ヤギ (7460) 卸売業

各種繊維製品の売買及び輸出入を主たる事業として展開する企業グループです。主力セグメントである「繊維事業」を通じて、国内外の幅広い市場に対し、衣料品や産業資材など多様な繊維製品を供給しています。グローバルな商流を活かし、メーカーや小売業者など多岐にわたる顧客層のニーズに応える製品提供を行っています。
ひびき・パース・アドバイザーズ建設的対話型
保有比率: 5.01% ↑+5.01% 増加新規
報告書提出日: 2026-06-09
ひびきは過去にヤギへ株主提案を行った実績を背景に5.01%の新規保有を報告した──だが、大株主のヤギ共栄会など経営陣側の守りは固く、現在株価4,500円の水準で対話が結実するかは不透明。
コバンザメスコア?
(0.0–10.0)
4.0–7.0
全137件中 ─ 中央値: 6.2 / 上位25%: 7.0
0 中央値 上位25% 10
目次 (クリックで開閉 ── ▶ マークは全て同様に操作できます)
  1. 割安か──バリュエーション指標
  2. どう動くか──介入シナリオと行動確率
  3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁
  4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力
  5. 出口はどこか──シナリオ別試算値
  6. 過去の打率は──実績と勝率
  7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件
  8. まとめ──スコアの構成と根拠

1. 割安か──バリュエーション指標

今の株価は割高か割安か。PBR・PER・NC比率などの指標から、複数のアプローチで株価水準を検証します。
データ期間の見方 前実 直近の確定決算(有価証券報告書・決算短信)の数値 今予 会社が発表した今期の業績予想に基づく数値 ※ 株価・時価総額は前営業日終値
実質PBR前実?
業種中央値0.87倍
EV/EBITDA前実?
業種中央値7.21倍
ROICスプレッド前実?
ROIC 5.4% − WACC 3.2%
業種内ポジション
アクティビストは同業他社との比較で経営改善余地を主張する。中央値からの乖離が株主提案の根拠となる。
PBR
0.78倍(42%ile)
EV/EBITDA
9.04倍(63%ile)
ROE
7.9%(55%ile)
← 低い   業種中央値   高い →
ROIC vs WACC
ROICがWACCを上回れば価値創造、下回れば価値破壊。アクティビストはスプレッドがマイナスの企業に対し、事業再編や資本配分の見直しを要求する根拠とする。
スプレッド
2.2%(価値創造)
← 価値破壊ROIC 5.4% | WACC 3.2%価値創造 →

→ PBR(株価純資産倍率)(実質)0.74倍は業種中央値0.87倍を下回り、ネットキャッシュ比率(NC比率)64.94%の潤沢な資産背景を考慮すると明確に割安な水準にある。ネットキャッシュを控除したPER(株価収益率)(清原式)は3.90倍まで低下しており、市場が手元資金の厚みを評価に織り込んでいない事実を示している。ROIC(投下資本利益率)5.41%がWACC(加重平均資本コスト)3.17%を上回る価値創造を実現しているにもかかわらず、過剰資本による自己資本の膨張がPBR低迷の主因となっており、アクティビストによる還元強化要求の論拠は極めて強固である。

根拠データ
判定基準
実質PBR:
含み益(不動産・政策保有株等)を加味した純資産に対する株価倍率。業種中央値との乖離で割安/割高を判断する基礎指標。1.0倍未満: 割安圏、1.0-1.5倍: 中立圏、1.5倍以上: 割高圏。

EV/EBITDA:
企業価値(時価総額+有利子負債−現金)÷ EBITDA。キャッシュフローベースの企業価値評価。業種中央値比0.8未満: 割安圏、0.8-1.2: 中立圏、1.2超: 割高圏。EBITDAが取得できない場合はPER(清原式)で代替。

ROICスプレッド:
ROIC − WACC。プラスなら資本コスト以上の利益を創出(価値創造)、マイナスなら価値破壊。10%超: 強い価値創造、0-10%: 中立水準、マイナス: 価値破壊。

NC比率(清原式):
ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほどアクティビストが還元強化を要求する根拠が強くなる。
割安度の検証
4,500円
発行済株式数: 9,140,000株
PBR 前実?
市場ベース?
0.78倍
資産調整後?
0.74倍
市場
実質
PER 今予?
市場ベース?
10.06倍
清原式?
3.9倍
市場
清原
純資産 前実?
簿価
455億円
修正純資産?
495億円
簿価
修正
NC比率(清原式) 前実?
NC比率
64.9%
目安 約10%
NC額?
269億円
= 流動資産 537億円 + 投資有価証券×70% 115億円 − 負債合計 348億円
NC/時価総額
65%
時価総額?
市場
411億円
理論時価総額?
704億円
市場
理論
配当利回り 今予?
現在
4.00%
潜在利回り?
4.97%
現在
潜在
📝 指標の説明
  • PBR(株価純資産倍率): 前期末の簿価純資産に対する株価の倍率。会社を今すぐ解散した場合の資産価値に対して、株価が何倍かを示す。1.0倍なら帳簿上の資産と株価が同じ。1倍割れは東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが「株主資本を有効活用できていない」と指摘する最も基本的な根拠になる。
  • 実質PBR: 前期末の修正純資産(含み益加味)に対する株価の倍率。帳簿に載っていない「隠れた資産価値」を反映する。簿価PBRが1倍超でも、不動産や株式の含み益を加えると実質的に割安になるケースがある。アクティビストは実質PBRを重視し、含み資産の売却・活用を要求する根拠にする。
  • PER(株価収益率): 今期の会社予想EPSに基づく株価収益率。今の利益水準で投資額を回収するのに何年かかるかの目安。低いほど利益に対して株価が割安。業種中央値より高ければ市場の期待が大きい。低ければ過小評価されている可能性があり、アクティビストが「株価を引き上げる施策」を要求する根拠になりうる。
  • PER(清原式): (時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 今期予想純利益。余剰現金を差し引き、事業の利益力だけに対するPERを算出する。通常PERより低くなるほど「現金の厚み」が株価に織り込まれていない。清原式PERが業種中央値を大幅に下回る企業は、現金を抱え込んだまま事業効率を高めていない可能性が高く、アクティビストの還元要求の典型的な対象。
  • 純資産: 会社の資産から負債を差し引いた正味の財産額。「簿価」は帳簿上の金額、「修正純資産」は不動産含み益などを加算した実態ベースの金額。
  • 修正純資産: 簿価の純資産に、保有不動産の含み益・有価証券の含み益を加算した「実態ベース」の純資産額。この金額が大きいほど企業の「隠れた資産」が多い。遊休資産の売却、政策保有株の解消、不動産のリート化など、アクティビストが資産活用を要求する原資の規模を示す。
  • EV/EBITDA: 企業価値(時価総額+前期末有利子負債−現金)÷ 前期実績EBITDA。減価償却の影響を除いたキャッシュフローベースの企業価値倍率。M&A(企業買収)で最も使われる値付けの尺度。業種中央値より低ければ買収対象として割安であり、TOB(公開買付け)の可能性を測る目安にもなる。
  • 時価総額: 株価×発行済株式数。「市場」は現在の株式市場での評価額。「理論時価総額」は事業利益を業種平均PERで再評価し、余剰現金を加算した理論上の企業価値。
  • 理論時価総額: 清原式事業価値モデルによる試算値。算式: 理論時価総額 = 適正事業価値 + ネットキャッシュ。適正事業価値 = (市場評価の事業価値 ÷ PER清原式) × 業種PER中央値。理論時価総額が現在の時価総額を上回る場合、市場が企業価値を過小評価している可能性を示す。アクティビストはこの乖離を根拠に、株主還元や資本政策の見直しを要求する。
  • 配当利回り: 今期予想の1株あたり配当金÷株価。投資額に対して年間いくら配当を受け取れるかの指標。業種中央値より低ければ増配余力がある可能性を示す。アクティビストが増配要求する際の出発点になる。
  • 潜在利回り: 今期予想の利益を前提に、配当性向を引き上げた場合に実現しうる理論上の配当利回り。算式: 潜在利回り = EPS × MAX(業種配当性向中央値, 50%) ÷ 株価。潜在利回りが現在利回りを大きく上回る場合、増配余力が大きいことを意味し、アクティビストの増配要求が企業価値向上に寄与するシナリオの蓋然性が高い。
  • NC比率(清原式): 前期末ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。時価総額に対して余剰現金をどれだけ抱えているかの比率。この比率が高い企業は「現金を溜め込んでいる」とみなされる。自社株買い・増配・特別配当の要求根拠になり、比率が高いほどアクティビストの介入動機が強い。
  • NC額: ネットキャッシュ額。計算式: 流動資産 + 投資有価証券×70% − 負債合計。事業に使っていない余剰現金の総額。NC額が大きいほど自社株買い・増配・特別配当の原資が豊富。アクティビストが還元強化を要求する際の具体的な金額規模を示す。
セクター相対評価

業種: 卸売業(33業種分類)

PBR 前実
当社
0.78倍
業種中央値
0.87倍
対業種 0.90倍
PER 今予
当社
10.06倍
業種中央値
11.91倍
対業種 0.84倍
ROE 前実
当社
7.9%
業種中央値
7.6%
対業種 1.03倍
配当性向(実績) 前実
当社
38.9%
業種中央値
36.1%
対業種 1.08倍
📝 指標の説明
  • 対業種比: 当社値÷業種中央値。1.0=業種平均水準
  • 業種内順位(%ile): 業種内でのパーセンタイル順位。PBR・PER: 低%ile=割安 / ROE: 高%ile=高効率
  • ROE(自己資本利益率): 前期確定の純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるか。8%未満なら東証の「資本コストを意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する根拠になる。
  • 配当性向(実績): 前期確定の純利益のうち配当に回した比率(実績値)。会社予想ベースの配当性向はS4に記載。低すぎれば増配要求の余地が大きい。高すぎれば持続性に問題があり、利益成長が求められる。
株主資本は有効に使われているか
計算パラメータ(Beta / WACC / ROIC)
指標
Beta(1年)? 0.50
株主資本コスト前実? 4.0%
WACC前実? 3.2%
ROIC前実? 5.4%
結論: 価値を創っているか
ROICスプレッド 前実? 2.2% 価値創造
▼0%
EVA 前実? 13億円
ROE 7.9%
原因: ROEを決める3要素
売上高純利益率 前実? 4.3%
総資産回転率 前実? 1.04回
財務レバレッジ 前実? 1.77倍
ROE 7.9% の内訳
利益率
4.3%
回転率
1.04回
レバレッジ
1.77倍
余力: まだ使える手段はあるか
D/Eレシオ 前実? 0.32倍
▼1.0倍
📝 指標の説明
  • ROICスプレッド: ROIC(投下資本利益率)からWACC(加重平均資本コスト)を差し引いた値。プラスなら株主が期待する最低リターンを超える利益を生んでおり「価値創造」、マイナスなら資本コスト以下の利益しか出せておらず「価値破壊」の状態。アクティビストが最も重視する経営効率の指標。スプレッドがマイナスの企業は「株主の資本を有効に使えていない」と批判される。事業ポートフォリオの再編(低ROIC事業の売却)、遊休資産の処分、余剰現金の株主還元など、資本配分の見直しを要求する最も強力な根拠になる。
  • EVA(経済的付加価値): Economic Value Added。税引後営業利益(NOPAT)から投下資本×WACCを差し引いた金額。ROICスプレッドを金額で表したもの。プラスなら真の経済的利益を生んでおり、マイナスなら会計上は黒字でも株主資本を食い潰している。EVAがマイナスの企業は「帳簿上は利益が出ているが、株主の機会費用を考慮すると実質赤字」。アクティビストは「EVAがゼロ以上になるまでROICを改善せよ」と具体的な数値目標を掲げて経営改善を要求する。金額で示されるため、毀損規模が直感的に伝わる。
  • ROE(自己資本利益率): 純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるかを示す。ROEは以下の3要素に分解できる(デュポン分析)。8%未満なら東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する際の出発点となる指標であり、どの要素が足を引っ張っているかをデュポン分析で特定する。
  • 売上高純利益率: 純利益÷売上高。売上からどれだけ最終利益を残せているかを示す「収益性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。利益率が低い場合、アクティビストは不採算事業の撤退・売却、コスト構造の改善、価格転嫁��の強化を要求する。特に多角化企業では「低利益率のセグメントを切り離せ」という事業ポートフォリオ再編の根拠になる。
  • 総資産回転率: 売上高÷総資産。保有する資産をどれだけ効率的に売上に変換できているかを示す「効率性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。回転率が低い場合、遊休資産・過剰在庫・不要な政策保有株を抱えている可能性が高い。アクティビストは「使っていない資産を売却して株主に返せ」と要求する。不動産や政策保有株の売却要求の定量的根拠になる。
  • 財務レバレッジ: 総資産÷純資産。借入によって資産をどれだけ膨らませているかの度合い。ROEを構成するデュポン3要素の1��。高いほどROEは上がるがリスクも増す。レバレッジが低すぎる(=純資産が��沢すぎる)場合、アクティビストは「余剰資本を株主に返還すべき」と主張する。自社株買いや特別配当によって自己資本を圧縮し、ROEを引き上げる戦略の根拠になる。
  • D/Eレシオ: 有利子負債÷株主資本。借入への依存度を示す。1.0倍未満なら借入より自己資本が多い安全圏。低いほど追加の借入余力が大きく、自社株買い・増配・設備投資の原資を調達しやすい。D/Eレシオが極端に低い企業は「財務が保守的すぎる」として、最適資本構成への転換を求められる。適度な借入でレバレッジを高め、余剰資本を株主還元に回すことでROE改善とPBR是正を同時に実現する――これがアクティビストの典型的な資本政策提案。
  • Beta(1年): 過去1年間の日次リターンをもとに算出した、市場全体(TOPIX)に対する株価の変動感応度。1.0なら市場並みの変動、1.0超なら市場より大きく動く、1.0未満なら市場より安定的。株主資本コスト算出のパラメータ。Betaが高い銘柄は資本コストも高くなるため、ROICスプレッドがマイナスに振れやすい。アクティビストにとっては「資本コストが高いのにそれを超えるリターンを出せていない」という批判の材料��なりうる。
  • 株主資本コスト: 株主が期待する最低限のリターン。算式: リスクフリーレート(1.0%) + Beta × 市場リスクプレミアム(6.0%)。ROEがこの率を下回っていれば、株主の期待に応えられていない。東証の「資本コスト経営」要請の中核概念。アクティビストは「御社の株主資本コストはX%だが、ROEはY%しかない。コストを下回るリターンは株主価値の毀損だ」と数値を突きつけて改善を要求する。
  • WACC(加重平均資本コスト): 株主資本コストと負債コストを資本構成比率で加重平均した、企業全体の資本コスト。ROICがWACCを上回っていれば価値を創造している。企業価値評価(DCF法)の割引率として使われ、M&AやMBOの価格算定にも影響する。アクティビストはWACCを基準に「事業の取捨選択」を提案し、WACC未満のリターンしか出せない事業の売却を要求する。
  • ROIC(投下資本利益率): 税引後営業利益(NOPAT)÷投下資本(株主資本+有利子負債)。事業に投じた全資本に対するリターン。ROEが株主視点の指標であるのに対し、ROICは債権者を含む全資本提供者の視点。ROICは財務レバレッジの影響を受けないため、事業の「素の実力」を測る指標としてアクティビストが重用する。「ROICツリー」で分解し、改善余地がある事業オペレーションを特定する手法が定着している。
賃貸等不動産(隠れ資産)
指標
簿価合計17億円
時価合計57億円
含み益40億円
📝 指標の説明
  • 簿価合計: 賃貸等不動産の帳簿上の価額。取得原価から減価償却を差し引いた金額
  • 時価合計: 不動産鑑定評価額等に基づく現在の市場価値
  • 含み益: 時価 − 簿価。帳簿に載らない隠れた資産価値。売却すれば利益として実現可能
時系列データ(過去5年)
決算期簿価時価含み益
2022-03 2,009 6,995 4,986
2023-03 1,987 6,839 4,852
2025-03 1,692 5,687 3,995
単位: 百万円

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W6LS)大量保有報告書 (S100Y8NV)

【編集部注】 PBR(株価純資産倍率)(実質)0.74倍という資本の歪みが確認された。しかし、どれほど割安な水準に放置されていようとも、それを使って是正へと動かす具体的な触媒がなければ状況は変わらない。


2. どう動くか──介入シナリオと行動確率

大量保有報告書は出した──次の問いは、純投資のままか、経営に変化を求めるか。報告書の文言・過去の行動パターンから、介入の方向性と確率を読みます。
行動確率?
過去9件中3件

→ 行動確率は33%(過去9件中3件)と表面上は低水準だが、当該企業に対しては2024年に株主提案を実行した明確な実績がある。公式の保有目的は純投資とされているものの、PBR(株価純資産倍率)0.78倍かつネットキャッシュ比率(NC比率)0.65という過剰資本構造は、同ファンドが過去に玉井商船等で資本効率改善を勝ち取ったターゲット像と一致しており、水面下の対話が不調であれば、3DIPとの統合による資金力を背景に、重要提案行為等への目的変更や再度の株主提案へエスカレートする蓋然性が極めて高い。

主要戦略: 株主還元方針変更 / 副次的な戦略: ガバナンス改善要求

推定取得単価1,771円に対し現在株価4,500円(乖離+154.1%)。含み益圏内。

共同保有者・貸株・担保契約:いずれも本報告書に記載なし

📝 指標の説明
  • 行動確率: このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際に株主提案・増配要求等の行動に移った割合。75%以上なら過去の実績上ほぼ確実に動く。50%未満なら純投資で終わる可能性も。
  • 推定取得単価: 大量保有報告書の記載(取得価格×株数)から加重平均で算出した1株あたり推定コスト。現在株価がこれを下回ると含み損。撤退圧力が発動する水準であると同時に、追加買い増しの動機にもなる。
  • 共同保有者: 同一目的で株式を共同保有する者。報告書の「共同保有者」欄に記載。共同保有者がいれば実質的な議決権はその合算。表面上の保有比率より影響力が大きい場合がある。
  • 貸株・担保契約: 保有株式の貸株や担保提供の有無。貸株に出していれば議決権行使時に回収が必要。担保差入れがあれば追加投資の制約になりうる。
根拠データ
判定基準
行動確率:
このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際にエスカレーション(株主提案・対話要求等)に移った比率。75%なら4件中3件で行動に転じた実績。保有目的文言はテンプレート化されていることが多いため、文言一致ではなく全案件ベースで算出。灰色固定表示。

ISS/Glass Lewis基準該当: 一般公開基準への形式的該当を示す。実際の個別推奨は非公開(有料レポート)のため「反対推奨された」と断定するものではない。
過去投資先での実績
行動パターン
過去9件中、株主提案に踏み込んだのは3件(D階層)であり、残りの6件は明示的な行動が観測されないA階層である。株主提案階層の1年超過勝率は0%(1件中0件)と過去実績は芳しくないが、これは長期的なエンゲージメントの途上であるケースが含まれるためであり、行動の有無が直接的な短期リターンに連動するとは限らない構造である。

行動タイプ別の成績(過去9件、リターン確定 6件)

行動強度 件数 1年超過勝率 超過R中央値
E法的係争型 0件
D株主提案型 3件 0.0% (1件) -13.1%
C公開書簡型 0件
B会社対応のみ観測 0件
A明示的行動なし 6件 40.0% (5件) -8.8%

※ 過去実績。投資判断の保証ではない。D階層(株主提案型)の結果内訳(可決/譲歩/否決)は下記カード個別参照。

過去投資先での行動履歴(全9件):過去の新規報告銘柄について、実際の行動と保有目的を対比(当該企業は除外)。

IGポート (3791) 情報・通信業 A 行動なし
初回報告: 2021-10-07 ピーク比率: 7.34%
実際の行動
メディア報道
ネジメント高度化 ⑤ ROE 8% 以上目標の中計実現策 — を継続要請。決算コメントを「Hibiki Investment News」で公表 (2022/04、2022/07、2023/07 等)。報道ベース (公式サイト、Hibiki Investment News)。 ひびきは「重要提案行為等」を選択するが **正式な株主提案ではなく公開レター・対話・IR News 公表型** の建設的アクティビズム
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -8.8% 2年超過: +110.4%
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
日本高純度化学 (4973) 化学 D 株主提案
初回報告: 2021-10-07 ピーク比率: 21.30%
実際の行動
株主提案
2023 年・2024 年・2025 年と 3 期連続で実施。第 54 期 (2025-06-20) の株主提案ハイライト — 第 11 号議案 (剰余金配当等の意思決定機関を取締役会から株主総会に変更する定款変更) は賛成率 49% (会社関係者株主除く実質約 73%、ISS 賛成推奨)、前年同種提案からさらに 9pt 上昇。第 10 号 (取締役への株式報酬強化) は会社提案第 7 号承認により非両立で投票せず、第 12 号 (自己株式取得) ・第 13 号 (配当強化) は第 11 号承認が条件のため不上程。会社提案第 1 号 (監査等委員会設置会社移行) はひびき反対も 80.0% で可決、渡辺名誉顧問の取締役再任は 78.4%、非業務執行役員株式報酬第 8 号は 62.5% — ひびき提案は否決ながらガバナンス側ボードへの圧力としては成立 (一次資料: ひびき公式 27/Jun/2025 投票結果コメント)
AGM結果
するパターン: (1) 2026-04-08 の訂正で 12.66% へ表面上見える減少は共同保有関係の組み替えである可能性が高く、ひびき本体の本気度後退と誤読すると誤判断、(2) 株主提案は連敗 (賛成率 49% 止まり) で短期的決着は望めず、非公開化要請も同社が 4 ヶ月以上無回答のまま膠着しており、ナラティブ疲労によるダレ場あり、(3) 既にキャンペーン宣言以降にバリュエーションが大きく拡大して
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -13.1% 2年超過: -32.6%
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
イハラサイエンス (5999) 金属製品 A 行動なし
初回報告: 2021-10-07 ピーク比率: 5.36%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +16.0%
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
ダイハツインフィニアース (6023) 輸送用機器 A 行動なし
初回報告: 2021-10-04 ピーク比率: 4.01%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -18.8% 2年超過: +6.6%
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
ソディック (6143) 機械 A 行動なし
初回報告: 2021-08-02 ピーク比率: 5.23%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: -21.8% 2年超過: -50.5%
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
青山財産ネットワークス (8929) 不動産業 A 行動なし
初回報告: 2021-02-04 ピーク比率: 6.64%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: +73.5% 2年超過: +38.9%
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
藤倉コンポジット (5121) ゴム製品 D 株主提案
初回報告: 2026-01-26 ピーク比率: 10.76%
実際の行動
株主提案
2026 年 6 月株主総会向けの正式株主提案有無は未確認 (8.63% の積み増しは議決権行使を見据えたキャンペーン強化と推定)
メディア報道
(4) 事業ポートフォリオ管理の徹底。2025-12-25 に同社が約 20 億円 (発行済株式の 6.48%) の自社株買いを公表、ひびき・パースは「エンゲージメントへのポジティブな反応」と評価 (報道ベース: Hibiki Path 公式サイト) (1) 既に 8.63% の高比率かつ買い増し継続中で 2026 年 6 月総会が次のイベント・トリガー、(2) 自社株買い 20 億円が完了済/進行中で需給
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為…」
純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
マンダム (4917) 化学 D 株主提案
初回報告: 2025-11-06 ピーク比率: 5.17%
実際の行動
株主提案
株主総会 (定時) における正式議案提出は履歴上未確認。本件は MBO 質問状形式のキャンペーン型エンゲージメントが主軸 (一次資料による事実)。臨時報告書ベースの賛成率データは MBO 案件の性質上「未確認」。
メディア報道
3 月、株主総会向け「企業価値向上提案」提出 (ROE 10% 達成、資本改革要求) (一次資料: hibikipath.com)。(2) 2025 年 7 月 4 日、東洋経済記事による論点提起 (報道ベース)。(3) 2025-09-15、MBO 取締役会・特別委員会への質問状 (一次資料: businesswire 2025-09-12 ja/en)。(4) 2025-09-17、質問状解説動画公開
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
玉井商船 (9127) 海運業 A 行動なし
初回報告: 2025-09-19 ピーク比率: 8.95%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-09
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況…」
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。

残り4件を表示 ▼

※ 実行動データは Claude Code WebSearch 経由で調査・格納(activist_action_history_gold)。超過リターンは TOPIX 対比・報告翌営業日始値基準・1年/2年経過時点の値。

保有目的文言の変遷(事由変更 3件 / 同一事由 7件)

▼ 保有事由が変更された銘柄:

藤倉コンポジット(5121) 最終保有 10.76%(最大 10.76%)
初回 2026-01-26
純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-06-03
純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。提出者1は、投資顧問業を営むHibiki Path Advisors Pte. Ltd.(以下「旧ひびき」という。)の業務を引き継ぐ目的で設立されたものであるところ、旧ひびきは、2025年10月に、投資先である発行者に対して書簡を送付し、適正な資本効率を目指したROE目標の見直し及び株主還元の拡充並びに収益性に課題を抱える事業における構造改革の推進や分離等の選択肢の検証を含む事業ポートフォリオ運営の導入を提案し、書簡の内容をウェブサイト上で公表した(https://hibiki-investment-news.com/wp-content/uploads/2025/11/Fujikura-Composite-Final.pdf)。提出者1は、今後も当書簡の趣旨に沿って発行者との対話を進めていく予定であり、対話の状況によっては、これらの事項についてさらなる提案を行う可能性がある。
玉井商船(9127) 最終保有 1.50%(最大 8.95%)
初回 2025-09-19
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-03-31
純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
日本高純度化学(4973) 最終保有 14.10%(最大 21.30%)
初回 2021-10-07
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-06-08
純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。提出者1は、投資先である発行者に対して、研究開発型で高いROICを有する本業の実力が適切に反映された資本効率を実現するために、資本政策の改善に向けた提案を継続的に実施する予定である。
同一事由の 7件を表示
ヤギ(7460) 最終保有 5.01%(最大 5.01%)
初回 2026-06-09
企業価値向上のための建設的な対話を含む純投資。
最終 2026-06-09 同一事由
マンダム(4917) 最終保有 0.00%(最大 5.17%)
初回 2025-11-06
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-03-04 同一事由
IGポート(3791) 最終保有 3.98%(最大 7.34%)
初回 2021-10-07
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2023-12-11 同一事由
イハラサイエンス株式会社(5999) 最終保有 2.76%(最大 5.36%)
初回 2021-10-07
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2022-03-01 同一事由
ダイハツインフィニアース(6023) 最終保有 4.01%(最大 4.01%)
初回 2021-10-04
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2021-10-04 同一事由
ソディック(6143) 最終保有 4.16%(最大 5.23%)
初回 2021-08-02
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2022-03-22 同一事由
青山財産ネットワークス(8929) 最終保有 4.53%(最大 6.64%)
初回 2021-02-04
純投資(投資一任契約に係る顧客資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。
最終 2022-03-28 同一事由

※ 事由変更ありの行は左線ハイライト。報告日リンクからEDINETの1次情報を確認できます。

出典: 大量保有報告書 (S100Y8NV)

【編集部注】 過去の株主提案実績からエスカレーションの蓋然性は示された。だが、どれほど強硬な要求が突きつけられようとも、それを可決に導く議決権が確保できなければ形骸化する。


3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁

株主提案は通るか。固定株主の壁と浮動株の構成から、アクティビストの議決権戦略が成立する条件を検証します。
安定株主比率前実?
壁の合計(鈴木式準拠)
アクティビスト保有?
最新報告書
5.0%
41.6%
53.4%
アクティビスト 5.0%
実質安定株主 41.6%
浮動株等 53.4%

→ 安定株主比率41.6%の強固な防衛構造を前に、株主提案が可決される可能性は極めて低い。ヤギ共栄会の11.11%や政策保有の金融機関合計15.7%が経営陣を支持する強固な議決権基盤を形成しており、PBR(株価純資産倍率)0.78倍やROE(自己資本利益率)7.9%という低効率な財務状況に対する改善要求であっても、議決権行使のみで経営陣を動かすことは困難である。アクティビストの過去10件中、1年リターン確定は6件のみで同業種での成功前例はなく、21日後に迫る株主総会は提案可決ではなく、対話を通じた圧力蓄積の一過程として機能する蓋然性が高い。

根拠データ
判定基準
安定株主比率:
鈴木式準拠固定株分析(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A(その他法人) + B(政府) + D(個人大株主) + E(政策保有金融×0.7) + F(外国戦略株主) + G(オーナー系ファンド) + H(持株会×0.5) − I(国内VC控除)。分母=議決権総数(発行済株式総数 − 自己株式)。C(自己株式)は議決権ゼロのため計算式から除外し、参考値として表示。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(70%以上: 壁が極めて厚い、30-70%: 中間水準、30%未満: 議決権構造上の障壁が低い水準)。

アクティビスト保有比率:
最新の大量保有報告書に基づく保有比率。参考情報として灰色表示。

オーナー持株比率:
CEO・関連資産管理会社の合計保有比率。20%超: 拒否権に近い水準、5-20%: 中間水準、5%未満: 低水準。

外国法人等保有比率:
海外機関投資家・ファンド等の保有比率。外国法人等の比率が高い企業は株主還元・ガバナンス改善への圧力が強い傾向があり、アクティビストの提案が賛同を得やすい環境を示す。
安定株主比率の内訳(鈴木式準拠)
指標
安定株主比率(鈴木式準拠) 41.6%
├ A. その他法人 13.9%
├ B. 政府・公共団体 0.0%
├ C. 自己株式 (参考、計算式不使用) 6.4%
├ D. 個人大株主 3.5% (八木隆夫)
├ E. 政策保有金融(×0.7) 11.0% (15.7% × 0.7) (株式会社みずほ銀行,株式会社三井住友銀行,株式会社三菱UFJ銀行,第一生命保険株式会社)
├ F. 外国戦略株主 0.0%
├ G. オーナー系ファンド 0.0%
├ H. 持株会・共栄会(×0.5) 6.8% (13.7% × 0.5) (ヤギ共栄会,ヤギ従業員持株会)
└ I. 国内VC控除 −0.0%

※ v6.0(2026-04-30〜): 全項目を議決権分母(自己株式除外)で統一。A・Bは元の発行済総数分母値を÷(1-自己株式比率)で議決権分母に補正、D〜Iは大株主の議決権分母値をそのまま使用。Cは議決権ゼロのため計算式から除外(参考値)。

安定株主比率(鈴木式準拠)
41.6%
A. その他法人
13.9%
B. 政府・公共団体
0.0%
C. 自己株式 (参考、計算式不使用)
6.4%
D. 個人大株主
3.5% (八木隆夫)
E. 政策保有金融(×0.7)
11.0% (15.7% × 0.7) (株式会社みずほ銀行,株式会社三井住友銀行,株式会社三菱UFJ銀行,第一生命保険株式会社)
F. 外国戦略株主
0.0%
G. オーナー系ファンド
0.0%
H. 持株会・共栄会(×0.5)
6.8% (13.7% × 0.5) (ヤギ共栄会,ヤギ従業員持株会)
I. 国内VC控除
−0.0%
所有者別構成(法定開示区分)
金融機関21.1%
証券会社4.5%
その他法人13.9%
外国法人等2.9%
個人その他57.6%
自己株式6.4%
大株主一覧(上位10名)
#株主名所有者区分持株比率保有株数(株)
1 ヤギ共栄会 個人その他 11.1% 954,000
2 清原達郎 個人その他 7.8% 666,000
3 株式会社みずほ銀行 金融機関 4.8% 410,000
4 株式会社三井住友銀行 金融機関 4.4% 380,000
5 八木隆夫 個人その他 3.7% 317,000
6 株式会社三菱UFJ銀行 金融機関 3.5% 305,000
7 立花証券株式会社 証券会社 3.5% 300,000
8 第一生命保険株式会社 金融機関 2.9% 250,000
9 株式会社日本カストディ銀行(信託口) 金融機関 2.7% 234,000
10 クロスプラス株式会社 その他法人 2.7% 229,000
1
ヤギ共栄会 個人その他
11.1% 954,000株
2
清原達郎 個人その他
7.8% 666,000株
3
株式会社みずほ銀行 金融機関
4.8% 410,000株
4
株式会社三井住友銀行 金融機関
4.4% 380,000株
5
八木隆夫 個人その他
3.7% 317,000株
6
株式会社三菱UFJ銀行 金融機関
3.5% 305,000株
7
立花証券株式会社 証券会社
3.5% 300,000株
8
第一生命保険株式会社 金融機関
2.9% 250,000株
9
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 金融機関
2.7% 234,000株
10
クロスプラス株式会社 その他法人
2.7% 229,000株
支配構造リスク
リスク項目判定詳細
オーナー管理
判定結果CEOまたは資産管理会社が大株主5%以上に該当せず
非該当 -
親子上場
判定結果該当する上場大株主なし
筆頭株主ヤギ共栄会(11.1%)
非該当 -
筆頭株主が上場企業 -
上場大株主あり(20%超) -
政策保有・相互保有
#銘柄名コード株数時価持ち合い
1 株式会社三井住友フィナンシャルグループ(注)2 8316 867,300株 5,295百万円
2 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 781,920株 2,477百万円
3 株式会社みずほフィナンシャルグループ 8411 178,400株 1,349百万円
4 株式会社スクロール 8005 235,918株 382百万円
5 クロスプラス株式会社 3320 246,200株 322百万円
6 株式会社ダスキン 4665 75,000株 316百万円
7 株式会社いよぎんホールディングス 5830 100,000株 302百万円
8 株式会社京都フィナンシャルグループ 5844 42,400株 194百万円
9 株式会社ルックホールディングス 8029 65,700株 176百万円
10 三共生興株式会社 8018 179,500株 155百万円
11 第一生命ホールディングス株式会社(注)3 8750 11,200株 19百万円
12 東洋紡株式会社 3101 N/A N/A
13 東レ株式会社 3402 N/A N/A
14 株式会社りそなホールディングス 8308 N/A N/A
15 帝人株式会社 3401 N/A N/A
1
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(注)2 8316
867,300 時価 5,295 百万円
2
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306
781,920 時価 2,477 百万円
3
株式会社みずほフィナンシャルグループ 8411
178,400 時価 1,349 百万円
4
株式会社スクロール 8005 相互保有
235,918 時価 382 百万円
5
クロスプラス株式会社 3320 相互保有
246,200 時価 322 百万円
6
株式会社ダスキン 4665 相互保有
75,000 時価 316 百万円
7
株式会社いよぎんホールディングス 5830
100,000 時価 302 百万円
8
株式会社京都フィナンシャルグループ 5844
42,400 時価 194 百万円
9
株式会社ルックホールディングス 8029 相互保有
65,700 時価 176 百万円
10
三共生興株式会社 8018 相互保有
179,500 時価 155 百万円
11
第一生命ホールディングス株式会社(注)3 8750
11,200 時価 19 百万円
12
東洋紡株式会社 3101
N/A 時価 N/A 百万円
13
東レ株式会社 3402
N/A 時価 N/A 百万円
14
株式会社りそなホールディングス 8308
N/A 時価 N/A 百万円
15
帝人株式会社 3401
N/A 時価 N/A 百万円
合計 15銘柄 対時価総額比率 16.8%
LOW 対時価総額比率16.8%
オーナー管理
非該当
親子上場
非該当
筆頭株主が上場企業
上場大株主あり(20%超)
政策保有・相互保有
LOW
対時価総額比率 16.8%
銘柄一覧(15銘柄)
1
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(注)2 8316
867,300 時価 5,295 百万円
2
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306
781,920 時価 2,477 百万円
3
株式会社みずほフィナンシャルグループ 8411
178,400 時価 1,349 百万円
4
株式会社スクロール 8005 相互保有
235,918 時価 382 百万円
5
クロスプラス株式会社 3320 相互保有
246,200 時価 322 百万円
6
株式会社ダスキン 4665 相互保有
75,000 時価 316 百万円
7
株式会社いよぎんホールディングス 5830
100,000 時価 302 百万円
8
株式会社京都フィナンシャルグループ 5844
42,400 時価 194 百万円
9
株式会社ルックホールディングス 8029 相互保有
65,700 時価 176 百万円
10
三共生興株式会社 8018 相互保有
179,500 時価 155 百万円
11
第一生命ホールディングス株式会社(注)3 8750
11,200 時価 19 百万円
12
東洋紡株式会社 3101
N/A 時価 N/A 百万円
13
東レ株式会社 3402
N/A 時価 N/A 百万円
14
株式会社りそなホールディングス 8308
N/A 時価 N/A 百万円
15
帝人株式会社 3401
N/A 時価 N/A 百万円
合計 15銘柄 対時価総額比率 16.8%
📝 指標の説明
  • 安定株主比率: 鈴木式準拠9変数モデル(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A+B+D+E×0.7+F+G+H×0.5−I(分母=議決権総数=発行済−自己株式)。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(30%未満=議決権構造上の障壁が低い水準、30-70%=拮抗、70%以上=壁が極めて厚い)。直近の有価証券報告書に記載された大株主データに基づく。期中の売買は反映されない。この比率が低いほどアクティビストの委任状争奪で賛同票を集めやすい。
  • A. その他法人: 事業法人・持株会社等(所有者別状況)。取引先持ち合い等の固定株の中核
  • B. 政府・公共団体: 国・地方自治体・公的機関の保有分。政策的に売却されにくい完全固定株
  • C. 自己株式: 会社自身が保有する株式。議決権ゼロのため v6.0 から計算式不使用、参考値として表示。消却すれば1株あたり価値が上昇する。自己株式の消却要求はアクティビストの定番施策。
  • D. 個人大株主: 創業家・役員本人または同姓の個人。経営権に直結し最も固定度が高い
  • E. 政策保有金融(×0.7): 銀行・生損保等。東証の政策保有解消要請を受け3割は流動化リスクありとみなし係数0.7で割引
  • F. 外国戦略株主: 海外の事業パートナー等による戦略的保有。純投資ではなく売却されにくい
  • G. オーナー系ファンド: 創業家の資産管理会社等。オーナーの意向で固定される株式
  • H. 持株会・共栄会(×0.5): 従業員・取引先持株会。半分は退職・脱退で流動化するため0.5倍で算入。持株会が厚いと安定株が多いが、係数0.5なので壁としては薄い。
  • I. 国内VC控除: ベンチャーキャピタル・投資組合等。Exit狙いの純投資家であり固定株から完全除外
  • 所有者区分: 有価証券報告書の法定開示区分。金融機関(信託銀行含む)・証券会社・その他法人・外国法人等・個人その他・自己株式に分類。外国法人等の比率が高い企業はガバナンス改善圧力が強く、アクティビストの提案に賛同票が集まりやすい。
  • オーナー管理: CEOまたはその資産管理会社が大株主に名を連ね保有比率5%以上の場合に該当。経営陣の支配力が強くアクティビストの提案が通りにくい。ただし対話型アプローチで改善を引き出すケースもある。
  • 親子上場: 上場企業が過半数保有でCRITICAL、20%超大株主でHIGH。固定株が多く提案が通りにくい。上場企業による支配はガバナンス上の論点であり、アクティビストの分離・独立要求の対象になりうる。
  • 筆頭株主が上場企業: 最大株主が上場企業であるか。親子上場に準ずる構造的課題を示す。議決権支配によりアクティビストの提案が否決されるリスクがある。
  • 上場大株主あり(20%超): 20%超を保有する上場企業の大株主がいるか。親子上場に準じるリスク。安定株主の壁として機能しアクティビストに不利。
  • 政策保有リスク: HIGH=対時価総額比率5%超 / MODERATE=1-5% / MINIMAL=1%未満。売却すれば株主還元の原資になりうる。東証の政策保有解消要請が追い風。
  • 持ち合い: 当社の株式を相手方も保有している相互保有関係。有報の「当該株式の発行者による当社株式の保有の有無」に基づく

※ 安定株主比率の各項目は有価証券報告書(EDINET開示)のXBRLデータに基づいています。解析精度により一部データが正確に取得できていない場合があります。

ガバナンス
指標
社外取締役比率前実 36% (4名 / 11名)
社外役員比率(取締役+監査役) 36%
買収防衛策 TDnet開示なし
社外取締役比率前実
36% (4名 / 11名)
▼1/3
社外役員比率(取締役+監査役)
36%
買収防衛策
TDnet開示なし
取締役・監査役一覧
氏名役職区分保有株数持株比率
八木隆夫 代表取締役 社長執行役員 取締役 297,000株 3.3%
八木靖之 取締役 上席執行役員 ライフスタイル本部長 取締役 91,000株 1.0%
山岡一朗 取締役 専務執行役員 コーポレート本部長 取締役 32,000株 0.4%
長戸隆之 取締役 上席執行役員 グローバルマテリアル  本部長 兼株式会社ヴィオレッタ 代表取締役社長(現任) 取締役 19,000株 0.2%
山本浩志 取締役 (監査等委員) 取締役 17,000株 0.2%
藤本貴史 取締役 常務執行役員 アパレル第一本部長 取締役 8,000株 0.1%
三橋大作 取締役 常務執行役員 ブランド・リテール本部長 兼 アパレル第二本部長 取締役 8,000株 0.1%
玉巻裕章 取締役 社外取締役 1,000株 0.0%
池田佳史 取締役 (監査等委員) 社外取締役 1,000株 0.0%
小山茂和 取締役 (監査等委員) 社外取締役 1,000株 0.0%
栗山由美 取締役 (監査等委員) 社外取締役 0株 0.0%
八木隆夫 取締役
代表取締役 社長執行役員
297,000株 3.3%
八木靖之 取締役
取締役 上席執行役員 ライフスタイル本部長
91,000株 1.0%
山岡一朗 取締役
取締役 専務執行役員 コーポレート本部長
32,000株 0.4%
長戸隆之 取締役
取締役 上席執行役員 グローバルマテリアル  本部長 兼株式会社ヴィオレッタ 代表取締役社長(現任)
19,000株 0.2%
山本浩志 取締役
取締役 (監査等委員)
17,000株 0.2%
藤本貴史 取締役
取締役 常務執行役員 アパレル第一本部長
8,000株 0.1%
三橋大作 取締役
取締役 常務執行役員 ブランド・リテール本部長 兼 アパレル第二本部長
8,000株 0.1%
玉巻裕章 社外取締役
取締役
1,000株 0.0%
池田佳史 社外取締役
取締役 (監査等委員)
1,000株 0.0%
小山茂和 社外取締役
取締役 (監査等委員)
1,000株 0.0%
栗山由美 社外取締役
取締役 (監査等委員)
0株 0.0%

※「社外」はEDINET開示の役職名に基づく分類。

📝 指標の説明
  • 社外取締役比率: 独立した外部の人が取締役会に占める割合。過半数なら株主提案が通りやすい
  • 社外役員比率: 取締役と監査役を合わせた全役員に対する社外役員の割合
  • 買収防衛策: TDnet適時開示のタイトルマッチで判定。有報本文・XBRLは未参照。開示がない場合、未導入とは限りません

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W6LS)

【編集部注】 安定株主比率41.6%を前に提案可決のハードルは高い。仮に長期戦を強いられる場合、その対話を待つ期間を支えるだけの配当や手元資金の裏付けはあるのか。


4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力

株価が下がったらどこまで耐えられるか。ネットキャッシュの厚みと株主還元の実績から、下値を支える原資と還元姿勢を検証します。
NC比率?
ネットキャッシュ÷時価総額
総還元性向前実?
(配当+自社株買い)÷純利益(前期確定)
ネットキャッシュの時価総額カバー率(NC比率)
NC比率が高い企業は「使っていない現金」が多く、アクティビストが増配・自社株買いを要求する根拠になる。株価の下値を支える安全域の目安。
NC比率
65%
配当利回りシミュレーション
アクティビストが増配を要求した場合、配当利回りがどこまで上がり得るかの試算。利回り上昇は株価の下支え要因となる。
現在
4.0%
配当性向50%
5.1%
配当性向75%
7.7%
配当性向100%
10.3%

→ ネットキャッシュ比率(NC比率)64.94%に達する極めて潤沢な手元資金が下値の強固な支持線となる一方、総還元性向66.21%は過去の蓄積に対して不十分であり、アクティビストによる還元要求の余地は大きい。フリーキャッシュフロー(FCF)利回りが1.91%と低水準にとどまるため、配当性向100%シナリオ(想定利回り10.30%)などの極端な増配の持続可能性には課題が残る。しかし、自己資本配当率(DOE)3.05%が示す安定的な配当基盤と、時価総額の6割を超えるネットキャッシュの存在は、アクティビストが自己株式取得や累進配当の導入を迫る上での論拠の一つとなる。

根拠データ
判定基準
配当利回り:
1株あたり配当 ÷ 株価。現在の水準での基本指標。

総還元性向:
(配当+自社株買い)÷純利益。80%未満: 健全水準、80-100%: 高水準、100%超: 利益以上に還元しており持続不能。

配当性向:
① AI推定配当性向: このアクティビストの過去の増配要求実績(1件以上)と財務指標を統合してAIが推定した配当性向。
② シミュレーション配当性向: 過去実績なしの場合、MAX(業種配当性向中央値, 50%)を仮定値として使用。これは仮定に基づく試算であり、予測ではない。

増配余力:
NC比率が高いほど現金余剰が大きく、配当性向を引き上げても財務の安全性を損なわない。総還元性向100%超は持続不能。
増配シミュレーション
※ シミュレーションは前期確定EPSに基づく試算
現状配当性向 38.9%
4.0%
利回り
50%シナリオ配当性向 50%
5.1%
利回り
75%シナリオ配当性向 75%
7.7%
利回り
100%シナリオ配当性向 100%
10.3%
利回り
配当・還元データ
NC比率? 前実 64.9%
時価総額の約6割が余剰現金。増配原資は潤沢
総還元性向? 前実 66.2%
高水準の還元
FCF利回り? 前実 1.9%
自社
業種
FCFは一定水準
業種配当性向中央値? 前実 36.1%
現在38.9%は既に業種を上回る水準
配当実績
配当性向(予想)? 44.5%
DOE? 前実 3.1%
自社
業種
配当成長率(前年比)? 73.3%
自社
業種
配当CAGR(3年)? 48.1%
自社
業種
自社株買い
自社株買い余力? 前実 8億円
自社株買い余力比率? 1.9%
時価総額比
2%
📝 指標の説明
  • NC比率: ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほど増配・自社株買いの原資が潤沢で、アクティビストの還元要求の根拠になる
  • 総還元性向: (配当総額+自社株買い額)÷純利益。100%超は利益以上に還元しており持続不能。低い場合はアクティビストが増配・自社株買いを要求する余地が大きい
  • FCF利回り: フリーキャッシュフロー÷時価総額。配当の持続可能性を測る指標。配当利回りを上回っていれば配当は本業のキャッシュで賄えている
  • 業種配当性向中央値: 同業種の上場企業における配当性向の中央値。自社が下回っている場合、増配の論拠になる
  • 配当性向(予想): 予想1株配当÷予想EPS。利益のうちどれだけ配当に回しているかを示す
  • DOE: 株主資本配当率(Dividend on Equity)。配当総額÷株主資本。利益変動に左右されにくい安定配当指標で、3%以上が高水準の目安
  • 配当成長率(前年比): 前年度の1株配当からの増減率。増配傾向にあるかを確認する指標
  • 配当CAGR(3年): 直近3年間の配当の年平均成長率。継続的な増配トレンドの有無を示す
  • 自社株買い余力: ネットキャッシュから算出した自社株買いの原資額。余力が大きいほど、アクティビストが自社株買いを要求する根拠になる
  • 自社株買い余力比率: 自社株買い余力÷時価総額。5%以上なら十分な水準

出典: EDINET有価証券報告書 (S100W6LS)

【編集部注】 時価総額の6割を超えるネットキャッシュによる下値の強固さは見えた。しかし、防衛線が守られる中で、この膠着状態からどのようなシナリオで理論株価試算値(モデル計算)への収斂を目指すのか。


5. 出口はどこか──シナリオ別試算値

何が起きたら、いつまでに、いくらで売れるのか。出口が見えなければ全体像が掴めない。
ここまでの分析を統合し、カタリストのスケジュールとトリガー条件から3シナリオの出口を描きます。
3シナリオ試算値レンジ?
弱気3,524円〜強気10,166円

現在株価: 4,500円

→ 理論株価試算値(モデル計算)の中央値は7,706円であり、現在株価4,500円に対して約71%の上方乖離が存在する。3つのモデル(PBR(株価純資産倍率)是正モデル:6,100円、清原式モデル:7,706円、配当還元モデル:10,166円)はいずれも現在株価を大きく上回っており、特にネットキャッシュ比率(NC比率)64.94%の過剰資金を考慮した清原式モデルの整合性が高い。現在株価は推定取得単価1,771.17円を大幅に上回っているが、理論値への是正を求めるエンゲージメントが継続する限り、この中央値付近が出口の有力な目安となる。

理論株価5モデル vs 現在株価(4,500円)
事業価値+余剰現金
7,706円(+71.2%)
EV/EBITDA逆算
3,524円(-21.7%)
配当還元
10,166円(+125.9%)
実質PBR是正
6,100円(+35.6%)
理論株価試算値(中央値)
7,706円(+71.2%)
推定取得単価
1,771円
赤線 = 現在株価
根拠データ
判定基準
3シナリオ試算値レンジ:
5つの理論株価モデルの最小値〜最大値。現在株価がレンジのどこに位置するかで割安/割高を視覚的に把握。

理論株価5モデル:
A: 清原式事業価値+余剰現金 / B: 実質PBR是正 / C: EV/EBITDA逆算 / D: 配当還元 / E: DOE逆算
理論株価試算値 = 常に算出可能な3モデル(A・B・D)の中央値。

推定取得単価: 大量保有報告書の記載から逆算。アクティビスト側の損益分岐であり、撤退圧力の発動水準。
3シナリオのトリガー条件
シナリオ試算値現在株価比トリガー条件(何が起きたら)
強気 10,166円 +125.9% 経営陣がアクティビストの圧力に抗しきれず、ネットキャッシュ比率(NC比率)64.94%の過剰資本を原資とした大幅な自己株式取得や自己資本配当率(DOE)の導入を決定すること。
中立 7,706円 +71.2% 株主提案が否決されつつも、経営陣が一定の配当性向引き上げなど部分的な還元強化を行い、株価が理論株価試算値(モデル計算)の中央値付近で膠着すること。
弱気 3,524円 -21.7% 安定株主比率41.6%を背景に経営陣が対話を拒否し、アクティビストが追加取得を断念して5%未満へ保有比率を減少させること。
下値参照 1,771円 -60.6% 推定取得単価。これを下回ると撤退圧力が発動する水準
強気 +125.9%
10,166円
経営陣がアクティビストの圧力に抗しきれず、ネットキャッシュ比率(NC比率)64.94%の過剰資本を原資とした大幅な自己株式取得や自己資本配当率(DOE)の導入を決定すること。
中立 +71.2%
7,706円
株主提案が否決されつつも、経営陣が一定の配当性向引き上げなど部分的な還元強化を行い、株価が理論株価試算値(モデル計算)の中央値付近で膠着すること。
弱気 -21.7%
3,524円
安定株主比率41.6%を背景に経営陣が対話を拒否し、アクティビストが追加取得を断念して5%未満へ保有比率を減少させること。
下値参照: 1,771円(-60.6%) — 推定取得単価。撤退圧力発動水準
理論株価5モデル比較
モデル理論株価現在株価比
事業価値+余剰現金(清原式)
PER(清原式) 3.9倍 → 業種PER中央値 11.9倍 で事業を再評価し、NCを加算
NC 26,880百万円 + 適正事業価値 43,552百万円 = 理論時価総額 70,432百万円
→ 理論株価: 7,706円
7,706円 +71.2%
EV/EBITDA逆算
当社EV/EBITDA 9.04倍 → 業種中央値 7.21倍 で再評価
EBITDA 4,886百万円 × 7.21倍 = 理論EV 35,242百万円
理論EV 35,242百万円 − 純有利子負債 3,030百万円 = 理論時価総額 32,212百万円
→ 理論株価: 3,524円
3,524円 -21.7%
配当還元
配当性向をMAX(業種中央値36.1%, 50%)=50.0%とした場合
潜在EPS 447.3円 × 50.0% = 潜在DPS 223.6円
→ 理論株価: 10,166円(要求利回り TOPIX平均2.2%)
10,166円 +125.9%
DOE逆算(3%ターゲット)
BPS × ターゲットDOE(3%) ÷ 要求利回り(2.2%)で算出。
算出不可: BPS(1株純資産)が未取得
N/A BPSが未取得
実質PBR是正
実質PBR 0.74倍 → 適用PBR 1.00倍(業種中央値0.87倍)
現在株価 4,500円 × 1.00 ÷ 0.74
→ 理論株価: 6,100円
修正純資産 495億円(含み益 3,995百万円)
※ 実質PBRを業種中央値に機械的に収斂させた参考値。高ROE企業では控えめな試算となる傾向があります
6,100円 +35.6%
理論株価試算値(中央値)
常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。
算出可能モデル数: 3件 → 中央値: 7,706円
7,706円 +71.2%
下値参照(推定取得単価)
推定取得単価 1,771円 に対し現在株価 4,500円(乖離 +154.1%)。
※推定取得単価は大量保有報告書記載の取得価格・株数から加重平均で算出(提出日: 2026-06-09)
1,771円 撤退圧力発動水準
事業価値+余剰現金(清原式)
7,706円 +71.2%
▼現在
▶ 計算式
PER(清原式) 3.9倍 → 業種PER中央値 11.9倍 で再評価
NC 26,880百万円 + 適正事業価値 43,552百万円 = 理論時価総額 70,432百万円
EV/EBITDA逆算
3,524円 -21.7%
▼現在
▶ 計算式
当社EV/EBITDA 9.04倍 → 業種中央値 7.21倍 で再評価
EBITDA 4,886百万円 × 7.21倍 = 理論EV 35,242百万円
配当還元
10,166円 +125.9%
▼現在
▶ 計算式
配当性向 MAX(業種中央値36.1%, 50%)=50.0%
潜在EPS 447.3円 × 50.0% = 潜在DPS 223.6円
DOE逆算(3%ターゲット) N/A
実質PBR是正
6,100円 +35.6%
▼現在
▶ 計算式
実質PBR 0.74倍 → 適用PBR 1.00倍(業種中央値0.87倍)
現在株価 4,500円 × 1.00 ÷ 0.74
理論株価試算値(中央値)
7,706円 +71.2%
▼現在
下値参照(推定取得単価): 1,771円 — 撤退圧力発動水準

※理論株価試算値は常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。

📝 指標の説明
  • 事業価値+余剰現金(清原式): 今期予想純利益とNCを計算元に、PER(清原式)を業種中央値PERで再評価し、ネットキャッシュを加算した理論株価。事業の利益力を業種標準で評価した「フェアな値段」。これより安ければ市場が事業価値を過小評価している。
  • 実質PBR是正: 前期末の修正純資産ベース。修正純資産×業種中央値PBRで算出。資産ベースの理論株価。PBRが業種中央値に収斂する想定。含み益が大きい企業ほどこのモデルでの理論株価が高くなる。
  • EV/EBITDA逆算: 前期実績EBITDAベース。業種中央値のEV/EBITDA倍率でEBITDAを再評価し、負債と現金を調整して株価を逆算。グローバルM&Aで最も使われる尺度。買収される場合の「値段」に近い。
  • 配当還元: 今期予想EPSベース。増配後の想定DPSを市場平均配当利回りで割り引いた理論株価。増配要求が通った場合の潜在株価。配当性向引き上げの余地が大きいほど理論株価が高くなる。
  • DOE逆算: 前期末BPSベース。BPS×ターゲットDOE(3%)÷要求利回り。自己資本配当率をベースにした理論株価
  • 推定取得単価: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数の加重平均。複数回の報告がある場合は直近の値を使用。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
  • 理論株価試算値(中央値): 常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。外れ値の影響を排除した代表値
このアクティビストの過去の行動パターン
銘柄行動内容結果
玉井商船(2025年) 新規報告直後に公開書簡を送付し、社長面談を経てさらに買い増しを実施 買収防衛策の廃止、配当方針の改善、ToSTNeT-3による自社株買いを勝ち取った。
藤倉コンポジット(2026年) 新規報告後、自己株取得に対して即座に反応を示し、ポジションを漸増 現時点でエンゲージメント継続中。
日本高純度化学(2021年) 3年連続の株主提案およびMBO(経営陣による買収)の要求を実施 現時点でエンゲージメント継続中。
パターン分析(AI抽出値):
過去の類似ケースでは、5%超の新規報告後に速やかに追加取得を行い、保有比率を7〜10%程度まで引き上げながら、公開書簡や社長面談を通じて要求を突きつけるパターンが多い。本件でも同様に、数ヶ月以内に追加取得と対話のエスカレーションが発生する可能性が高い。
※ 上記はAIが抽出した参考値です。SQLによるルールベース集計ではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100Y8NV)EDINET有価証券報告書 (S100W6LS)

【編集部注】 現在株価4,500円に対して理論株価試算値(モデル計算)の中央値は7,706円と算出された。だが、この水準への手引きを迫るアクティビスト自身の実績と交渉の打率は、その実現性を裏付けているのか。


6. 過去の打率は──過去2件でTOPIXに勝てたか

このアクティビストは過去、市場平均に勝てたか。勝率が低くても、個別の需給・財務条件が違えば結果は変わる──その違いをS1〜S5で多面的に検証してきました。
勝率(6ヶ月)?
4件中
超過リターン中央値?
TOPIX対比・6ヶ月

期待値スコア: -10.88

⚠ スコア計算には1年データを使用(現在N/A→スコア0.0)。パネル値は6ヶ月実績にフォールバック中。

※ パネルは6ヶ月実績(4件)を表示中。個別実績テーブルは1年以上経過し成績が確定した案件(9件)のみ掲載しています。

→ 実額ベースの過去1年絶対勝率は50%(2件中1件)にとどまるが、直近6ヶ月のTOPIX超過勝率は75%(4件中3件)と良好な実績を示している。このファンドは玉井商船のように、資本効率改善の要求が受け入れられやすい構成を突いて短期で成果を出すスタイルを得意としており、直近の勝率上昇は3DIPとの統合による交渉力強化が反映されている可能性が高い。

根拠データ
判定基準
大量保有報告書が公開された翌営業日の始値を基準に、その後の株価パフォーマンスを検証しています。
「勝ち」= 報告書公開翌営業日の始値を起点に、1年後の株価リターンがTOPIXを上回った案件
対象:ひびき・パース・アドバイザーズの過去9件の大量保有案件(うち1年以上経過し成績が確定した2件で勝率を算出)

勝率: 60%以上は市場平均を上回る傾向、50%未満は市場平均を下回る傾向。
超過リターン中央値: プラスなら市場平均を上回る実績。

※ リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後の株価で算出しており、アクティビストの途中撤退は考慮していません。
開示翌日基準の成績(報告翌営業日始値)

⚠ 1年データ不足のため6ヶ月実績を表示しています

期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
3ヶ月 50% -1.4% 3.3% 8
6ヶ月 75% 6.3% 20.2% 4
1年 50% -21.8% 25.8% 2
2年 50% -50.5% -5.8% 2
3ヶ月 8件
勝率
50%
中央値
-1.4%
平均
3.3%
6ヶ月 4件
勝率
75%
中央値
6.3%
平均
20.2%
1年 2件
勝率
50%
中央値
-21.8%
平均
25.8%
2年 2件
勝率
50%
中央値
-50.5%
平均
-5.8%

(参考)絶対リターン: 1年勝率 50% / 平均+27.1%、 2年勝率 50% / 平均+6.5%

📝 指標の説明
  • 期待値スコア: 勝率×超過リターン中央値。プラスなら「平均的に市場を上回る」ことを示す総合指標。スコアがプラスのアクティビストは、過去に市場平均を上回る成果を出してきた実績がある。
  • 勝率: このアクティビストの過去投資先のうち、同期間のTOPIXリターンを上回った銘柄の割合。50%超なら市場平均に勝つ確率が高い
  • リターン中央値: TOPIX対比の超過リターンの中央値。典型的なケースでの実力を示す。外れ値の影響を受けにくい
  • リターン平均値: TOPIX対比の超過リターンの平均値。大きなリターンを出した銘柄の影響を受けやすい
  • 対象件数: 分析に使用した過去の投資先銘柄数。多いほど統計的信頼性が高い
  • 絶対リターン vs TOPIX超過リターン: 絶対リターンは株価の変動率そのもの。超過リターンは同期間のTOPIXリターンを差し引いた値。相場全体が上がった時に超過リターンがマイナスなら、市場に劣後しただけで実額ではプラスの場合もある。両方を見ることで実力を正確に把握できる。
  • スタイル: 積極介入型=株主提案・委任状争奪を積極的に行う / 建設的対話型=対話重視で改善を促す / パッシブ型=大量保有のみで積極的な働きかけは少ない
  • 算出方法の注意: リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後(365日後以降の最初の営業日終値)の株価で機械的に算出しており、アクティビストの途中撤退は反映されていません。
過去投資先の個別実績(9件)
初回報告日 銘柄 リターン(1年) リターン(2年)
2021-10-07 IGポート(3791) -8.8% +110.4%
2021-10-07 日本高純度化学(4973) -13.1% -32.6%
2021-10-07 イハラサイエンス(5999) +16.0% N/A
2021-10-04 ダイハツインフィニアース(6023) -18.8% +6.6%
2021-08-02 ソディック(6143) -21.8% -50.5%
2021-02-04 青山財産ネットワークス(8929) +73.5% +38.9%
2026-01-26 藤倉コンポジット(5121) N/A N/A
2025-11-06 マンダム(4917) N/A N/A
2025-09-19 玉井商船(9127) N/A N/A
IGポート (3791) 2021-10-07
1年
-8.8%
2年
+110.4%
日本高純度化学 (4973) 2021-10-07
1年
-13.1%
2年
-32.6%
イハラサイエンス (5999) 2021-10-07
1年
+16.0%
2年
N/A
ダイハツインフィニアース (6023) 2021-10-04
1年
-18.8%
2年
+6.6%
ソディック (6143) 2021-08-02
1年
-21.8%
2年
-50.5%
青山財産ネットワークス (8929) 2021-02-04
1年
+73.5%
2年
+38.9%
藤倉コンポジット (5121) 2026-01-26
1年
N/A
2年
N/A
マンダム (4917) 2025-11-06
1年
N/A
2年
N/A
玉井商船 (9127) 2025-09-19
1年
N/A
2年
N/A

※ リターンはTOPIX超過リターン(報告翌営業日始値基準)。新規報告のみ。

出典: 大量保有報告書 (S100Y8NV)

【編集部注】 直近6ヶ月のTOPIX(東証株価指数)超過勝率は75%と良好な実績を示す。しかし、どれほど過去の打率が高くとも、保有株の一部売却による利益確定などのエグジットへ舵を切る兆候はないか。


7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件

4つの撤退シナリオについて、観測データと警戒条件を整理します。
撤退兆候?
4項目中0項目が警戒(2項目は手動確認)

平均保有期間: N/A

📝 指標の説明
  • 撤退兆候: 4つの撤退シナリオ(保有比率減少・要求達成・対話膠着・バリュエーション到達)の該当状況を示すパネル。警戒1項目以上で赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑
  • 平均保有期間: このアクティビストの過去案件における平均保有期間。保有期間が短いファンドは早期売却リスクが高い。長いファンドは腰を据えて改善を求める傾向。
  • エグジットシグナルスコア: 50点満点で撤退リスクの総合度を数値化したもの。5つのシナリオ(保有比率減少・要求達成・議決権敗北・需給反転・バリュエーション到達)の合計。STRONG_HOLD(0-15)=撤退リスク低い / HOLD(16-25)=当面継続 / MONITOR(26-35)=継続監視 / STRONG_EXIT(36-50)=撤退の蓋然性が高い。スコアが高いほどアクティビストが撤退に近い状態。追加報告書の提出頻度と合わせて見ると予測精度が上がる。

→ PBR(株価純資産倍率)0.78倍の割安水準にあり、保有比率の減少やバリュエーション到達などの直接的な撤退の兆候は確認されない。ただし、現在株価4,500円は推定取得単価1,771.17円を154.1%上回っており、アクティビスト側には含み益が十分に蓄積されている。最大のリスク要因は対話の膠着であり、安定株主比率41.6%の強固な防衛構造を前に株主提案の否決が継続した場合、過去の類似案件と同様に市場での一部売却による利益確定へ舵を切る蓋然性がある。

根拠データ
判定基準
撤退兆候チェックリスト(4項目):
各項目について「兆候なし / 注視 / 警戒」の3段階で判定。警戒が1項目以上でパネル赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑。

① 保有比率減少: 大量保有報告書の変更報告から自動判定。2回連続で減少した場合に警戒。
② 要求達成: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し保有継続の動機が消滅した場合に警戒。現在は手動確認。
③ 対話膠着: 株主総会での提案否決が複数回続き対話にも応じない状態が長期化した場合に警戒。現在は手動確認。
④ バリュエーション到達: 株価が理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合に警戒。自動判定。
撤退シナリオ別チェック
● 兆候なし ① 保有比率減少
観測データ: 保有比率 5.01% →S3
警戒条件: 保有比率が2回連続で減少した場合
判定方法: 自動判定(大量保有報告書の変更報告から前回比較)
─ 自動検知の対象外 ② 要求達成
観測データ: 配当性向38.9%(業種中央値36.1%)
警戒条件: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し、保有継続の動機が消滅した場合
─ 自動検知の対象外 ③ 対話膠着
観測データ: 安定株主比率 41.6%、社外取締役比率 →S3
警戒条件: 株主総会での提案否決が複数回続き、経営層が対話にも応じない状態が長期化した場合
● 兆候なし ④ バリュエーション到達
観測データ: 実質PBR 0.74倍(業種中央値0.87倍の0.9倍)、推定取得単価 1,771円 → 現在株価 4,500円 →S1
警戒条件: 理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合
判定方法: 自動判定(PBR・理論株価と閾値の比較)

本チェックリストは撤退兆候の有無を整理したものであり、売買タイミングの助言を構成するものではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100Y8NV)EDINET有価証券報告書 (S100W6LS)

【編集部注】 現在株価は推定取得単価1,771.17円を大幅に上回り、膠着時の撤退リスクが潜む。これまでの割安さ、議決権構造、および撤退懸念を統合したとき、最終的にどのような構図が浮かび上がるのか。


8. まとめ──スコアの構成と根拠

S1〜S7の分析を4つの軸で集約した総合指標。スコアの計算過程とデータ品質を開示します。
コバンザメスコア?
/ 10.0
財務 2.5 + 行動 2.8 + 株主構成 1.0 + 実績 0.0
財務
2.5/3.0
30%
行動
2.8/3.5
35%
株主構成
1.0/2.5
25%
実績
0.0/1.0
10%
合計
6.3
/10

※ 本スコアは、財務面の割安度・アクティビストの行動特性・株主構成・過去案件の実績を定量評価した分析指標です。投資判断を推奨するものではありません。

→ 卸売業界において目立った再編は見られないが、ヤギのPBR(株価純資産倍率)(実質)0.74倍やNC比率(ネットキャッシュ比率)64.94%という過剰資本状態は、業界平均と比較しても特異な水準にあります。2024年6月の株主総会を控え、過去に株主提案を実行したひびき・パース・アドバイザーズの動向が焦点となりますが、安定株主比率41.6%の防衛構造を前に株主提案の可決は容易ではありません。本案件における総合スコア6.3は、潤沢なネットキャッシュを背景とする財務的な改善要求の論拠と、防衛的な株主構成という二つの事実がもたらす緊張関係をマクロ文脈の中で客観的に示した数値と評価されます。

根拠データ
判定基準: コバンザメスコアの算出方法
コバンザメスコア(0.0〜10.0)
4つの分析軸を重み付け平均した総合指標。
composite = (財務×0.30 + 行動×0.35 + 株主構成×0.25 + 実績×0.10) ÷ 5.0 × 10.0

割安か+下値は堅いか(財務 ×30%)
バリュエーション・資本効率・株主還元余力。§1と§4の分析がこの軸に対応。
5=極めて割安+還元余力潤沢、0=割高+効率的。

どう動くか+撤退の兆候は(行動 ×35%)
本気度・行動確率・戦略予測・撤退リスク。§2と§7の分析がこの軸に対応。
5=AGGRESSIVE+高勝率+エスカレーション、0=撤退兆候。

提案は通るか(株主構成 ×25%)
議決権構造・株主構成・浮動株比率。§3の分析がこの軸に対応。
5=壁が薄い+浮動株潤沢+票読みHIGH、0=壁が厚く変更困難。

過去の打率は(実績 ×10%)
アクティビストの過去案件バックテスト。§6の分析がこの軸に対応。
TOPIX超過勝率×超過リターン中央値。データ不足時は0.0。

データ品質
HIGH=データ十分で信頼性高い / MEDIUM=一部欠損あり / LOW=重要データ欠損。

※本スコアはモデル計算値であり、投資判断を示すものではありません。将来のリターンを保証・予測するものではなく、スコアの高低は売買の推奨を意味しません。

スコア内訳
分析軸スコアウェイトデータ品質?
割安か+下値は堅いか(財務)?4.2 / 5×30%HIGH
どう動くか+撤退の兆候は(行動)?4.0 / 5×35%MEDIUM
提案は通るか(株主構成)?2.0 / 5×25%HIGH
過去の打率は(実績)?0.0 / 5×10%期待値マイナス
コバンザメスコア?6.3/ 10.0

各軸スコアはS1〜S7の分析データを入力としたAIによるモデル計算値であり、ルールベースの算出ではありません。 同一データに対して実行ごとに微小な差異が生じる場合があります。

AI分析プロセス
アクティビスト意図: 3DIPとの統合を背景としたエンゲージメント再始動
データ品質: VERIFIED 財務分析: HIGH ガバナンス分析: MEDIUM 株主構成分析: HIGH

ステージ間分析

⚠ ステージ間の矛盾:
  • 財務分析では実質PBR 0.74倍、清原式PER 3.90倍と極めて割安と評価しているが、株主構成分析では現在株価4,500円が推定取得単価1,771.17円から154.1%乖離しており、市場価格は既にアクティビストの取得コストを大幅に上回っている点。
  • ガバナンス分析では追加取得確率が75%と高く積極的な関与が想定されるが、株主構成分析では安定株主比率41.6%および大株主のヤギ共栄会(11.11%)の存在により、議決権行使のみで提案を通すのは困難な構成である点。
矛盾解消: バリュエーション上の割安性は残存しているものの、アクティビスト側には既に十分な含み益が存在するため、強硬な対立を避けて水面下での対話による自主的な還元強化(増配や自社株買い)を促す戦略にシフトする蓋然性が高い。これにより、議決権構造上の不利を補いながら、実質的な要求実現を目指す方向で矛盾が解消される。
✔ ステージ間シナジー:
  • 財務分析におけるPBR 0.78倍、ROE 7.85%という低効率な財務状況が、ガバナンス分析におけるGlass Lewisの一般基準(PBR<1.0かつROE<8%)に形式的に該当し、外部からの改善圧力を受けやすい環境を形成している点。
  • ネットキャッシュ比率64.94%に達する極めて潤沢な手元資金が、ガバナンス分析における過剰資本の圧縮(増配・自社株買い)を要求する論拠を極めて強固にしている点。
相互作用効果:
  • 3DIPとの統合による資金力増強が、安定株主比率41.6%という経営陣側の守りに対して、追加取得による議決権比率の引き上げという実質的な脅威を与える相互作用。
  • 賃貸等不動産の含み益3,995百万円(時価総額の9.7%相当)の存在が、アクティビストによる非中核資産の売却要求を誘発し、会社側の自主的な資本政策変更を引き出しやすくする効果。
調査トピック: 卸売業 資本効率改善 / ヤギ 株主総会招集通知 / ひびきパース 投資動向 | ※ AI生成・外部情報参照



出典:
EDINET有価証券報告書 (S100W6LS)
EDINET半期報告書 (S100X3QJ)
大量保有報告書 (S100Y8NV)
⚠ 重要なお知らせ (Disclaimer)
本レポートは、当サービスが独自に開発したアルゴリズムによる計算結果・統計データを提供するものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。 理論株価試算値・スコア等はモデル計算に基づく参考値であり、将来の価格・リターンを保証するものではありません。 データは複数の公開情報源から自動取得しており、正確性を保証するものではありません。重要な判断の際は、必ず1次情報(EDINET・TDnet・企業IR等)でご自身で確認してください。 投資判断はご自身の責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当サービスは一切の責任を負いません。