バリューコマース (2491) サービス業

コマース事業者のパフォーマンス最大化を支援するマーケティングソリューションを提供。主力は成果報酬型広告「アフィリエイト」で、広告主とメディア運営者を繋ぎ集客から顧客維持までをサポート。宿泊施設向けにDXを支援するトラベルテック事業も展開。
カナメ・キャピタル建設的対話型
保有比率: 6.86% ↑+6.86% 増加新規
報告書提出日: 2026-05-12
カナメ・キャピタルは過去11件中64%で具体的な行動に踏み切った──だがバリューコマースは今期赤字に転落しており、潤沢な現金を原資とした還元維持と収益改善のどちらを優先させるか判断が分かれる。
コバンザメスコア?
(0.0–10.0)
4.0–7.0
全77件中 ─ 中央値: 5.9 / 上位25%: 6.8
0 中央値 上位25% 10
目次 (クリックで開閉 ── ▶ マークは全て同様に操作できます)
  1. 割安か──バリュエーション指標
  2. どう動くか──介入シナリオと行動確率
  3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁
  4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力
  5. 出口はどこか──シナリオ別試算値
  6. 過去の打率は──実績と勝率
  7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件
  8. まとめ──スコアの構成と根拠

1. 割安か──バリュエーション指標

今の株価は割高か割安か。PBR・PER・NC比率などの指標から、複数のアプローチで株価水準を検証します。
データ期間の見方 前実 直近の確定決算(有価証券報告書・決算短信)の数値 今予 会社が発表した今期の業績予想に基づく数値 ※ 株価・時価総額は前営業日終値
実質PBR前実?
業種中央値1.70倍
PER(清原式)今予?
業種中央値13.6倍
ROICスプレッド前実?
ROIC -1.4% − WACC 3.3%
業種内ポジション
アクティビストは同業他社との比較で経営改善余地を主張する。中央値からの乖離が株主提案の根拠となる。
PBR
0.91倍(16%ile)
ROE
4.2%(24%ile)
← 低い   業種中央値   高い →
ROIC vs WACC
ROICがWACCを上回れば価値創造、下回れば価値破壊。アクティビストはスプレッドがマイナスの企業に対し、事業再編や資本配分の見直しを要求する根拠とする。
スプレッド
-4.7%(価値破壊)
← 価値破壊ROIC -1.4% | WACC 3.3%価値創造 →
根拠データ
判定基準
実質PBR:
含み益(不動産・政策保有株等)を加味した純資産に対する株価倍率。業種中央値との乖離で割安/割高を判断する基礎指標。1.0倍未満: 割安圏、1.0-1.5倍: 中立圏、1.5倍以上: 割高圏。

PER(清原式):
(時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 純利益。余剰現金を差し引いた事業の利益力に対する倍率。業種中央値比0.8未満: 割安圏、0.8-1.2: 中立圏、1.2超: 割高圏。

ROICスプレッド:
ROIC − WACC。プラスなら資本コスト以上の利益を創出(価値創造)、マイナスなら価値破壊。10%超: 強い価値創造、0-10%: 中立水準、マイナス: 価値破壊。

NC比率(清原式):
ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほどアクティビストが還元強化を要求する根拠が強くなる。
割安度の検証
486円
発行済株式数: 34,471,000株
PBR 前実?
市場ベース?
0.91倍
資産調整後?
0.91倍
市場
実質
PER 今予?
市場ベース?
-13.16倍
清原式?
-7.5倍
純資産 前実?
簿価
116億円
修正純資産?
116億円
簿価
修正
NC比率(清原式) 前実?
NC比率
64.4%
目安 約10%
NC額?
108億円
= 流動資産 140億円 + 投資有価証券×70% 10億円 − 負債合計 39億円
NC/時価総額
64%
時価総額?
市場
168億円
理論時価総額?
-
📝 指標の説明
  • PBR(株価純資産倍率): 前期末の簿価純資産に対する株価の倍率。会社を今すぐ解散した場合の資産価値に対して、株価が何倍かを示す。1.0倍なら帳簿上の資産と株価が同じ。1倍割れは東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが「株主資本を有効活用できていない」と指摘する最も基本的な根拠になる。
  • 実質PBR: 前期末の修正純資産(含み益加味)に対する株価の倍率。帳簿に載っていない「隠れた資産価値」を反映する。簿価PBRが1倍超でも、不動産や株式の含み益を加えると実質的に割安になるケースがある。アクティビストは実質PBRを重視し、含み資産の売却・活用を要求する根拠にする。
  • PER(株価収益率): 今期の会社予想EPSに基づく株価収益率。今の利益水準で投資額を回収するのに何年かかるかの目安。低いほど利益に対して株価が割安。業種中央値より高ければ市場の期待が大きい。低ければ過小評価されている可能性があり、アクティビストが「株価を引き上げる施策」を要求する根拠になりうる。
  • PER(清原式): (時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 今期予想純利益。余剰現金を差し引き、事業の利益力だけに対するPERを算出する。通常PERより低くなるほど「現金の厚み」が株価に織り込まれていない。清原式PERが業種中央値を大幅に下回る企業は、現金を抱え込んだまま事業効率を高めていない可能性が高く、アクティビストの還元要求の典型的な対象。
  • 純資産: 会社の資産から負債を差し引いた正味の財産額。「簿価」は帳簿上の金額、「修正純資産」は不動産含み益などを加算した実態ベースの金額。
  • 修正純資産: 簿価の純資産に、保有不動産の含み益・有価証券の含み益を加算した「実態ベース」の純資産額。この金額が大きいほど企業の「隠れた資産」が多い。遊休資産の売却、政策保有株の解消、不動産のリート化など、アクティビストが資産活用を要求する原資の規模を示す。
  • EV/EBITDA: 企業価値(時価総額+前期末有利子負債−現金)÷ 前期実績EBITDA。減価償却の影響を除いたキャッシュフローベースの企業価値倍率。M&A(企業買収)で最も使われる値付けの尺度。業種中央値より低ければ買収対象として割安であり、TOB(公開買付け)の可能性を測る目安にもなる。
  • 時価総額: 株価×発行済株式数。「市場」は現在の株式市場での評価額。「理論時価総額」は事業利益を業種平均PERで再評価し、余剰現金を加算した理論上の企業価値。
  • 理論時価総額: 清原式事業価値モデルによる試算値。算式: 理論時価総額 = 適正事業価値 + ネットキャッシュ。適正事業価値 = (市場評価の事業価値 ÷ PER清原式) × 業種PER中央値。理論時価総額が現在の時価総額を上回る場合、市場が企業価値を過小評価している可能性を示す。アクティビストはこの乖離を根拠に、株主還元や資本政策の見直しを要求する。
  • 配当利回り: 今期予想の1株あたり配当金÷株価。投資額に対して年間いくら配当を受け取れるかの指標。業種中央値より低ければ増配余力がある可能性を示す。アクティビストが増配要求する際の出発点になる。
  • 潜在利回り: 今期予想の利益を前提に、配当性向を引き上げた場合に実現しうる理論上の配当利回り。算式: 潜在利回り = EPS × MAX(業種配当性向中央値, 50%) ÷ 株価。潜在利回りが現在利回りを大きく上回る場合、増配余力が大きいことを意味し、アクティビストの増配要求が企業価値向上に寄与するシナリオの蓋然性が高い。
  • NC比率(清原式): 前期末ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。時価総額に対して余剰現金をどれだけ抱えているかの比率。この比率が高い企業は「現金を溜め込んでいる」とみなされる。自社株買い・増配・特別配当の要求根拠になり、比率が高いほどアクティビストの介入動機が強い。
  • NC額: ネットキャッシュ額。計算式: 流動資産 + 投資有価証券×70% − 負債合計。事業に使っていない余剰現金の総額。NC額が大きいほど自社株買い・増配・特別配当の原資が豊富。アクティビストが還元強化を要求する際の具体的な金額規模を示す。
セクター相対評価

業種: サービス業(33業種分類)

PBR 前実
当社
0.91倍
業種中央値
1.70倍
対業種 0.54倍
PER 今予
当社
-13.16倍
業種中央値
13.61倍
赤字
ROE 前実
当社
4.2%
業種中央値
10.1%
対業種 0.42倍
配当性向(実績) 前実
当社
346.8%
業種中央値
27.0%
対業種 12.86倍
データ注記: ROE(前期実績)はプラスですが、PER(今期予想ベース)はマイナス(赤字)です。特別損益や業績変動により期間間で乖離が生じています。
📝 指標の説明
  • 対業種比: 当社値÷業種中央値。1.0=業種平均水準
  • 業種内順位(%ile): 業種内でのパーセンタイル順位。PBR・PER: 低%ile=割安 / ROE: 高%ile=高効率
  • ROE(自己資本利益率): 前期確定の純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるか。8%未満なら東証の「資本コストを意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する根拠になる。
  • 配当性向(実績): 前期確定の純利益のうち配当に回した比率(実績値)。会社予想ベースの配当性向はS4に記載。低すぎれば増配要求の余地が大きい。高すぎれば持続性に問題があり、利益成長が求められる。
株主資本は有効に使われているか
計算パラメータ(Beta / WACC / ROIC)
指標
Beta(1年)? 0.38
株主資本コスト前実? 3.3%
WACC前実? 3.3%
ROIC前実? -1.4%
結論: 価値を創っているか
ROICスプレッド 前実? -4.7% 価値破壊
▼0%
EVA 前実? -5億円
ROE 4.2%
原因: ROEを決める3要素
売上高純利益率 前実? 2.0%
総資産回転率 前実? 1.57回
財務レバレッジ 前実? 1.34倍
ROE 4.2% の内訳
利益率
2.0%
回転率
1.57回
レバレッジ
1.34倍
余力: まだ使える手段はあるか
D/Eレシオ 前実? 0.00倍
▼1.0倍
📝 指標の説明
  • ROICスプレッド: ROIC(投下資本利益率)からWACC(加重平均資本コスト)を差し引いた値。プラスなら株主が期待する最低リターンを超える利益を生んでおり「価値創造」、マイナスなら資本コスト以下の利益しか出せておらず「価値破壊」の状態。アクティビストが最も重視する経営効率の指標。スプレッドがマイナスの企業は「株主の資本を有効に使えていない」と批判される。事業ポートフォリオの再編(低ROIC事業の売却)、遊休資産の処分、余剰現金の株主還元など、資本配分の見直しを要求する最も強力な根拠になる。
  • EVA(経済的付加価値): Economic Value Added。税引後営業利益(NOPAT)から投下資本×WACCを差し引いた金額。ROICスプレッドを金額で表したもの。プラスなら真の経済的利益を生んでおり、マイナスなら会計上は黒字でも株主資本を食い潰している。EVAがマイナスの企業は「帳簿上は利益が出ているが、株主の機会費用を考慮すると実質赤字」。アクティビストは「EVAがゼロ以上になるまでROICを改善せよ」と具体的な数値目標を掲げて経営改善を要求する。金額で示されるため、毀損規模が直感的に伝わる。
  • ROE(自己資本利益率): 純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるかを示す。ROEは以下の3要素に分解できる(デュポン分析)。8%未満なら東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する際の出発点となる指標であり、どの要素が足を引っ張っているかをデュポン分析で特定する。
  • 売上高純利益率: 純利益÷売上高。売上からどれだけ最終利益を残せているかを示す「収益性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。利益率が低い場合、アクティビストは不採算事業の撤退・売却、コスト構造の改善、価格転嫁��の強化を要求する。特に多角化企業では「低利益率のセグメントを切り離せ」という事業ポートフォリオ再編の根拠になる。
  • 総資産回転率: 売上高÷総資産。保有する資産をどれだけ効率的に売上に変換できているかを示す「効率性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。回転率が低い場合、遊休資産・過剰在庫・不要な政策保有株を抱えている可能性が高い。アクティビストは「使っていない資産を売却して株主に返せ」と要求する。不動産や政策保有株の売却要求の定量的根拠になる。
  • 財務レバレッジ: 総資産÷純資産。借入によって資産をどれだけ膨らませているかの度合い。ROEを構成するデュポン3要素の1��。高いほどROEは上がるがリスクも増す。レバレッジが低すぎる(=純資産が��沢すぎる)場合、アクティビストは「余剰資本を株主に返還すべき」と主張する。自社株買いや特別配当によって自己資本を圧縮し、ROEを引き上げる戦略の根拠になる。
  • D/Eレシオ: 有利子負債÷株主資本。借入への依存度を示す。1.0倍未満なら借入より自己資本が多い安全圏。低いほど追加の借入余力が大きく、自社株買い・増配・設備投資の原資を調達しやすい。D/Eレシオが極端に低い企業は「財務が保守的すぎる」として、最適資本構成への転換を求められる。適度な借入でレバレッジを高め、余剰資本を株主還元に回すことでROE改善とPBR是正を同時に実現する――これがアクティビストの典型的な資本政策提案。
  • Beta(1年): 過去1年間の日次リターンをもとに算出した、市場全体(TOPIX)に対する株価の変動感応度。1.0なら市場並みの変動、1.0超なら市場より大きく動く、1.0未満なら市場より安定的。株主資本コスト算出のパラメータ。Betaが高い銘柄は資本コストも高くなるため、ROICスプレッドがマイナスに振れやすい。アクティビストにとっては「資本コストが高いのにそれを超えるリターンを出せていない」という批判の材料��なりうる。
  • 株主資本コスト: 株主が期待する最低限のリターン。算式: リスクフリーレート(1.0%) + Beta × 市場リスクプレミアム(6.0%)。ROEがこの率を下回っていれば、株主の期待に応えられていない。東証の「資本コスト経営」要請の中核概念。アクティビストは「御社の株主資本コストはX%だが、ROEはY%しかない。コストを下回るリターンは株主価値の毀損だ」と数値を突きつけて改善を要求する。
  • WACC(加重平均資本コスト): 株主資本コストと負債コストを資本構成比率で加重平均した、企業全体の資本コスト。ROICがWACCを上回っていれば価値を創造している。企業価値評価(DCF法)の割引率として使われ、M&AやMBOの価格算定にも影響する。アクティビストはWACCを基準に「事業の取捨選択」を提案し、WACC未満のリターンしか出せない事業の売却を要求する。
  • ROIC(投下資本利益率): 税引後営業利益(NOPAT)÷投下資本(株主資本+有利子負債)。事業に投じた全資本に対するリターン。ROEが株主視点の指標であるのに対し、ROICは債権者を含む全資本提供者の視点。ROICは財務レバレッジの影響を受けないため、事業の「素の実力」を測る指標としてアクティビストが重用する。「ROICツリー」で分解し、改善余地がある事業オペレーションを特定する手法が定着している。

出典: EDINET有価証券報告書 (S100XU5J)大量保有報告書 (S100Y39X)

【編集部注】 資産価値の乖離は明らかだが、この眠れる資本を動かす具体的な触媒がなければ、状況は長期間停滞するリスクがある。


2. どう動くか──介入シナリオと行動確率

大量保有報告書は出した──次の問いは、純投資のままか、経営に変化を求めるか。報告書の文言・過去の行動パターンから、介入の方向性と確率を読みます。
行動確率?
過去11件中7件

→ 行動確率64%(11件中7件)であり、純投資名目であっても介入に転じる蓋然性が高い。このアクティビストは過去にワコム等で「純投資」から開始し、後に社外取締役派遣を求めるなど強硬な姿勢を示した実績がある。バリューコマースのネットキャッシュ比率(NC比率)0.64という水準は、同ファンドが過去に資本効率改善を求めたダイハツインフィニアース等の成功パターンと酷似しており、対話不調時の目的変更を前提とした注視が必要。5%超の取得後に10%超まで買い増すのが彼らの本気モードの初動である。

主要戦略: ガバナンス改善要求 / 副次的な戦略: 株主還元方針変更

共同保有者・貸株・担保契約:担保契約等あり((4)【当該株券等に関する担保契約等重要な契約】 顧客保有分は顧客との間の投資一任契約に基づく。)

📝 指標の説明
  • 行動確率: このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際に株主提案・増配要求等の行動に移った割合。75%以上なら過去の実績上ほぼ確実に動く。50%未満なら純投資で終わる可能性も。
  • 推定取得単価: 大量保有報告書の記載(取得価格×株数)から加重平均で算出した1株あたり推定コスト。現在株価がこれを下回ると含み損。撤退圧力が発動する水準であると同時に、追加買い増しの動機にもなる。
  • 共同保有者: 同一目的で株式を共同保有する者。報告書の「共同保有者」欄に記載。共同保有者がいれば実質的な議決権はその合算。表面上の保有比率より影響力が大きい場合がある。
  • 貸株・担保契約: 保有株式の貸株や担保提供の有無。貸株に出していれば議決権行使時に回収が必要。担保差入れがあれば追加投資の制約になりうる。
根拠データ
判定基準
行動確率:
このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際にエスカレーション(株主提案・対話要求等)に移った比率。75%なら4件中3件で行動に転じた実績。保有目的文言はテンプレート化されていることが多いため、文言一致ではなく全案件ベースで算出。灰色固定表示。

ISS/Glass Lewis基準該当: 一般公開基準への形式的該当を示す。実際の個別推奨は非公開(有料レポート)のため「反対推奨された」と断定するものではない。
過去投資先での実績
行動パターン
過去11件中、株主提案に踏み込んだのは6件、法的係争に至ったのは1件。明示的行動なしのA階層は4件にとどまり、全体の63.6%で何らかの具体的アクションを観測。法的係争階層の勝率は100%(1件)だが、株主提案階層の勝率は0%(4件)であり、提案の可決よりも交渉のカードとしての活用や、その後の司法判断を重視する傾向が読み取れる。

行動タイプ別の成績(過去11件、リターン確定 8件)

行動強度 件数 1年超過勝率 超過R中央値
E法的係争型 1件 100.0% (1件) 49.6%
D株主提案型 6件 0.0% (4件) -12.9%
C公開書簡型 0件
B会社対応のみ観測 0件
A明示的行動なし 4件 66.7% (3件) 43.5%

※ 過去実績。投資判断の保証ではない。D階層(株主提案型)の結果内訳(可決/譲歩/否決)は下記カード個別参照。

過去投資先での行動履歴(全11件):過去の新規報告銘柄について、実際の行動と保有目的を対比(当該企業は除外)。

インターアクション (7725) 精密機器 D 株主提案
初回報告: 2025-04-22 ピーク比率: 12.63%
実際の行動
株主提案
7725 関連で株主提案・委任状勧誘・カナメ宛て臨時報告書の提出は未確認
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -3.9%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
ヤマタネ (9305) 卸売業 A 行動なし
初回報告: 2024-07-22 ピーク比率: 7.21%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: +43.5%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
プロトコーポレーション (4298) サービス業 E 法的係争
初回報告: 2024-06-10 ピーク比率: 8.34%
実際の行動
株主提案
株主総会への正式な提案権行使ではなく、MBO・TOB プロセスへの公開質問状 + 裁判所への仮処分申立による法的牽制が主軸
公開書簡
公開質問状 (2025-02-18、特別委員会の独立性・社外取締役報酬・MBO 価格の妥当性に関する 8 項目) → MBO への更なる反対声明 + 元従業員による声明書公表 (2025-03-07) → 公開
係争
→ MBO への更なる反対声明 + 元従業員による声明書公表 (2025-03-07) → 公開買付期間延長を受けたエンゲージメント方針公表 (2025-03-23) → 名古屋地裁に株式併合等の差止仮処分命令申立 (2025-03 中旬) → 申立却下後、即時抗告 → さらに許可抗告申立を実施。BusinessWire 経由でプレスリリース継続 (報道ベース) この案件は 2025-04-07 の M
メディア報道
-03-23) → 名古屋地裁に株式併合等の差止仮処分命令申立 (2025-03 中旬) → 申立却下後、即時抗告 → さらに許可抗告申立を実施。BusinessWire 経由でプレスリリース継続 (報道ベース) この案件は 2025-04-07 の MBO 成立と上場廃止により既に決着済みのため、新規追随投資の機会は喪失。カナメの戦術パターンとして「創業家の駆け込み MBO への法的・世論的反対」が確立さ
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: +49.6%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
ダイト (4577) 医薬品 D 株主提案
初回報告: 2024-01-31 ピーク比率: 11.13%
実際の行動
株主提案
表面化していない (TDnet 公開検索ベースで未確認)
公開書簡
を保有、その結果として 2025 年 10 月に約 1% の自己株式取得が発表された」(8percentpa Substack)。kanamecapital.com に Daito 専用の特設ページ・公開書簡・プレゼン資料は掲示されていない (水面下対話型) 純投資のまま 11.13% まで積み増し → 公開化されないバックチャネル型。エンゲージメント実態は二次的報道 (英語 Substack) が情報源
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -4.4% 2年超過: -5.3%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
IDホールディングス (4709) 情報・通信業 A 行動なし
初回報告: 2023-09-20 ピーク比率: 7.05%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -9.9% 2年超過: +38.9%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
ダイハツインフィニアース (6023) 輸送用機器 A 行動なし
初回報告: 2023-09-13 ピーク比率: 14.58%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: +48.7% 2年超過: +209.0%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
フロイント産業 (6312) 機械 D 株主提案
初回報告: 2023-09-05 ピーク比率: 10.46%
実際の行動
株主提案
2024 年・2025 年いずれの定時株主総会についてもカナメからの正式な株主提案議案の存在は未確認 (フクダ電子のような名指し提案ではない)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -21.4% 2年超過: +1.6%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
トレックス・セミコンダクター (6616) 電気機器 D 株主提案
初回報告: 2023-09-04 ピーク比率: 14.54%
実際の行動
株主提案
公式な株主提案・臨時報告書ベースの提出は 2026-05 時点で未確認、TDnet・適時開示でも該当案件なし (ただし「重要提案行為等」を明記しての継続積み増しはエスカレーションの前段階と推定)
公開書簡
可能性 (維持成功なら買い圧力後退、上場廃止リスク顕在化なら経営陣への圧力強化で MBO・TOB 期待) — 期限後の臨時報告書・適時開示を要監視。カナメは 2025 年に 4298 プロトコーポへの公開質問状送付実績あり → トレックスでも書簡公開・株主提案へのエスカレーションシナリオに留意。上場廃止リスクのため流動性低下中であり、コバンザメ追随時は出口戦略を予め設定すること
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -44.9% 2年超過: -61.2%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
ネオジャパン (3921) 情報・通信業 D 株主提案
初回報告: 2026-04-30 ピーク比率: 5.07%
実際の行動
株主提案
なし (2026-04-30 の最新初回報告のため、想定どおり)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
ワコム (6727) 電気機器 D 株主提案
初回報告: 2025-09-16 ピーク比率: 5.05%
実際の行動
株主提案
ワコムが受領したアクティビスト株主提案関連の適時開示は AVI 関連のみ。Kaname 提案関連の TDnet 開示は未確認 (重要提案行為等の意思表明段階に留まる)
AGM結果
変革計画監督委員会設置、定款変更で METI 買収ガイドライン反映、配当決定権の株主付与、50 億円自社株買い、TSR 連動役員報酬)。2025 年 6 月 26 日の第 42 回定時株主総会で全提案否決。カナメは AVI 否決の 3 ヶ月後 (2025-09-16) に新規参入。AVI 提案否決後の事後的なフォロー参入の可能性 (推定)。kanamecapital.com にワコム宛の書面・特設サイ
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
ケアネット (2150) サービス業 A 行動なし
初回報告: 2025-08-27 ピーク比率: 5.19%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資」
純投資

残り6件を表示 ▼

※ 実行動データは Claude Code WebSearch 経由で調査・格納(activist_action_history_gold)。超過リターンは TOPIX 対比・報告翌営業日始値基準・1年/2年経過時点の値。

保有目的文言の変遷(事由変更 2件 / 同一事由 10件)

▼ 保有事由が変更された銘柄:

株式会社プロトコーポレーション(4298) 最終保有 8.34%(最大 8.34%)
初回 2024-06-10
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2025-02-18
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。特に発行者に対する公開買付けに対して、その意義、企業価値向上との関連、手続き及び価格の正当性、対抗提案者の探索などについて特別委員会及び取締役会と協議する目的がある。
フロイント産業(6312) 最終保有 0.00%(最大 10.46%)
初回 2023-09-05
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2025-08-05
もともとは純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うことを目的に保有していたが、2025年7月14日付で、提出者がインベストメント・マネージャーとして投資をするのに必要な権限を有するJapan Absolute Value Fund L.P.(以下「JAVF」という)が、株式会社友(以下「買付者」という)との間で応募契約(以下「本応募契約」という)を締結し、買付者が同月15日に開始する発行者の普通株式(以下「発行者株式」という)に対する公開買付け(以下「本公開買付け」という)に際し、同日時点でJAVFが直接又は間接的に所有する発行者株式の全て1,924,400株(以下「本株式」という)を一定の条件のもとに応募すること等について合意していた。その後、2025年8月1日付で、JAVFは本応募契約を解除しており、現在は牧寛之氏に対して本株式を売却する方針である。以上につき、詳細は、後記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載のとおりである。
同一事由の 10件を表示
バリューコマース(2491) 最終保有 6.86%(最大 6.86%)
初回 2026-05-12
純投資
最終 2026-05-12 同一事由
ネオジャパン(3921) 最終保有 5.07%(最大 5.07%)
初回 2026-04-30
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-05-01 同一事由
ワコム(6727) 最終保有 5.05%(最大 5.05%)
初回 2025-09-16
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2025-09-16 同一事由
ケアネット(2150) 最終保有 5.19%(最大 5.19%)
初回 2025-08-27
純投資
最終 2025-08-27 同一事由
インターアクション(7725) 最終保有 12.63%(最大 12.63%)
初回 2025-04-22
純投資
最終 2025-10-21 同一事由
ヤマタネ(9305) 最終保有 3.73%(最大 7.21%)
初回 2024-07-22
純投資
最終 2026-04-07 同一事由
ダイト(4577) 最終保有 11.13%(最大 11.13%)
初回 2024-01-31
純投資
最終 2025-08-15 同一事由
IDホールディングス(4709) 最終保有 7.05%(最大 7.05%)
初回 2023-09-20
純投資
最終 2025-06-09 同一事由
ダイハツインフィニアース(6023) 最終保有 11.99%(最大 14.58%)
初回 2023-09-13
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-02-06 同一事由
トレックス・セミコンダクター(6616) 最終保有 14.54%(最大 14.54%)
初回 2023-09-04
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-04-14 同一事由

※ 事由変更ありの行は左線ハイライト。報告日リンクからEDINETの1次情報を確認できます。

出典: 大量保有報告書 (S100Y39X)

【編集部注】 カナメ・キャピタルの介入蓋然性が高いとしても、議決権構造という物理的な障壁を突破できなければ、提案は空振りに終わる。


3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁

株主提案は通るか。固定株主の壁と浮動株の構成から、アクティビストの議決権戦略が成立する条件を検証します。
安定株主比率前実?
壁の合計(鈴木式準拠)
アクティビスト保有?
最新報告書
6.9%
38.2%
54.9%
アクティビスト 6.9%
実質安定株主 38.2%
浮動株等 54.9%

→ 安定株主比率38.2%は攻略が容易ではないが、上位株主の多くが信託銀行や外国法人等であり、議決権行使助言会社の推奨次第で動く可能性があり、見かけほど壁は厚くない。アクティビスト保有6.86%では過半数獲得は困難だが、票読みスコア30は、他の機関投資家との協調次第で勝算が見込める水準であり、提案が通る可能性はMEDIUMと判断する。

根拠データ
判定基準
安定株主比率:
鈴木式準拠固定株分析(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A(その他法人) + B(政府) + D(個人大株主) + E(政策保有金融×0.7) + F(外国戦略株主) + G(オーナー系ファンド) + H(持株会×0.5) − I(国内VC控除)。分母=議決権総数(発行済株式総数 − 自己株式)。C(自己株式)は議決権ゼロのため計算式から除外し、参考値として表示。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(70%以上: 壁が極めて厚い、30-70%: 中間水準、30%未満: 議決権構造上の障壁が低い水準)。

アクティビスト保有比率:
最新の大量保有報告書に基づく保有比率。参考情報として灰色表示。

オーナー持株比率:
CEO・関連資産管理会社の合計保有比率。20%超: 拒否権に近い水準、5-20%: 中間水準、5%未満: 低水準。

外国法人等保有比率:
海外機関投資家・ファンド等の保有比率。外国法人等の比率が高い企業は株主還元・ガバナンス改善への圧力が強い傾向があり、アクティビストの提案が賛同を得やすい環境を示す。
安定株主比率の内訳(鈴木式準拠)
指標
安定株主比率(鈴木式準拠) 38.2%
├ A. その他法人 1.1%
├ B. 政府・公共団体 0.0%
├ C. 自己株式 (参考、計算式不使用) 37.1%
├ D. 個人大株主 0.0%
├ E. 政策保有金融(×0.7) 0.0%
├ F. 外国戦略株主 0.0%
├ G. オーナー系ファンド 0.0%
├ H. 持株会・共栄会(×0.5) 0.0%
└ I. 国内VC控除 −0.0%

※ v6.0(2026-04-30〜): 全項目を議決権分母(自己株式除外)で統一。A・Bは元の発行済総数分母値を÷(1-自己株式比率)で議決権分母に補正、D〜Iは大株主の議決権分母値をそのまま使用。Cは議決権ゼロのため計算式から除外(参考値)。

安定株主比率(鈴木式準拠)
38.2%
A. その他法人
1.1%
B. 政府・公共団体
0.0%
C. 自己株式 (参考、計算式不使用)
37.1%
D. 個人大株主
0.0%
E. 政策保有金融(×0.7)
0.0%
F. 外国戦略株主
0.0%
G. オーナー系ファンド
0.0%
H. 持株会・共栄会(×0.5)
0.0%
I. 国内VC控除
−0.0%
所有者別構成(法定開示区分)
金融機関8.2%
証券会社2.8%
その他法人1.1%
外国法人等13.2%
個人その他74.7%
自己株式37.1%
大株主一覧(上位10名)
#株主名所有者区分持株比率保有株数(株)
1 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関 8.1% 1,765,000
2 株式会社日本カストディ銀行(信託口) 金融機関 2.5% 531,500
3 STATESTREETBANKANDTRUSTCOMPANY505103(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部) 外国法人等 2.0% 443,600
4 JPLLCCLIENTASSETS-SKJ(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店) 外国法人等 2.0% 434,908
5 BNPPARIBASNEWYORKBRANCHFORTREATY(常任代理人香港上海銀行東京支店) 外国法人等 1.7% 368,900
6 JPJPMSELUXREBARCLAYSCAPITALSECLTDEQCO(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) 外国法人等 1.5% 335,000
7 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 証券会社 1.5% 327,319
8 野村信託銀行株式会社(投信口) 金融機関 1.3% 284,700
9 BNYGCMCLIENTACCOUNTJPRDACISG(FE-AC)(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) 外国法人等 1.1% 241,433
10 THEBANKOFNEWYORKMELLON140044(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部) 外国法人等 1.0% 209,400
1
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関
8.1% 1,765,000株
2
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 金融機関
2.5% 531,500株
3
STATESTREETBANKANDTRUSTCOMPANY505103(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部) 外国法人等
2.0% 443,600株
4
JPLLCCLIENTASSETS-SKJ(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店) 外国法人等
2.0% 434,908株
5
BNPPARIBASNEWYORKBRANCHFORTREATY(常任代理人香港上海銀行東京支店) 外国法人等
1.7% 368,900株
6
JPJPMSELUXREBARCLAYSCAPITALSECLTDEQCO(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) 外国法人等
1.5% 335,000株
7
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 証券会社
1.5% 327,319株
8
野村信託銀行株式会社(投信口) 金融機関
1.3% 284,700株
9
BNYGCMCLIENTACCOUNTJPRDACISG(FE-AC)(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) 外国法人等
1.1% 241,433株
10
THEBANKOFNEWYORKMELLON140044(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部) 外国法人等
1.0% 209,400株
支配構造リスク
リスク項目判定詳細
オーナー管理
判定結果CEOまたは資産管理会社が大株主5%以上に該当せず
非該当 -
親子上場
判定結果該当する上場大株主なし
筆頭株主日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(8.1%)
非該当 -
筆頭株主が上場企業 -
上場大株主あり(20%超) -
政策保有・相互保有

該当データなし

MINIMAL 対時価総額比率N/A
オーナー管理
非該当
親子上場
非該当
筆頭株主が上場企業
上場大株主あり(20%超)
政策保有・相互保有
MINIMAL
対時価総額比率 N/A
📝 指標の説明
  • 安定株主比率: 鈴木式準拠9変数モデル(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A+B+D+E×0.7+F+G+H×0.5−I(分母=議決権総数=発行済−自己株式)。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(30%未満=議決権構造上の障壁が低い水準、30-70%=拮抗、70%以上=壁が極めて厚い)。直近の有価証券報告書に記載された大株主データに基づく。期中の売買は反映されない。この比率が低いほどアクティビストの委任状争奪で賛同票を集めやすい。
  • A. その他法人: 事業法人・持株会社等(所有者別状況)。取引先持ち合い等の固定株の中核
  • B. 政府・公共団体: 国・地方自治体・公的機関の保有分。政策的に売却されにくい完全固定株
  • C. 自己株式: 会社自身が保有する株式。議決権ゼロのため v6.0 から計算式不使用、参考値として表示。消却すれば1株あたり価値が上昇する。自己株式の消却要求はアクティビストの定番施策。
  • D. 個人大株主: 創業家・役員本人または同姓の個人。経営権に直結し最も固定度が高い
  • E. 政策保有金融(×0.7): 銀行・生損保等。東証の政策保有解消要請を受け3割は流動化リスクありとみなし係数0.7で割引
  • F. 外国戦略株主: 海外の事業パートナー等による戦略的保有。純投資ではなく売却されにくい
  • G. オーナー系ファンド: 創業家の資産管理会社等。オーナーの意向で固定される株式
  • H. 持株会・共栄会(×0.5): 従業員・取引先持株会。半分は退職・脱退で流動化するため0.5倍で算入。持株会が厚いと安定株が多いが、係数0.5なので壁としては薄い。
  • I. 国内VC控除: ベンチャーキャピタル・投資組合等。Exit狙いの純投資家であり固定株から完全除外
  • 所有者区分: 有価証券報告書の法定開示区分。金融機関(信託銀行含む)・証券会社・その他法人・外国法人等・個人その他・自己株式に分類。外国法人等の比率が高い企業はガバナンス改善圧力が強く、アクティビストの提案に賛同票が集まりやすい。
  • オーナー管理: CEOまたはその資産管理会社が大株主に名を連ね保有比率5%以上の場合に該当。経営陣の支配力が強くアクティビストの提案が通りにくい。ただし対話型アプローチで改善を引き出すケースもある。
  • 親子上場: 上場企業が過半数保有でCRITICAL、20%超大株主でHIGH。固定株が多く提案が通りにくい。上場企業による支配はガバナンス上の論点であり、アクティビストの分離・独立要求の対象になりうる。
  • 筆頭株主が上場企業: 最大株主が上場企業であるか。親子上場に準ずる構造的課題を示す。議決権支配によりアクティビストの提案が否決されるリスクがある。
  • 上場大株主あり(20%超): 20%超を保有する上場企業の大株主がいるか。親子上場に準じるリスク。安定株主の壁として機能しアクティビストに不利。
  • 政策保有リスク: HIGH=対時価総額比率5%超 / MODERATE=1-5% / MINIMAL=1%未満。売却すれば株主還元の原資になりうる。東証の政策保有解消要請が追い風。
  • 持ち合い: 当社の株式を相手方も保有している相互保有関係。有報の「当該株式の発行者による当社株式の保有の有無」に基づく

※ 安定株主比率の各項目は有価証券報告書(EDINET開示)のXBRLデータに基づいています。解析精度により一部データが正確に取得できていない場合があります。

ガバナンス
指標
社外取締役比率前実 40% (4名 / 10名)
社外役員比率(取締役+監査役) 40%
買収防衛策 TDnet開示なし
社外取締役比率前実
40% (4名 / 10名)
▼1/3
社外役員比率(取締役+監査役)
40%
買収防衛策
TDnet開示なし
取締役・監査役一覧
氏名役職区分保有株数持株比率
香川仁 代表取締役 社長 最高経営責任者 取締役 34,610株 0.1%
遠藤雅知 取締役 最高財務責任者 コーポレート本部長 取締役 17,700株 0.1%
長谷川拓 取締役 マーケティング ソリューションズ 事業管掌 取締役 3,960株 0.0%
田邉浩一郎 取締役 グローバルマーケティングソリューションズ管掌 取締役 3,060株 0.0%
安房正浩 取締役 トラベルテック 事業管掌 取締役 3,060株 0.0%
粕谷吉正 取締役 事業開発管掌 事業開発室長 取締役 3,060株 0.0%
髙橋敏夫 取締役 (監査等委員) 社外取締役 0株 0.0%
池田明霞 取締役 (監査等委員) 社外取締役 0株 0.0%
渡辺絢 取締役 (監査等委員) 社外取締役 0株 0.0%
塩川直子 取締役 (監査等委員) 社外取締役 0株 0.0%
香川仁 取締役
代表取締役 社長 最高経営責任者
34,610株 0.1%
遠藤雅知 取締役
取締役 最高財務責任者 コーポレート本部長
17,700株 0.1%
長谷川拓 取締役
取締役 マーケティング ソリューションズ 事業管掌
3,960株 0.0%
田邉浩一郎 取締役
取締役 グローバルマーケティングソリューションズ管掌
3,060株 0.0%
安房正浩 取締役
取締役 トラベルテック 事業管掌
3,060株 0.0%
粕谷吉正 取締役
取締役 事業開発管掌 事業開発室長
3,060株 0.0%
髙橋敏夫 社外取締役
取締役 (監査等委員)
0株 0.0%
池田明霞 社外取締役
取締役 (監査等委員)
0株 0.0%
渡辺絢 社外取締役
取締役 (監査等委員)
0株 0.0%
塩川直子 社外取締役
取締役 (監査等委員)
0株 0.0%

※「社外」はEDINET開示の役職名に基づく分類。

📝 指標の説明
  • 社外取締役比率: 独立した外部の人が取締役会に占める割合。過半数なら株主提案が通りやすい
  • 社外役員比率: 取締役と監査役を合わせた全役員に対する社外役員の割合
  • 買収防衛策: TDnet適時開示のタイトルマッチで判定。有報本文・XBRLは未参照。開示がない場合、未導入とは限りません

出典: EDINET有価証券報告書 (S100XU5J)

【編集部注】 提案の勝算がMEDIUMであっても、長期の対立を耐え抜くための下値支持線が脆弱であれば、投資の継続性は担保されない。


4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力

株価が下がったらどこまで耐えられるか。ネットキャッシュの厚みと株主還元の実績から、下値を支える原資と還元姿勢を検証します。
NC比率?
ネットキャッシュ÷時価総額
総還元性向前実?
(配当+自社株買い)÷純利益(前期確定)
ネットキャッシュの時価総額カバー率(NC比率)
NC比率が高い企業は「使っていない現金」が多く、アクティビストが増配・自社株買いを要求する根拠になる。株価の下値を支える安全域の目安。
NC比率
64%
配当利回りシミュレーション
アクティビストが増配を要求した場合、配当利回りがどこまで上がり得るかの試算。利回り上昇は株価の下支え要因となる。
現在
3.3%
配当性向50%
0.5%
配当性向75%
0.7%
配当性向100%
0.9%

→ ネットキャッシュ比率(NC比率)64.4%という極めて厚い手元流動性が下値の強力な支持線として機能する。総還元性向は346.8%と利益を大幅に上回る水準だが、これは一過性の赤字局面でも配当を維持した結果であり、持続可能性には注意が必要。FCF(フリーキャッシュフロー)利回り2.87%がプラスを維持している点は、最低限の還元継続能力を示唆している。

根拠データ
判定基準
配当利回り:
1株あたり配当 ÷ 株価。現在の水準での基本指標。

総還元性向:
(配当+自社株買い)÷純利益。80%未満: 健全水準、80-100%: 高水準、100%超: 利益以上に還元しており持続不能。

配当性向:
① AI推定配当性向: このアクティビストの過去の増配要求実績(1件以上)と財務指標を統合してAIが推定した配当性向。
② シミュレーション配当性向: 過去実績なしの場合、MAX(業種配当性向中央値, 50%)を仮定値として使用。これは仮定に基づく試算であり、予測ではない。

増配余力:
NC比率が高いほど現金余剰が大きく、配当性向を引き上げても財務の安全性を損なわない。総還元性向100%超は持続不能。
配当シナリオ分析
※ シミュレーションは前期確定EPSに基づく試算
現状配当性向 346.8%
3.3%
利回り
50%シナリオ配当性向 50%
0.5%
利回り
75%シナリオ配当性向 75%
0.7%
利回り
100%シナリオ配当性向 100%
0.9%
利回り
配当・還元データ
NC比率? 前実 64.4%
時価総額の約6割が余剰現金。増配原資は潤沢
総還元性向? 前実 346.8%
特殊要因の可能性(前期一過性減益等)。実態評価には次期確定値を待つ必要
FCF利回り? 前実 2.9%
自社
業種
FCFは一定水準
業種配当性向中央値? 前実 27.0%
現在346.8%は既に業種を上回る水準
配当実績
配当性向(予想)? -68.9%
DOE? 前実 14.6%
自社
業種
配当成長率(前年比)? -14.0%
配当CAGR(3年)? -4.4%
自社株買い
自社株買い余力? 前実 5億円
自社株買い余力比率? 2.9%
時価総額比
3%
📝 指標の説明
  • NC比率: ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほど増配・自社株買いの原資が潤沢で、アクティビストの還元要求の根拠になる
  • 総還元性向: (配当総額+自社株買い額)÷純利益。100%超は利益以上に還元しており持続不能。低い場合はアクティビストが増配・自社株買いを要求する余地が大きい
  • FCF利回り: フリーキャッシュフロー÷時価総額。配当の持続可能性を測る指標。配当利回りを上回っていれば配当は本業のキャッシュで賄えている
  • 業種配当性向中央値: 同業種の上場企業における配当性向の中央値。自社が下回っている場合、増配の論拠になる
  • 配当性向(予想): 予想1株配当÷予想EPS。利益のうちどれだけ配当に回しているかを示す
  • DOE: 株主資本配当率(Dividend on Equity)。配当総額÷株主資本。利益変動に左右されにくい安定配当指標で、3%以上が高水準の目安
  • 配当成長率(前年比): 前年度の1株配当からの増減率。増配傾向にあるかを確認する指標
  • 配当CAGR(3年): 直近3年間の配当の年平均成長率。継続的な増配トレンドの有無を示す
  • 自社株買い余力: ネットキャッシュから算出した自社株買いの原資額。余力が大きいほど、アクティビストが自社株買いを要求する根拠になる
  • 自社株買い余力比率: 自社株買い余力÷時価総額。5%以上なら十分な水準

出典: EDINET有価証券報告書 (S100XU5J)

【編集部注】 配当維持能力が下値を支えるといっても、理論株価試算値(モデル計算)906円への回帰という具体的な出口が見えなければ、投資の論理は完結しない。


5. 出口はどこか──シナリオ別試算値

何が起きたら、いつまでに、いくらで売れるのか。出口が見えなければ全体像が掴めない。
ここまでの分析を統合し、カタリストのスケジュールとトリガー条件から3シナリオの出口を描きます。
理論株価試算値?
データ制約あり(1モデルのみ算出可能)

現在株価: 486円

データ制約: 算出可能な理論株価モデルが1モデルのみのため、3シナリオの信頼性は限定的です。
算出可能モデルが限定的なため、3シナリオが同一試算値となっています。レンジとしての意味は持ちません。

→ 理論株価試算値(モデル計算)は906円であり、現在株価486円を86%上回る。3シナリオ試算値レンジは算出不能だが、PBR(株価純資産倍率)是正モデルが示す906円は、ネットキャッシュ額に事業価値をゼロ評価で加算した保守的な水準に近い。出口の目安は、資産圧縮と還元強化を通じてPBRが1倍へ回帰するプロセスに集約される。

理論株価5モデル vs 現在株価(486円)
実質PBR是正
906円(+86.4%)
理論株価試算値(中央値)
906円(+86.4%)
赤線 = 現在株価
根拠データ
判定基準
3シナリオ試算値レンジ:
5つの理論株価モデルの最小値〜最大値。現在株価がレンジのどこに位置するかで割安/割高を視覚的に把握。

理論株価5モデル:
A: 清原式事業価値+余剰現金 / B: 実質PBR是正 / C: EV/EBITDA逆算 / D: 配当還元 / E: DOE逆算
理論株価試算値 = 常に算出可能な3モデル(A・B・D)の中央値。

推定取得単価: 大量保有報告書の記載から逆算。アクティビスト側の損益分岐であり、撤退圧力の発動水準。
3シナリオのトリガー条件
シナリオ分析: 算出可能な理論株価モデルが限定的なため、3シナリオの差別化ができません。
算出可能モデルの理論株価は下記「理論株価5モデル比較」をご確認ください。
理論株価5モデル比較
モデル理論株価現在株価比
事業価値+余剰現金(清原式)
(時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 純利益 で事業PERを算出し、業種中央値PERで再評価後NCを加算。
算出不可: PER(清原式)または業種中央値PERが取得できないため
N/A PERまたは業種中央値が未取得
EV/EBITDA逆算
EBITDA × 業種EV/EBITDA中央値で企業価値(EV)を算出し、負債と現金を調整して株価を逆算。
算出不可: が未取得
N/A EBITDAデータ未取得
配当還元
潜在EPS × 増配後想定配当性向 ÷ 要求利回り(TOPIX平均)で算出。
算出不可: EPS(1株利益)が未取得または0
N/A EPSが0または未取得
DOE逆算(3%ターゲット)
BPS × ターゲットDOE(3%) ÷ 要求利回り(2.2%)で算出。
算出不可: BPS(1株純資産)が未取得
N/A BPSが未取得
実質PBR是正
実質PBR 0.91倍 → 適用PBR 1.70倍(業種中央値1.70倍)
現在株価 486円 × 1.70 ÷ 0.91
→ 理論株価: 906円
修正純資産 116億円(不動産含み益データなし)
※ 実質PBRを業種中央値に機械的に収斂させた参考値。高ROE企業では控えめな試算となる傾向があります
906円 +86.4%
理論株価試算値(中央値)
常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。
算出可能モデル数: 1件 → 中央値: 906円
906円 +86.4%
事業価値+余剰現金(清原式) N/A
EV/EBITDA逆算 N/A
配当還元 N/A
DOE逆算(3%ターゲット) N/A
実質PBR是正
906円 +86.4%
▼現在
▶ 計算式
実質PBR 0.91倍 → 適用PBR 1.70倍(業種中央値1.70倍)
現在株価 486円 × 1.70 ÷ 0.91
理論株価試算値(中央値)
906円 +86.4%
▼現在

※理論株価試算値は常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。

📝 指標の説明
  • 事業価値+余剰現金(清原式): 今期予想純利益とNCを計算元に、PER(清原式)を業種中央値PERで再評価し、ネットキャッシュを加算した理論株価。事業の利益力を業種標準で評価した「フェアな値段」。これより安ければ市場が事業価値を過小評価している。
  • 実質PBR是正: 前期末の修正純資産ベース。修正純資産×業種中央値PBRで算出。資産ベースの理論株価。PBRが業種中央値に収斂する想定。含み益が大きい企業ほどこのモデルでの理論株価が高くなる。
  • EV/EBITDA逆算: 前期実績EBITDAベース。業種中央値のEV/EBITDA倍率でEBITDAを再評価し、負債と現金を調整して株価を逆算。グローバルM&Aで最も使われる尺度。買収される場合の「値段」に近い。
  • 配当還元: 今期予想EPSベース。増配後の想定DPSを市場平均配当利回りで割り引いた理論株価。増配要求が通った場合の潜在株価。配当性向引き上げの余地が大きいほど理論株価が高くなる。
  • DOE逆算: 前期末BPSベース。BPS×ターゲットDOE(3%)÷要求利回り。自己資本配当率をベースにした理論株価
  • 推定取得単価: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数の加重平均。複数回の報告がある場合は直近の値を使用。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
  • 理論株価試算値(中央値): 常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。外れ値の影響を排除した代表値
このアクティビストの過去の行動パターン
銘柄行動内容結果
ワコム(2025年) 他ファンドと協調し、自社幹部を社外取締役候補として提案。 提案は否決されたが、株価は資本効率改善期待で大幅上昇。
ダイハツインフィニアース(2023年) 「重要提案行為等」を目的とし、水面下で継続的なエンゲージメントを実施。 社名変更や事業ポートフォリオ見直し等の変化が観測されている。
トレックス・セミコンダクター(2023年) 「重要提案行為等」を目的として長期保有を継続。 現在も高い交渉力を維持したまま保有を継続中。
パターン分析(AI抽出値):
過去の類似パターンから、今後数ヶ月以内に保有比率を10%超まで引き上げる蓋然性が高い。比率の上昇に伴い、現在の「純投資」から「重要提案行為等」への目的変更が行われ、具体的な資本効率改善要求が顕在化する展開が想定される。
※ 上記はAIが抽出した参考値です。SQLによるルールベース集計ではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100Y39X)EDINET有価証券報告書 (S100XU5J)

【編集部注】 モデルが示す出口水準は現在株価486円を86%上回るが、このアクティビストが過去に大幅なアンダーパフォーム案件を出している事実は、計画の遂行能力に不確実性を突きつける。


6. 過去の打率は──過去9件でTOPIXに勝てたか

このアクティビストは過去、市場平均に勝てたか。勝率が低くても、個別の需給・財務条件が違えば結果は変わる──その違いをS1〜S5で多面的に検証してきました。
勝率(1年)?
9件中
超過リターン中央値?
TOPIX対比・1年

期待値スコア: -1.73

→ 実額ベースでは投資先の大半で利益を確保しているが、TOPIX(東証株価指数)超過勝率は1年で44.4%(9件)にとどまる。ただし、2年勝率は66.7%(6件)に跳ね上がる傾向があり、短期決着型ではなく長期的なガバナンス是正を待つスタイル。直近のトレックス・セミコンダクター(-44.9%)のような大幅なアンダーパフォーム案件も混在しており、過去実績からは案件ごとのリターン格差が激しい「一発型」の側面も読み取れる。乗るならば1年以上の長期戦を覚悟すべき構成である。

根拠データ
判定基準
大量保有報告書が公開された翌営業日の始値を基準に、その後の株価パフォーマンスを検証しています。
「勝ち」= 報告書公開翌営業日の始値を起点に、1年後の株価リターンがTOPIXを上回った案件
対象:カナメ・キャピタルの過去14件の大量保有案件(うち1年以上経過し成績が確定した9件で勝率を算出)

勝率: 60%以上は市場平均を上回る傾向、50%未満は市場平均を下回る傾向。
超過リターン中央値: プラスなら市場平均を上回る実績。

※ リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後の株価で算出しており、アクティビストの途中撤退は考慮していません。
開示翌日基準の成績(報告翌営業日始値)
期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
3ヶ月 64% 4.0% 6.0% 11
6ヶ月 40% -6.5% 4.0% 10
1年 44% -3.9% 11.2% 9
2年 67% 1.6% 65.3% 6
3ヶ月 11件
勝率
64%
中央値
4.0%
平均
6.0%
6ヶ月 10件
勝率
40%
中央値
-6.5%
平均
4.0%
1年 9件
勝率
44%
中央値
-3.9%
平均
11.2%
2年 6件
勝率
67%
中央値
1.6%
平均
65.3%

(参考)絶対リターン: 1年勝率 78% / 平均+23.1%、 2年勝率 83% / 平均+99.4%

📝 指標の説明
  • 期待値スコア: 勝率×超過リターン中央値。プラスなら「平均的に市場を上回る」ことを示す総合指標。スコアがプラスのアクティビストは、過去に市場平均を上回る成果を出してきた実績がある。
  • 勝率: このアクティビストの過去投資先のうち、同期間のTOPIXリターンを上回った銘柄の割合。50%超なら市場平均に勝つ確率が高い
  • リターン中央値: TOPIX対比の超過リターンの中央値。典型的なケースでの実力を示す。外れ値の影響を受けにくい
  • リターン平均値: TOPIX対比の超過リターンの平均値。大きなリターンを出した銘柄の影響を受けやすい
  • 対象件数: 分析に使用した過去の投資先銘柄数。多いほど統計的信頼性が高い
  • 絶対リターン vs TOPIX超過リターン: 絶対リターンは株価の変動率そのもの。超過リターンは同期間のTOPIXリターンを差し引いた値。相場全体が上がった時に超過リターンがマイナスなら、市場に劣後しただけで実額ではプラスの場合もある。両方を見ることで実力を正確に把握できる。
  • スタイル: 積極介入型=株主提案・委任状争奪を積極的に行う / 建設的対話型=対話重視で改善を促す / パッシブ型=大量保有のみで積極的な働きかけは少ない
  • 算出方法の注意: リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後(365日後以降の最初の営業日終値)の株価で機械的に算出しており、アクティビストの途中撤退は反映されていません。
アクティビスト自身の成績(推定取得単価基準)
期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
1年 60% 68.2% 47.3% 5
2年 75% 8.3% 169.8% 4
1年 5件
勝率
60%
中央値
68.2%
平均
47.3%
2年 4件
勝率
75%
中央値
8.3%
平均
169.8%

※ 報告書記載の推定取得単価を基準にした成績です。取得単価の精度に限界があるため参考値として掲載しています。開示翌日基準(上記メインテーブル)の数値を優先してください。

📝 指標の説明
  • 推定取得単価基準: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数から加重平均で算出した1株あたりコストを基準とした成績。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
過去投資先の個別実績(11件)
初回報告日 銘柄 リターン(1年) リターン(2年)
2025-04-22 インターアクション(7725) -3.9% N/A
2024-07-22 ヤマタネ(9305) +43.5% N/A
2024-06-10 プロトコーポレーション(4298) +49.6% N/A
2024-01-31 ダイト(4577) -4.4% -5.3%
2023-09-20 IDホールディングス(4709) -9.9% +38.9%
2023-09-13 ダイハツインフィニアース(6023) +48.7% +209.0%
2023-09-05 フロイント産業(6312) -21.4% +1.6%
2023-09-04 トレックス・セミコンダクター(6616) -44.9% -61.2%
2026-04-30 ネオジャパン(3921) N/A N/A
2025-09-16 ワコム(6727) N/A N/A
2025-08-27 ケアネット(2150) N/A N/A
インターアクション (7725) 2025-04-22
1年
-3.9%
2年
N/A
ヤマタネ (9305) 2024-07-22
1年
+43.5%
2年
N/A
プロトコーポレーション (4298) 2024-06-10
1年
+49.6%
2年
N/A
ダイト (4577) 2024-01-31
1年
-4.4%
2年
-5.3%
IDホールディングス (4709) 2023-09-20
1年
-9.9%
2年
+38.9%
ダイハツインフィニアース (6023) 2023-09-13
1年
+48.7%
2年
+209.0%
フロイント産業 (6312) 2023-09-05
1年
-21.4%
2年
+1.6%
トレックス・セミコンダクター (6616) 2023-09-04
1年
-44.9%
2年
-61.2%
ネオジャパン (3921) 2026-04-30
1年
N/A
2年
N/A
ワコム (6727) 2025-09-16
1年
N/A
2年
N/A
ケアネット (2150) 2025-08-27
1年
N/A
2年
N/A

※ リターンはTOPIX超過リターン(報告翌営業日始値基準)。新規報告のみ。

出典: 大量保有報告書 (S100Y39X)

【編集部注】 過去の勝率が案件ごとに激しい格差を見せている以上、現在の保有が長期的なガバナンス是正のためなのか、それとも撤退の準備段階なのかを見極める必要がある。


7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件

4つの撤退シナリオについて、観測データと警戒条件を整理します。
撤退兆候?
4項目中0項目が警戒(2項目は手動確認)

平均保有期間: N/A

📝 指標の説明
  • 撤退兆候: 4つの撤退シナリオ(保有比率減少・要求達成・対話膠着・バリュエーション到達)の該当状況を示すパネル。警戒1項目以上で赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑
  • 平均保有期間: このアクティビストの過去案件における平均保有期間。保有期間が短いファンドは早期売却リスクが高い。長いファンドは腰を据えて改善を求める傾向。
  • エグジットシグナルスコア: 50点満点で撤退リスクの総合度を数値化したもの。5つのシナリオ(保有比率減少・要求達成・議決権敗北・需給反転・バリュエーション到達)の合計。STRONG_HOLD(0-15)=撤退リスク低い / HOLD(16-25)=当面継続 / MONITOR(26-35)=継続監視 / STRONG_EXIT(36-50)=撤退の蓋然性が高い。スコアが高いほどアクティビストが撤退に近い状態。追加報告書の提出頻度と合わせて見ると予測精度が上がる。

→ 4項目チェックリスト(保有比率減少/要求達成/対話膠着/バリュエーション到達)はいずれも兆候なし。新規報告直後であり、過去のパターンでは5%超の取得後に10%から15%程度まで段階的に買い増す蓋然性が極めて高い。最大のリスクは赤字継続による事業価値のさらなる毀損だが、ネットキャッシュ比率(NC比率)64.4%が下値の強力な支持線として機能する構成。

根拠データ
判定基準
撤退兆候チェックリスト(4項目):
各項目について「兆候なし / 注視 / 警戒」の3段階で判定。警戒が1項目以上でパネル赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑。

① 保有比率減少: 大量保有報告書の変更報告から自動判定。2回連続で減少した場合に警戒。
② 要求達成: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し保有継続の動機が消滅した場合に警戒。現在は手動確認。
③ 対話膠着: 株主総会での提案否決が複数回続き対話にも応じない状態が長期化した場合に警戒。現在は手動確認。
④ バリュエーション到達: 株価が理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合に警戒。自動判定。
撤退シナリオ別チェック
● 兆候なし ① 保有比率減少
観測データ: 保有比率 6.86% →S3
警戒条件: 保有比率が2回連続で減少した場合
判定方法: 自動判定(大量保有報告書の変更報告から前回比較)
─ 自動検知の対象外 ② 要求達成
観測データ: 配当性向346.8%(業種中央値27.0%)
警戒条件: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し、保有継続の動機が消滅した場合
─ 自動検知の対象外 ③ 対話膠着
観測データ: 安定株主比率 38.2%、社外取締役比率 →S3
警戒条件: 株主総会での提案否決が複数回続き、経営層が対話にも応じない状態が長期化した場合
● 兆候なし ④ バリュエーション到達
観測データ: 実質PBR 0.91倍(業種中央値1.70倍の0.5倍) →S1
警戒条件: 理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合
判定方法: 自動判定(PBR・理論株価と閾値の比較)

本チェックリストは撤退兆候の有無を整理したものであり、売買タイミングの助言を構成するものではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100Y39X)EDINET有価証券報告書 (S100XU5J)

【編集部注】 撤退の兆候がないことは現時点の事実に過ぎない。これらすべての要素を統合したとき、どのような投資仮説が残るのかを整理する。


8. まとめ──スコアの構成と根拠

S1〜S7の分析を4つの軸で集約した総合指標。スコアの計算過程とデータ品質を開示します。
コバンザメスコア?
/ 10.0
財務 2.5 + 行動 2.1 + 株主構成 1.5 + 実績 0.0
財務
2.5/3.0
30%
行動
2.1/3.5
35%
株主構成
1.5/2.5
25%
実績
0.0/1.0
10%
合計
6.1
/10

※ 本スコアは、財務面の割安度・アクティビストの行動特性・株主構成・過去案件の実績を定量評価した分析指標です。投資判断を推奨するものではありません。

リスク要因: TOPIX超過勝率 44% / 総還元性向 347%(持続不能水準) / 理論株価算出可能モデル 1件のみ → サービス業セクターでは、デジタル化を軸としたビジネスモデル変革やDX推進が業界構造を揺るがしており、それに伴う経営効率改善への要請が強まっています。バリューコマースは、PBR(株価純資産倍率)0.91倍という水準が業種中央値1.70倍を46%下回っており、ネットキャッシュ比率(NC比率)64.4%という高い流動性を背景に、市場から資産価値が過小評価されている状態にあります。カナメ・キャピタルのようなアクティビストが介入する土壌は、こうした資本効率の乖離と過剰な現預金保有によって形成されています。直近で特段の経営上の重要発表がない中、市場の関心は、こうした非効率な資産構造をいかに転換し、株主への還元や事業価値の向上に結びつけるかというガバナンスのあり方に集約されています。

根拠データ
判定基準: コバンザメスコアの算出方法
コバンザメスコア(0.0〜10.0)
4つの分析軸を重み付け平均した総合指標。
composite = (財務×0.30 + 行動×0.35 + 株主構成×0.25 + 実績×0.10) ÷ 5.0 × 10.0

割安か+下値は堅いか(財務 ×30%)
バリュエーション・資本効率・株主還元余力。§1と§4の分析がこの軸に対応。
5=極めて割安+還元余力潤沢、0=割高+効率的。

どう動くか+撤退の兆候は(行動 ×35%)
本気度・行動確率・戦略予測・撤退リスク。§2と§7の分析がこの軸に対応。
5=AGGRESSIVE+高勝率+エスカレーション、0=撤退兆候。

提案は通るか(株主構成 ×25%)
議決権構造・株主構成・浮動株比率。§3の分析がこの軸に対応。
5=壁が薄い+浮動株潤沢+票読みHIGH、0=壁が厚く変更困難。

過去の打率は(実績 ×10%)
アクティビストの過去案件バックテスト。§6の分析がこの軸に対応。
TOPIX超過勝率×超過リターン中央値。データ不足時は0.0。

データ品質
HIGH=データ十分で信頼性高い / MEDIUM=一部欠損あり / LOW=重要データ欠損。

※本スコアはモデル計算値であり、投資判断を示すものではありません。将来のリターンを保証・予測するものではなく、スコアの高低は売買の推奨を意味しません。

スコア内訳
分析軸スコアウェイトデータ品質?
割安か+下値は堅いか(財務)?4.2 / 5×30%HIGH
どう動くか+撤退の兆候は(行動)?3.0 / 5×35%MEDIUM
提案は通るか(株主構成)?3.0 / 5×25%MEDIUM
過去の打率は(実績)?0.0 / 5×10%期待値マイナス
コバンザメスコア?6.1/ 10.0

各軸スコアはS1〜S7の分析データを入力としたAIによるモデル計算値であり、ルールベースの算出ではありません。 同一データに対して実行ごとに微小な差異が生じる場合があります。

AI分析プロセス
アクティビスト意図: 資産解放を目的とした介入の蓋然性が高い
データ品質: PARTIAL 財務分析: HIGH ガバナンス分析: MEDIUM 株主構成分析: MEDIUM
  • 今期赤字のためPER(株価収益率)ベースの指標が算出不能。
  • 推定取得単価のデータが不足しており、下値支持線の定量的評価に制約がある。

ステージ間分析

⚠ ステージ間の矛盾:
  • 財務分析では還元余力HIGHと判定されているが、今期予想純利益は赤字であり、配当性向346.8%は持続不可能な異常値となっている。
  • ガバナンス分析では追加取得確率85%と強気だが、株主構成分析では票読みスコア30と過半数獲得には他株主の協力が不可欠な構造。
矛盾解消: 収益性の低下がバリュエーションを押し下げているが、ネットキャッシュ額107.9億円が時価総額の6割を裏付けており、アクティビストは「事業価値の正常化」よりも「過剰資産の分配」を優先して要求する論拠が整合的。
✔ ステージ間シナジー:
  • 高NC比率(64.4%)× 低PBR(0.91倍)× 大株主なしの組み合わせは、アクティビストが最も改善要求を通しやすい典型的な構成。
  • 買収防衛策の不在と低い安定株主比率(38.2%)が、カナメ・キャピタルの得意とする強硬なエンゲージメントの成功率を高めるシナジー。
相互作用効果:
  • 資産面での割安性が下値を支える一方で、赤字継続がカタリスト(株価上昇の契機)を遅らせる負の相互作用。
  • アクティビストの買い増しが浮動株(35%)を吸収することで、需給逼迫度スコアが上昇し、株価感応度が高まる効果。
調査トピック: サービス業のDXとM&A動向 / バリューコマースのIR情報 / カナメ・キャピタルの投資動向 | ※ AI生成・外部情報参照



出典:
EDINET有価証券報告書 (S100XU5J)
EDINET半期報告書 (S100WGYK)
大量保有報告書 (S100Y39X)
⚠ 重要なお知らせ (Disclaimer)
本レポートは、当サービスが独自に開発したアルゴリズムによる計算結果・統計データを提供するものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。 理論株価試算値・スコア等はモデル計算に基づく参考値であり、将来の価格・リターンを保証するものではありません。 データは複数の公開情報源から自動取得しており、正確性を保証するものではありません。重要な判断の際は、必ず1次情報(EDINET・TDnet・企業IR等)でご自身で確認してください。 投資判断はご自身の責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当サービスは一切の責任を負いません。
📢 安定株主比率の定義改訂(2026-04-30 適用)
本レポートの「安定株主比率」は、2026-04-30 より議決権ベース(自己株式を分母から除外)で算出しています。 従来は発行済株式総数を分母とし自己株式を分子に加算していましたが、株主総会での議決権影響力をより正確に表現するため、 自己株式を分母・分子の双方から除外する仕様に変更しました。自己株式比率が高い銘柄では、過去レポートとの数値に乖離が生じる場合があります。