デンヨー (6517) 電気機器

産業用電気機械器具の製造・販売を主軸とする企業です。主力セグメントである「産業用電気機械器具(エンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサ等)」を中心に、補修部品の販売やアフターサービスを展開。建設現場や防災・非常用電源を必要とする幅広い産業分野を対象に、グローバルな供給体制を構築しています。
シンフォニー建設的対話型
保有比率: 12.60% ↓-1.08% 減少変更(減少)
報告書提出日: 2026-08-07
シンフォニーはデンヨーの買収防衛策廃止や大幅増配を引き出してきた──だが株価が取得単価の2倍に達したことで、保有比率を減少させる転換点を迎えている。
コバンザメスコア?
(0.0–10.0)
4.0–7.0
全180件中 ─ 中央値: 6.0 / 上位25%: 6.9
0 中央値 上位25% 10
目次 (クリックで開閉 ── ▶ マークは全て同様に操作できます)
  1. 割安か──バリュエーション指標
  2. どう動くか──介入シナリオと行動確率
  3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁
  4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力
  5. 出口はどこか──シナリオ別試算値
  6. 過去の打率は──実績と勝率
  7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件
  8. まとめ──スコアの構成と根拠

1. 割安か──バリュエーション指標

今の株価は割高か割安か。PBR・PER・NC比率などの指標から、複数のアプローチで株価水準を検証します。
データ期間の見方 前実 直近の確定決算(有価証券報告書・決算短信)の数値 今予 会社が発表した今期の業績予想に基づく数値 ※ 株価・時価総額は前営業日終値
実質PBR前実?
業種中央値1.23倍
EV/EBITDA前実?
業種中央値27.23倍
ROICスプレッド前実?
ROIC 0.9% − WACC 5.9%
業種内ポジション
アクティビストは同業他社との比較で経営改善余地を主張する。中央値からの乖離が株主提案の根拠となる。
PBR
1.01倍(37%ile)
EV/EBITDA
64.95倍(74%ile)
ROE
6.5%(48%ile)
← 低い   業種中央値   高い →
ROIC vs WACC
ROICがWACCを上回れば価値創造、下回れば価値破壊。アクティビストはスプレッドがマイナスの企業に対し、事業再編や資本配分の見直しを要求する根拠とする。
スプレッド
-5.0%(価値破壊)
← 価値破壊ROIC 0.9% | WACC 5.9%価値創造 →

→ 実質PBR(株価純資産倍率)1.01倍は業種中央値1.23倍を17.9%下回り、資産面での割安さが残る(モデル計算・将来非保証)。

PER(株価収益率)14.92倍も業種中央値16.69倍を下回る。さらにネットキャッシュ比率(NC比率)は59.40%に達する。これを控除した清原式PERは6.57倍まで低下する(モデル計算・将来非保証)。資産と利益の双方が同業他社比で低く評価されている。過剰な手元資金が市場評価を押し下げる要因と整合する。

年足チャート
参考:年足(暦年)の株価推移。株式分割・併合は最新基準に遡及調整済み。過去データであり将来を保証するものではない。
週足チャート
参考:週足の株価推移。紫の水平線は推定取得単価(撤退圧力発動水準)、マーカーは大量保有報告書提出時点の保有比率。過去データであり将来を保証するものではない。
根拠データ
判定基準
実質PBR:
含み益(不動産・政策保有株等)を加味した純資産に対する株価倍率。業種中央値との乖離で割安/割高を判断する基礎指標。1.0倍未満: 割安圏、1.0-1.5倍: 中立圏、1.5倍以上: 割高圏。

EV/EBITDA:
企業価値(時価総額+有利子負債−現金)÷ EBITDA。キャッシュフローベースの企業価値評価。業種中央値比0.8未満: 割安圏、0.8-1.2: 中立圏、1.2超: 割高圏。EBITDAが取得できない場合はPER(清原式)で代替。

ROICスプレッド:
ROIC − WACC。プラスなら資本コスト以上の利益を創出(価値創造)、マイナスなら価値破壊。10%超: 強い価値創造、0-10%: 中立水準、マイナス: 価値破壊。

NC比率(清原式):
ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほどアクティビストが還元強化を要求する根拠が強くなる。
割安度の検証
4,365円
発行済株式数: 21,859,660株
PBR 前実?
市場ベース?
1.01倍
資産調整後?
1.01倍
市場
実質
PER 今予?
市場ベース?
14.92倍
清原式?
6.6倍
市場
清原
純資産 前実?
簿価
866億円
修正純資産?
866億円
簿価
修正
NC比率(清原式) 前実?
NC比率
59.4%
目安 約10%
NC額?
567億円
= 流動資産 656億円 + 投資有価証券×70% 149億円 − 負債合計 194億円
NC/時価総額
59%
時価総額?
市場
954億円
理論時価総額?
1,552億円
市場
理論
配当利回り 今予?
現在
3.89%
潜在利回り?
3.35%
現在
潜在
📝 指標の説明
  • PBR(株価純資産倍率): 前期末の簿価純資産に対する株価の倍率。会社を今すぐ解散した場合の資産価値に対して、株価が何倍かを示す。1.0倍なら帳簿上の資産と株価が同じ。1倍割れは東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが「株主資本を有効活用できていない」と指摘する最も基本的な根拠になる。
  • 実質PBR: 前期末の修正純資産(含み益加味)に対する株価の倍率。帳簿に載っていない「隠れた資産価値」を反映する。簿価PBRが1倍超でも、不動産や株式の含み益を加えると実質的に割安になるケースがある。アクティビストは実質PBRを重視し、含み資産の売却・活用を要求する根拠にする。
  • PER(株価収益率): 今期の会社予想EPSに基づく株価収益率。今の利益水準で投資額を回収するのに何年かかるかの目安。低いほど利益に対して株価が割安。業種中央値より高ければ市場の期待が大きい。低ければ過小評価されている可能性があり、アクティビストが「株価を引き上げる施策」を要求する根拠になりうる。
  • PER(清原式): (時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 今期予想純利益。余剰現金を差し引き、事業の利益力だけに対するPERを算出する。通常PERより低くなるほど「現金の厚み」が株価に織り込まれていない。清原式PERが業種中央値を大幅に下回る企業は、現金を抱え込んだまま事業効率を高めていない可能性が高く、アクティビストの還元要求の典型的な対象。
  • 純資産: 会社の資産から負債を差し引いた正味の財産額。「簿価」は帳簿上の金額、「修正純資産」は不動産含み益などを加算した実態ベースの金額。
  • 修正純資産: 簿価の純資産に、保有不動産の含み益・有価証券の含み益を加算した「実態ベース」の純資産額。この金額が大きいほど企業の「隠れた資産」が多い。遊休資産の売却、政策保有株の解消、不動産のリート化など、アクティビストが資産活用を要求する原資の規模を示す。
  • EV/EBITDA: 企業価値(時価総額+前期末有利子負債−現金)÷ 前期実績EBITDA。減価償却の影響を除いたキャッシュフローベースの企業価値倍率。M&A(企業買収)で最も使われる値付けの尺度。業種中央値より低ければ買収対象として割安であり、TOB(公開買付け)の可能性を測る目安にもなる。
  • 時価総額: 株価×発行済株式数。「市場」は現在の株式市場での評価額。「理論時価総額」は事業利益を業種平均PERで再評価し、余剰現金を加算した理論上の企業価値。
  • 理論時価総額: 清原式事業価値モデルによる試算値。算式: 理論時価総額 = 適正事業価値 + ネットキャッシュ。適正事業価値 = (市場評価の事業価値 ÷ PER清原式) × 業種PER中央値。理論時価総額が現在の時価総額を上回る場合、市場が企業価値を過小評価している可能性を示す。アクティビストはこの乖離を根拠に、株主還元や資本政策の見直しを要求する。
  • 配当利回り: 今期予想の1株あたり配当金÷株価。投資額に対して年間いくら配当を受け取れるかの指標。業種中央値より低ければ増配余力がある可能性を示す。アクティビストが増配要求する際の出発点になる。
  • 潜在利回り: 今期予想の利益を前提に、配当性向を引き上げた場合に実現しうる理論上の配当利回り。算式: 潜在利回り = EPS × MAX(業種配当性向中央値, 50%) ÷ 株価。潜在利回りが現在利回りを大きく上回る場合、増配余力が大きいことを意味し、アクティビストの増配要求が企業価値向上に寄与するシナリオの蓋然性が高い。
  • NC比率(清原式): 前期末ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。時価総額に対して余剰現金をどれだけ抱えているかの比率。この比率が高い企業は「現金を溜め込んでいる」とみなされる。自社株買い・増配・特別配当の要求根拠になり、比率が高いほどアクティビストの介入動機が強い。
  • NC額: ネットキャッシュ額。計算式: 流動資産 + 投資有価証券×70% − 負債合計。事業に使っていない余剰現金の総額。NC額が大きいほど自社株買い・増配・特別配当の原資が豊富。アクティビストが還元強化を要求する際の具体的な金額規模を示す。
セクター相対評価

業種: 電気機器(33業種分類)

PBR 前実
当社
1.01倍
業種中央値
1.23倍
対業種 0.82倍
PER 今予
当社
14.92倍
業種中央値
16.69倍
対業種 0.89倍
ROE 前実
当社
6.5%
業種中央値
7.0%
対業種 0.93倍
配当性向(実績) 前実
当社
38.8%
業種中央値
34.3%
対業種 1.13倍
📝 指標の説明
  • 対業種比: 当社値÷業種中央値。1.0=業種平均水準
  • 業種内順位(%ile): 業種内でのパーセンタイル順位。PBR・PER: 低%ile=割安 / ROE: 高%ile=高効率
  • ROE(自己資本利益率): 前期確定の純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるか。8%未満なら東証の「資本コストを意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する根拠になる。
  • 配当性向(実績): 前期確定の純利益のうち配当に回した比率(実績値)。会社予想ベースの配当性向はS4に記載。低すぎれば増配要求の余地が大きい。高すぎれば持続性に問題があり、利益成長が求められる。
株主資本は有効に使われているか
計算パラメータ(Beta / WACC / ROIC)
指標
Beta(1年)? 0.85
株主資本コスト前実? 6.1%
WACC前実? 5.9%
ROIC前実? 0.9%
結論: 価値を創っているか
ROICスプレッド 前実? -5.0% 価値破壊
▼0%
EVA 前実? -45億円
ROE 6.5%
原因: ROEを決める3要素
売上高純利益率 前実? 7.8%
総資産回転率 前実? 0.68回
財務レバレッジ 前実? 1.22倍
ROE 6.5% の内訳
利益率
7.8%
回転率
0.68回
レバレッジ
1.22倍
余力: まだ使える手段はあるか
D/Eレシオ 前実? 0.04倍
▼1.0倍
📝 指標の説明
  • ROICスプレッド: ROIC(投下資本利益率)からWACC(加重平均資本コスト)を差し引いた値。プラスなら株主が期待する最低リターンを超える利益を生んでおり「価値創造」、マイナスなら資本コスト以下の利益しか出せておらず「価値破壊」の状態。アクティビストが最も重視する経営効率の指標。スプレッドがマイナスの企業は「株主の資本を有効に使えていない」と批判される。事業ポートフォリオの再編(低ROIC事業の売却)、遊休資産の処分、余剰現金の株主還元など、資本配分の見直しを要求する最も強力な根拠になる。
  • EVA(経済的付加価値): Economic Value Added。税引後営業利益(NOPAT)から投下資本×WACCを差し引いた金額。ROICスプレッドを金額で表したもの。プラスなら真の経済的利益を生んでおり、マイナスなら会計上は黒字でも株主資本を食い潰している。EVAがマイナスの企業は「帳簿上は利益が出ているが、株主の機会費用を考慮すると実質赤字」。アクティビストは「EVAがゼロ以上になるまでROICを改善せよ」と具体的な数値目標を掲げて経営改善を要求する。金額で示されるため、毀損規模が直感的に伝わる。
  • ROE(自己資本利益率): 純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるかを示す。ROEは以下の3要素に分解できる(デュポン分析)。8%未満なら東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する際の出発点となる指標であり、どの要素が足を引っ張っているかをデュポン分析で特定する。
  • 売上高純利益率: 純利益÷売上高。売上からどれだけ最終利益を残せているかを示す「収益性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。利益率が低い場合、アクティビストは不採算事業の撤退・売却、コスト構造の改善、価格転嫁��の強化を要求する。特に多角化企業では「低利益率のセグメントを切り離せ」という事業ポートフォリオ再編の根拠になる。
  • 総資産回転率: 売上高÷総資産。保有する資産をどれだけ効率的に売上に変換できているかを示す「効率性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。回転率が低い場合、遊休資産・過剰在庫・不要な政策保有株を抱えている可能性が高い。アクティビストは「使っていない資産を売却して株主に返せ」と要求する。不動産や政策保有株の売却要求の定量的根拠になる。
  • 財務レバレッジ: 総資産÷純資産。借入によって資産をどれだけ膨らませているかの度合い。ROEを構成するデュポン3要素の1��。高いほどROEは上がるがリスクも増す。レバレッジが低すぎる(=純資産が��沢すぎる)場合、アクティビストは「余剰資本を株主に返還すべき」と主張する。自社株買いや特別配当によって自己資本を圧縮し、ROEを引き上げる戦略の根拠になる。
  • D/Eレシオ: 有利子負債÷株主資本。借入への依存度を示す。1.0倍未満なら借入より自己資本が多い安全圏。低いほど追加の借入余力が大きく、自社株買い・増配・設備投資の原資を調達しやすい。D/Eレシオが極端に低い企業は「財務が保守的すぎる」として、最適資本構成への転換を求められる。適度な借入でレバレッジを高め、余剰資本を株主還元に回すことでROE改善とPBR是正を同時に実現する――これがアクティビストの典型的な資本政策提案。
  • Beta(1年): 過去1年間の日次リターンをもとに算出した、市場全体(TOPIX)に対する株価の変動感応度。1.0なら市場並みの変動、1.0超なら市場より大きく動く、1.0未満なら市場より安定的。株主資本コスト算出のパラメータ。Betaが高い銘柄は資本コストも高くなるため、ROICスプレッドがマイナスに振れやすい。アクティビストにとっては「資本コストが高いのにそれを超えるリターンを出せていない」という批判の材料��なりうる。
  • 株主資本コスト: 株主が期待する最低限のリターン。算式: リスクフリーレート(1.0%) + Beta × 市場リスクプレミアム(6.0%)。ROEがこの率を下回っていれば、株主の期待に応えられていない。東証の「資本コスト経営」要請の中核概念。アクティビストは「御社の株主資本コストはX%だが、ROEはY%しかない。コストを下回るリターンは株主価値の毀損だ」と数値を突きつけて改善を要求する。
  • WACC(加重平均資本コスト): 株主資本コストと負債コストを資本構成比率で加重平均した、企業全体の資本コスト。ROICがWACCを上回っていれば価値を創造している。企業価値評価(DCF法)の割引率として使われ、M&AやMBOの価格算定にも影響する。アクティビストはWACCを基準に「事業の取捨選択」を提案し、WACC未満のリターンしか出せない事業の売却を要求する。
  • ROIC(投下資本利益率): 税引後営業利益(NOPAT)÷投下資本(株主資本+有利子負債)。事業に投じた全資本に対するリターン。ROEが株主視点の指標であるのに対し、ROICは債権者を含む全資本提供者の視点。ROICは財務レバレッジの影響を受けないため、事業の「素の実力」を測る指標としてアクティビストが重用する。「ROICツリー」で分解し、改善余地がある事業オペレーションを特定する手法が定着している。

出典: EDINET有価証券報告書、大量保有報告書 (S100YTS8)

【編集部注】 割安さは十分。だが、それを刺激する触媒がなければ放置される。


2. どう動くか──介入シナリオと行動確率

大量保有報告書は出した──次の問いは、純投資のままか、経営に変化を求めるか。報告書の文言・過去の行動パターンから、介入の方向性と確率を読みます。
行動確率?
過去18件中10件

→ 行動確率56%(過去18件中10件)の実績は、このアクティビストが経営陣への働きかけを重視する姿勢を示す。

デンヨーに対しては直接の株主提案は確認されていない。しかし会社側は買収防衛策の廃止や増配、自己株式取得を相次いで実行した。これは水面下の対話による経営応諾と整合する。この成果を確認した上で、保有比率を13.68%から12.60%へ減少させた。過去のK&Oエナジーグループ(鉱業)の事例でも、還元強化の公表後に段階的な売却を進めた。今回も同様に、要求実現に伴う一部利益確定のフェーズに入った蓋然性が高い。

主要戦略: 株主還元方針変更 / 副次的な戦略: 政策保有株売却要求

推定取得単価2,140円に対し現在株価4,365円(乖離+104.0%)。

共同保有者・貸株・担保契約:いずれも本報告書に記載なし

📝 指標の説明
  • 行動確率: このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際に株主提案・増配要求等の行動に移った割合。75%以上なら過去の実績上ほぼ確実に動く。50%未満なら純投資で終わる可能性も。
  • 推定取得単価: 大量保有報告書の記載(取得価格×株数)から加重平均で算出した1株あたり推定コスト。現在株価がこれを下回ると含み損。撤退圧力が発動する水準であると同時に、追加買い増しの動機にもなる。
  • 共同保有者: 同一目的で株式を共同保有する者。報告書の「共同保有者」欄に記載。共同保有者がいれば実質的な議決権はその合算。表面上の保有比率より影響力が大きい場合がある。
  • 貸株・担保契約: 保有株式の貸株や担保提供の有無。貸株に出していれば議決権行使時に回収が必要。担保差入れがあれば追加投資の制約になりうる。
根拠データ
判定基準
行動確率:
このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際にエスカレーション(株主提案・対話要求等)に移った比率。75%なら4件中3件で行動に転じた実績。保有目的文言はテンプレート化されていることが多いため、文言一致ではなく全案件ベースで算出。灰色固定表示。

ISS/Glass Lewis基準該当: 一般公開基準への形式的該当を示す。実際の個別推奨は非公開(有料レポート)のため「反対推奨された」と断定するものではない。
過去投資先での実績
行動パターン
過去18件中、株主提案型(D階層)が9件、公開書簡型(C階層)が1件、明示的行動なし(A階層)が8件。株主提案階層の勝率は57.1%(7件中4件)、明示的行動なし階層の勝率は25.0%(8件中2件)であり、エンゲージメントの深化が超過リターンに連動する傾向が観測される。本件においては直接の株主提案は確認されていないが、会社側の自律的な対応が先行している。

行動タイプ別の成績(過去18件、リターン確定 16件)

行動強度 件数 1年超過勝率 超過R中央値
E法的係争型 0件
D株主提案型 9件 57.1% (7件) 4.5%
C公開書簡型 1件 0.0% (1件) -17.2%
B会社対応のみ観測 0件
A明示的行動なし 8件 25.0% (8件) -19.8%

※ 過去実績。投資判断の保証ではない。D階層(株主提案型)の結果内訳(可決/譲歩/否決)は下記カード個別参照。

過去投資先での行動履歴(全18件):過去の新規報告銘柄について、実際の行動と保有目的を対比(当該企業は除外)。

丸全昭和運輸 (9068) 陸運業 A 行動なし
初回報告: 2025-06-20 ピーク比率: 5.22%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -43.0%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
日東工器 (6151) 機械 D 株主提案
初回報告: 2024-07-05 ピーク比率: 13.26%
実際の行動
株主提案
2025 年 6 月および 2026 年 6 月の定時株主総会に向けた SFP 提出の株主提案は未確認 (未確認)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -18.5% 2年超過: -67.1%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
ナフコ (2790) 小売業 A 行動なし
初回報告: 2024-05-22 ピーク比率: 8.31%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -38.2% 2年超過: -66.0%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
ニチレキグループ (5011) 石油・石炭製品 A 行動なし
初回報告: 2023-07-07 ピーク比率: 16.31%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -5.1% 2年超過: +4.2%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
理研計器 (7734) 精密機器 D 株主提案
初回報告: 2022-09-27 ピーク比率: 10.28%
実際の行動
株主提案
公開ベースで株主提案・委任状勧誘等の正式アクションは検出されず。「重要提案行為等」の保有目的は宣言したが、株主提案提出には至らないまま純投資へ降格 (9663 ニシオ HD で観察された「提案提出後撤回 → 売却」パターンとは異なり、提案提出自体に到達していない短期パターン)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +22.9% 2年超過: +57.0%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
小松マテーレ (3580) 繊維製品 A 行動なし
初回報告: 2022-06-28 ピーク比率: 13.97%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -63.1% 2年超過: -82.1%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
K&Oエナジーグループ (1663) 鉱業 A 行動なし
初回報告: 2022-01-05 ピーク比率: 10.32%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +40.1% 2年超過: +38.3%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
ウイン・パートナーズ (3183) 卸売業 D 株主提案
初回報告: 2021-12-07 ピーク比率: 7.13%
実際の行動
株主提案
株主総会における SFP 名義での株主提案は確認されず。
公開書簡
公式サイト Statement・有報・株主総会招集通知のいずれにおいても SFP からの株主提案・公開書簡・建設的対話の文書化された痕跡は確認されず。SFP が標榜する「Friendly Activism / Constructive Engagement」のうち非公開対話チャネル経由の関与であった可能性
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +4.5% 2年超過: +3.8%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
フルサト・マルカホールディングス (7128) 卸売業 A 行動なし
初回報告: 2021-11-22 ピーク比率: 17.12%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +84.8% 2年超過: +16.7%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
ナガワ (9663) サービス業 A 行動なし
初回報告: 2021-11-09 ピーク比率: 18.88%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -34.4% 2年超過: -55.8%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
応用地質 (9755) サービス業 D 株主提案
初回報告: 2021-11-08 ピーク比率: 12.80%
実際の行動
株主提案
確認できる範囲で正式な株主提案・委任状闘争は実施されていない。重要提案行為等の届出維持のみで、公的アクションは確認されず
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +31.8% 2年超過: +17.3%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
インフォマート (2492) サービス業 D 株主提案
初回報告: 2021-06-09 ピーク比率: 24.86%
実際の行動
株主提案
2021 年に株主提案を提出した事実は MarketScreener 報道 (2021-06-09 付) で確認できるが、対象総会 (第 24 期 = 2022 年 3 月総会の可能性が高い)、議案番号、賛成率はインフォマート公式 IR・TDnet・臨時報告書のいずれからも公開情報では特定できず未確認。第 25 期 (2023)・第 26 期 (2024)・第 27 期 (2025) 招集通知は適時開示されているが SFP 株主提案の継続有無・賛成率は未確認
公開書簡
S としての PBR 7〜8 倍水準は依然高く、業績息切れ時のマルチプル収縮リスクが大きい、(2) 24.86% は買い増し余地が乏しく追加買付ニュース材料が枯渇、(3) SFP のエンゲージ詳細 (公開書簡・要求項目) が表に出ておらず、コバンザメは「比率上昇」以外の触媒情報が取りづらい
メディア報道
2021-06-09 に Symphony Financial Partners が「Submits Shareholder Proposal to Infomart」と公表 (報道ベース MarketScreener)、初回大量保有報告書と同日付で「重要提案行為等」を選択し株主提案ルートに着手したことが確認される。SFP は David Baran / 柴田一彦が率いる 2003 年
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -50.4% 2年超過: -85.2%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
ニシオホールディングス (9699) サービス業 D 株主提案
初回報告: 2021-04-22 ピーク比率: 14.46%
実際の行動
株主提案
2021 年定時株主総会 (第 63 期、2020/10-2021/9 期、2021 年 12 月開催) 向けと推定される株主提案を 2021 年に提出後撤回。議案番号・提案内容 (増配・自社株買い・取締役選任・定款変更等の別)・賛成率はいずれも未確認。撤回時点で議決には付されなかった可能性が高い (推定)。2022 年以降に再提案された記録は未確認
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -9.3% 2年超過: -3.1%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
日本証券金融 (8511) その他金融業 D 株主提案
初回報告: 2021-01-08 ピーク比率: 24.15%
実際の行動
株主提案
SFP 自身は議案提出していない。同銘柄に対し別アクティビスト「ストラテジックキャピタル」(保有比率約 5%) が 2022-2023 年に役員報酬個別開示・天下り実態調査などを株主提案 (臨時総会・定時総会)、ISS は賛成推奨だったが SFP は反対票を投じた結果、株主提案は全議案否決 (一次資料: ストラテジックキャピタル発表、2023-02 臨時総会結果)。具体的賛成率は未確認
公開書簡
FP は 11.57% へ大幅縮小 (報道ベース) — 利益確定の動きが顕在化。なお SFP は対立型アクティビストではなく経営陣との協調路線のため、Strategic Capital のような派手な公開書簡・委任状争奪戦は期待しにくい
メディア報道
れ、既に 2024 年度に総還元性向 99.3% を実現済み。家視点では「成果実現後の利益確定局面」に入っており、実際 2026-04-16 に SFP は 11.57% へ大幅縮小 (報道ベース) — 利益確定の動きが顕在化。なお SFP は対立型アクティビストではなく経営陣との協調路線のため、Strategic Capital のような派手な公開書簡・委任状争奪戦は期待しにくい
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +67.2% 2年超過: +103.1%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
要興業 (6566) サービス業 A 行動なし
初回報告: 2021-01-08 ピーク比率: 27.62%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -2.6% 2年超過: -14.8%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
瑞光 (6279) 機械 C 公開書簡
初回報告: 2020-12-28 ピーク比率: 38.32%
実際の行動
公開書簡
ため SFP 主導の出口シナリオ (MBO・第三者へのスポンサー譲渡・TOB) の蓋然性は構造的に高い (推定)。一方で SFP は 5 年以上「静かなエンゲージメント」を継続しており、対外的な催促・公開書簡を発しない投資家スタイルから、出口イベント発生のタイミングが極めて読みづらい点に留意。流動性は SFP+SFP VRMF+みちかけ+自己株+信託・貸株口で 70% 弱が長期固定、浮動株は 30% 程度
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -17.2% 2年超過: -35.4%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
フルサト工業 (8087) 卸売業 D 株主提案
初回報告: 2021-06-07 ピーク比率: 9.04%
実際の行動
株主提案
8087 単体期間は提出なし、承継後の 7128 で SFP は株主提案を提出 (MarketScreener 報道、配当政策・資本効率改善要求)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資」
純投資
マルカ (7594) 卸売業 D 株主提案
初回報告: 2021-04-15 ピーク比率: 19.81%
実際の行動
株主提案
公開株主提案の確認なし (経営統合スキームへの賛成投票で実効的なアクション完了、定款変更等の正式提案は未提出。2021-08-17 の 19.81% への積み増しは 2021-09 株主総会での株式移転議案賛成票確保を意図したものと推定)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり…」
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる

残り13件を表示 ▼

※ 実行動データは Claude Code WebSearch 経由で調査・格納(activist_action_history_gold)。超過リターンは TOPIX 対比・報告翌営業日始値基準・1年/2年経過時点の値。

保有目的文言の変遷(事由変更 9件 / 同一事由 10件)

▼ 保有事由が変更された銘柄:

日東工器(6151) 最終保有 13.26%(最大 13.26%)
初回 2024-07-05
純投資
最終 2026-01-23
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
ニチレキ(5011) 最終保有 16.31%(最大 16.31%)
初回 2023-07-07
純投資
最終 2025-10-17
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
理研計器(7734) 最終保有 4.73%(最大 10.28%)
初回 2022-09-27
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2023-02-22
純投資
K&Oエナジーグループ(1663) 最終保有 4.99%(最大 10.32%)
初回 2022-01-05
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2025-06-20
純投資
応用地質(9755) 最終保有 11.57%(最大 12.80%)
初回 2021-11-08
純投資
最終 2026-04-23
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
デンヨー(6517) 最終保有 12.60%(最大 13.68%)
初回 2021-05-12
純投資
最終 2026-08-07
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
ニシオホールディングス(9699) 最終保有 13.37%(最大 14.46%)
初回 2021-04-22
純投資
最終 2026-07-09
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
日本証券金融(8511) 最終保有 23.29%(最大 24.15%)
初回 2021-01-08
純投資
最終 2025-10-17
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
要興業(6566) 最終保有 0.78%(最大 27.62%)
初回 2021-01-08
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2025-11-07
純投資
同一事由の 10件を表示
丸全昭和運輸(9068) 最終保有 5.22%(最大 5.22%)
初回 2025-06-20
純投資
最終 2025-10-22 同一事由
ナフコ(2790) 最終保有 8.31%(最大 8.31%)
初回 2024-05-22
純投資
最終 2025-10-22 同一事由
小松マテーレ(3580) 最終保有 12.93%(最大 13.97%)
初回 2022-06-28
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2026-07-16 同一事由
ウイン・パートナーズ(3183) 最終保有 0.00%(最大 7.13%)
初回 2021-12-07
純投資
最終 2025-07-07 同一事由
フルサト・マルカホールディングス(7128) 最終保有 16.91%(最大 17.12%)
初回 2021-11-22
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2025-10-17 同一事由
ナガワ(9663) 最終保有 14.87%(最大 18.88%)
初回 2021-11-09
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2026-07-02 同一事由
インフォマート(2492) 最終保有 24.86%(最大 24.86%)
初回 2021-06-09
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2025-12-04 同一事由
フルサト工業株式会社(8087) 最終保有 9.04%(最大 9.04%)
初回 2021-06-07
純投資
最終 2021-09-07 同一事由
株式会社マルカ(7594) 最終保有 19.81%(最大 19.81%)
初回 2021-04-15
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2021-08-24 同一事由
瑞光(6279) 最終保有 37.10%(最大 38.32%)
初回 2020-12-28
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
最終 2025-10-17 同一事由

※ 事由変更ありの行は左線ハイライト。報告日リンクからEDINETの1次情報を確認できます。

出典: 大量保有報告書 (S100YTS8)

【編集部注】 行動意図が見えても、強固な株主に阻まれれば要求は通らない。


3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁

株主提案は通るか。固定株主の壁と浮動株の構成から、アクティビストの議決権戦略が成立する条件を検証します。
安定株主比率前実?
壁の合計(鈴木式準拠)
アクティビスト保有?
最新報告書
12.6%
27.9%
59.5%
アクティビスト 12.6%
実質安定株主 27.9%
その他株主 59.5%

安定株主比率は議決権ベース、アクティビスト保有は株券等保有割合ベースのため分母が異なります(概算)。
市場での売買のしやすさは「浮動株比率(JPX基準)」で別途示しています。

市場流動性の目安 — 浮動株比率(JPX基準): 45.0%(JPX基準・2026-03-31時点)

→ 安定株主比率27.9%は日本企業として低く、株主提案が受け入れられやすい議決権構造を示す。

大株主の上位には政策保有の金融機関や取引先が並ぶ。しかし、特定の支配株主は存在しない。アクティビストの保有比率は12.6%に達する。過去の電気機器セクターでのキャンペーンは1戦0勝にとどまる(過去実績・将来非保証)。この過去の1戦はデンヨー自身に対する2021年のキャンペーンを指す(過去実績・将来非保証)。当時は1年リターンがマイナス20.4%と低迷した(過去実績・将来非保証)。今回は他ファンドによる株主提案が2026年6月に提出された。会社側は買収防衛策の廃止や増配で応じている。安定株主比率の低さが、会社側に自発的な還元強化を促す構造として機能する。

根拠データ
判定基準
安定株主比率:
鈴木式準拠固定株分析(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A(その他法人) + B(政府) + D(個人大株主) + E(政策保有金融×0.7) + F(外国戦略株主) + G(オーナー系ファンド) + H(持株会×0.5) − I(国内VC控除)。分母=議決権総数(発行済株式総数 − 自己株式)。C(自己株式)は議決権ゼロのため計算式から除外し、参考値として表示。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(70%以上: 壁が極めて厚い、30-70%: 中間水準、30%未満: 議決権構造上の障壁が低い水準)。

アクティビスト保有比率:
最新の大量保有報告書に基づく保有比率。参考情報として灰色表示。

オーナー持株比率:
CEO・関連資産管理会社の合計保有比率。20%超: 拒否権に近い水準、5-20%: 中間水準、5%未満: 低水準。

外国法人等保有比率:
海外機関投資家・ファンド等の保有比率。外国法人等の比率が高い企業は株主還元・ガバナンス改善への圧力が強い傾向があり、アクティビストの提案が賛同を得やすい環境を示す。
安定株主比率の内訳(鈴木式準拠)
指標
安定株主比率 27.9%

※ 内訳データ未取得のため合計値のみ表示

大株主一覧(上位10名)
#株主名所有者区分持株比率保有株数(株)
1 ザエスエフピーバリューリアライゼーションマスターファンドエルティーディー(常任代理人立花証券株式会社) 外国法人等 10.3% 2,165,000
2 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関 8.7% 1,831,000
3 株式会社久栄 その他法人 6.8% 1,417,000
4 みずほ信託銀行株式会社退職給付信託みずほ銀行口再信託受託者株式会社日本カストディ銀行 金融機関 4.9% 1,024,000
5 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) 金融機関 3.5% 737,000
6 デンヨー親栄会 個人その他 3.1% 659,000
7 ジェーピーモルガンチェースバンク(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部) 外国法人等 3.0% 634,000
8 第一生命保険株式会社 金融機関 2.9% 610,000
9 株式会社鶴見製作所 その他法人 2.6% 543,000
10 株式会社三菱UFJ銀行 金融機関 2.6% 540,000
1
ザエスエフピーバリューリアライゼーションマスターファンドエルティーディー(常任代理人立花証券株式会社) 外国法人等
10.3% 2,165,000株
2
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関
8.7% 1,831,000株
3
株式会社久栄 その他法人
6.8% 1,417,000株
4
みずほ信託銀行株式会社退職給付信託みずほ銀行口再信託受託者株式会社日本カストディ銀行 金融機関
4.9% 1,024,000株
5
株式会社日本カストディ銀行(信託E口) 金融機関
3.5% 737,000株
6
デンヨー親栄会 個人その他
3.1% 659,000株
7
ジェーピーモルガンチェースバンク(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部) 外国法人等
3.0% 634,000株
8
第一生命保険株式会社 金融機関
2.9% 610,000株
9
株式会社鶴見製作所 その他法人
2.6% 543,000株
10
株式会社三菱UFJ銀行 金融機関
2.6% 540,000株
支配構造リスク
リスク項目判定詳細
オーナー管理
判定結果CEOまたは資産管理会社が大株主5%以上に該当せず
非該当 -
親子上場
判定結果該当する上場大株主なし
非該当 -
筆頭株主が上場企業 -
上場大株主あり(20%超) -
政策保有・相互保有
#銘柄名コード株数時価持ち合い
1 (株)カナモト 9678 625,000株 3,388百万円
2 (株)鶴見製作所 6351 648,000株 1,562百万円
3 (株)ダイヘン 6622 69,200株 978百万円
4 (株)クボタ 6326 330,000株 886百万円
5 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 190,000株 679百万円
6 いすゞ自動車(株) 7202 275,000株 627百万円
7 (株)横河ブリッジホールディングス 5911 209,000株 613百万円
8 エア・ウォーター(株) 4088 149,900株 392百万円
9 (株)みずほフィナンシャルグループ 8411 41,756株 355百万円
10 (株)ワキタ 8125 183,575株 354百万円
11 日本ドライケミカル(株) 1909 80,000株 296百万円
12 ニシオホールディングス(株) 9699 64,300株 285百万円
13 (株)山善 8051 149,014株 272百万円
14 (株)三井住友フィナンシャルグループ 8316 33,000株 224百万円
15 新電元工業(株) 6844 56,700株 215百万円
16 日本パーカライジング(株) 4095 114,000株 195百万円
17 日揮ホールディングス(株) 1963 79,000株 182百万円
18 ユアサ商事(株) 8074 14,600株 85百万円
19 三菱重工業(株) 7011 20,000株 80百万円
20 第一生命ホールディングス(株) 8750 30,400株 58百万円
21 (株)いよぎんホールディングス 5830 11,000株 40百万円
22 ジェコス(株) 9991 13,300株 23百万円
23 ジェイエフイーホールディングス(株) 5411 3,100株 6百万円
24 扶桑電通(株) 7505 2,400株 6百万円
25 (株)岡三証券グループ 8609 4,000株 4百万円
26 住友商事(株) 8053 N/A N/A
27 (株)小松製作所 6301 N/A N/A
28 (株)石井鐵工所 6362 N/A N/A
1
(株)カナモト 9678 相互保有
625,000 時価 3,388 百万円
2
(株)鶴見製作所 6351 相互保有
648,000 時価 1,562 百万円
3
(株)ダイヘン 6622 相互保有
69,200 時価 978 百万円
4
(株)クボタ 6326 相互保有
330,000 時価 886 百万円
5
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 相互保有
190,000 時価 679 百万円
6
いすゞ自動車(株) 7202 相互保有
275,000 時価 627 百万円
7
(株)横河ブリッジホールディングス 5911 相互保有
209,000 時価 613 百万円
8
エア・ウォーター(株) 4088 相互保有
149,900 時価 392 百万円
9
(株)みずほフィナンシャルグループ 8411 相互保有
41,756 時価 355 百万円
10
(株)ワキタ 8125
183,575 時価 354 百万円
11
日本ドライケミカル(株) 1909 相互保有
80,000 時価 296 百万円
12
ニシオホールディングス(株) 9699
64,300 時価 285 百万円
13
(株)山善 8051 相互保有
149,014 時価 272 百万円
14
(株)三井住友フィナンシャルグループ 8316 相互保有
33,000 時価 224 百万円
15
新電元工業(株) 6844 相互保有
56,700 時価 215 百万円
16
日本パーカライジング(株) 4095 相互保有
114,000 時価 195 百万円
17
日揮ホールディングス(株) 1963
79,000 時価 182 百万円
18
ユアサ商事(株) 8074 相互保有
14,600 時価 85 百万円
19
三菱重工業(株) 7011
20,000 時価 80 百万円
20
第一生命ホールディングス(株) 8750 相互保有
30,400 時価 58 百万円
21
(株)いよぎんホールディングス 5830 相互保有
11,000 時価 40 百万円
22
ジェコス(株) 9991
13,300 時価 23 百万円
23
ジェイエフイーホールディングス(株) 5411 相互保有
3,100 時価 6 百万円
24
扶桑電通(株) 7505 相互保有
2,400 時価 6 百万円
25
(株)岡三証券グループ 8609 相互保有
4,000 時価 4 百万円
26
住友商事(株) 8053
N/A 時価 N/A 百万円
27
(株)小松製作所 6301
N/A 時価 N/A 百万円
28
(株)石井鐵工所 6362
N/A 時価 N/A 百万円
合計 28銘柄 対時価総額比率 12.4%
MEDIUM 対時価総額比率12.4%
オーナー管理
非該当
親子上場
非該当
筆頭株主が上場企業
上場大株主あり(20%超)
政策保有・相互保有
MEDIUM
対時価総額比率 12.4%
銘柄一覧(28銘柄)
1
(株)カナモト 9678 相互保有
625,000 時価 3,388 百万円
2
(株)鶴見製作所 6351 相互保有
648,000 時価 1,562 百万円
3
(株)ダイヘン 6622 相互保有
69,200 時価 978 百万円
4
(株)クボタ 6326 相互保有
330,000 時価 886 百万円
5
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 相互保有
190,000 時価 679 百万円
6
いすゞ自動車(株) 7202 相互保有
275,000 時価 627 百万円
7
(株)横河ブリッジホールディングス 5911 相互保有
209,000 時価 613 百万円
8
エア・ウォーター(株) 4088 相互保有
149,900 時価 392 百万円
9
(株)みずほフィナンシャルグループ 8411 相互保有
41,756 時価 355 百万円
10
(株)ワキタ 8125
183,575 時価 354 百万円
11
日本ドライケミカル(株) 1909 相互保有
80,000 時価 296 百万円
12
ニシオホールディングス(株) 9699
64,300 時価 285 百万円
13
(株)山善 8051 相互保有
149,014 時価 272 百万円
14
(株)三井住友フィナンシャルグループ 8316 相互保有
33,000 時価 224 百万円
15
新電元工業(株) 6844 相互保有
56,700 時価 215 百万円
16
日本パーカライジング(株) 4095 相互保有
114,000 時価 195 百万円
17
日揮ホールディングス(株) 1963
79,000 時価 182 百万円
18
ユアサ商事(株) 8074 相互保有
14,600 時価 85 百万円
19
三菱重工業(株) 7011
20,000 時価 80 百万円
20
第一生命ホールディングス(株) 8750 相互保有
30,400 時価 58 百万円
21
(株)いよぎんホールディングス 5830 相互保有
11,000 時価 40 百万円
22
ジェコス(株) 9991
13,300 時価 23 百万円
23
ジェイエフイーホールディングス(株) 5411 相互保有
3,100 時価 6 百万円
24
扶桑電通(株) 7505 相互保有
2,400 時価 6 百万円
25
(株)岡三証券グループ 8609 相互保有
4,000 時価 4 百万円
26
住友商事(株) 8053
N/A 時価 N/A 百万円
27
(株)小松製作所 6301
N/A 時価 N/A 百万円
28
(株)石井鐵工所 6362
N/A 時価 N/A 百万円
合計 28銘柄 対時価総額比率 12.4%
📝 指標の説明
  • 安定株主比率: 鈴木式準拠9変数モデル(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A+B+D+E×0.7+F+G+H×0.5−I(分母=議決権総数=発行済−自己株式)。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(30%未満=議決権構造上の障壁が低い水準、30-70%=拮抗、70%以上=壁が極めて厚い)。直近の有価証券報告書に記載された大株主データに基づく。期中の売買は反映されない。この比率が低いほどアクティビストの委任状争奪で賛同票を集めやすい。
  • A. その他法人: 事業法人・持株会社等(所有者別状況)。取引先持ち合い等の固定株の中核
  • B. 政府・公共団体: 国・地方自治体・公的機関の保有分。政策的に売却されにくい完全固定株
  • C. 自己株式: 会社自身が保有する株式。議決権ゼロのため v6.0 から計算式不使用、参考値として表示。消却すれば1株あたり価値が上昇する。自己株式の消却要求はアクティビストの定番施策。
  • D. 個人大株主: 創業家・役員本人または同姓の個人。経営権に直結し最も固定度が高い
  • E. 政策保有金融(×0.7): 銀行・生損保等。東証の政策保有解消要請を受け3割は流動化リスクありとみなし係数0.7で割引
  • F. 外国戦略株主: 海外の事業パートナー等による戦略的保有。純投資ではなく売却されにくい
  • G. オーナー系ファンド: 創業家の資産管理会社等。オーナーの意向で固定される株式
  • H. 持株会・共栄会(×0.5): 従業員・取引先持株会。半分は退職・脱退で流動化するため0.5倍で算入。持株会が厚いと安定株が多いが、係数0.5なので壁としては薄い。
  • I. 国内VC控除: ベンチャーキャピタル・投資組合等。Exit狙いの純投資家であり固定株から完全除外
  • 所有者区分: 有価証券報告書の法定開示区分。金融機関(信託銀行含む)・証券会社・その他法人・外国法人等・個人その他・自己株式に分類。外国法人等の比率が高い企業はガバナンス改善圧力が強く、アクティビストの提案に賛同票が集まりやすい。
  • オーナー管理: CEOまたはその資産管理会社が大株主に名を連ね保有比率5%以上の場合に該当。経営陣の支配力が強くアクティビストの提案が通りにくい。ただし対話型アプローチで改善を引き出すケースもある。
  • 親子上場: 上場企業が過半数保有でCRITICAL、20%超大株主でHIGH。固定株が多く提案が通りにくい。上場企業による支配はガバナンス上の論点であり、アクティビストの分離・独立要求の対象になりうる。
  • 筆頭株主が上場企業: 最大株主が上場企業であるか。親子上場に準ずる構造的課題を示す。議決権支配によりアクティビストの提案が否決されるリスクがある。
  • 上場大株主あり(20%超): 20%超を保有する上場企業の大株主がいるか。親子上場に準じるリスク。安定株主の壁として機能しアクティビストに不利。
  • 政策保有リスク: HIGH=対時価総額比率5%超 / MODERATE=1-5% / MINIMAL=1%未満。売却すれば株主還元の原資になりうる。東証の政策保有解消要請が追い風。
  • 持ち合い: 当社の株式を相手方も保有している相互保有関係。有報の「当該株式の発行者による当社株式の保有の有無」に基づく

※ 安定株主比率の各項目は有価証券報告書(EDINET開示)のXBRLデータに基づいています。解析精度により一部データが正確に取得できていない場合があります。

保有比率の推移

2021-05-12〜2026-08-07 で 6.79% → 12.60% (全9回報告・平均 0.73%/回) 買い増し

報告日株価保有比率増減保有目的報告書
2021-05-12 2,006円 6.79% ±0
← 初回 純投資 S100L7CE
2021-08-20 2,036円 7.81% +1.02%
純投資 S100MAY2
2021-11-08 1,978円 8.97% +1.16%
純投資 S100MNH9
2021-12-07 1,721円 10.09% +1.12%
← 10%突破 純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる S100MZ05
2022-12-06 1,500円 11.09% +1.00%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる S100PQBN
2024-12-12 2,833円 12.11% +1.02%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる S100UWUU
2025-06-06 2,779円 13.13% +1.02%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる S100VV7S
2025-10-17 2,875円 13.68% +0.55%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる S100WUU1
2026-08-07 12.60% -1.08%
← 最新 純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる S100YTS8
2021-05-12 初回 2,006円
報告書
6.79%
±0
純投資
2021-08-20 2,036円
報告書
7.81%
+1.02%
純投資
2021-11-08 1,978円
報告書
8.97%
+1.16%
純投資
2021-12-07 1,721円
報告書
10.09%
+1.12%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
2022-12-06 1,500円
報告書
11.09%
+1.00%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
2024-12-12 2,833円
報告書
12.11%
+1.02%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
2025-06-06 2,779円
報告書
13.13%
+1.02%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
2025-10-17 2,875円
報告書
13.68%
+0.55%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる
2026-08-07 最新
報告書
12.60%
-1.08%
純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともありうる

→ 2021-05-12から2026-08-07の間に保有比率は6.8%から12.6%へ増加(+5.8pp)。

【過去の類似パターンとの照合】
現在のパターン: 約5年間の長期保有と買い増し(6.79%から13.68%)を経て、直近で13.68%から12.60%へ1.08ppの初回減少を記録。

類似事例:
日本証券金融(2026年)
パターン: 4年強で9.06%から24.15%まで買い増し後、11.57%へ大幅縮小
その後の行動: 資本効率改善(総還元性向99.3%)の実現後に段階的な売却を実施
結果: 要求実現に伴う利益確定局面への移行
K&Oエナジーグループ(2025年)
パターン: 長期保有で10.32%まで買い増し後、段階的に売却し5%割れ
その後の行動: 累進配当や自己資本配当率(DOE)導入などの中期経営計画公表後に売却を加速
結果: 経営応諾を確認した上でのソフトエグジット完了
ウイン・パートナーズ(2025年)
パターン: 7.13%まで保有後、自己株式取得の発表直後に段階的売却
その後の行動: 会社側の立会外買付(ToSTNeT-3)に合わせて全株売却
結果: 自己株式取得吸収型での完全エグジット完了

パターン分析:
過去の日本証券金融やK&Oエナジーの事例と同様に、会社側の資本政策改善(増配・自社株買い・防衛策廃止)を確認した上で、段階的な利益確定売却を進めるシナリオ of 蓋然性が高い。

過去の行動パターン詳細と、理論株価から見た株価の位置づけは以下のセクションで分析します。
ガバナンス
指標
社外取締役比率前実 38% (5名 / 13名)
社外役員比率(取締役+監査役) 38%
買収防衛策 TDnet開示なし
社外取締役比率前実
38% (5名 / 13名)
▼1/3
社外役員比率(取締役+監査役)
38%
買収防衛策
TDnet開示なし
📝 指標の説明
  • 社外取締役比率: 独立した外部の人が取締役会に占める割合。過半数なら株主提案が通りやすい
  • 社外役員比率: 取締役と監査役を合わせた全役員に対する社外役員の割合
  • 買収防衛策: TDnet適時開示のタイトルマッチで判定。有報本文・XBRLは未参照。開示がない場合、未導入とは限りません

出典: EDINET有価証券報告書

【編集部注】 提案の成否は見えた。しかし、対立が長引く間の下値リスクはどうか。


4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力

株価が下がったらどこまで耐えられるか。ネットキャッシュの厚みと株主還元の実績から、下値を支える原資と還元姿勢を検証します。
NC比率?
ネットキャッシュ÷時価総額
総還元性向前実?
(配当+自社株買い)÷純利益(前期確定)
ネットキャッシュの時価総額カバー率(NC比率)
NC比率が高い企業は「使っていない現金」が多く、アクティビストが増配・自社株買いを要求する根拠になる。株価の下値を支える安全域の目安。
NC比率
59%
配当利回りシミュレーション
アクティビストが増配を要求した場合、配当利回りがどこまで上がり得るかの試算。利回り上昇は株価の下支え要因となる。
現在
3.9%
配当性向50%
5.0%
配当性向75%
7.5%
配当性向100%
10.0%

→ ネットキャッシュ比率(NC比率)59.40%は、還元の原資が豊富であることを示す。

一方で実績の総還元性向は38.76%にとどまる。手元資金の厚さに対して還元の実行度は低い。FCF(フリーキャッシュフロー)利回りは2.20%を確保している。ただし配当性向を100%に高めた場合の想定利回りは10.05%に達する(モデル計算・将来非保証)。この水準の還元は現在のキャッシュ創出力だけでは維持できない。内部留保の取り崩しを伴う一過性の還元余力として整合する。

根拠データ
判定基準
配当利回り:
1株あたり配当 ÷ 株価。現在の水準での基本指標。

総還元性向:
(配当+自社株買い)÷純利益。80%未満: 健全水準、80-100%: 高水準、100%超: 利益以上に還元しており持続不能。

配当性向:
① AI推定配当性向: このアクティビストの過去の増配要求実績(1件以上)と財務指標を統合してAIが推定した配当性向。
② シミュレーション配当性向: 過去実績なしの場合、MAX(業種配当性向中央値, 50%)を仮定値として使用。これは仮定に基づく試算であり、予測ではない。

増配余力:
NC比率が高いほど現金余剰が大きく、配当性向を引き上げても財務の安全性を損なわない。総還元性向100%超は持続不能。
増配シミュレーション
※ シミュレーションは前期確定EPSに基づく試算
現状配当性向 38.8%
3.9%
利回り
50%シナリオ配当性向 50%
5.0%
利回り
75%シナリオ配当性向 75%
7.5%
利回り
100%シナリオ配当性向 100%
10.0%
利回り
配当・還元データ
NC比率? 前実 59.4%
時価総額の約6割が余剰現金。増配原資は潤沢
総還元性向? 前実 38.8%
中程度の還元水準
FCF利回り? 前実 2.2%
自社
業種
FCFは一定水準
業種配当性向中央値? 前実 34.3%
現在38.8%は既に業種を上回る水準
配当実績
配当性向(予想)? 63.0%
DOE? 前実 2.5%
自社
業種
配当成長率(前年比)? 33.3%
自社
業種
配当CAGR(3年)? 26.0%
自社
業種
自社株買い
自社株買い余力? 前実 21億円
自社株買い余力比率? 2.2%
時価総額比
2%
📝 指標の説明
  • NC比率: ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほど増配・自社株買いの原資が潤沢で、アクティビストの還元要求の根拠になる
  • 総還元性向: (配当総額+自社株買い額)÷純利益。100%超は利益以上に還元しており持続不能。低い場合はアクティビストが増配・自社株買いを要求する余地が大きい
  • FCF利回り: フリーキャッシュフロー÷時価総額。配当の持続可能性を測る指標。配当利回りを上回っていれば配当は本業のキャッシュで賄えている
  • 業種配当性向中央値: 同業種の上場企業における配当性向の中央値。自社が下回っている場合、増配の論拠になる
  • 配当性向(予想): 予想1株配当÷予想EPS。利益のうちどれだけ配当に回しているかを示す
  • DOE: 株主資本配当率(Dividend on Equity)。配当総額÷株主資本。利益変動に左右されにくい安定配当指標で、3%以上が高水準の目安
  • 配当成長率(前年比): 前年度の1株配当からの増減率。増配傾向にあるかを確認する指標
  • 配当CAGR(3年): 直近3年間の配当の年平均成長率。継続的な増配トレンドの有無を示す
  • 自社株買い余力: ネットキャッシュから算出した自社株買いの原資額。余力が大きいほど、アクティビストが自社株買いを要求する根拠になる
  • 自社株買い余力比率: 自社株買い余力÷時価総額。5%以上なら十分な水準

出典: EDINET有価証券報告書

【編集部注】 下値は堅い。しかし、回収すべき果実の規模が描けない。


5. 出口はどこか──シナリオ別試算値

何が起きたら、いつまでに、いくらで売れるのか。出口が見えなければ全体像が掴めない。
ここまでの分析を統合し、カタリストのスケジュールとトリガー条件から3シナリオの出口を描きます。
3シナリオ試算値レンジ?
弱気2,362円〜強気7,098円

現在株価: 4,365円

→ 現在株価4,365円は弱気(2,362円)と中立(6,648円)の間。推定取得単価2,140円に対し乖離+104.0%。

理論株価5モデル vs 現在株価(4,365円)
事業価値+余剰現金
7,098円(+62.6%)
EV/EBITDA逆算
2,362円(-45.9%)
配当還元
6,648円(+52.3%)
実質PBR是正
5,300円(+21.4%)
理論株価試算値(中央値)
6,648円(+52.3%)
推定取得単価
2,140円
赤線 = 現在株価
根拠データ
判定基準
3シナリオ試算値レンジ:
5つの理論株価モデルの最小値〜最大値。現在株価がレンジのどこに位置するかで割安/割高を視覚的に把握。

理論株価5モデル:
A: 清原式事業価値+余剰現金 / B: 実質PBR是正 / C: EV/EBITDA逆算 / D: 配当還元 / E: DOE逆算
理論株価試算値 = 常に算出可能な3モデル(A・B・D)の中央値。

推定取得単価: 大量保有報告書の記載から逆算。アクティビスト側の損益分岐であり、撤退圧力の発動水準。
3シナリオのトリガー条件
シナリオ試算値現在株価比トリガー条件(何が起きたら)
強気 7,098円 +62.6% 会社側がさらなる資本効率改善策(自己資本配当率(DOE)の導入や大幅な自己株式消却)を公表し、理論株価試算値(モデル計算・将来非保証)への収斂が進む場合。
中立 6,648円 +52.3% 現行の増配方針(今期予想配当性向62.99%)を維持しつつ、アクティビストが段階的な売却を緩やかに継続し、株価が現在のレンジで膠着する場合。
弱気 2,362円 -45.9% 業績の下振れ等により資本効率改善が停滞し、アクティビストが売却ペースを加速させて5%を割り込み、報告義務が消滅する場合。
下値参照 2,140円 -51.0% 推定取得単価。これを下回ると撤退圧力が発動する水準
強気 +62.6%
7,098円
会社側がさらなる資本効率改善策(自己資本配当率(DOE)の導入や大幅な自己株式消却)を公表し、理論株価試算値(モデル計算・将来非保証)への収斂が進む場合。
中立 +52.3%
6,648円
現行の増配方針(今期予想配当性向62.99%)を維持しつつ、アクティビストが段階的な売却を緩やかに継続し、株価が現在のレンジで膠着する場合。
弱気 -45.9%
2,362円
業績の下振れ等により資本効率改善が停滞し、アクティビストが売却ペースを加速させて5%を割り込み、報告義務が消滅する場合。
下値参照: 2,140円(-51.0%) — 推定取得単価。撤退圧力発動水準
理論株価5モデル比較
モデル理論株価現在株価比
事業価値+余剰現金(清原式)
PER(清原式) 6.6倍 → 業種PER中央値 16.7倍 で事業を再評価し、NCを加算
NC 56,683百万円 + 適正事業価値 98,470百万円 = 理論時価総額 155,153百万円
→ 理論株価: 7,098円
7,098円 +62.6%
EV/EBITDA逆算
当社EV/EBITDA 64.95倍 → 業種中央値 27.23倍 で再評価
EBITDA 1,161百万円 × 27.23倍 = 理論EV 31,618百万円
理論EV 31,618百万円 − 純有利子負債 -20,006百万円 = 理論時価総額 51,624百万円
→ 理論株価: 2,362円
2,362円 -45.9%
配当還元
配当性向をMAX(業種中央値34.3%, 50%)=50.0%とした場合
潜在EPS 292.5円 × 50.0% = 潜在DPS 146.3円
→ 理論株価: 6,648円(要求利回り TOPIX平均2.2%)
6,648円 +52.3%
DOE逆算(3%ターゲット)
BPS × ターゲットDOE(3%) ÷ 要求利回り(2.2%)で算出。
算出不可: BPS(1株純資産)が未取得
N/A BPSが未取得
実質PBR是正
実質PBR 1.01倍 → 適用PBR 1.23倍(業種中央値1.23倍)
現在株価 4,365円 × 1.23 ÷ 1.01
→ 理論株価: 5,300円
修正純資産 866億円(不動産含み益データなし)
※ 実質PBRを業種中央値に機械的に収斂させた参考値。高ROE企業では控えめな試算となる傾向があります
5,300円 +21.4%
理論株価試算値(中央値)
常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。
算出可能モデル数: 3件 → 中央値: 6,648円
6,648円 +52.3%
下値参照(推定取得単価)
推定取得単価 2,140円 に対し現在株価 4,365円(乖離 +104.0%)。
※推定取得単価は大量保有報告書記載の取得価格・株数から加重平均で算出(提出日: 2026-08-07)
2,140円 撤退圧力発動水準
事業価値+余剰現金(清原式)
7,098円 +62.6%
▼現在
▶ 計算式
PER(清原式) 6.6倍 → 業種PER中央値 16.7倍 で再評価
NC 56,683百万円 + 適正事業価値 98,470百万円 = 理論時価総額 155,153百万円
EV/EBITDA逆算
2,362円 -45.9%
▼現在
▶ 計算式
当社EV/EBITDA 64.95倍 → 業種中央値 27.23倍 で再評価
EBITDA 1,161百万円 × 27.23倍 = 理論EV 31,618百万円
配当還元
6,648円 +52.3%
▼現在
▶ 計算式
配当性向 MAX(業種中央値34.3%, 50%)=50.0%
潜在EPS 292.5円 × 50.0% = 潜在DPS 146.3円
DOE逆算(3%ターゲット) N/A
実質PBR是正
5,300円 +21.4%
▼現在
▶ 計算式
実質PBR 1.01倍 → 適用PBR 1.23倍(業種中央値1.23倍)
現在株価 4,365円 × 1.23 ÷ 1.01
理論株価試算値(中央値)
6,648円 +52.3%
▼現在
下値参照(推定取得単価): 2,140円 — 撤退圧力発動水準

※理論株価試算値は常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。

📝 指標の説明
  • 事業価値+余剰現金(清原式): 今期予想純利益とNCを計算元に、PER(清原式)を業種中央値PERで再評価し、ネットキャッシュを加算した理論株価。事業の利益力を業種標準で評価した「フェアな値段」。これより安ければ市場が事業価値を過小評価している。
  • 実質PBR是正: 前期末の修正純資産ベース。修正純資産×業種中央値PBRで算出。資産ベースの理論株価。PBRが業種中央値に収斂する想定。含み益が大きい企業ほどこのモデルでの理論株価が高くなる。
  • EV/EBITDA逆算: 前期実績EBITDAベース。業種中央値のEV/EBITDA倍率でEBITDAを再評価し、負債と現金を調整して株価を逆算。グローバルM&Aで最も使われる尺度。買収される場合の「値段」に近い。
  • 配当還元: 今期予想EPSベース。増配後の想定DPSを市場平均配当利回りで割り引いた理論株価。増配要求が通った場合の潜在株価。配当性向引き上げの余地が大きいほど理論株価が高くなる。
  • DOE逆算: 前期末BPSベース。BPS×ターゲットDOE(3%)÷要求利回り。自己資本配当率をベースにした理論株価
  • 推定取得単価: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数の加重平均。複数回の報告がある場合は直近の値を使用。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
  • 理論株価試算値(中央値): 常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。外れ値の影響を排除した代表値
このアクティビストの過去の行動パターン
銘柄行動内容結果
日本証券金融(2026年) 資本効率改善(総還元性向99.3%)の実現後に段階的な売却を実施 要求実現に伴う利益確定局面への移行
K&Oエナジーグループ(2025年) 累進配当や自己資本配当率(DOE)導入などの中期経営計画公表後に売却を加速 経営応諾を確認した上でのソフトエグジット完了
ウイン・パートナーズ(2025年) 会社側の立会外買付(ToSTNeT-3)に合わせて全株売却 自己株式取得吸収型での完全エグジット完了
パターン分析(AI抽出値):
過去の日本証券金融やK&Oエナジーの事例と同様に、会社側の資本政策改善(増配・自社株買い・防衛策廃止)を確認した上で、段階的な利益確定売却を進めるシナリオ of 蓋然性が高い。
※ 上記はAIが抽出した参考値です。SQLによるルールベース集計ではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100YTS8)、EDINET有価証券報告書

【編集部注】 試算値は現在価格を上回る。それを実現させるファンドの実力。


6. 過去の打率は──過去6件でTOPIXに勝てたか

このアクティビストは過去、市場平均に勝てたか。勝率が低くても、個別の需給・財務条件が違えば結果は変わる──その違いをS1〜S5で多面的に検証してきました。
勝率(1年)?
6件中
超過リターン中央値?
TOPIX対比・1年

期待値スコア: -6.2

→ 1年超過勝率33.3%(6件中)は、市場平均を上回るリターンの獲得が短期では容易でない事実を物語る。

実額ベースの1年勝率は66.7%(6件中)と投資先の大半がプラスを確保している(過去実績・将来非保証)。しかしTOPIX(東証株価指数)超過では勝率33.3%にとどまる(過去実績・報告翌営業日始値基準・将来非保証)。これは市場全体の上昇に助けられた側面を示す。このアクティビストは5年から10年の長期保有を基本とする。そのため1年時点の成績は価値顕在化の途上である場合が多い。直近の日東工器(機械)も超過リターンはマイナス20.8%と低迷する(過去実績・報告翌営業日始値基準・将来非保証)。実績の評価には長期的な視点が必要となる。

根拠データ
判定基準
大量保有報告書が公開された翌営業日の始値を基準に、その後の株価パフォーマンスを検証しています。
「勝ち」= 報告書公開翌営業日の始値を起点に、1年後の株価リターンがTOPIXを上回った案件
対象:シンフォニーの過去7件の大量保有案件(うち1年以上経過し成績が確定した6件で勝率を算出)

勝率: 60%以上は市場平均を上回る傾向、50%未満は市場平均を下回る傾向。
超過リターン中央値: プラスなら市場平均を上回る実績。

※ リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後の株価で算出しており、アクティビストの途中撤退は考慮していません。
開示翌日基準の成績(報告翌営業日始値)
期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
3ヶ月 71% 8.6% 6.6% 7
6ヶ月 67% 11.2% 4.2% 6
1年 33% -18.5% -11.4% 6
2年 60% 3.8% -21.6% 5
3ヶ月 7件
勝率
71%
中央値
8.6%
平均
6.6%
6ヶ月 6件
勝率
67%
中央値
11.2%
平均
4.2%
1年 6件
勝率
33%
中央値
-18.5%
平均
-11.4%
2年 5件
勝率
60%
中央値
3.8%
平均
-21.6%

(参考)絶対リターン: 1年勝率 67% / 平均-0.6%、 2年勝率 60% / 平均+6.4%

📝 指標の説明
  • 期待値スコア: 勝率×超過リターン中央値。プラスなら「平均的に市場を上回る」ことを示す総合指標。スコアがプラスのアクティビストは、過去に市場平均を上回る成果を出してきた実績がある。
  • 勝率: このアクティビストの過去投資先のうち、同期間のTOPIXリターンを上回った銘柄の割合。50%超なら市場平均に勝つ確率が高い
  • リターン中央値: TOPIX対比の超過リターンの中央値。典型的なケースでの実力を示す。外れ値の影響を受けにくい
  • リターン平均値: TOPIX対比の超過リターンの平均値。大きなリターンを出した銘柄の影響を受けやすい
  • 対象件数: 分析に使用した過去の投資先銘柄数。多いほど統計的信頼性が高い
  • 絶対リターン vs TOPIX超過リターン: 絶対リターンは株価の変動率そのもの。超過リターンは同期間のTOPIXリターンを差し引いた値。相場全体が上がった時に超過リターンがマイナスなら、市場に劣後しただけで実額ではプラスの場合もある。両方を見ることで実力を正確に把握できる。
  • スタイル: 積極介入型=株主提案・委任状争奪を積極的に行う / 建設的対話型=対話重視で改善を促す / パッシブ型=大量保有のみで積極的な働きかけは少ない
  • 算出方法の注意: リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後(365日後以降の最初の営業日終値)の株価で機械的に算出しており、アクティビストの途中撤退は反映されていません。
  • 1年+決着: 1年経過して成績が確定した案件に加え、1年以内に現金による公開買付け等で上場廃止となり成績が確定した案件を含めた集計。保有期間が案件ごとに異なるため、上の「1年」行とは期間の前提が異なる。
  • 決着案件の判定: 上場廃止の理由は大量保有報告書に基づく機械判定であり、買付者の報告が欠落している場合に現金決着を取りこぼす方向に誤ることがある。
  • 株式移転による上場廃止の除外: 持株会社設立等により承継会社の株式を受け取った案件は、投資が継続しているため成績が確定しておらず、いずれの集計からも除外している。
過去投資先の個別実績(18件)
初回報告日 銘柄 リターン(1年) リターン(2年)
2025-06-20 丸全昭和運輸(9068) -43.0% N/A
2024-07-05 日東工器(6151) -18.5% -67.1%
2024-05-22 ナフコ(2790) -38.2% -66.0%
2023-07-07 ニチレキグループ(5011) -5.1% +4.2%
2022-09-27 理研計器(7734) +22.9% +57.0%
2022-06-28 小松マテーレ(3580) -63.1% -82.1%
2022-01-05 K&Oエナジーグループ(1663) +40.1% +38.3%
2021-12-07 ウイン・パートナーズ(3183) +4.5% +3.8%
2021-11-22 フルサト・マルカホールディングス(7128) +84.8% +16.7%
2021-11-09 ナガワ(9663) -34.4% -55.8%
2021-11-08 応用地質(9755) +31.8% +17.3%
2021-06-09 インフォマート(2492) -50.4% -85.2%
2021-04-22 ニシオホールディングス(9699) -9.3% -3.1%
2021-01-08 日本証券金融(8511) +67.2% +103.1%
2021-01-08 要興業(6566) -2.6% -14.8%
2020-12-28 瑞光(6279) -17.2% -35.4%
2021-06-07 フルサト工業(8087) N/A N/A
2021-04-15 マルカ(7594) N/A N/A
丸全昭和運輸 (9068) 2025-06-20
1年
-43.0%
2年
N/A
日東工器 (6151) 2024-07-05
1年
-18.5%
2年
-67.1%
ナフコ (2790) 2024-05-22
1年
-38.2%
2年
-66.0%
ニチレキグループ (5011) 2023-07-07
1年
-5.1%
2年
+4.2%
理研計器 (7734) 2022-09-27
1年
+22.9%
2年
+57.0%
小松マテーレ (3580) 2022-06-28
1年
-63.1%
2年
-82.1%
K&Oエナジーグループ (1663) 2022-01-05
1年
+40.1%
2年
+38.3%
ウイン・パートナーズ (3183) 2021-12-07
1年
+4.5%
2年
+3.8%
フルサト・マルカホールディングス (7128) 2021-11-22
1年
+84.8%
2年
+16.7%
ナガワ (9663) 2021-11-09
1年
-34.4%
2年
-55.8%
応用地質 (9755) 2021-11-08
1年
+31.8%
2年
+17.3%
インフォマート (2492) 2021-06-09
1年
-50.4%
2年
-85.2%
ニシオホールディングス (9699) 2021-04-22
1年
-9.3%
2年
-3.1%
日本証券金融 (8511) 2021-01-08
1年
+67.2%
2年
+103.1%
要興業 (6566) 2021-01-08
1年
-2.6%
2年
-14.8%
瑞光 (6279) 2020-12-28
1年
-17.2%
2年
-35.4%
フルサト工業 (8087) 2021-06-07
1年
N/A
2年
N/A
マルカ (7594) 2021-04-15
1年
N/A
2年
N/A

※ リターンはTOPIX超過リターン(報告翌営業日始値基準)。新規報告のみ。

出典: 大量保有報告書 (S100YTS8)

【編集部注】 過去の打率が高くとも、背後で撤退の準備が進んでいるのではないか。


7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件

4つの撤退シナリオについて、観測データと警戒条件を整理します。
撤退兆候?
4項目中0項目が警戒(2項目は手動確認)

平均保有期間: N/A

📝 指標の説明
  • 撤退兆候: 4つの撤退シナリオ(保有比率減少・要求達成・対話膠着・バリュエーション到達)の該当状況を示すパネル。警戒1項目以上で赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑
  • 平均保有期間: このアクティビストの過去案件における平均保有期間。保有期間が短いファンドは早期売却リスクが高い。長いファンドは腰を据えて改善を求める傾向。
  • エグジットシグナルスコア: 50点満点で撤退リスクの総合度を数値化したもの。5つのシナリオ(保有比率減少・要求達成・議決権敗北・需給反転・バリュエーション到達)の合計。STRONG_HOLD(0-15)=撤退リスク低い / HOLD(16-25)=当面継続 / MONITOR(26-35)=継続監視 / STRONG_EXIT(36-50)=撤退の蓋然性が高い。スコアが高いほどアクティビストが撤退に近い状態。追加報告書の提出頻度と合わせて見ると予測精度が上がる。

→ 保有比率が13.68%から12.60%へ減少した事実は、一部利益確定の開始と整合します。

会社側は買収防衛策を廃止し、今期予想配当性向を62.99%へ引き上げました。この要求達成と、推定取得単価比で104.0%上昇した株価水準が売却の動機となります。過去のK&Oエナジーグループ(鉱業)でも、還元強化の公表後に段階的な売却が進みました(過去実績・将来非保証)。今回も同様に、要求実現に伴う段階的売却のフェーズに入った蓋然性が高いと読めます。

根拠データ
判定基準
撤退兆候チェックリスト(4項目):
各項目について「兆候なし / 注視 / 警戒」の3段階で判定。警戒が1項目以上でパネル赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑。

① 保有比率減少: 大量保有報告書の変更報告から自動判定。2回連続で減少した場合に警戒。
② 要求達成: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し保有継続の動機が消滅した場合に警戒。現在は手動確認。
③ 対話膠着: 株主総会での提案否決が複数回続き対話にも応じない状態が長期化した場合に警戒。現在は手動確認。
④ バリュエーション到達: 株価が理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合に警戒。自動判定。
撤退シナリオ別チェック
▲ 注視 ① 保有比率減少
観測データ: 保有比率 12.60%(直近変動-1.08pp) →S3
警戒条件: 保有比率が2回連続で減少した場合
判定方法: 自動判定(大量保有報告書の変更報告から前回比較)
─ 自動検知の対象外 ② 要求達成
観測データ: 配当性向38.8%(業種中央値34.3%)
警戒条件: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し、保有継続の動機が消滅した場合
─ 自動検知の対象外 ③ 対話膠着
観測データ: 安定株主比率 27.9%、社外取締役比率 →S3
警戒条件: 株主総会での提案否決が複数回続き、経営層が対話にも応じない状態が長期化した場合
● 兆候なし ④ バリュエーション到達
観測データ: 実質PBR 1.01倍(業種中央値1.23倍の0.8倍)、推定取得単価 2,140円 → 現在株価 4,365円 →S1
警戒条件: 理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合
判定方法: 自動判定(PBR・理論株価と閾値の比較)

本チェックリストは撤退兆候の有無を整理したものであり、売買タイミングの助言を構成するものではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100YTS8)、EDINET有価証券報告書

【編集部注】 兆候は捉えた。最後に全ての要素を統合し、構造の全体像を浮き彫りにする。


8. まとめ──スコアの構成と根拠

S1〜S7の分析を4つの軸で集約した総合指標。スコアの計算過程とデータ品質を開示します。
コバンザメスコア?
/ 10.0
財務 2.5 + 行動 0.7 + 株主構成 1.0 + 実績 0.0
財務
2.5/3.0
30%
行動
0.7/3.5
35%
株主構成
1.0/2.5
25%
実績
0.0/1.0
10%
合計
4.2
/10

※ 本スコアは、財務面の割安度・アクティビストの行動特性・株主構成・過去案件の実績を定量評価した分析指標です。投資判断を推奨するものではありません。

リスク要因: TOPIX超過勝率 33% → 実質PBR1.01倍のデンヨーは資産面で同業比17.9%割安です(モデル計算・将来非保証)。さらに電気機器業界では、他社でM&Aや再編の動きが活発化しています。デンヨーの安定株主比率は27.9%と低位です。この構造は、他ファンドによる2026年6月の株主提案を呼び込みました。会社側は買収防衛策の廃止などで応じています。しかしシンフォニーは、保有比率を13.68%から12.60%へ減少させました。他社での過去実績では、還元強化後に段階的に売却した事例があります。総合スコア4.2は、要求実現に伴う一部売却フェーズへの移行と整合します。

根拠データ
判定基準: コバンザメスコアの算出方法
コバンザメスコア(0.0〜10.0)
4つの分析軸を重み付け平均した総合指標。
composite = (財務×0.30 + 行動×0.35 + 株主構成×0.25 + 実績×0.10) ÷ 5.0 × 10.0

割安か+下値は堅いか(財務 ×30%)
バリュエーション・資本効率・株主還元余力。§1と§4の分析がこの軸に対応。
5=極めて割安+還元余力潤沢、0=割高+効率的。

どう動くか+撤退の兆候は(行動 ×35%)
本気度・行動確率・戦略予測・撤退リスク。§2と§7の分析がこの軸に対応。
5=AGGRESSIVE+高勝率+エスカレーション、0=撤退兆候。

提案は通るか(株主構成 ×25%)
議決権構造・株主構成・浮動株比率。§3の分析がこの軸に対応。
5=壁が薄い+浮動株潤沢+票読みHIGH、0=壁が厚く変更困難。

過去の打率は(実績 ×10%)
アクティビストの過去案件バックテスト。§6の分析がこの軸に対応。
TOPIX超過勝率×超過リターン中央値。データ不足時は0.0。

データ品質
HIGH=データ十分で信頼性高い / MEDIUM=一部欠損あり / LOW=重要データ欠損。

※本スコアはモデル計算値であり、投資判断を示すものではありません。将来のリターンを保証・予測するものではなく、スコアの高低は売買の推奨を意味しません。

スコア内訳
分析軸スコアウェイトデータ品質?
割安か+下値は堅いか(財務)?4.2 / 5×30%HIGH
どう動くか+撤退の兆候は(行動)?1.0 / 5×35%HIGH
提案は通るか(株主構成)?2.0 / 5×25%HIGH
過去の打率は(実績)?0.0 / 5×10%期待値マイナス
コバンザメスコア?4.2/ 10.0

各軸スコアはS1〜S7の分析データを入力としたAIによるモデル計算値であり、ルールベースの算出ではありません。 同一データに対して実行ごとに微小な差異が生じる場合があります。

AI分析プロセス
アクティビスト意図: 要求実現に伴う一部利益確定の売却
データ品質: VERIFIED 財務分析: HIGH ガバナンス分析: HIGH 株主構成分析: HIGH

ステージ間分析

⚠ ステージ間の矛盾:
  • 財務分析において理論株価試算値(モデル計算)の中央値6,648円に対し現在株価4,365円と割安さが残る一方、株主構成分析では現在株価が推定取得単価を104.0%上回る極端な乖離を示している点。
矛盾解消: ファンダメンタルズ上の割安さは依然として残存しているものの、アクティビスト視点では投資元本に対して十分な含み益が乗っているため、会社側の資本政策改善という成果を確認した上で、段階的な利益確定の売却に動いている局面と解釈することで矛盾は解消されます。
✔ ステージ間シナジー:
  • 財務分析が示すネットキャッシュ比率(NC比率)59.40%という豊富な還元原資と、株主構成分析が示す安定株主比率27.9%という低さが組み合わさることで、会社側に自発的な還元強化を促す圧力が最大化されるシナジー。
相互作用効果:
  • 安定株主比率の低さを背景に、他ファンドによる株主提案(2026年6月)が契機となり、会社側が買収防衛策廃止や増配を先行して実施。これによりシンフォニーの要求が実質的に満たされ、保有比率減少というエグジット行動が誘発される相互作用。
調査トピック: 電気機器業界の再編動向 / デンヨーへの株主提案と対応 / シンフォニーの保有比率減少 | ※ AI生成・外部情報参照



出典:
・EDINET有価証券報告書
・EDINET半期報告書
大量保有報告書 (S100YTS8)
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