旧村上ファンドの系譜
エフィッシモ・キャピタル・マネジメント(Effissimo Capital Management、シンガポール拠点)は、2006年に旧村上ファンド(MACアセットマネジメント)出身の3名が設立した、日本株を主体とする最大級のアクティビストである。
代表の今井陽一郎ら創業者3名はいずれも旧村上ファンドの出身で、村上世彰本人との資本関係はない独立した「OBスピンアウト」として、シティインデックス系やレノとは別に、海外拠点・米国大学基金や年金を中心とするLP・徹底した秘密主義という独自路線を歩む。低PBR・キャッシュリッチでガバナンスに課題のある伝統的な日本企業を対象に、漸進的な株式取得(クリーピング・テイクオーバー)と水面下対話で経営改善を求める。単独で5〜30%超まで積み増して筆頭株主級となる事例が多く、共同保有(ウルフパック)は用いず、公開書簡や記者会見はほとんど使わない。
手法は経営陣との水面下面談を主軸とし、不調な場合に株主提案や臨時株主総会の招集請求、必要に応じて対抗TOBへと進める。要求は、政策保有株の縮減、自社株買い・配当(DOE)の引き上げ、取締役会の改革(社外取締役の送り込み)、親子上場の解消、不採算事業の切り離しなどである。公開情報上の関与事例としては、川崎汽船(9107)、東芝(6502、2021年に経営陣が反対する独立調査を求める株主提案が賛成多数で可決された異例の事案)、第一生命ホールディングス(8750、政策保有株式の縮減)、サンケン電気(6707)、リコー(7752)、鳥居薬品(4551、親子上場の解消)などが知られる。
| 報告日 | 銘柄 | アクティビスト | 種別 | 保有割合 | 保有増減 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-09 | 帝人(3401) | エフィッシモ(旧村) | 変更 | 17.53% | +1.09% | 詳細 |
| 2026-04-07 | 富士紡ホールディングス(3104) | エフィッシモ(旧村) | 変更 | 18.66% | +1.43% | 詳細 |