは少ない

出典: 大量保有報告書 (S100XPGP)

TOPIX超過勝率0%はこのアクティビストの「全打席平均」。だが個別銘柄の勝敗を分けたのは株主構成──浮動株が締まっていたか、固定株主に阻まれたか。この銘柄ではどちらに傾いているか。


2. 株主提案は通るか──株主構成と議決権の壁

アクティビストの提案が通るかどうかは、株主構成で決まる。13.41%の持ち分で、100.0%の壁を崩せるか──議決権の力関係を確認する。
判定基準
実質安定株主比率(パネル左):
鈴木式固定株分析。A(その他法人) + B(政府) + C(自己株式) + D(個人大株主) + E(政策保有金融×0.7) + F(外国戦略株主) + G(オーナー系ファンド) + H(持株会×0.5) − I(国内VC控除)。70%以上=赤(壁が厚い)、30-70%=灰、30%未満=緑(攻略しやすい)。

オーナー持株比率(パネル中):
CEO・関連資産管理会社の合計保有比率。20%超=赤(拒否権に近い)、5-20%=灰、5%未満=緑。

アクティビスト保有比率(パネル右):
最新の大量保有報告書に基づく保有比率。参考情報として灰色表示。

外国法人等保有比率(パネル参考):
海外機関投資家・ファンド等の保有比率。外国法人等の比率が高い企業は株主還元・ガバナンス改善への圧力が強い傾向があり、アクティビストの提案が賛同を得やすい環境を示す。
実質安定株主比率
壁の合計(鈴木式)
外国法人等保有比率
2.8%
株主還元圧力の指標
アクティビスト保有
攻め手の持ち分

→ 親会社が50.15%を保有する支配構造に対し、アクティビスト保有は13.41%まで低下。提案可決の蓋然性は低い構成。

議決権の壁を突破できるか
安定株主比率の内訳(鈴木式)
指標
実質安定株主比率(鈴木式) 100.0%
├ A. その他法人 74.1%
├ B. 政府・公共団体 0.0%
├ C. 自己株式 1.8%
├ D. 個人大株主 50.2% (麻生)
├ E. 政策保有金融(×0.7) 3.6% (第一生命保険,あいおいニッセイ同和損害保険)
├ F. 外国戦略株主 0.0% (None)
├ G. オーナー系ファンド 0.0% (None)
├ H. 持株会・共栄会(×0.5) N/A
└ I. 国内VC控除 −0.0% (None)
📝 指標の説明
  • 実質安定株主比率: 鈴木式9変数モデル。A+B+C+D+E×0.7+F+G+H×0.5−I。30%未満=攻略しやすい、30-70%=拮抗、70%以上=壁が厚い
  • A. その他法人: 事業法人・持株会社等(所有者別状況)。取引先持ち合い等の固定株の中核
  • B. 政府・公共団体: 政策的保有で流動化する可能性が極めて低い岩盤層
  • C. 自己株式: 議決権なし。会社側の防御壁として機能
  • D. 個人大株主: 創業家・役員本人または同姓の個人。経営権に直結し最も固定度が高い
  • E. 政策保有金融(×0.7): 銀行・生損保等。東証の政策保有解消要請を受け3割は流動化リスクありとみなし係数0.7で割引
  • F. 外国戦略株主: 親会社・提携先の外国事業法人。事業関係から保有継続の蓋然性が高い
  • G. オーナー系ファンド: 創業家の海外資産管理会社等。実質的に個人大株主(D)の別動隊
  • H. 持株会・共栄会(×0.5): 従業員持株会・取引先持株会等。有事に個人判断で売却されるリスクが高く係数0.5で割引
  • I. 国内VC控除: ベンチャーキャピタル・投資組合等。Exit狙いの純投資家であり固定株から完全除外
所有者別構成
指標
金融機関9.0%
証券会社1.0%
その他法人74.1%
外国法人等2.8%
個人その他13.1%
自己株式1.8%
📝 指標の説明
  • 金融機関: 銀行・保険会社・信託銀行等の保有比率。信託口を含むため、パッシブ運用分も含まれる
  • 証券会社: 証券会社の自己勘定・引受残等の保有比率
  • その他法人: 事業法人・持株会社等の保有比率。親会社・資産管理会社を含むため、固定株の中核になることが多い
  • 外国法人等: 海外の機関投資家・ファンド等の保有比率。高いほど株主還元圧力が強い傾向
  • 個人その他: 個人投資家・従業員持株会等の保有比率
  • 自己株式: 企業が自ら保有する株式の比率。議決権がなく、消却されれば1株あたり利益が増加する
大株主一覧(上位10名)
#株主名所有者区分持株比率保有株数
1 (株)麻生 その他法人 50.1% 44,530,000株
2 (株)シティインデックスイレブンス その他法人 8.9% 7,875,000株
3 (株)南青山不動産 その他法人 8.2% 7,302,000株
4 住友不動産(株) その他法人 4.8% 4,250,000株
5 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 金融機関 3.0% 2,639,000株
6 第一生命保険(株) 金融機関 1.8% 1,644,000株
7 あいおいニッセイ同和損害保険(株) 金融機関 1.7% 1,553,000株
8 (株)日本カストディ銀行(信託口) 金融機関 1.3% 1,194,000株
9 大豊建設自社株投資会 個人その他 1.0% 921,000株
10 大豊建設株式会社安全協力会 その他法人 0.6% 575,000株
オーナー社長
指標
オーナー社長判定 非該当
📝 指標の説明
  • オーナー社長判定: CEOが大株主に名を連ねているか。該当する場合、経営陣の支配力が強くアクティビストの提案が通りにくい
  • 保有比率: CEO(または関連会社)の持株比率。高いほど経営陣の支配力が強い
  • マッチ種別: 直接一致=CEO本人が大株主 / 資産管理会社経由=CEO関連の資産管理会社が大株主
親子上場
指標
リスクレベルNONE
親子上場フラグ非該当
上場大株主あり(20%超)
筆頭株主が上場企業
📝 指標の説明
  • リスクレベル: 親子上場リスクの総合判定。CRITICAL=親会社が過半数保有 / HIGH=20%超の上場大株主あり / NONE=該当なし
  • 親子上場: 親会社が株式の過半数以上を保有している状態。固定株が多く、アクティビストの提案が通りにくい
  • 上場大株主あり(20%超): 20%超を保有する上場企業の大株主がいるか。親子上場に準じるリスク
  • 筆頭株主が上場企業: 最大株主が上場企業であるか。支配構造のリスク指標
政策保有株
指標
リスクレベルLOW
保有銘柄数(上場)11銘柄
簿価合計(上場)6,917百万円
対時価総額比率9.1%
相互保有銘柄数2銘柄
相互保有リスクLOW
時価合計(上場)63億円
含み損益 -6億円
個別銘柄一覧
#銘柄名コード株数簿価時価含み損益
1 住友不動産(株) 8830 820,000株 2百万円 3,949百万円 +3,947百万円
2 京浜急行電鉄(株) 9006 542,154株 1百万円 813百万円 +813百万円
3 太平電業(株) 1968 121,700株 0百万円 333百万円 +333百万円
4 ㈱協和エクシオ 167,700株 0百万円 N/A N/A
5 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株) 8725 104,100株 0百万円 419百万円 +419百万円
6 コムシスホールディングス(株) 1721 50,590株 0百万円 266百万円 +266百万円
7 丸八倉庫(株) 9313 140,000株 0百万円 142百万円 +142百万円
8 小田急電鉄(株) 9007 72,137株 0百万円 120百万円 +119百万円
9 第一生命ホールディングス(株) 8750 63,600株 0百万円 93百万円 +93百万円
10 旭コンクリート工業(株) 5268 86,200株 0百万円 78百万円 +78百万円
11 (株)富山第一銀行 7184 30,000株 0百万円 69百万円 +69百万円
12 第一交通産業(株) 20,000株 0百万円 N/A N/A
13 (株)伊予銀行 8385 12,094株 0百万円 9百万円 +9百万円
14 (株)三十三フィナンシャルグループ 7322 N/A N/A N/A N/A
15 エクシオグループ(株) 1951 N/A N/A N/A N/A
16 (株)東京エネシス 1945 N/A N/A N/A N/A
17 None N/A N/A N/A N/A
18 三櫻工業(株) 6584 N/A N/A N/A N/A
19 日立建機㈱ 6305 N/A N/A N/A N/A
20 (株)いよぎんホールディングス 5830 N/A N/A N/A N/A
21 (株)横河ブリッジホールディングス 5911 N/A N/A N/A N/A
22 阪和興業(株) 8078 N/A N/A N/A N/A
23 日本瓦斯㈱ 8174 N/A N/A N/A N/A
📝 指標の説明
  • リスクレベル: 政策保有の総合判定。HIGH=対時価総額比率5%超 / MODERATE=1-5% / MINIMAL=1%未満またはデータなし
  • 保有銘柄数(上場): 上場株式の政策保有銘柄数。多いほど持ち合い構造が深い
  • 簿価合計(上場): 政策保有する上場株式の簿価合計額。売却余力の総額を示す
  • 対時価総額比率: 政策保有株の簿価合計が自社の時価総額に占める割合。高いほど売却余地が大きい
  • 相互保有銘柄数: 互いに株式を持ち合う相手先の数
  • 相互保有リスク: 持ち合いの深さの判定。HIGH=相互保有あり / NONE=相互保有なし。安定株主の壁になるが、解消が進めば株主還元の原資になる
  • 含み損益: 政策保有株の時価と簿価の差額。含み益が大きいほど売却時の利益が見込め、株主還元の原資になりうる

保有比率の推移

2023-12-05〜2026-03-10 で 9.48% → 13.41% (全12回報告・平均 0.36%/回)

報告日保有比率増減報告書
2023-12-05 9.48% ±0 ← 初回 S100SEJZ
2024-01-26 10.49% +1.01% ← 10%突破 S100SOD0
2024-07-11 15.72% +1.02% ← 15%突破 S100U0P9
2026-03-10 13.41% -1.09% ← 最新 S100XPGP

→ 保有比率は9.5%から13.4%へ段階的に増加。継続的な買い増しが確認されます。

【過去の類似パターンとの照合】
現在のパターン: 2023年12月(9.48%)から2024年12月(17.78%)まで約1年間で+8.30ppの増加。その後、2025年10月(16.57%)から2026年3月(13.41%)まで約5ヶ月で-4.37ppの減少。

類似事例:
三信電気株式会社
パターン: 長期間にわたり保有比率を段階的に逓増(最終的に45%超)
その後の行動: 過剰内部留保削減、大規模株主還元、社外取締役派遣要求
結果: 大規模株主還元策への転換、株価大幅再評価

パターン分析:
過去の成功事例では段階的な買い増しが見られたが、本件では保有比率が減少トレンドに転じている。これは、要求が実現したか、あるいは実現が困難と判断し撤退を開始した可能性を示唆する。

過去の行動パターン詳細と、理論株価から見た株価の位置づけは以下のセクションで分析します。
信用取引の需給バランス(市場の需給状況確認の参考)

※ アクティビストの投資判断は中長期の企業価値改善が主軸であり、信用残の需給は直接の判断材料ではありません。以下は市場の需給状況を確認する際の参考情報です。

判定基準
需給逼迫度スコア(0-5点):
信用倍率(0-2) + 逆日歩(0-2) + 売残変化率(0-1)の合計。高いほど信用売残・貸株需給が逼迫した状態。

信用倍率: 買残÷売残。1.0未満=売り方が多い状態で、買い戻し圧力から株価が上昇しやすい。

売残消化日数: 売残÷20日平均出来高。5日以上なら消化に時間がかかり需給が逼迫した状態。

需給逼迫度スコア: 1.0/5 ── 低水準。需給面での特段の偏りはありません。

信用倍率 3.01倍(買残62,400株 / 売残20,700株)

→ 買残超過(信用倍率3.01倍)。買残は出来高0.2日分。出来高対比では軽微な水準です。

信用残高・需給データ
指標
制度信用買残 62,400株
制度信用売残 20,700株
信用倍率 3.01倍
売残消化日数 0.1日
売残 対浮動株比率 0.48%
📝 指標の説明
  • 制度信用買残: 信用取引で買い建てされている株数。将来の売り圧力になりうる
  • 制度信用売残: 信用取引で空売りされている株数。将来の買い戻し圧力(株価上昇要因)になる
  • 信用倍率: 買残÷売残。1.0未満=売り方が多い状態で、買い戻し圧力から株価が上昇しやすい
  • 売残消化日数: 売残÷20日平均出来高。5日以上なら消化に時間がかかり需給が逼迫した状態
  • 売残 対浮動株比率: 売残÷浮動株数×100。5%以上なら高水準で需給逼迫度が高い
需給シグナル
指標
逆日歩 なし
売残5日変化率 44.8%
需給逼迫度スコア 1.0/5
📝 指標の説明
  • 逆日歩: 空売りに課される追加コスト(品貸料)。発生中は空売り勢に買い戻し圧力がかかり株価上昇要因。品貸料率は年率換算コスト
  • 売残5日変化率: 直近5営業日での信用売残の変化率。急増なら需給逼迫度が上昇
  • 需給逼迫度スコア: 信用倍率(0-2) + 逆日歩(0-2) + 売残変化率(0-1)の合計(最大5点)。高いほど信用売残・貸株需給が逼迫した状態

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W3CM)

株主構成と議決権の壁は確認した。だが株価水準を確認せずに判断すれば、提案が通っても割高圏で入った分だけ損をする。理論株価モデルで現在の株価水準を検証する。


3. 今の株価は割高か割安か──理論株価レンジと判定

今の株価は割高か割安か。複数の理論株価モデル(利益・資産・キャッシュフロー)から算出した試算値と現在株価を比較し、株価水準の位置づけを検証します。
判定基準
PER(清原式)(パネル左・利益アプローチ):
(時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 純利益。余剰現金を差し引いた「事業の利益力」に対する倍率。通常PERより低ければ、市場が現金の厚みを織り込んでいない。

PBR(実質)(パネル中・資産アプローチ):
含み益(不動産・政策保有株等)を加味した純資産に対する株価倍率。業種中央値との乖離で割安/割高を判断する基礎指標。

EV/EBITDA(パネル右・CFアプローチ):
企業価値(時価総額+有利子負債−現金)÷ EBITDA。キャッシュフローベースの企業価値評価。グローバルアクティビストが最も多用する。業種中央値未取得の場合はNC比率(清原式)にフォールバック。

NC比率(清原式)(パネル参考):
ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。企業が使わず溜め込んでいる現金の時価総額に対する割合。高いほどアクティビストが還元強化(増配・自社株買い)を要求する根拠が強くなる。

理論株価5モデル(Python側で事前計算済み。AIは解釈のみ):
A: 清原式事業価値+余剰現金モデル = (純利益×業種PER中央値 + ネットキャッシュ) ÷ 発行済株式数
B: PBR(実質)是正モデル = 株価 × MAX(1.0, 業種PBR中央値) ÷ PBR(実質)
C: EV/EBITDA逆算モデル = (EBITDA×業種EV/EBITDA中央値 − 有利子負債 + 現金) ÷ 発行済株式数
D: 配当還元モデル = (EPS × MAX(業種配当性向中央値, 50%)) ÷ TOPIX平均利回り(2.2%)
E: DOE逆算モデル = (BPS×ターゲットDOE) ÷ TOPIX平均利回り(2.2%)
理論株価試算値 = 常に算出可能な3モデル(A・B・D)の中央値。Cが算出可能な場合はA・B・Cの中央値 / 下値参照 = 推定取得単価(撤退圧力が発動する水準)
PER(清原式)
業種中央値11.7倍
PBR(実質)
業種中央値0.82倍
NC比率(清原式)
ネットキャッシュ÷時価総額

→ PBR 0.99倍と1倍水準に到達。PER(清原式) 5.88倍は割安だが、親会社支配がディスカウント要因となる構造。

3モデルの試算レンジは824〜1,139円。現在株価840円は理論株価試算値(中央値1,082円)を下回る水準に位置しています。

株価水準の検証──理論株価5モデル比較
モデル理論株価現在株価比
事業価値+余剰現金(清原式) 1,139円 +35.6%
PBR(実質)是正 824円 -1.9%
EV/EBITDA逆算 N/A 業種中央値未取得
配当還元(MAX(業種中央値,50%)) 1,082円 +28.8%
理論株価試算値(中央値) 1,082円 +28.8%
下値参照(推定取得単価) 735円 撤退圧力発動水準

※理論株価試算値は常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。配当還元モデルの配当性向はMAX(業種中央値, 50%)を適用。EV/EBITDA・DOEは補助モデルとして参考表示。EV/EBITDAが算出可能な場合は主要モデルに昇格。

各モデルの計算過程
■ 事業価値+余剰現金モデル(清原式)── 利益アプローチ
PER(清原式) 5.9倍 → 業種PER中央値 11.7倍 で事業を再評価し、ネットキャッシュを加算
NC 48,548百万円 + 適正事業価値 54,450百万円 = 理論時価総額 102,998百万円
→ 理論株価: 1,139円(現在比 +35.6%)

■ PBR(実質)是正モデル ── 資産アプローチ
修正純資産(簿価+含み不動産)に対して、業種PBR中央値で再評価
PBR(実質): 1.02倍 → 適用PBR: 1.00倍(業種中央値0.82倍)
→ 理論株価: 824円(現在比 -1.9%)
修正純資産 745億円 = 純資産745億円(不動産含み益データなし → 純資産をそのまま使用)。賃貸等不動産の時価情報は有報注記に開示がある場合のみ取得可能。

■ EV/EBITDA逆算モデル ── CFアプローチ
→ 理論株価: N/A(業種EV/EBITDA中央値が未取得のため計算不可)
※ グローバルアクティビストが最も多用する指標。利益ベースではなくキャッシュフローベースのため、設備投資の重い業種でPERより正確。

■ 配当還元モデル ── 配当アプローチ
配当性向をMAX(業種中央値34.6%, 50%)=50.0%とした場合の潜在配当力で再評価(要求利回り: TOPIX平均2.2%)
潜在EPS 47.6円 × 適用配当性向50.0% = 潜在DPS 23.8円
→ 理論株価: 1,082円(現在比 +28.8%)
※ 本モデルは配当性向をMAX(業種中央値, 50%)に引き上げた場合の潜在配当力で評価。 業種配当性向中央値が50%未満の場合は50%を適用し、アクティビストの還元圧力が もたらす最低限の改善を反映。50%以上の業種は業種中央値をそのまま使用。

詳細データ: バリュエーション・割安度指標
市場の評価 vs 実力値(調整後)
指標市場の評価実力値(調整後)業種中央値
PBR 1.00倍 PBR(実質) 1.02倍 0.82倍
PER 17.65倍 PER(清原式) 5.9倍 11.7倍
純資産 745億円 修正純資産 745億円 -
時価総額 759億円 理論時価総額 1,030億円 -
配当還元 4.05% 潜在利回り 2.83% 配当性向中央値34.6%
EV/EBITDA 21.64倍 - -
NC比率(清原式) - 67.5% 約10%
バリュエーション・割安度指標
このセクションで分かること: この銘柄は「お買い得」か。 PBR1.0倍未満は企業を解散した方が株主にとって得な状態を意味し、 アクティビストが「資産を有効活用せよ」と要求する根拠になります。 NC比率(清原式)が高い企業は現金を溜め込んでおり、配当増額・自社株買いの余地が大きいです。
基本指標
指標
PBR 1.00倍
PER(予想) 17.65倍
EV/EBITDA 21.64倍
株価 840円
時価総額 759億円
📝 指標の説明
  • PBR: 株価÷1株純資産。1.0倍未満=解散価値割れで割安の目安
  • PER(予想): 株価÷1株利益(予想)。低いほど利益に対して割安。10倍未満が割安圏
  • EV/EBITDA: 企業価値(時価総額+有利子負債−現金)÷営業キャッシュフロー。低いほど割安。6倍未満が割安圏
  • 株価: 直近の終値
  • 時価総額: 株価×発行済株式数。企業の市場評価額
清原式ネットキャッシュ分析
指標
NC比率(清原式) 67.5%
NC額(清原式) 485億円
 ├ 流動資産 1,160億円
 ├ 投資有価証券 121億円
 └ 負債合計 759億円
📝 指標の説明
  • NC比率(清原式): 企業が使わず溜め込んでいる現金の時価総額に対する割合。高いほど還元余力が大きい。計算式: NC ÷ 時価総額
  • NC額(清原式): ネットキャッシュ額。計算式: 流動資産 + 投資有価証券×70% − 負債合計
  • 流動資産: 1年以内に現金化できる資産(現金・預金・売掛金等)。全額を計上
  • 投資有価証券: 長期保有の株式・債券。換金リスクを考慮し70%で計上
  • 負債合計: 借入金・社債等すべての負債。NCから差し引く
調整済みバリュエーション
指標
PER(清原式) 5.88倍
PBR(実質)(含み益調整後) 1.02倍
修正純資産 745億円
📝 指標の説明
  • PER(清原式): (時価総額−NC)÷ 純利益。ネットキャッシュを控除した実質的な割安度を測る。5倍未満が極めて割安
  • PBR(実質)(含み益調整後): 時価総額 ÷ 修正純資産。不動産含み益を反映した実質的なPBR。1.0倍未満が割安
  • 修正純資産: 簿価純資産 + 不動産含み益。帳簿に載らない隠れた資産価値を加算
詳細データ: 資本効率・セクター比較

資本効率・セクター比較

資本効率・業種内ポジション・隠れ資産(不動産含み益・政策保有株)の定量データです。

セクター相対評価

業種: 建設業(33業種分類)

指標 当社値 業種中央値 対業種比
PBR 1.00倍 0.82倍 1.21倍
ROE 5.3% 7.3% 0.73倍
PER 17.65倍 11.68倍 1.51倍
配当性向 67.0% 34.6% 1.94倍
📝 指標の説明
  • 対業種比: 当社値÷業種中央値。1.0=業種平均水準
  • 業種内順位(%ile): 業種内でのパーセンタイル順位。PBR・PER: 低%ile=割安 / ROE: 高%ile=高効率

資本効率・価値創造

指標
Beta(1年) 0.90
株主資本コスト 6.4%
WACC 5.0%
ROIC 2.5%
ROICスプレッド -2.5%
EVA(経済的付加価値) -24億円
📝 指標の説明
  • Beta(1年): 市場全体(TOPIX)に対する株価の変動感応度。1.0=市場並み。1.0超は市場より値動きが大きい
  • 株主資本コスト: 株主が期待する最低リターン。計算式: リスクフリーレート(1%) + Beta × マーケットリスクプレミアム(6%)
  • WACC: 加重平均資本コスト。株主と債権者が求める最低リターンの加重平均。この率を超えるリターンを生まなければ価値破壊
  • ROIC: 投下資本利益率。事業に投じた資本に対する利益率。計算式: NOPAT÷投下資本
  • ROICスプレッド: ROIC − WACC。プラスなら資本コスト以上の利益を創出(価値創造)、マイナスなら価値破壊
  • EVA: 経済的付加価値。計算式: NOPAT − 投下資本 × WACC。企業が資本コストを超えて生み出した付加価値

デュポン分析

指標
売上高純利益率 2.3%
総資産回転率 0.63回
財務レバレッジ 2.20倍
ROE 5.3%
📝 指標の説明
  • デュポン分析: ROEを「利益率×回転率×レバレッジ」に分解し、収益力の源泉を特定する手法
  • 売上高純利益率: 純利益÷売上高。どれだけ効率よく利益を出しているか
  • 総資産回転率: 売上高÷総資産。資産をどれだけ効率よく使っているか
  • 財務レバレッジ: 総資産÷純資産。借入による資本の倍率。高いほどリスクとリターンが増大
  • ROE: 自己資本利益率。株主のお金でどれだけ稼いでいるか。8%以上が一つの目安
D/Eレシオ(有利子負債 ÷ 株主資本)
0.18倍

政策保有・相互保有詳細

銘柄名コード株数簿価時価含み損益
(株)三十三フィナンシャルグループ 7322 17,000株 0百万円 98百万円 +98百万円
太平電業(株) 1968 121,700株 0百万円 333百万円 +333百万円
第一生命ホールディングス(株) 8750 63,600株 0百万円 93百万円 +93百万円
(株)東京エネシス 1945 115,797株 0百万円 201百万円 +201百万円
㈱協和エクシオ 167,700株 0百万円 N/A N/A
(株)いよぎんホールディングス 5830 8,094株 0百万円 23百万円 +23百万円
(株)横河ブリッジホールディングス 5911 76,000株 0百万円 228百万円 +228百万円
旭コンクリート工業(株) 5268 190,000株 0百万円 171百万円 +171百万円
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株) 8725 104,100株 0百万円 419百万円 +419百万円
阪和興業(株) 8078 12,654株 0百万円 100百万円 +100百万円
丸八倉庫(株) 9313 140,000株 0百万円 142百万円 +142百万円
コムシスホールディングス(株) 1721 50,590株 0百万円 266百万円 +266百万円
(株)伊予銀行 8385 12,094株 0百万円 9百万円 +9百万円
住友不動産(株) 8830 820,000株 2百万円 3,949百万円 +3,947百万円

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W3CM)大量保有報告書 (S100XPGP)

モデル上の理論株価と現在株価には乖離率28.8%の開きがある。だが割安でも「誰もそれを解消しなければ」万年割安のまま。大量保有者の報告書から、その意図と本気度を読む。


4. アクティビストは本気か──保有目的・行動確率・撤退リスク

割安でも「誰がそれを解消するか」が見えなければ、株価は動かない。
アクティビストは本気か、途中で撤退しないか──報告書の記載・過去の行動パターン・構造的な圧力要因から、介入の蓋然性を読む。
判定基準
同一文言→行動確率(パネル左・本気か):
過去に同一の保有目的文言(例:「純投資」)で報告した全案件のうち、実際にエスカレーション(株主提案・対話要求等)に移った比率。75%なら4件中3件で行動に転じた実績。

エグジットシグナル(パネル中・撤退しないか):
5つの撤退シナリオ(アクティビスト撤退・テーゼ実現・議決権敗北・需給反転・バリュエーション到達)の合計スコア。最大50点。20点未満=HOLD / 20-29点=MONITOR / 30点以上=STRONG_EXIT。
保有比率の連続減少回数で最低スコアが決まる: 1回減少=最低3 / 2回連続=最低5 / 3回連続=最低6。

平均保有期間(パネル右・過去どうだったか):
このアクティビストの過去案件における、新規報告から最終報告(5%割れまたは直近の変更報告)までの平均期間。短いほど早期に結論が出るスタイル、長いほど腰を据えるスタイル。

ISS/Glass Lewis基準該当: 一般公開基準への形式的該当を示す。実際の個別推奨は非公開(有料レポート)のため「反対推奨された」と断定するものではない。

→ 保有比率が3回連続減少し13.41%へ。エグジットシグナルはSTRONG_EXITであり、撤退段階にある構成。

保有目的「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」。前回報告書と同一文言で、姿勢の維持を確認。

本気か
保有目的 vs 実行動のトラックレコード
同一文言(投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと)での過去実績
同一文言での過去事例: 3件
実際の行動に移った確率: Deep Researchで確認できた過去3件の主要事例全てで、目的と合致する提案行動が実行されているため、提案行動に移る確率は高いと推測される。ただし、現在の保有比率減少トレンドは、既に何らかの行動が取られたか、戦略変更があった可能性を示唆する。

過去の実行動:
• 三信電気株式会社 — 経営陣への助言、重要提案行為等と合致する株主還元・ガバナンス改善要求を実行
• 株式会社よみうりランド — 経営陣への助言、重要提案行為等と合致する不動産価値顕在化要求を実行
• コスモエネルギーホールディングス株式会社 — 経営陣への助言、重要提案行為等と合致する事業再編・株主還元要求を実行

共同保有者・貸株・担保契約:いずれも本報告書に記載なし

大量保有報告書の提出履歴(全件)

データ整備中です。現在は当該銘柄の報告履歴のみ表示しています。

提出日保有比率増減報告書
2023-12-05 9.48% S100SEJZ
2024-01-26 10.49% +1.01pp S100SOD0
2024-02-28 11.61% +1.12pp S100SYF7
2024-03-14 12.65% +1.04pp S100T1FW
2024-04-02 13.66% +1.01pp S100T69N
2024-05-27 14.70% +1.04pp S100THJH
2024-07-11 15.72% +1.02pp S100U0P9
2024-09-24 16.78% +1.06pp S100UEDS
2024-12-19 17.78% +1.00pp S100UYDZ
2025-10-06 16.57% -1.21pp S100WTDQ
2026-02-25 14.50% -2.07pp S100XM82
2026-03-10 13.41% -1.09pp S100XPGP

主要戦略: テーゼ実現後の段階的イグジット

副次的な戦略: 経営陣との非公開交渉による一定の成果達成後の売却

戦略予測の根拠(AI分析)

• 財務分析ではNC比率67.48%と極めて高い還元余力が示されているが、親会社が50.15%を保有する支配構造がガバナンス上の壁となっている構成です。

• ガバナンス分析において保有比率が17.78%から13.41%へ3回連続で減少しており、PBR1.0倍到達を機に撤退フェーズへ移行した可能性が高いと評価されます。

• 需給分析では浮動株比率20%と低く、アクティビストの売却が市場価格に与えるインパクトが相対的に大きくなりやすい需給構造を持ちます。

• 理論株価試算値(モデルB)は1,139円ですが、親会社による支配とアクティビストの減少トレンドから、現在はリスクスコア上昇帯に位置する特徴を持つ銘柄です。

撤退しないか
エグジットシグナル(5項目チェック)
リスク項目スコア
アクティビスト撤退 8/10
テーゼ実現 6/10
議決権敗北 9/10
需給反転 7/10
バリュエーション到達 5/10
詳細データ: エグジットシグナル
エグジットシグナル詳細
統合スコア / 判定 / 緊急度
35/50 | TIGHTEN_STOP | 緊急度: WITHIN_1MONTH
指標 判定
アクティビスト撤退 8/10
テーゼ実現 6/10
議決権敗北 9/10
需給反転 7/10
バリュエーション到達 5/10
AI判断根拠: 最大リスクは議決権敗北(9/10)とアクティビスト撤退(8/10)。親会社が50.15%を保有する中で、アクティビストの保有比率が17.78%から13.41%へ3回連続で減少しており、PBR1倍到達を機に利益確定フェーズへ移行した特徴が顕著。
📝 指標の説明
  • アクティビスト撤退: 保有比率の減少傾向や保有目的の変更からアクティビストが手を引く兆候を検知
  • テーゼ実現: アクティビストの要求(増配・自社株買い等)が実現された度合い。実現済みなら「乗っかる」メリットが低下
  • 議決権敗北: 実質安定株主比率が高く、アクティビストの提案が株主総会で否決されるリスク
  • 需給反転: 信用倍率の悪化等、需給面でのマイナス転換リスク
  • バリュエーション到達: PBRが1.0倍以上に回復するなど、割安解消による利益確定タイミング
  • 統合スコア: 5シナリオの合計(最大50点)。30点以上=STRONG_EXIT / 20-29点=MONITOR / 20点未満=HOLD
参考情報

東証がPBR改善計画の開示を要請中(PBR1.0倍未満)。

詳細データ: 外部圧力指標
外部圧力指標テーブル
議決権行使助言会社(ISS・Glass Lewis)が公表している一般的な反対推奨基準に、財務指標が形式的に該当するかを示します。 実際の個別企業への推奨は、ガバナンス体制や改善計画等を考慮して決定されるため、基準該当=反対推奨ではありません。
指標
ISS一般基準
Glass Lewis一般基準
東証PBR改善要請
📝 指標の説明
  • ISS一般基準: ISSが公表する反対推奨の一般基準(PBR<1.0 かつ ROE<5%)への形式的該当を示す。個別企業の実際の推奨は非公開(有料レポート)
  • Glass Lewis一般基準: Glass Lewisの一般基準(PBR<1.0 かつ ROE<8%)への形式的該当を示す。個別推奨は非公開
  • 東証PBR改善要請: 東京証券取引所がPBR1.0倍未満の企業に改善計画の開示を要請(2023年〜)。PBR<1.0と同義
詳細データ: ガバナンス(取締役会構成・防衛策)

ガバナンス

社外取締役が多い企業は株主提案を受け入れやすい傾向があります。 買収防衛策の有無もアクティビストの影響力を左右します。
取締役会構成・防衛策
指標
社外取締役比率 46% (6名 / 13名)
社外役員比率(取締役+監査役) 41%
買収防衛策 TDnet開示なし
📝 指標の説明
  • 社外取締役比率: 独立した外部の人が取締役会に占める割合。過半数なら株主提案が通りやすい
  • 社外役員比率: 取締役と監査役を合わせた全役員に対する社外役員の割合
  • 買収防衛策: TDnet適時開示のタイトルマッチで判定。有報本文・XBRLは未参照。開示がない場合、未導入とは限りません
取締役・監査役一覧
氏名役職区分保有株数持株比率
森下覚恵 代表取締役 執行役員社長 取締役 31,100株 0.2%
釘本実 取締役 常務執行役員 管理本部長 取締役 12,500株 0.1%
中村百樹 取締役 専務執行役員 建築本部長 取締役 12,100株 0.1%
益田浩史 取締役 常務執行役員 土木本部長 取締役 11,800株 0.1%
瀬知昭彦 取締役 常務執行役員 企画本部長 取締役 3,600株 0.0%
秋葉賢三 監査役 (常勤) 監査役 3,500株 0.0%
武内正一 監査役 (非常勤) 監査役 0株 0.0%
屋宮康信 取締役 取締役 0株 0.0%
麻生巌 取締役 取締役 0株 0.0%
大角良昭 監査役 (非常勤) 監査役 0株 0.0%
神谷宗之介 取締役 社外取締役 0株 0.0%
加藤智治 取締役 社外取締役 0株 0.0%
市場典子 監査役 (非常勤) 社外監査役 0株 0.0%
渥美陽子 取締役 社外取締役 0株 0.0%
藤田和弘 取締役 社外取締役 0株 0.0%
大島義孝 取締役 社外取締役 0株 0.0%
内藤達次郎 取締役 社外取締役 0株 0.0%

※「社外」はEDINET開示の役職名に基づく分類。

出典: 大量保有報告書 (S100XPGP)EDINET有価証券報告書 (S100W3CM)

アクティビストの狙いとカタリストは見えた。だが株価が下がったらどこまで耐えられるか。配当と増配余力から、損益分岐ラインを確認する。


5. 損益分岐はどこか──配当・増配余力からダウンサイドを測る

株価が下がったらどこまで耐えられるか。現在の配当利回り・増配要求が通った場合の利回り変化から、配当込みの損益分岐ラインを試算します。
判定基準
配当利回り(パネル左・現状):
1株あたり配当 ÷ 株価。現在の水準での基本指標。

配当性向(パネル中):
① AI推定配当性向: このアクティビストの過去の増配要求実績(1件以上)と財務指標を統合してAIが推定した配当性向。
② シミュレーション配当性向: 過去実績なしの場合、MAX(業種配当性向中央値, 50%)を仮定値として使用。これは仮定に基づく試算であり、予測ではない。

利回り(パネル右):
パネル中の配当性向が実現した場合の利回り。計算式: EPS × 配当性向 ÷ 株価。

損益分岐: 推定取得単価から配当による回収分を差し引いた水準。保有期間中の配当回収が大きいほど、株価下落に耐えられる。
増配余力: NC比率が高いほど現金余剰が大きく、配当性向を引き上げても財務の安全性を損なわない。総還元性向100%超は持続不能。
配当利回り
現在水準

→ 配当性向67.01%は業種中央値の1.9倍。既に高水準の還元が実施されており、追加増配の余地は限定的な水準。

配当でダウンサイドを吸収できるか
増配シミュレーション
シナリオ配当性向シミュレーション利回り
現状67.0%4.0%
50%シナリオ50%2.8%
75%シナリオ75%4.2%
100%シナリオ100%5.7%
増配余力の根拠
指標判断
NC比率 67.5% 時価総額の約7割が余剰現金。増配原資は潤沢
総還元性向 0.0% 自社株買いゼロ。還元は配当のみで大幅に引き上げ可能な構成
FCF利回り FCFデータなし
業種配当性向中央値 34.6% 現在67.0%は既に業種を上回る水準(パーセンタイル88.8%)
📝 指標の説明
  • 増配シミュレーション: 現在のEPSを固定し、配当性向のみを変動させた場合の配当利回り。アクティビストの増配要求が通った場合のインカム水準を可視化
  • NC比率: ネットキャッシュ÷時価総額。高いほど増配・自社株買いの原資が豊富で、配当性向引き上げの持続可能性が高い
  • 総還元性向: (配当+自社株買い)÷純利益。100%未満なら追加還元の数値的な余地がある。100%超は利益以上に還元しており持続不能
  • FCF利回り: フリーキャッシュフロー÷時価総額。実際に自由に使える現金の規模。配当の持続可能性を測る
配当実績
指標
配当利回り(予想) 4.0%
配当性向(実績) 67.0%
配当性向(予想) 73.2%
DOE 3.6%
配当成長率(前年比) N/A
配当CAGR(3年) N/A
📝 指標の説明
  • 配当利回り(予想): 年間予想配当÷株価。インカムゲインの基本指標
  • 配当性向(実績/予想): 純利益のうち配当に回した割合。低いほどアクティビストが「もっと出せ」と要求する根拠になる
  • DOE: 自己資本配当率。ROE×配当性向で算出。利益変動に左右されにくい安定配当の指標。3%超が目安
  • 配当成長率/CAGR: 配当の増減トレンド。プラスなら増配傾向。CAGRは3年間の年平均成長率
自社株買い・総還元
指標
自社株買い余力 0億円
自社株買い余力比率 0.0%
📝 指標の説明
  • 自社株買い余力: MAX(0, MIN(ネットキャッシュ×80%, FCF, 利益剰余金))。ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%−負債合計(清原式)。FCF未取得時はMIN(NC×80%, 利益剰余金)。ネットデットの場合は0円
  • 自社株買い余力比率: 自社株買い余力÷時価総額。10%超なら大きな余力

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W3CM)

配当込みの損益分岐ラインは確認した。なお増配要求が通れば、利回り改善だけでなく株価上昇のカタリストにもなる。最後の問題は出口──強気・中立・弱気それぞれのシナリオで、株価はどこに着地するか。


6. シナリオ別の出口──強気・中立・弱気、それぞれの株価レンジ

何が起きたら、いつまでに、いくらで売れるのか。出口が見えなければ全体像が掴めない。
S1〜S5の分析を統合し、カタリストのスケジュールとトリガー条件から3シナリオの出口を描きます。
判定基準
試算値(強気)(パネル左):
テーゼが完全実現した場合のモデル試算値(5モデル最大値)。トリガー: 増配決議+自社株買い発表+ガバナンス改善。

試算値(中立)(パネル中):
テーゼの部分実現。対話は進むが要求の一部のみ受容。主要3モデル中央値。

試算値(弱気)(パネル右):
アクティビスト撤退、またはテーゼ未実現のまま膠着。5モデル最小値。

カタリストスケジュール:
株主総会・決算発表などの日程。アクティビストが動くタイミングの制約条件。

推定取得単価:
大量保有報告書の記載から逆算。アクティビスト側の損益分岐であり、撤退圧力の発動水準。
試算値(強気)
テーゼ完全実現時
試算値(中立)
主要3モデル中央値
試算値(弱気)
配当還元モデル

→ 推定取得単価735.03円に対し現在価格は+14.3%乖離。アクティビストの利益確定売りが先行しやすい価格帯。

出口のレンジはどこか──3シナリオ試算値
アクティビスト行動タイムライン
対話期
2026年3月〜2026年6月(約3ヶ月)
HIGH 保有比率のさらなる減少(5%閾値への接近)
MEDIUM 次回決算での現状維持(追加還元なし)発表
公開圧力期
2026年6月〜2027年6月(約12ヶ月)
HIGH 株主総会でのアクティビスト提案の不在または否決
LOW 親会社による完全子会社化(TOB)の検討
結実/撤退期
2027年6月以降
HIGH アクティビストの完全撤退(保有0%)

推定精度: MEDIUM — 過去の旧村上系ファンドによるPBR1倍割れ是正案件のパターンに基づく推定

3シナリオのトリガー条件
シナリオ試算値現在株価比トリガー条件(何が起きたら)
強気 1,139円 +35.6% 親会社によるプレミアム付きTOBの実施(アクティビストの圧力を背景とした完全子会社化)
中立 1,082円 +28.8% PBR1.0倍前後での株価膠着と、アクティビストによる断続的な売却の継続
弱気 824円 -1.9% アクティビストの保有比率が5%を割り込み、市場の需給支援が消失することによる価格調整
下値参照 735円 -12.5% 推定取得単価。これを下回ると撤退圧力が発動する水準
アクティビスト側の損益分岐

推定取得単価 735円 に対し前日終値 840円(乖離 +14.3%)。アクティビストは含み益圏内。

※推定取得単価は大量保有報告書記載の取得価格・株数から加重平均で算出(提出日: 2026-02-25)。取得金額の記載がない場合はN/A。

出典: 大量保有報告書 (S100XPGP)EDINET有価証券報告書 (S100W3CM)

6つの問いを検証した。すべてのデータを1つのスコアに集約する。


7. モデル計算結果サマリー

本レポートはコバンザメ分析エンジンにより自動生成されたものです。
数値は公開情報に基づくモデル計算値です。テキストの一部は生成AIにより作成されています。
判定基準
総合スコア(0.0〜10.0)
4つの分析軸を重み付け平均し、エグジットリスクによる減点を適用した総合指標。
base = (S3財務×0.30 + S4アクティビスト×0.35 + S2需給×0.25 + S1実績×0.10) ÷ 5.0 × 10.0
penalty = エグジットスコア ÷ 50 × 2.0
composite = max(0, base − penalty)

S1 乗って大丈夫か(ファンド実績 ×10%)
アクティビストの過去案件バックテスト。TOPIX超過勝率×超過リターン中央値。データ不足時は0.0。

S2 株主提案は通るか(需給分析 ×25%)
流動性・需給バランス・議決権構造。5=高流動性+需給タイト+票読みHIGH、0=流動性枯渇。

S3+S5 株価水準と損益分岐(財務分析 ×30%)
バリュエーション・資本効率・株主還元余力。S5の配当・増配余力もこのスコアに内包。5=極めて割安+還元余力潤沢、0=割高+効率的。

S4 本気か(アクティビスト分析 ×35%)
本気度・行動確率・戦略予測・撤退リスク。5=AGGRESSIVE+高勝率+エスカレーション、0=撤退兆候。

S6 出口リスク(リスク減点)
エグジットリスク5シナリオ合計(/50)に基づく減点。S6の出口シナリオ分析がこの減点に反映。

データ品質
HIGH=データ十分で信頼性高い / MEDIUM=一部欠損あり / LOW=重要データ欠損。

※本スコアはモデル計算値であり、投資判断を示すものではありません。将来のリターンを保証・予測するものではなく、スコアの高低は売買の推奨を意味しません。

総合スコア
2.6
/ 10.0
スコア内訳
分析軸スコアウェイトデータ品質
S1 乗って大丈夫か(ファンド実績)0.0 / 5×10%
S2 株主提案は通るか(需給分析)3.0 / 5×25%HIGH
S3+S5 株価水準と損益分岐(財務分析)4.2 / 5×30%HIGH
S4 本気か(アクティビスト分析)0.0 / 5×35%HIGH
基礎スコア4.02
S6 出口リスク(エグジットリスク 35/50)-1.40
総合スコア2.6/ 10.0
詳細データ: AI分析プロセス(データ品質・整合性検証)
アクティビスト意図: PBR1倍到達に伴う段階的売却
データ品質: PARTIAL   財務分析: HIGH ガバナンス分析: HIGH 需給分析: HIGH
  • 南青山不動産の過去実績サンプルが少なく、期待値計算の信頼性が限定的
  • 実質安定株主比率のデータに一部不整合があるが、親会社保有比率50.15%を優先して分析

ステージ間分析

⚠ ステージ間の矛盾:
  • 財務分析ではNC比率67.48%と極めて高い還元余力が示されているが、需給分析では浮動株比率20%かつ親会社が50%超を握る構造により、自社株買いの物理的余地が制約されている矛盾
  • 財務分析上の価値毀損(EVA負)はガバナンス改善の強い根拠となるが、ガバナンス分析では親会社の支配力が強く、アクティビストが対抗を断念し撤退を開始している可能性
矛盾解消: 財務的な改善余地は大きいものの、親会社という「資本の壁」とPBR1倍回復という「節目」が重なり、アクティビストはエスカレーションではなく利益確定を選択したと解釈される。
✔ ステージ間シナジー:
  • PBR 0.99倍と1.0倍水準への到達が、ガバナンス分析における保有比率減少(13.41%)の直接的なトリガーとなっている相関
  • 浮動株比率20%という低流動性が、アクティビストの売却局面において需給悪化を増幅させやすい構造
相互作用効果:
  • 親会社支配(50.15%)× アクティビスト撤退兆候 = 外部からの改善圧力が急速に減衰するリスク
  • 高配当性向(67.01%)× 自社株買い余力ゼロ = 追加の還元策が打ち出しにくい財務的硬直性


⚠ エグジット注意: 要モニタリング (スコア: 35/50)

出典:
EDINET有価証券報告書 (S100W3CM)
EDINET半期報告書 (S100X3UA)
大量保有報告書 (S100XPGP)
⚠ 重要なお知らせ (Disclaimer)
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