ニッコンホールディングス (9072) 陸運業

自動車や住宅設備、農業機械などを対象とした物流・技術支援企業です。主力事業は、製品の輸送を担う「運送事業」、保管を行う「倉庫事業」、輸出梱包や納入代行を行う「梱包事業」、製品の性能評価を行う「テスト事業」の4つです。メーカーのサプライチェーンを支える物流機能と、製品開発をサポートする技術試験の両面から事業を展開しています。
オアシス積極介入型
保有比率: 17.66% ↑+4.92% 増加変更(増加)
報告書提出日: 2026-04-16
データ取得日: 2026-04-15
オアシスが2ヶ月で保有比率を17%超まで急拡大させた──だが株価はすでに資産価値対比で業種平均の2.6倍まで買われており、過去の成功例に見る割安放置からの脱却シナリオとは異なる様相。
コバンザメスコア?
(0.0–10.0)
4.0–7.0
全42件中 ─ 中央値: 5.4 / 上位25%: 6.7
0 中央値 上位25% 10
目次 (クリックで開閉 ── ▶ マークは全て同様に操作できます)
  1. 割安か──バリュエーション指標
  2. どう動くか──介入シナリオと行動確率
  3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁
  4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力
  5. 出口はどこか──シナリオ別試算値
  6. 過去の打率は──実績と勝率
  7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件
  8. まとめ──スコアの構成と根拠

1. 割安か──バリュエーション指標

今の株価は割高か割安か。PBR・PER・NC比率などの指標から、複数のアプローチで株価水準を検証します。
データ期間の見方 前実 直近の確定決算(有価証券報告書・決算短信)の数値 今予 会社が発表した今期の業績予想に基づく数値 ※ 株価・時価総額は前営業日終値
PBR(実質)前実?
業種中央値0.93倍
EV/EBITDA前実?
業種中央値18.93倍
ROICスプレッド前実?
ROIC 3.1% − WACC 4.1%
業種内ポジション
アクティビストは同業他社との比較で経営改善余地を主張する。中央値からの乖離が株主提案の根拠となる。
PBR
2.48倍(94%ile)
EV/EBITDA
41.56倍(100%ile)
ROE
6.8%(63%ile)
← 低い   業種中央値   高い →
ROIC vs WACC
ROICがWACCを上回れば価値創造、下回れば価値破壊。アクティビストはスプレッドがマイナスの企業に対し、事業再編や資本配分の見直しを要求する根拠とする。
スプレッド
-1.1%(価値破壊)
← 価値破壊ROIC 3.1% | WACC 4.1%価値創造 →

→ PBR(株価純資産倍率)(実質)2.42倍は業種中央値0.93倍の2.6倍超に達し、バリュエーション面での割安性は乏しい。ROIC(投下資本利益率)3.09%がWACC(加重平均資本コスト)4.15%を下回る価値破壊の状態にあり、現在の市場評価は収益実態を大幅に上回っている。アクティビストの参入は、割安性を背景としたものではなく、資本効率の改善圧力の対象としての側面が強いと考えられる。

根拠データ
判定基準
PBR(実質):
含み益(不動産・政策保有株等)を加味した純資産に対する株価倍率。業種中央値との乖離で割安/割高を判断する基礎指標。1.0倍未満: 割安圏、1.0-1.5倍: 中立圏、1.5倍以上: 割高圏。

EV/EBITDA:
企業価値(時価総額+有利子負債−現金)÷ EBITDA。キャッシュフローベースの企業価値評価。業種中央値比0.8未満: 割安圏、0.8-1.2: 中立圏、1.2超: 割高圏。EBITDAが取得できない場合はPER(清原式)で代替。

ROICスプレッド:
ROIC − WACC。プラスなら資本コスト以上の利益を創出(価値創造)、マイナスなら価値破壊。10%超: 強い価値創造、0-10%: 中立水準、マイナス: 価値破壊。

NC比率(清原式):
ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほどアクティビストが還元強化を要求する根拠が強くなる。
割安度の検証
5,086円
発行済株式数: 126,479,784株
PBR 前実?
市場ベース?
2.48倍
資産調整後?
2.42倍
市場
実質
PER 今予?
市場ベース?
35.10倍
清原式?
42.0倍
市場
清原
純資産 前実?
簿価
2,423億円
修正純資産?
2,476億円
簿価
修正
時価総額?
市場
6,433億円
理論時価総額?
1,408億円
市場
理論
配当利回り 今予?
現在
1.45%
潜在利回り?
1.42%
現在
潜在
NC比率(清原式) 前実?
NC比率
-13.7%
目安 約10%
NC額?
-796億円
= 流動資産 857億円 + 投資有価証券×70% 304億円 − 負債合計 1,866億円
📝 指標の説明
  • PBR(株価純資産倍率): 前期末の簿価純資産に対する株価の倍率。会社を今すぐ解散した場合の資産価値に対して、株価が何倍かを示す。1.0倍なら帳簿上の資産と株価が同じ。1倍割れは東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが「株主資本を有効活用できていない」と指摘する最も基本的な根拠になる。
  • PBR(実質): 前期末の修正純資産(含み益加味)に対する株価の倍率。帳簿に載っていない「隠れた資産価値」を反映する。簿価PBRが1倍超でも、不動産や株式の含み益を加えると実質的に割安になるケースがある。アクティビストは実質PBRを重視し、含み資産の売却・活用を要求する根拠にする。
  • PER(株価収益率): 今期の会社予想EPSに基づく株価収益率。今の利益水準で投資額を回収するのに何年かかるかの目安。低いほど利益に対して株価が割安。業種中央値より高ければ市場の期待が大きい。低ければ過小評価されている可能性があり、アクティビストが「株価を引き上げる施策」を要求する根拠になりうる。
  • PER(清原式): (時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 今期予想純利益。余剰現金を差し引き、事業の利益力だけに対するPERを算出する。通常PERより低くなるほど「現金の厚み」が株価に織り込まれていない。清原式PERが業種中央値を大幅に下回る企業は、現金を抱え込んだまま事業効率を高めていない可能性が高く、アクティビストの還元要求の典型的な対象。
  • 純資産: 会社の資産から負債を差し引いた正味の財産額。「簿価」は帳簿上の金額、「修正純資産」は不動産含み益などを加算した実態ベースの金額。
  • 修正純資産: 簿価の純資産に、保有不動産の含み益・有価証券の含み益を加算した「実態ベース」の純資産額。この金額が大きいほど企業の「隠れた資産」が多い。遊休資産の売却、政策保有株の解消、不動産のリート化など、アクティビストが資産活用を要求する原資の規模を示す。
  • EV/EBITDA: 企業価値(時価総額+前期末有利子負債−現金)÷ 前期実績EBITDA。減価償却の影響を除いたキャッシュフローベースの企業価値倍率。M&A(企業買収)で最も使われる値付けの尺度。業種中央値より低ければ買収対象として割安であり、TOB(公開買付け)の可能性を測る目安にもなる。
  • 時価総額: 株価×発行済株式数。「市場」は現在の株式市場での評価額。「理論時価総額」は事業利益を業種平均PERで再評価し、余剰現金を加算した理論上の企業価値。
  • 理論時価総額: 清原式事業価値モデルによる試算値。算式: 理論時価総額 = 適正事業価値 + ネットキャッシュ。適正事業価値 = (市場評価の事業価値 ÷ PER清原式) × 業種PER中央値。理論時価総額が現在の時価総額を上回る場合、市場が企業価値を過小評価している可能性を示す。アクティビストはこの乖離を根拠に、株主還元や資本政策の見直しを要求する。
  • 配当利回り: 今期予想の1株あたり配当金÷株価。投資額に対して年間いくら配当を受け取れるかの指標。業種中央値より低ければ増配余力がある可能性を示す。アクティビストが増配要求する際の出発点になる。
  • 潜在利回り: 今期予想の利益を前提に、配当性向を引き上げた場合に実現しうる理論上の配当利回り。算式: 潜在利回り = EPS × MAX(業種配当性向中央値, 50%) ÷ 株価。潜在利回りが現在利回りを大きく上回る場合、増配余力が大きいことを意味し、アクティビストの増配要求が企業価値向上に寄与するシナリオの蓋然性が高い。
  • NC比率(清原式): 前期末ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。時価総額に対して余剰現金をどれだけ抱えているかの比率。この比率が高い企業は「現金を溜め込んでいる」とみなされる。自社株買い・増配・特別配当の要求根拠になり、比率が高いほどアクティビストの介入動機が強い。
  • NC額: ネットキャッシュ額。計算式: 流動資産 + 投資有価証券×70% − 負債合計。事業に使っていない余剰現金の総額。NC額が大きいほど自社株買い・増配・特別配当の原資が豊富。アクティビストが還元強化を要求する際の具体的な金額規模を示す。
セクター相対評価

業種: 陸運業(33業種分類)

PBR 前実
当社
2.48倍
業種中央値
0.93倍
対業種 2.66倍
ROE 前実
当社
6.8%
業種中央値
6.1%
対業種 1.13倍
PER 今予
当社
35.10倍
業種中央値
12.82倍
対業種 2.74倍
配当性向(実績) 前実
当社
40.1%
業種中央値
23.5%
対業種 1.71倍
📝 指標の説明
  • 対業種比: 当社値÷業種中央値。1.0=業種平均水準
  • 業種内順位(%ile): 業種内でのパーセンタイル順位。PBR・PER: 低%ile=割安 / ROE: 高%ile=高効率
  • ROE(自己資本利益率): 前期確定の純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるか。8%未満なら東証の「資本コストを意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する根拠になる。
  • 配当性向(実績): 前期確定の純利益のうち配当に回した比率(実績値)。会社予想ベースの配当性向はS4に記載。低すぎれば増配要求の余地が大きい。高すぎれば持続性に問題があり、利益成長が求められる。
株主資本は有効に使われているか
計算パラメータ(Beta / WACC / ROIC)
指標
Beta(1年)? 0.63
株主資本コスト前実? 4.8%
WACC前実? 4.1%
ROIC前実? 3.1%
結論: 価値を創っているか
ROICスプレッド 前実? -1.1% 価値破壊
▼0%
EVA 前実? -37億円
ROE 6.8%
原因: ROEを決める3要素
売上高純利益率 前実? 6.7%
総資産回転率 前実? 0.57回
財務レバレッジ 前実? 1.79倍
ROE 6.8% の内訳
利益率
6.7%
回転率
0.57回
レバレッジ
1.79倍
余力: まだ使える手段はあるか
D/Eレシオ 前実? 0.48倍
▼1.0倍
📝 指標の説明
  • ROICスプレッド: ROIC(投下資本利益率)からWACC(加重平均資本コスト)を差し引いた値。プラスなら株主が期待する最低リターンを超える利益を生んでおり「価値創造」、マイナスなら資本コスト以下の利益しか出せておらず「価値破壊」の状態。アクティビストが最も重視する経営効率の指標。スプレッドがマイナスの企業は「株主の資本を有効に使えていない」と批判される。事業ポートフォリオの再編(低ROIC事業の売却)、遊休資産の処分、余剰現金の株主還元など、資本配分の見直しを要求する最も強力な根拠になる。
  • EVA(経済的付加価値): Economic Value Added。税引後営業利益(NOPAT)から投下資本×WACCを差し引いた金額。ROICスプレッドを金額で表したもの。プラスなら真の経済的利益を生んでおり、マイナスなら会計上は黒字でも株主資本を食い潰している。EVAがマイナスの企業は「帳簿上は利益が出ているが、株主の機会費用を考慮すると実質赤字」。アクティビストは「EVAがゼロ以上になるまでROICを改善せよ」と具体的な数値目標を掲げて経営改善を要求する。金額で示されるため、毀損規模が直感的に伝わる。
  • ROE(自己資本利益率): 純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるかを示す。ROEは以下の3要素に分解できる(デュポン分析)。8%未満なら東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する際の出発点となる指標であり、どの要素が足を引っ張っているかをデュポン分析で特定する。
  • 売上高純利益率: 純利益÷売上高。売上からどれだけ最終利益を残せているかを示す「収益性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。利益率が低い場合、アクティビストは不採算事業の撤退・売却、コスト構造の改善、価格転嫁��の強化を要求する。特に多角化企業では「低利益率のセグメントを切り離せ」という事業ポートフォリオ再編の根拠になる。
  • 総資産回転率: 売上高÷総資産。保有する資産をどれだけ効率的に売上に変換できているかを示す「効率性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。回転率が低い場合、遊休資産・過剰在庫・不要な政策保有株を抱えている可能性が高い。アクティビストは「使っていない資産を売却して株主に返せ」と要求する。不動産や政策保有株の売却要求の定量的根拠になる。
  • 財務レバレッジ: 総資産÷純資産。借入によって資産をどれだけ膨らませているかの度合い。ROEを構成するデュポン3要素の1��。高いほどROEは上がるがリスクも増す。レバレッジが低すぎる(=純資産が��沢すぎる)場合、アクティビストは「余剰資本を株主に返還すべき」と主張する。自社株買いや特別配当によって自己資本を圧縮し、ROEを引き上げる戦略の根拠になる。
  • D/Eレシオ: 有利子負債÷株主資本。借入への依存度を示す。1.0倍未満なら借入より自己資本が多い安全圏。低いほど追加の借入余力が大きく、自社株買い・増配・設備投資の原資を調達しやすい。D/Eレシオが極端に低い企業は「財務が保守的すぎる」として、最適資本構成への転換を求められる。適度な借入でレバレッジを高め、余剰資本を株主還元に回すことでROE改善とPBR是正を同時に実現する――これがアクティビストの典型的な資本政策提案。
  • Beta(1年): 過去1年間の日次リターンをもとに算出した、市場全体(TOPIX)に対する株価の変動感応度。1.0なら市場並みの変動、1.0超なら市場より大きく動く、1.0未満なら市場より安定的。株主資本コスト算出のパラメータ。Betaが高い銘柄は資本コストも高くなるため、ROICスプレッドがマイナスに振れやすい。アクティビストにとっては「資本コストが高いのにそれを超えるリターンを出せていない」という批判の材料��なりうる。
  • 株主資本コスト: 株主が期待する最低限のリターン。算式: リスクフリーレート(1.0%) + Beta × 市場リスクプレミアム(6.0%)。ROEがこの率を下回っていれば、株主の期待に応えられていない。東証の「資本コスト経営」要請の中核概念。アクティビストは「御社の株主資本コストはX%だが、ROEはY%しかない。コストを下回るリターンは株主価値の毀損だ」と数値を突きつけて改善を要求する。
  • WACC(加重平均資本コスト): 株主資本コストと負債コストを資本構成比率で加重平均した、企業全体の資本コスト。ROICがWACCを上回っていれば価値を創造している。企業価値評価(DCF法)の割引率として使われ、M&AやMBOの価格算定にも影響する。アクティビストはWACCを基準に「事業の取捨選択」を提案し、WACC未満のリターンしか出せない事業の売却を要求する。
  • ROIC(投下資本利益率): 税引後営業利益(NOPAT)÷投下資本(株主資本+有利子負債)。事業に投じた全資本に対するリターン。ROEが株主視点の指標であるのに対し、ROICは債権者を含む全資本提供者の視点。ROICは財務レバレッジの影響を受けないため、事業の「素の実力」を測る指標としてアクティビストが重用する。「ROICツリー」で分解し、改善余地がある事業オペレーションを特定する手法が定着している。
賃貸等不動産(隠れ資産)
指標
簿価合計228億円
時価合計280億円
含み益52億円
📝 指標の説明
  • 簿価合計: 賃貸等不動産の帳簿上の価額。取得原価から減価償却を差し引いた金額
  • 時価合計: 不動産鑑定評価額等に基づく現在の市場価値
  • 含み益: 時価 − 簿価。帳簿に載らない隠れた資産価値。売却すれば利益として実現可能
時系列データ(過去5年)
決算期簿価時価含み益
2023-03 17,946 22,556 4,610
2024-03 14,974 20,316 5,342
2025-03 22,789 28,022 5,233
単位: 百万円

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W5BJ)大量保有報告書 (S100XY4W)

【編集部注】 割安性が乏しい現状では、アクティビストの行動は外部環境ではなく、資本効率改善という内なる圧力に突き動かされる。その具体的な意図はまだ見えない。


2. どう動くか──介入シナリオと行動確率

大量保有報告書は出した──次の問いは、純投資のままか、経営に変化を求めるか。報告書の文言・過去の行動パターンから、介入の方向性と確率を読みます。
行動確率?
過去12件中12件

→ 行動確率100%(12件中)であり、具体的アクションへの移行は確実視される。2ヶ月で+10.56ポイントの取得ペースは、過去のエス・エム・エスやKADOKAWAで見られた「キャンペーン発動前夜」の典型的な初動と一致する。17.66%の保有比率は特別決議拒否権を意識した水準であり、単なる純投資ではなく、6月の株主総会に向けた取締役刷新や政策保有株売却の強硬提案が想定される構成である。

主要戦略: ガバナンス改善要求(取締役刷新) / 副次的な戦略: 政策保有株売却要求

推定取得単価3,752円に対し現在株価5,086円(乖離+35.5%)。含み益圏内。

共同保有者・貸株・担保契約:いずれも本報告書に記載なし

📝 指標の説明
  • 行動確率: このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際に株主提案・増配要求等の行動に移った割合。75%以上なら過去の実績上ほぼ確実に動く。50%未満なら純投資で終わる可能性も。
  • 推定取得単価: 大量保有報告書の記載(取得価格×株数)から加重平均で算出した1株あたり推定コスト。現在株価がこれを下回ると含み損。撤退圧力が発動する水準であると同時に、追加買い増しの動機にもなる。
  • 共同保有者: 同一目的で株式を共同保有する者。報告書の「共同保有者」欄に記載。共同保有者がいれば実質的な議決権はその合算。表面上の保有比率より影響力が大きい場合がある。
  • 貸株・担保契約: 保有株式の貸株や担保提供の有無。貸株に出していれば議決権行使時に回収が必要。担保差入れがあれば追加投資の制約になりうる。
根拠データ
判定基準
行動確率:
このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際にエスカレーション(株主提案・対話要求等)に移った比率。75%なら4件中3件で行動に転じた実績。保有目的文言はテンプレート化されていることが多いため、文言一致ではなく全案件ベースで算出。灰色固定表示。

ISS/Glass Lewis基準該当: 一般公開基準への形式的該当を示す。実際の個別推奨は非公開(有料レポート)のため「反対推奨された」と断定するものではない。
トラックレコード(保有目的 vs 実行動)
過去の行動実績(典型的な保有目的: 「ポートフォリオ投資および重要提案行為。」という定型文を使用…)
分析対象案件: 12件
実際の行動に移った確率: 100% (過去12件中12件)

行動に移った事例:
過去事例1: 小林製薬(2026年)
創業家取締役の再任反対および独立監査役選任の株主提案を実行
過去事例2: 花王(2026年)
業務財産調査者の選任を議題とする臨時株主総会の開催を要請
過去事例3: 京セラ(2025年)
「A Better Kyocera」キャンペーンを再始動し1兆円規模の自社株買いを要求
過去事例4: 堀場製作所(2026年)
会長再任への反対推奨を行い、賛成率を91%から74%へ急落させた
過去事例5: 太陽ホールディングス(2025年)
取締役解任の株主提案を経て、KKRによるTOB(非公開化)を誘発
過去事例6: フジテック(2023年)
臨時株主総会で過半数の社外取締役を自ら推薦した候補に刷新し、後にEQTへ売却
過去事例7: サン電子(2020年)
臨時株主総会で経営陣の一部解任と独自取締役の選任を勝ち取り経営権を掌握

保有事由の変遷(48件): 事由変更 5件 / 同一事由 43件

▼ 保有事由が変更された銘柄:

トプコン(7732) 最終保有 0.00%(最大 10.58%)
初回 2025-01-24
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-09-18
ポートフォリオ投資
株式会社マクロミル(3978) 最終保有 0.00%(最大 8.10%)
初回 2024-12-17
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-03-26
ポートフォリオ投資
フジテック(6406) 最終保有 0.00%(最大 29.62%)
初回 2022-03-24
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-12-26
ポートフォリオ投資
デジタルガレージ(4819) 最終保有 0.00%(最大 17.88%)
初回 2022-01-04
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-09-30
ポートフォリオ投資
片倉工業(3001) 最終保有 0.00%(最大 10.00%)
初回 2021-04-01
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2021-12-27
ポートフォリオ投資
同一事由の 43件を表示
ニッコンホールディングス(9072) 最終保有 7.10%(最大 7.10%)
初回 2026-02-10
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2026-02-10 同一事由
エス・エム・エス(2175) 最終保有 17.58%(最大 17.58%)
初回 2026-01-21
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2026-02-10 同一事由
カカクコム(2371) 最終保有 5.23%(最大 5.23%)
初回 2025-12-25
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-12-25 同一事由
イオンフィナンシャルサービス(8570) 最終保有 6.42%(最大 6.42%)
初回 2025-12-18
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2026-02-10 同一事由
フェローテック(6890) 最終保有 8.50%(最大 8.50%)
初回 2025-12-17
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-12-17 同一事由
堀場製作所(6856) 最終保有 9.90%(最大 9.90%)
初回 2025-12-05
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-12-05 同一事由
カルビー(2229) 最終保有 7.33%(最大 7.33%)
初回 2025-09-16
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-11-10 同一事由
芝浦機械(6104) 最終保有 5.23%(最大 5.23%)
初回 2025-08-22
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-08-22 同一事由
カシオ計算機(6952) 最終保有 5.19%(最大 5.19%)
初回 2025-07-09
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-07-09 同一事由
エン・ジャパン(4849) 最終保有 7.93%(最大 7.93%)
初回 2025-04-07
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-05-28 同一事由
太陽ホールディングス(4626) 最終保有 14.89%(最大 14.89%)
初回 2025-02-18
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-06-20 同一事由
花王(4452) 最終保有 6.64%(最大 6.64%)
初回 2024-12-10
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2026-02-06 同一事由
メルカリ(4385) 最終保有 5.37%(最大 5.37%)
初回 2024-11-13
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-11-13 同一事由
NECネッツエスアイ株式会社(1973) 最終保有 15.22%(最大 15.22%)
初回 2024-11-07
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-01-27 同一事由
コクヨ(7984) 最終保有 9.91%(最大 9.91%)
初回 2024-11-06
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2026-02-16 同一事由
セーレン(3569) 最終保有 0.70%(最大 6.61%)
初回 2024-09-06
ポートフォリオ投資
最終 2024-11-14 同一事由
日本ゼオン(4205) 最終保有 6.29%(最大 6.29%)
初回 2024-09-06
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-09-06 同一事由
パソナグループ(2168) 最終保有 5.02%(最大 5.02%)
初回 2024-07-29
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-07-29 同一事由
小林製薬(4967) 最終保有 13.06%(最大 13.06%)
初回 2024-07-24
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-12-26 同一事由
サン電子(6736) 最終保有 18.79%(最大 18.79%)
初回 2024-03-26
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-03-26 同一事由
アインホールディングス(9627) 最終保有 14.89%(最大 14.89%)
初回 2024-03-06
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-05-01 同一事由
株式会社IJTT(7315) 最終保有 17.41%(最大 17.41%)
初回 2024-01-23
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-01-29 同一事由
シダックス株式会社(4837) 最終保有 9.74%(最大 9.74%)
初回 2024-01-16
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-01-16 同一事由
DIC(4631) 最終保有 11.53%(最大 11.53%)
初回 2023-12-28
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-10-18 同一事由
セプテーニ・ホールディングス(4293) 最終保有 9.90%(最大 9.90%)
初回 2023-12-28
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-12-28 同一事由
ACSL(6232) 最終保有 0.14%(最大 10.47%)
初回 2023-12-04
ポートフォリオ投資
最終 2024-03-26 同一事由
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(4739) 最終保有 6.42%(最大 6.42%)
初回 2023-11-07
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-11-07 同一事由
相模ゴム工業(5194) 最終保有 9.77%(最大 9.77%)
初回 2023-09-01
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-09-01 同一事由
ライフネット生命保険(7157) 最終保有 13.22%(最大 13.22%)
初回 2023-05-31
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-11-24 同一事由
熊谷組(1861) 最終保有 10.21%(最大 10.21%)
初回 2023-05-29
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-03-18 同一事由
クスリのアオキホールディングス(3549) 最終保有 14.02%(最大 14.02%)
初回 2023-05-18
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2026-02-20 同一事由
東京都競馬(9672) 最終保有 8.38%(最大 8.38%)
初回 2023-03-30
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-03-30 同一事由
ジャフコ グループ(8595) 最終保有 0.04%(最大 0.04%)
初回 2023-01-27
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-01-27 同一事由
内田洋行(8057) 最終保有 7.56%(最大 7.56%)
初回 2022-12-26
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2022-12-26 同一事由
ツルハホールディングス(3391) 最終保有 0.06%(最大 12.84%)
初回 2022-12-26
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-03-21 同一事由
サンケン電気(6707) 最終保有 7.81%(最大 7.81%)
初回 2022-11-10
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-03-01 同一事由
マネックスグループ(8698) 最終保有 4.07%(最大 5.08%)
初回 2022-02-28
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-09-27 同一事由
ダイビル株式会社(8806) 最終保有 9.08%(最大 9.08%)
初回 2022-02-17
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2022-02-17 同一事由
インフォコム株式会社(4348) 最終保有 2.16%(最大 5.65%)
初回 2021-12-28
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2024-06-11 同一事由
電気興業(6706) 最終保有 9.63%(最大 9.63%)
初回 2021-09-16
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-04-03 同一事由
北越コーポレーション(3865) 最終保有 9.92%(最大 18.00%)
初回 2021-04-01
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2025-03-19 同一事由
安藤・間(1719) 最終保有 4.90%(最大 8.01%)
初回 2021-04-01
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2023-10-02 同一事由
株式会社ココカラファイン(3098) 最終保有 1.24%(最大 5.56%)
初回 2020-11-25
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
最終 2021-09-21 同一事由

※ 事由変更ありの行は左線ハイライト。報告日リンクからEDINETの1次情報を確認できます。

出典: 大量保有報告書 (S100XY4W)

【編集部注】 オアシスの行動確率は100%と高い。しかし、その提案が経営陣に受け入れられるかは、株主構成という別の壁にかかっている。


3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁

株主提案は通るか。固定株主の壁と浮動株の構成から、アクティビストの議決権戦略が成立する条件を検証します。
実質安定株主比率前実?
壁の合計(鈴木式)
アクティビスト保有?
最新報告書
17.7%
22.5%
59.8%
アクティビスト 17.7%
実質安定株主 22.5%
浮動株等 59.8%

→ 実質安定株主比率22.5%は、アクティビストの提案が受け入れられやすい構成である。オアシスが17.66%の議決権を確保しており、浮動株比率60.0%の大部分を占める機関投資家の賛同を得られれば、経営陣に対する改善圧力は極めて強力に作用する。過去の同業種案件での実績を踏まえると、安定株主の壁が薄い本銘柄は、ガバナンス改革や資本効率改善の要求が通りやすい環境にある。

根拠データ
判定基準
実質安定株主比率:
鈴木式固定株分析。A(その他法人) + B(政府) + C(自己株式) + D(個人大株主) + E(政策保有金融×0.7) + F(外国戦略株主) + G(オーナー系ファンド) + H(持株会×0.5) − I(国内VC控除)。70%以上: 壁が厚い、30-70%: 中間水準、30%未満: 提案受入の障壁が低い。

アクティビスト保有比率:
最新の大量保有報告書に基づく保有比率。参考情報として灰色表示。

オーナー持株比率:
CEO・関連資産管理会社の合計保有比率。20%超: 拒否権に近い水準、5-20%: 中間水準、5%未満: 低水準。

外国法人等保有比率:
海外機関投資家・ファンド等の保有比率。外国法人等の比率が高い企業は株主還元・ガバナンス改善への圧力が強い傾向があり、アクティビストの提案が賛同を得やすい環境を示す。
安定株主比率の内訳(鈴木式)
指標
実質安定株主比率(鈴木式) 22.5%
├ A. その他法人 15.6%
├ B. 政府・公共団体 0.0%
├ C. 自己株式 4.3%
├ D. 個人大株主 0.0%
├ E. 政策保有金融(×0.7) 1.5% (2.1% × 0.7) (日本生命保険相互会社)
├ F. 外国戦略株主 0.0%
├ G. オーナー系ファンド 0.0%
├ H. 持株会・共栄会(×0.5) 1.1% (2.1% × 0.5) (ニッコンホールディングス従業員持株会)
└ I. 国内VC控除 −0.0%

※ A・B・Cは発行済株式ベース、D・E・G・Hは大株主データ(自己株式除外ベース)のため、内訳の単純合計と比率は一致しない場合があります。

実質安定株主比率(鈴木式)
22.5%
A. その他法人
15.6%
B. 政府・公共団体
0.0%
C. 自己株式
4.3%
D. 個人大株主
0.0%
E. 政策保有金融(×0.7)
1.5% (2.1% × 0.7) (日本生命保険相互会社)
F. 外国戦略株主
0.0%
G. オーナー系ファンド
0.0%
H. 持株会・共栄会(×0.5)
1.1% (2.1% × 0.5) (ニッコンホールディングス従業員持株会)
I. 国内VC控除
−0.0%
所有者別構成(法定開示区分)
金融機関19.4%
証券会社5.6%
その他法人15.6%
外国法人等38.4%
個人その他20.9%
自己株式4.3%
大株主一覧(上位10名)
#株主名所有者区分持株比率保有株数(株)
1 GOLDMAN.SACHS&CO.REG(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) 外国法人等 17.4% 20,964,000
2 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関 9.2% 11,107,000
3 THECHASEMANHATTANBANK,N.A.LONDONSPECIALACCOUNTNO.1(常任代理人株式会社みずほ銀行) 外国法人等 5.2% 6,280,000
4 一般社団法人黒岩会 その他法人 4.2% 5,120,000
5 本田技研工業株式会社 その他法人 4.1% 4,898,000
6 PanicumFundingLtd.(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) 外国法人等 3.3% 4,000,000
7 いすゞ自動車株式会社 その他法人 2.8% 3,385,000
8 STATESTREETBANKANDTRUSTCOMPANY510312(常任代理人株式会社みずほ銀行) 外国法人等 2.2% 2,703,000
9 ニッコンホールディングス従業員持株会 個人その他 2.1% 2,594,000
10 日本生命保険相互会社 金融機関 2.1% 2,542,000
1
GOLDMAN.SACHS&CO.REG(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) 外国法人等
17.4% 20,964,000株
2
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関
9.2% 11,107,000株
3
THECHASEMANHATTANBANK,N.A.LONDONSPECIALACCOUNTNO.1(常任代理人株式会社みずほ銀行) 外国法人等
5.2% 6,280,000株
4
一般社団法人黒岩会 その他法人
4.2% 5,120,000株
5
本田技研工業株式会社 その他法人
4.1% 4,898,000株
6
PanicumFundingLtd.(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) 外国法人等
3.3% 4,000,000株
7
いすゞ自動車株式会社 その他法人
2.8% 3,385,000株
8
STATESTREETBANKANDTRUSTCOMPANY510312(常任代理人株式会社みずほ銀行) 外国法人等
2.2% 2,703,000株
9
ニッコンホールディングス従業員持株会 個人その他
2.1% 2,594,000株
10
日本生命保険相互会社 金融機関
2.1% 2,542,000株
支配構造リスク
リスク項目判定詳細
オーナー管理
判定結果CEOまたは資産管理会社が大株主5%以上に該当せず
非該当 -
親子上場
判定結果該当する上場大株主なし
筆頭株主GOLDMAN.SACHS&CO.REG(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社)(17.4%)
非該当 -
筆頭株主が上場企業 -
上場大株主あり(20%超) -
政策保有・相互保有
#銘柄名コード株数時価持ち合い
1 本田技研工業(株) 7267 3,503,179株 4,502百万円
2 セイノーホールディングス(株) 9076 921,000株 2,289百万円
3 アイカ工業(株) 4206 412,000株 1,482百万円
4 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 507,617株 1,479百万円
5 平田機工(株) 6258 272,400株 809百万円
6 日東工業(株) 6651 150,400株 676百万円
7 井関農機(株) 6310 341,700株 583百万円
8 (株)ミツバ 7280 461,000株 561百万円
9 センコン物流(株) 9051 275,700株 343百万円
10 大崎電気工業(株) 6644 118,000株 232百万円
11 永大産業(株) 7822 704,000株 161百万円
12 (株)みずほフィナンシャルグループ 8411 18,130株 126百万円
13 ニッコー㈱ N/A N/A
14 ㈱ケーヒン 7251 N/A N/A
15 ㈱ブリヂストン 5108 N/A N/A
16 TOTO㈱ 5332 N/A N/A
17 シップヘルスケアホールディングス㈱ 3360 N/A N/A
18 積水化学工業㈱ 4204 N/A N/A
19 MS&ADインシュアランスグループホールディングス㈱ 8725 N/A N/A
20 ㈱武蔵野銀行 8336 N/A N/A
21 日信工業㈱ 7230 N/A N/A
22 ㈱エフテック 7212 N/A N/A
23 住友ゴム工業(株) 5110 N/A N/A
24 ㈱イトーキ 7972 N/A N/A
25 ㈱ユタカ技研 7229 N/A N/A
26 SOMPOホールディングス(株) 8630 N/A N/A
27 三菱自動車工業㈱ 7211 N/A N/A
28 NTN㈱ 6472 N/A N/A
1
本田技研工業(株) 7267 相互保有
3,503,179 時価 4,502 百万円
2
セイノーホールディングス(株) 9076 相互保有
921,000 時価 2,289 百万円
3
アイカ工業(株) 4206 相互保有
412,000 時価 1,482 百万円
4
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306
507,617 時価 1,479 百万円
5
平田機工(株) 6258 相互保有
272,400 時価 809 百万円
6
日東工業(株) 6651 相互保有
150,400 時価 676 百万円
7
井関農機(株) 6310 相互保有
341,700 時価 583 百万円
8
(株)ミツバ 7280 相互保有
461,000 時価 561 百万円
9
センコン物流(株) 9051 相互保有
275,700 時価 343 百万円
10
大崎電気工業(株) 6644 相互保有
118,000 時価 232 百万円
11
永大産業(株) 7822 相互保有
704,000 時価 161 百万円
12
(株)みずほフィナンシャルグループ 8411
18,130 時価 126 百万円
13
ニッコー㈱
N/A 時価 N/A 百万円
14
㈱ケーヒン 7251 相互保有
N/A 時価 N/A 百万円
15
㈱ブリヂストン 5108
N/A 時価 N/A 百万円
16
TOTO㈱ 5332
N/A 時価 N/A 百万円
17
シップヘルスケアホールディングス㈱ 3360
N/A 時価 N/A 百万円
18
積水化学工業㈱ 4204
N/A 時価 N/A 百万円
19
MS&ADインシュアランスグループホールディングス㈱ 8725
N/A 時価 N/A 百万円
20
㈱武蔵野銀行 8336
N/A 時価 N/A 百万円
21
日信工業㈱ 7230 相互保有
N/A 時価 N/A 百万円
22
㈱エフテック 7212
N/A 時価 N/A 百万円
23
住友ゴム工業(株) 5110
N/A 時価 N/A 百万円
24
㈱イトーキ 7972
N/A 時価 N/A 百万円
25
㈱ユタカ技研 7229
N/A 時価 N/A 百万円
26
SOMPOホールディングス(株) 8630
N/A 時価 N/A 百万円
27
三菱自動車工業㈱ 7211
N/A 時価 N/A 百万円
28
NTN㈱ 6472
N/A 時価 N/A 百万円
合計 28銘柄 対時価総額比率 3.3%
LOW 対時価総額比率3.3%
オーナー管理
非該当
親子上場
非該当
筆頭株主が上場企業
上場大株主あり(20%超)
政策保有・相互保有
LOW
対時価総額比率 3.3%
銘柄一覧(28銘柄)
1
本田技研工業(株) 7267 相互保有
3,503,179 時価 4,502 百万円
2
セイノーホールディングス(株) 9076 相互保有
921,000 時価 2,289 百万円
3
アイカ工業(株) 4206 相互保有
412,000 時価 1,482 百万円
4
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306
507,617 時価 1,479 百万円
5
平田機工(株) 6258 相互保有
272,400 時価 809 百万円
6
日東工業(株) 6651 相互保有
150,400 時価 676 百万円
7
井関農機(株) 6310 相互保有
341,700 時価 583 百万円
8
(株)ミツバ 7280 相互保有
461,000 時価 561 百万円
9
センコン物流(株) 9051 相互保有
275,700 時価 343 百万円
10
大崎電気工業(株) 6644 相互保有
118,000 時価 232 百万円
11
永大産業(株) 7822 相互保有
704,000 時価 161 百万円
12
(株)みずほフィナンシャルグループ 8411
18,130 時価 126 百万円
13
ニッコー㈱
N/A 時価 N/A 百万円
14
㈱ケーヒン 7251 相互保有
N/A 時価 N/A 百万円
15
㈱ブリヂストン 5108
N/A 時価 N/A 百万円
16
TOTO㈱ 5332
N/A 時価 N/A 百万円
17
シップヘルスケアホールディングス㈱ 3360
N/A 時価 N/A 百万円
18
積水化学工業㈱ 4204
N/A 時価 N/A 百万円
19
MS&ADインシュアランスグループホールディングス㈱ 8725
N/A 時価 N/A 百万円
20
㈱武蔵野銀行 8336
N/A 時価 N/A 百万円
21
日信工業㈱ 7230 相互保有
N/A 時価 N/A 百万円
22
㈱エフテック 7212
N/A 時価 N/A 百万円
23
住友ゴム工業(株) 5110
N/A 時価 N/A 百万円
24
㈱イトーキ 7972
N/A 時価 N/A 百万円
25
㈱ユタカ技研 7229
N/A 時価 N/A 百万円
26
SOMPOホールディングス(株) 8630
N/A 時価 N/A 百万円
27
三菱自動車工業㈱ 7211
N/A 時価 N/A 百万円
28
NTN㈱ 6472
N/A 時価 N/A 百万円
合計 28銘柄 対時価総額比率 3.3%
📝 指標の説明
  • 実質安定株主比率: 鈴木式9変数モデル。A+B+C+D+E×0.7+F+G+H×0.5−I。30%未満=攻略しやすい、30-70%=拮抗、70%以上=壁が厚い。直近の有価証券報告書に記載された大株主データに基づく。期中の売買は反映されない。この比率が低いほどアクティビストの委任状争奪で賛同票を集めやすい。
  • A. その他法人: 事業法人・持株会社等(所有者別状況)。取引先持ち合い等の固定株の中核
  • B. 政府・公共団体: 国・地方自治体・公的機関の保有分。政策的に売却されにくい完全固定株
  • C. 自己株式: 会社自身が保有する株式。議決権がなく、消却すれば1株あたり価値が上昇する。自己株式の消却要求はアクティビストの定番施策。
  • D. 個人大株主: 創業家・役員本人または同姓の個人。経営権に直結し最も固定度が高い
  • E. 政策保有金融(×0.7): 銀行・生損保等。東証の政策保有解消要請を受け3割は流動化リスクありとみなし係数0.7で割引
  • F. 外国戦略株主: 海外の事業パートナー等による戦略的保有。純投資ではなく売却されにくい
  • G. オーナー系ファンド: 創業家の資産管理会社等。オーナーの意向で固定される株式
  • H. 持株会・共栄会(×0.5): 従業員・取引先持株会。半分は退職・脱退で流動化するため0.5倍で算入。持株会が厚いと安定株が多いが、係数0.5なので壁としては薄い。
  • I. 国内VC控除: ベンチャーキャピタル・投資組合等。Exit狙いの純投資家であり固定株から完全除外
  • 所有者区分: 有価証券報告書の法定開示区分。金融機関(信託銀行含む)・証券会社・その他法人・外国法人等・個人その他・自己株式に分類。外国法人等の比率が高い企業はガバナンス改善圧力が強く、アクティビストの提案に賛同票が集まりやすい。
  • オーナー管理: CEOまたはその資産管理会社が大株主に名を連ね保有比率5%以上の場合に該当。経営陣の支配力が強くアクティビストの提案が通りにくい。ただし対話型アプローチで改善を引き出すケースもある。
  • 親子上場: 上場企業が過半数保有でCRITICAL、20%超大株主でHIGH。固定株が多く提案が通りにくい。上場企業による支配はガバナンス上の論点であり、アクティビストの分離・独立要求の対象になりうる。
  • 筆頭株主が上場企業: 最大株主が上場企業であるか。親子上場に準ずる構造的課題を示す。議決権支配によりアクティビストの提案が否決されるリスクがある。
  • 上場大株主あり(20%超): 20%超を保有する上場企業の大株主がいるか。親子上場に準じるリスク。安定株主の壁として機能しアクティビストに不利。
  • 政策保有リスク: HIGH=対時価総額比率5%超 / MODERATE=1-5% / MINIMAL=1%未満。売却すれば株主還元の原資になりうる。東証の政策保有解消要請が追い風。
  • 持ち合い: 当社の株式を相手方も保有している相互保有関係。有報の「当該株式の発行者による当社株式の保有の有無」に基づく

※ 安定株主比率の各項目は有価証券報告書(EDINET開示)のXBRLデータに基づいています。解析精度により一部データが正確に取得できていない場合があります。

保有比率の推移

2026-02-10〜2026-04-16 で 7.10% → 17.66% (全5回報告・平均 2.64%/回) 買い増し

報告日株価保有比率増減保有目的報告書
2026-02-10 3,763円 7.10% ±0
← 初回 ポートフォリオ投資および重要提案行為。 S100XJKA
2026-03-05 4,062円 9.26% +2.16%
ポートフォリオ投資および重要提案行為。 S100XO3L
2026-03-10 3,870円 11.56% +2.30%
← 10%突破 ポートフォリオ投資および重要提案行為。 S100XP0L
2026-04-15 5,086円 12.74% +1.18%
ポートフォリオ投資および重要提案行為。 S100XY3F
2026-04-16 5,086円 17.66% +4.92%
← 最新 ポートフォリオ投資および重要提案行為。 S100XY4W
2026-02-10 初回 3,763円
報告書
7.10%
±0
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
2026-03-05 4,062円
報告書
9.26%
+2.16%
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
2026-03-10 3,870円
報告書
11.56%
+2.30%
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
2026-04-15 5,086円
報告書
12.74%
+1.18%
ポートフォリオ投資および重要提案行為。
2026-04-16 最新 5,086円
報告書
17.66%
+4.92%
ポートフォリオ投資および重要提案行為。

→ 2026-02-10から2026-04-16の間に保有比率を7.1%から17.7%へ急速に拡大。アクティビストの強い確信を示しています。

【過去の類似パターンとの照合】
現在のパターン: 2026年2月の7.10%から4月16日の17.66%まで、約2ヶ月で+10.56ポイントの急速取得。株価上昇局面でも買いの手を緩めていない。

類似事例:
エス・エム・エス(2026年)
パターン: 1ヶ月未満で7.76%から17.58%まで市場内で猛烈に買い集め。
その後の行動: 重要提案行為を前提とした強硬なエンゲージメントを開始。
結果: 現在進行中だが、経営陣への圧力が最大化している。
KADOKAWA(2026年)
パターン: 数日のうちに8.86%から11.85%へ引き上げ、ソニーを超える筆頭株主へ浮上。
その後の行動: ネットキャッシュ活用やIP再編を迫るアクションを準備中。
結果: 市場で経営陣に対する重大なアクションが強く意識される事態となった。
フジテック(2022年)
パターン: 短期間で買い増しを進め、最終的に29.62%まで到達。
その後の行動: 創業家の私的流用疑惑を暴露し、取締役刷新を要求。
結果: 取締役会の掌握と、その後のEQTによるTOB(非公開化)を実現。

パターン分析:
過去の急速取得ケースでは、15%を超えた段階で具体的な株主提案や公開質問状の送付、あるいはキャンペーンサイトの開設に踏み切る傾向がある。本件も6月の定時株主総会に向け、取締役刷新や政策保有株の売却を柱とする具体的な要求が表面化する蓋然性が極めて高い。

過去の行動パターン詳細と、理論株価から見た株価の位置づけは以下のセクションで分析します。
ガバナンス
指標
社外取締役比率前実 40% (4名 / 10名)
社外役員比率(取締役+監査役) 40%
買収防衛策 TDnet開示なし
社外取締役比率前実
40% (4名 / 10名)
▼1/3
社外役員比率(取締役+監査役)
40%
買収防衛策
TDnet開示なし
取締役・監査役一覧
氏名役職区分保有株数持株比率
黒岩正勝 代表取締役社長 社長執行役員 取締役 336,000株 0.3%
枩田泰典 取締役 常務執行役員 取締役 64,000株 0.1%
大岡誠司 代表取締役 専務執行役員 取締役 45,000株 0.0%
本橋秀浩 取締役 執行役員 取締役 28,000株 0.0%
川﨑秀樹 取締役 監査等委員 取締役 23,000株 0.0%
山田起王威 取締役 常務執行役員 取締役 8,000株 0.0%
高麗愛子 取締役 社外取締役 3,000株 0.0%
尾関竜太郎 取締役 社外取締役 2,000株 0.0%
奥田哲也 取締役 監査等委員 社外取締役 2,000株 0.0%
武田佳奈子 取締役 監査等委員 社外取締役 0株 0.0%
黒岩正勝 取締役
代表取締役社長 社長執行役員
336,000株 0.3%
枩田泰典 取締役
取締役 常務執行役員
64,000株 0.1%
大岡誠司 取締役
代表取締役 専務執行役員
45,000株 0.0%
本橋秀浩 取締役
取締役 執行役員
28,000株 0.0%
川﨑秀樹 取締役
取締役 監査等委員
23,000株 0.0%
山田起王威 取締役
取締役 常務執行役員
8,000株 0.0%
高麗愛子 社外取締役
取締役
3,000株 0.0%
尾関竜太郎 社外取締役
取締役
2,000株 0.0%
奥田哲也 社外取締役
取締役 監査等委員
2,000株 0.0%
武田佳奈子 社外取締役
取締役 監査等委員
0株 0.0%

※「社外」はEDINET開示の役職名に基づく分類。

📝 指標の説明
  • 社外取締役比率: 独立した外部の人が取締役会に占める割合。過半数なら株主提案が通りやすい
  • 社外役員比率: 取締役と監査役を合わせた全役員に対する社外役員の割合
  • 買収防衛策: TDnet適時開示のタイトルマッチで判定。有報本文・XBRLは未参照。開示がない場合、未導入とは限りません

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W5BJ)

【編集部注】 株主構成はアクティビストに有利だが、提案が通るまでの間、財務状況の悪化による下値リスクは無視できない。


4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力

株価が下がったらどこまで耐えられるか。ネットキャッシュの厚みと株主還元の実績から、下値を支える原資と還元姿勢を検証します。
NC比率?
ネットキャッシュ÷時価総額
総還元性向前実?
配当+自社株買い÷純利益
配当利回りシミュレーション
アクティビストが増配を要求した場合、配当利回りがどこまで上がり得るかの試算。利回り上昇は株価の下支え要因となる。
現在
1.5%
配当性向50%
1.8%
配当性向75%
2.7%
配当性向100%
3.6%

→ ネットキャッシュ比率(NC比率)-13.7%と純有利子負債の状態にあり、下値を支える余剰現金は存在しない。総還元性向40.1%を維持しているものの、FCF(フリーキャッシュフロー)利回りが-4.09%とキャッシュ流出が続いており、現在の還元水準の持続性には疑義がある。アクティビストは、政策保有株の売却などによる非効率資産の流動化を、還元原資捻出の論拠として活用する構成となっている。

根拠データ
判定基準
配当利回り:
1株あたり配当 ÷ 株価。現在の水準での基本指標。

総還元性向:
(配当+自社株買い)÷純利益。80%未満: 健全水準、80-100%: 高水準、100%超: 利益以上に還元しており持続不能。

配当性向:
① AI推定配当性向: このアクティビストの過去の増配要求実績(1件以上)と財務指標を統合してAIが推定した配当性向。
② シミュレーション配当性向: 過去実績なしの場合、MAX(業種配当性向中央値, 50%)を仮定値として使用。これは仮定に基づく試算であり、予測ではない。

増配余力:
NC比率が高いほど現金余剰が大きく、配当性向を引き上げても財務の安全性を損なわない。総還元性向100%超は持続不能。
増配シミュレーション
※ シミュレーションは前期確定EPSに基づく試算
現状配当性向 40.1%
1.5%
利回り
50%シナリオ配当性向 50%
1.8%
利回り
75%シナリオ配当性向 75%
2.7%
利回り
100%シナリオ配当性向 100%
3.6%
利回り
配当・還元データ
NC比率? 前実 -13.7%
余剰現金は限定的
総還元性向? 前実 40.1%
中程度の還元水準
FCF利回り? 前実 -4.1%
FCFマイナス。還元の持続性に課題
業種配当性向中央値? 前実 23.5%
現在40.1%は既に業種を上回る水準
配当実績
配当性向(予想)? 53.8%
DOE? 前実 2.7%
自社
業種
配当成長率(前年比)? 6.1%
自社
業種
配当CAGR(3年)? 16.2%
自社
業種
自社株買い
自社株買い余力? 前実 0億円
自社株買い余力比率? 0.0%
時価総額比
0%
📝 指標の説明
  • NC比率: ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほど増配・自社株買いの原資が潤沢で、アクティビストの還元要求の根拠になる
  • 総還元性向: (配当総額+自社株買い額)÷純利益。100%超は利益以上に還元しており持続不能。低い場合はアクティビストが増配・自社株買いを要求する余地が大きい
  • FCF利回り: フリーキャッシュフロー÷時価総額。配当の持続可能性を測る指標。配当利回りを上回っていれば配当は本業のキャッシュで賄えている
  • 業種配当性向中央値: 同業種の上場企業における配当性向の中央値。自社が下回っている場合、増配の論拠になる
  • 配当性向(予想): 予想1株配当÷予想EPS。利益のうちどれだけ配当に回しているかを示す
  • DOE: 株主資本配当率(Dividend on Equity)。配当総額÷株主資本。利益変動に左右されにくい安定配当指標で、3%以上が高水準の目安
  • 配当成長率(前年比): 前年度の1株配当からの増減率。増配傾向にあるかを確認する指標
  • 配当CAGR(3年): 直近3年間の配当の年平均成長率。継続的な増配トレンドの有無を示す
  • 自社株買い余力: ネットキャッシュから算出した自社株買いの原資額。余力が大きいほど、アクティビストが自社株買いを要求する根拠になる
  • 自社株買い余力比率: 自社株買い余力÷時価総額。5%以上なら十分な水準

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W5BJ)

【編集部注】 財務的な下値サポートは期待できない。では、アクティビストが目指す最終的な出口水準はどこにあるのか。


5. 出口はどこか──シナリオ別試算値

何が起きたら、いつまでに、いくらで売れるのか。出口が見えなければ全体像が掴めない。
ここまでの分析を統合し、カタリストのスケジュールとトリガー条件から3シナリオの出口を描きます。
3シナリオ試算値レンジ?
弱気1,113円〜強気3,293円

現在株価: 5,086円

→ 3シナリオ試算値レンジは1,113〜3,293円(中央値2,098円)であり、現在株価5,086円は全モデルを大幅に上回る乖離状態にある。理論株価試算値(モデル計算)との乖離は、市場がアクティビストによる物流業界再編や本田技研工業等の政策保有株売却に伴う非線形な価値向上を織り込んでいる可能性を示唆する。

理論株価5モデル vs 現在株価(5,086円)
事業価値+余剰現金
1,113円(-78.1%)
EV/EBITDA逆算
1,975円(-61.2%)
配当還元
3,293円(-35.3%)
PBR(実質)是正
2,098円(-58.7%)
理論株価試算値(中央値)
2,098円(-58.7%)
推定取得単価
3,752円
赤線 = 現在株価
根拠データ
判定基準
3シナリオ試算値レンジ:
5つの理論株価モデルの最小値〜最大値。現在株価がレンジのどこに位置するかで割安/割高を視覚的に把握。

理論株価5モデル:
A: 清原式事業価値+余剰現金 / B: PBR(実質)是正 / C: EV/EBITDA逆算 / D: 配当還元 / E: DOE逆算
理論株価試算値 = 常に算出可能な3モデル(A・B・D)の中央値。

推定取得単価: 大量保有報告書の記載から逆算。アクティビスト側の損益分岐であり、撤退圧力の発動水準。
3シナリオのトリガー条件
シナリオ試算値現在株価比トリガー条件(何が起きたら)
強気 3,293円 -35.3% オアシス推薦の社外取締役が選任され、本田技研工業等の政策保有株売却益を原資とした大規模還元が決定すること。
中立 2,098円 -58.7% 経営陣が一定の自社株買いに応じるものの、取締役会の構成は変わらず、抜本的な事業再編が先送りされること。
弱気 1,113円 -78.1% 株主総会でオアシスの提案が圧倒的多数で否決され、対話膠着を理由に保有比率が5%を割り込むまで減少すること。
下値参照 3,752円 -26.2% 推定取得単価。これを下回ると撤退圧力が発動する水準
強気 -35.3%
3,293円
オアシス推薦の社外取締役が選任され、本田技研工業等の政策保有株売却益を原資とした大規模還元が決定すること。
中立 -58.7%
2,098円
経営陣が一定の自社株買いに応じるものの、取締役会の構成は変わらず、抜本的な事業再編が先送りされること。
弱気 -78.1%
1,113円
株主総会でオアシスの提案が圧倒的多数で否決され、対話膠着を理由に保有比率が5%を割り込むまで減少すること。
下値参照: 3,752円(-26.2%) — 推定取得単価。撤退圧力発動水準
理論株価5モデル比較
モデル理論株価現在株価比
事業価値+余剰現金(清原式)
PER(清原式) 42.0倍 → 業種PER中央値 12.8倍 で事業を再評価し、NCを加算
NC -79,592百万円 + 適正事業価値 220,424百万円 = 理論時価総額 140,832百万円
→ 理論株価: 1,113円
1,113円 -78.1%
EV/EBITDA逆算
当社EV/EBITDA 41.56倍 → 業種中央値 18.93倍 で再評価
EBITDA 17,388百万円 × 18.93倍 = 理論EV 329,090百万円
理論EV 329,090百万円 − 純有利子負債 79,330百万円 = 理論時価総額 249,760百万円
→ 理論株価: 1,975円
1,975円 -61.2%
配当還元
配当性向をMAX(業種中央値23.5%, 50%)=50.0%とした場合
潜在EPS 144.9円 × 50.0% = 潜在DPS 72.5円
→ 理論株価: 3,293円(要求利回り TOPIX平均2.2%)
3,293円 -35.3%
DOE逆算(3%ターゲット)
BPS × ターゲットDOE(3%) ÷ 要求利回り(2.2%)で算出。
算出不可: BPS(1株純資産)が未取得
N/A BPSが未取得
PBR(実質)是正
PBR(実質) 2.42倍 → 適用PBR 1.00倍(業種中央値0.93倍)
現在株価 5,086円 × 1.00 ÷ 2.42
→ 理論株価: 2,098円
修正純資産 2,476億円(含み益 5,233百万円)
※ PBR(実質)を業種中央値に機械的に収斂させた参考値。高ROE企業では控えめな試算となる傾向があります
2,098円 -58.7%
理論株価試算値(中央値)
常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。
算出可能モデル数: 3件 → 中央値: 2,098円
2,098円 -58.7%
下値参照(推定取得単価)
推定取得単価 3,752円 に対し現在株価 5,086円(乖離 +35.5%)。
※推定取得単価は大量保有報告書記載の取得価格・株数から加重平均で算出(提出日: 2026-04-16)
3,752円 撤退圧力発動水準
事業価値+余剰現金(清原式)
1,113円 -78.1%
▼現在
▶ 計算式
PER(清原式) 42.0倍 → 業種PER中央値 12.8倍 で再評価
NC -79,592百万円 + 適正事業価値 220,424百万円 = 理論時価総額 140,832百万円
EV/EBITDA逆算
1,975円 -61.2%
▼現在
▶ 計算式
当社EV/EBITDA 41.56倍 → 業種中央値 18.93倍 で再評価
EBITDA 17,388百万円 × 18.93倍 = 理論EV 329,090百万円
配当還元
3,293円 -35.3%
▼現在
▶ 計算式
配当性向 MAX(業種中央値23.5%, 50%)=50.0%
潜在EPS 144.9円 × 50.0% = 潜在DPS 72.5円
DOE逆算(3%ターゲット) N/A
PBR(実質)是正
2,098円 -58.7%
▼現在
▶ 計算式
PBR(実質) 2.42倍 → 適用PBR 1.00倍(業種中央値0.93倍)
現在株価 5,086円 × 1.00 ÷ 2.42
理論株価試算値(中央値)
2,098円 -58.7%
▼現在
下値参照(推定取得単価): 3,752円 — 撤退圧力発動水準

※理論株価試算値は常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。

📝 指標の説明
  • 事業価値+余剰現金(清原式): 今期予想純利益とNCを計算元に、PER(清原式)を業種中央値PERで再評価し、ネットキャッシュを加算した理論株価。事業の利益力を業種標準で評価した「フェアな値段」。これより安ければ市場が事業価値を過小評価している。
  • PBR(実質)是正: 前期末の修正純資産ベース。修正純資産×業種中央値PBRで算出。資産ベースの理論株価。PBRが業種中央値に収斂する想定。含み益が大きい企業ほどこのモデルでの理論株価が高くなる。
  • EV/EBITDA逆算: 前期実績EBITDAベース。業種中央値のEV/EBITDA倍率でEBITDAを再評価し、負債と現金を調整して株価を逆算。グローバルM&Aで最も使われる尺度。買収される場合の「値段」に近い。
  • 配当還元: 今期予想EPSベース。増配後の想定DPSを市場平均配当利回りで割り引いた理論株価。増配要求が通った場合の潜在株価。配当性向引き上げの余地が大きいほど理論株価が高くなる。
  • DOE逆算: 前期末BPSベース。BPS×ターゲットDOE(3%)÷要求利回り。自己資本配当率をベースにした理論株価
  • 推定取得単価: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数の加重平均。複数回の報告がある場合は直近の値を使用。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
  • 理論株価試算値(中央値): 常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。外れ値の影響を排除した代表値
このアクティビストの過去の行動パターン
銘柄行動内容結果
エス・エム・エス(2026年) 重要提案行為を前提とした強硬なエンゲージメントを開始。 現在進行中だが、経営陣への圧力が最大化している。
KADOKAWA(2026年) ネットキャッシュ活用やIP再編を迫るアクションを準備中。 市場で経営陣に対する重大なアクションが強く意識される事態となった。
フジテック(2022年) 創業家の私的流用疑惑を暴露し、取締役刷新を要求。 取締役会の掌握と、その後のEQTによるTOB(非公開化)を実現。
パターン分析(AI抽出値):
過去の急速取得ケースでは、15%を超えた段階で具体的な株主提案や公開質問状の送付、あるいはキャンペーンサイトの開設に踏み切る傾向がある。本件も6月の定時株主総会に向け、取締役刷新や政策保有株の売却を柱とする具体的な要求が表面化する蓋然性が極めて高い。
※ 上記はAIが抽出した参考値です。SQLによるルールベース集計ではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100XY4W)EDINET有価証券報告書 (S100W5BJ)

【編集部注】 描かれた出口シナリオは魅力的だが、オアシスが過去に築き上げてきた実績は、この目標達成の蓋然性をどこまで裏付けるのか。


6. 過去の打率は──過去27件でTOPIXに勝てたか

このアクティビストは過去、市場平均に勝てたか。勝率が低くても、個別の需給・財務条件が違えば結果は変わる──その違いをS1〜S5で多面的に検証してきました。
勝率(1年)?
27件中
超過リターン中央値?
TOPIX対比・1年

期待値スコア: -0.68

→ 実額ベースでは過去27件中63%がプラスで投資先の大半は利益を出しているが、TOPIX(東証株価指数)超過勝率は1年で44.4%(27件)にとどまる。ただし、太陽ホールディングス(超過+151%)のように、PEファンドを巻き込んだ非公開化やTOB(株式公開買付け)価格引き上げで爆発的なリターンを叩き出す特性を持つ。直近の勝率に惑わされず、介入による構造変革の蓋然性を重視すべき局面である。

根拠データ
判定基準
大量保有報告書が公開された翌営業日の始値を基準に、その後の株価パフォーマンスを検証しています。
「勝ち」= 報告書公開翌営業日の始値を起点に、1年後の株価リターンがTOPIXを上回った案件
対象:オアシスの過去48件の大量保有案件(うち1年以上経過し成績が確定した27件で勝率を算出)

勝率: 60%以上は市場平均を上回る傾向、50%未満は市場平均を下回る傾向。
超過リターン中央値: プラスなら市場平均を上回る実績。

※ リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後の株価で算出しており、アクティビストの途中撤退は考慮していません。
開示翌日基準の成績(報告翌営業日始値)
期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
3ヶ月 42% -3.1% -1.9% 38
6ヶ月 47% -0.4% -0.1% 32
1年 44% -1.5% 0.7% 27
2年 39% -15.3% -10.5% 18
3ヶ月 38件
勝率
42%
中央値
-3.1%
平均
-1.9%
6ヶ月 32件
勝率
47%
中央値
-0.4%
平均
-0.1%
1年 27件
勝率
44%
中央値
-1.5%
平均
0.7%
2年 18件
勝率
39%
中央値
-15.3%
平均
-10.5%

(参考)絶対リターン: 1年勝率 63% / 平均+17.6%、 2年勝率 72% / 平均+21.8%

📝 指標の説明
  • 期待値スコア: 勝率×超過リターン中央値。プラスなら「平均的に市場を上回る」ことを示す総合指標。スコアがプラスのアクティビストは、過去に市場平均を上回る成果を出してきた実績がある。
  • 勝率: このアクティビストの過去投資先のうち、同期間のTOPIXリターンを上回った銘柄の割合。50%超なら市場平均に勝つ確率が高い
  • リターン中央値: TOPIX対比の超過リターンの中央値。典型的なケースでの実力を示す。外れ値の影響を受けにくい
  • リターン平均値: TOPIX対比の超過リターンの平均値。大きなリターンを出した銘柄の影響を受けやすい
  • 対象件数: 分析に使用した過去の投資先銘柄数。多いほど統計的信頼性が高い
  • 絶対リターン vs TOPIX超過リターン: 絶対リターンは株価の変動率そのもの。超過リターンは同期間のTOPIXリターンを差し引いた値。相場全体が上がった時に超過リターンがマイナスなら、市場に劣後しただけで実額ではプラスの場合もある。両方を見ることで実力を正確に把握できる。
  • スタイル: 積極介入型=株主提案・委任状争奪を積極的に行う / 建設的対話型=対話重視で改善を促す / パッシブ型=大量保有のみで積極的な働きかけは少ない
  • 算出方法の注意: リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後(365日後以降の最初の営業日終値)の株価で機械的に算出しており、アクティビストの途中撤退は反映されていません。
アクティビスト自身の成績(推定取得単価基準)
期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
1年 63% 9.3% 17.1% 27
2年 50% -1.3% 7.7% 18
1年 27件
勝率
63%
中央値
9.3%
平均
17.1%
2年 18件
勝率
50%
中央値
-1.3%
平均
7.7%

※ 報告書記載の推定取得単価を基準にした成績です。取得単価の精度に限界があるため参考値として掲載しています。開示翌日基準(上記メインテーブル)の数値を優先してください。

📝 指標の説明
  • 推定取得単価基準: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数から加重平均で算出した1株あたりコストを基準とした成績。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
過去投資先の個別実績(27件)
初回報告日 銘柄 リターン(1年) リターン(2年)
2025-04-07 エン・ジャパン(4849) -86.1% N/A
2025-02-18 太陽ホールディングス(4626) +151.8% N/A
2024-12-10 花王(4452) -28.9% N/A
2024-11-13 メルカリ(4385) +15.4% N/A
2024-11-06 コクヨ(7984) +8.4% N/A
2024-09-06 セーレン(3569) +7.8% N/A
2024-09-06 日本ゼオン(4205) +19.3% N/A
2024-07-29 パソナグループ(2168) -16.4% N/A
2024-07-24 小林製薬(4967) -16.7% N/A
2024-03-06 アインホールディングス(9627) -13.8% -30.2%
2023-12-28 DIC(4631) +6.9% -8.9%
2023-12-28 セプテーニ・ホールディングス(4293) -41.0% -50.9%
2023-12-04 ACSL(6232) -14.2% -53.3%
2023-09-01 相模ゴム工業(5194) -1.5% -25.6%
2023-05-31 ライフネット生命保険(7157) +21.7% +96.8%
2023-05-29 熊谷組(1861) -12.2% +2.1%
2023-05-18 クスリのアオキホールディングス(3549) -1.4% +15.6%
2023-03-30 東京都競馬(9672) -18.8% -17.1%
2022-12-26 内田洋行(8057) +28.5% +1.6%
2022-12-26 ツルハホールディングス(3391) +6.2% -63.8%
2022-11-10 サンケン電気(6707) -4.7% -46.4%
2022-03-24 フジテック(6406) -2.1% -15.2%
2022-02-28 マネックスグループ(8698) -21.1% +7.5%
2022-01-04 デジタルガレージ(4819) -1.7% -45.9%
2021-12-28 インフォコム(4348) +8.5% +3.3%
2021-09-16 電気興業(6706) +1.1% -15.3%
2021-04-01 北越コーポレーション(3865) +23.5% +56.1%
エン・ジャパン (4849) 2025-04-07
1年
-86.1%
2年
N/A
太陽ホールディングス (4626) 2025-02-18
1年
+151.8%
2年
N/A
花王 (4452) 2024-12-10
1年
-28.9%
2年
N/A
メルカリ (4385) 2024-11-13
1年
+15.4%
2年
N/A
コクヨ (7984) 2024-11-06
1年
+8.4%
2年
N/A
セーレン (3569) 2024-09-06
1年
+7.8%
2年
N/A
日本ゼオン (4205) 2024-09-06
1年
+19.3%
2年
N/A
パソナグループ (2168) 2024-07-29
1年
-16.4%
2年
N/A
小林製薬 (4967) 2024-07-24
1年
-16.7%
2年
N/A
アインホールディングス (9627) 2024-03-06
1年
-13.8%
2年
-30.2%
DIC (4631) 2023-12-28
1年
+6.9%
2年
-8.9%
セプテーニ・ホールディングス (4293) 2023-12-28
1年
-41.0%
2年
-50.9%
ACSL (6232) 2023-12-04
1年
-14.2%
2年
-53.3%
相模ゴム工業 (5194) 2023-09-01
1年
-1.5%
2年
-25.6%
ライフネット生命保険 (7157) 2023-05-31
1年
+21.7%
2年
+96.8%
熊谷組 (1861) 2023-05-29
1年
-12.2%
2年
+2.1%
クスリのアオキホールディングス (3549) 2023-05-18
1年
-1.4%
2年
+15.6%
東京都競馬 (9672) 2023-03-30
1年
-18.8%
2年
-17.1%
内田洋行 (8057) 2022-12-26
1年
+28.5%
2年
+1.6%
ツルハホールディングス (3391) 2022-12-26
1年
+6.2%
2年
-63.8%
サンケン電気 (6707) 2022-11-10
1年
-4.7%
2年
-46.4%
フジテック (6406) 2022-03-24
1年
-2.1%
2年
-15.2%
マネックスグループ (8698) 2022-02-28
1年
-21.1%
2年
+7.5%
デジタルガレージ (4819) 2022-01-04
1年
-1.7%
2年
-45.9%
インフォコム (4348) 2021-12-28
1年
+8.5%
2年
+3.3%
電気興業 (6706) 2021-09-16
1年
+1.1%
2年
-15.3%
北越コーポレーション (3865) 2021-04-01
1年
+23.5%
2年
+56.1%

※ リターンはTOPIX超過リターン(報告翌営業日始値基準)。新規報告のみ。

出典: 大量保有報告書 (S100XY4W)

【編集部注】 過去の実績は爆発的なリターンを示唆するが、その途上でアクティビストが早期に撤退する可能性は排除できない。


7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件

4つの撤退シナリオについて、観測データと警戒条件を整理します。
撤退兆候?
4項目中1項目が警戒(2項目は手動確認)

平均保有期間: N/A

📝 指標の説明
  • 撤退兆候: 4つの撤退シナリオ(保有比率減少・要求達成・対話膠着・バリュエーション到達)の該当状況を示すパネル。警戒1項目以上で赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑
  • 平均保有期間: このアクティビストの過去案件における平均保有期間。保有期間が短いファンドは早期売却リスクが高い。長いファンドは腰を据えて改善を求める傾向。
  • エグジットシグナルスコア: 50点満点で撤退リスクの総合度を数値化したもの。5つのシナリオ(保有比率減少・要求達成・議決権敗北・需給反転・バリュエーション到達)の合計。STRONG_HOLD(0-15)=撤退リスク低い / HOLD(16-25)=当面継続 / MONITOR(26-35)=継続監視 / STRONG_EXIT(36-50)=撤退の蓋然性が高い。スコアが高いほどアクティビストが撤退に近い状態。追加報告書の提出頻度と合わせて見ると予測精度が上がる。

→ 自動判定のバリュエーション到達は「警戒」水準にあるが、保有比率は「増加」トレンドを維持しており、現時点での撤退兆候は認められない。最大リスクは対話膠着だが、オアシスは過去にエス・エム・エス等で短期間に15%超を取得した直後に強硬アクションを開始しており、6月の株主総会に向けた提案が発動条件となる。

根拠データ
判定基準
撤退兆候チェックリスト(4項目):
各項目について「兆候なし / 注視 / 警戒」の3段階で判定。警戒が1項目以上でパネル赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑。

① 保有比率減少: 大量保有報告書の変更報告から自動判定。2回連続で減少した場合に警戒。
② 要求達成: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し保有継続の動機が消滅した場合に警戒。現在は手動確認。
③ 対話膠着: 株主総会での提案否決が複数回続き対話にも応じない状態が長期化した場合に警戒。現在は手動確認。
④ バリュエーション到達: 株価が理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合に警戒。自動判定。
撤退シナリオ別チェック
● 兆候なし ① 保有比率減少
観測データ: 保有比率 17.66%(直近変動+4.92pp) →S3
警戒条件: 保有比率が2回連続で減少した場合
判定方法: 自動判定(大量保有報告書の変更報告から前回比較)
─ 自動検知の対象外 ② 要求達成
観測データ: 配当性向40.1%(業種中央値23.5%)
警戒条件: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し、保有継続の動機が消滅した場合
─ 自動検知の対象外 ③ 対話膠着
観測データ: 実質安定株主比率 22.5%、社外取締役比率 40% →S3
警戒条件: 株主総会での提案否決が複数回続き、経営層が対話にも応じない状態が長期化した場合
● 警戒 ④ バリュエーション到達
観測データ: PBR(実質) 2.42倍(業種中央値0.93倍の2.6倍)、推定取得単価 3,752円 → 現在株価 5,086円 →S1
警戒条件: 理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合
判定方法: 自動判定(PBR・理論株価と閾値の比較)

本チェックリストは撤退兆候の有無を整理したものであり、売買タイミングの助言を構成するものではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100XY4W)EDINET有価証券報告書 (S100W5BJ)

【編集部注】 個別の分析は出揃った。これらの要素を総合したとき、この投資機会の本質は何なのか。


8. まとめ──スコアの構成と根拠

S1〜S7の分析を4つの軸で集約した総合指標。スコアの計算過程とデータ品質を開示します。
コバンザメスコア?
/ 10.0
財務 1.3 + 行動 3.5 + 株主構成 2.0 + 実績 0.0
財務
1.3/3.0
30%
行動
3.5/3.5
35%
株主構成
2.0/2.5
25%
実績
0.0/1.0
10%
合計
6.8
/10

※ 本スコアは、財務面の割安度・アクティビストの行動特性・株主構成・過去案件の実績を定量評価した分析指標です。投資判断を推奨するものではありません。

リスク要因: TOPIX超過勝率 44% / NC比率マイナス(ネットデット) / FCFマイナス → 陸運業界では直近3ヶ月で目立った再編や規制変更は見られず、ニッコンホールディングスに関する特筆すべき報道もありません。オアシスの動向も静かですが、過去の事例からその投資スタイルは一貫しており、本件も外部環境の変化よりもアクティビストによる資本効率改善への圧力に起因すると考えられます。総合スコア6.8は、こうしたアクティビストの確実な行動確率に支えられていますが、マクロ的な追い風は限定的です。

根拠データ
判定基準: コバンザメスコアの算出方法
コバンザメスコア(0.0〜10.0)
4つの分析軸を重み付け平均した総合指標。
composite = (財務×0.30 + 行動×0.35 + 株主構成×0.25 + 実績×0.10) ÷ 5.0 × 10.0

割安か+下値は堅いか(財務 ×30%)
バリュエーション・資本効率・株主還元余力。§1と§4の分析がこの軸に対応。
5=極めて割安+還元余力潤沢、0=割高+効率的。

どう動くか+撤退の兆候は(行動 ×35%)
本気度・行動確率・戦略予測・撤退リスク。§2と§7の分析がこの軸に対応。
5=AGGRESSIVE+高勝率+エスカレーション、0=撤退兆候。

提案は通るか(株主構成 ×25%)
議決権構造・株主構成・浮動株比率。§3の分析がこの軸に対応。
5=壁が薄い+浮動株潤沢+票読みHIGH、0=壁が厚く変更困難。

過去の打率は(実績 ×10%)
アクティビストの過去案件バックテスト。§6の分析がこの軸に対応。
TOPIX超過勝率×超過リターン中央値。データ不足時は0.0。

データ品質
HIGH=データ十分で信頼性高い / MEDIUM=一部欠損あり / LOW=重要データ欠損。

※本スコアはモデル計算値であり、投資判断を示すものではありません。将来のリターンを保証・予測するものではなく、スコアの高低は売買の推奨を意味しません。

スコア内訳
分析軸スコアウェイトデータ品質?
割安か+下値は堅いか(財務)?2.2 / 5×30%HIGH
どう動くか+撤退の兆候は(行動)?5.0 / 5×35%HIGH
提案は通るか(株主構成)?4.0 / 5×25%HIGH
過去の打率は(実績)?0.0 / 5×10%期待値マイナス
コバンザメスコア?6.8/ 10.0

各軸スコアはS1〜S7の分析データを入力としたAIによるモデル計算値であり、ルールベースの算出ではありません。 同一データに対して実行ごとに微小な差異が生じる場合があります。

AI分析プロセス
アクティビスト意図: 17%超の急速取得による経営刷新要求
データ品質: VERIFIED 財務分析: HIGH ガバナンス分析: HIGH 株主構成分析: HIGH

ステージ間分析

⚠ ステージ間の矛盾:
  • 財務分析ではPBR(株価純資産倍率)2.48倍と割高判定だが、ガバナンス分析ではオアシスが過去最大級のペースで買い増しを継続している不整合。
矛盾解消: 市場価格は資産価値ではなく、アクティビスト介入による物流業界の再編や政策保有株の流動化という『構造改革プレミアム』を先行して織り込んでいると解釈。
✔ ステージ間シナジー:
  • 実質安定株主比率22.5%という低さと、オアシスの17.66%という保有比率の組み合わせにより、一般株主を巻き込んだプロキシファイトでの勝利蓋然性が高まっている。
相互作用効果:
  • FCF(フリーキャッシュフロー)利回り-4.09%というキャッシュ流出状態が、非効率な政策保有株の売却要求を正当化する論拠の一つとして機能している。
調査トピック: ニッコンホールディングス IR / オアシス アクティビスト 日本 / 陸運業 再編動向 | ※ AI生成・外部情報参照



出典:
EDINET有価証券報告書 (S100W5BJ)
EDINET半期報告書 (S100X2ST)
大量保有報告書 (S100XY4W)
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