カワチ薬品 (2664) 小売業

医薬品、化粧品、日用雑貨、食料品等を扱う小売業を展開しています。主力事業は「ドラッグストア事業(調剤薬局併設型を含む)」であり、郊外型のメガ・ドラッグストアを中心に展開。車社会の地域住民を主要な顧客層とし、健康で快適な生活を支える幅広い商品構成と、利便性の高い店舗環境を提供しています。
カナメ・キャピタル建設的対話型
保有比率: 5.01% ↑+5.01% 増加新規
報告書提出日: 2026-06-10
カナメ・キャピタルは新規報告と同時に社長解任や大幅増配を求める株主提案を行った──だがカワチ薬品の創業家一族が議決権の40%超を握る強固な支配構造が立ちはだかる。
コバンザメスコア?
(0.0–10.0)
4.0–7.0
全140件中 ─ 中央値: 6.2 / 上位25%: 6.9
0 中央値 上位25% 10
目次 (クリックで開閉 ── ▶ マークは全て同様に操作できます)
  1. 割安か──バリュエーション指標
  2. どう動くか──介入シナリオと行動確率
  3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁
  4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力
  5. 出口はどこか──シナリオ別試算値
  6. 過去の打率は──実績と勝率
  7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件
  8. まとめ──スコアの構成と根拠

1. 割安か──バリュエーション指標

今の株価は割高か割安か。PBR・PER・NC比率などの指標から、複数のアプローチで株価水準を検証します。
データ期間の見方 前実 直近の確定決算(有価証券報告書・決算短信)の数値 今予 会社が発表した今期の業績予想に基づく数値 ※ 株価・時価総額は前営業日終値
実質PBR前実?
業種中央値1.56倍
EV/EBITDA前実?
業種中央値10.01倍
ROICスプレッド前実?
ROIC 2.9% − WACC 2.1%
業種内ポジション
アクティビストは同業他社との比較で経営改善余地を主張する。中央値からの乖離が株主提案の根拠となる。
PBR
0.66倍(16%ile)
EV/EBITDA
5.48倍(27%ile)
ROE
2.8%(21%ile)
← 低い   業種中央値   高い →
ROIC vs WACC
ROICがWACCを上回れば価値創造、下回れば価値破壊。アクティビストはスプレッドがマイナスの企業に対し、事業再編や資本配分の見直しを要求する根拠とする。
スプレッド
0.8%(価値創造)
← 価値破壊ROIC 2.9% | WACC 2.1%価値創造 →

→ PBR(株価純資産倍率)(実質)0.66倍は業種中央値1.56倍を57.91%下回る水準であり、資産面での割安性が顕著。ただし、PER(株価収益率)(清原式)24.62倍は業種中央値15.77倍を56.13%上回っており、利益面での評価は高位にとどまる。ネットキャッシュ比率(NC比率)11.76%と中程度の還元原資を保有し、ROIC(投下資本利益率)2.95%がWACC(加重平均資本コスト)2.15%を0.80%上回る価値創造(モデル計算・将来非保証)を達成しているものの、低ROE(自己資本利益率)2.76%がバリュエーション低迷の主因。アクティビストの要求の対象構成は、資産の割安性追及ではなく、手元流動性を活用した収益性向上と資本効率改善に帰結する。

根拠データ
判定基準
実質PBR:
含み益(不動産・政策保有株等)を加味した純資産に対する株価倍率。業種中央値との乖離で割安/割高を判断する基礎指標。1.0倍未満: 割安圏、1.0-1.5倍: 中立圏、1.5倍以上: 割高圏。

EV/EBITDA:
企業価値(時価総額+有利子負債−現金)÷ EBITDA。キャッシュフローベースの企業価値評価。業種中央値比0.8未満: 割安圏、0.8-1.2: 中立圏、1.2超: 割高圏。EBITDAが取得できない場合はPER(清原式)で代替。

ROICスプレッド:
ROIC − WACC。プラスなら資本コスト以上の利益を創出(価値創造)、マイナスなら価値破壊。10%超: 強い価値創造、0-10%: 中立水準、マイナス: 価値破壊。

NC比率(清原式):
ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほどアクティビストが還元強化を要求する根拠が強くなる。
割安度の検証
3,405円
発行済株式数: 24,583,420株
PBR 前実?
市場ベース?
0.66倍
資産調整後?
0.66倍
市場
実質
PER 今予?
市場ベース?
25.35倍
清原式?
24.6倍
市場
清原
純資産 前実?
簿価
1,159億円
修正純資産?
1,159億円
簿価
修正
NC比率(清原式) 前実?
NC比率
11.8%
目安 約10%
NC額?
71億円
= 流動資産 960億円 + 投資有価証券×70% N/A − 負債合計 889億円
NC/時価総額
12%
時価総額?
市場
837億円
理論時価総額?
562億円
市場
理論
配当利回り 今予?
現在
2.94%
潜在利回り?
1.97%
現在
潜在
📝 指標の説明
  • PBR(株価純資産倍率): 前期末の簿価純資産に対する株価の倍率。会社を今すぐ解散した場合の資産価値に対して、株価が何倍かを示す。1.0倍なら帳簿上の資産と株価が同じ。1倍割れは東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが「株主資本を有効活用できていない」と指摘する最も基本的な根拠になる。
  • 実質PBR: 前期末の修正純資産(含み益加味)に対する株価の倍率。帳簿に載っていない「隠れた資産価値」を反映する。簿価PBRが1倍超でも、不動産や株式の含み益を加えると実質的に割安になるケースがある。アクティビストは実質PBRを重視し、含み資産の売却・活用を要求する根拠にする。
  • PER(株価収益率): 今期の会社予想EPSに基づく株価収益率。今の利益水準で投資額を回収するのに何年かかるかの目安。低いほど利益に対して株価が割安。業種中央値より高ければ市場の期待が大きい。低ければ過小評価されている可能性があり、アクティビストが「株価を引き上げる施策」を要求する根拠になりうる。
  • PER(清原式): (時価総額 − ネットキャッシュ) ÷ 今期予想純利益。余剰現金を差し引き、事業の利益力だけに対するPERを算出する。通常PERより低くなるほど「現金の厚み」が株価に織り込まれていない。清原式PERが業種中央値を大幅に下回る企業は、現金を抱え込んだまま事業効率を高めていない可能性が高く、アクティビストの還元要求の典型的な対象。
  • 純資産: 会社の資産から負債を差し引いた正味の財産額。「簿価」は帳簿上の金額、「修正純資産」は不動産含み益などを加算した実態ベースの金額。
  • 修正純資産: 簿価の純資産に、保有不動産の含み益・有価証券の含み益を加算した「実態ベース」の純資産額。この金額が大きいほど企業の「隠れた資産」が多い。遊休資産の売却、政策保有株の解消、不動産のリート化など、アクティビストが資産活用を要求する原資の規模を示す。
  • EV/EBITDA: 企業価値(時価総額+前期末有利子負債−現金)÷ 前期実績EBITDA。減価償却の影響を除いたキャッシュフローベースの企業価値倍率。M&A(企業買収)で最も使われる値付けの尺度。業種中央値より低ければ買収対象として割安であり、TOB(公開買付け)の可能性を測る目安にもなる。
  • 時価総額: 株価×発行済株式数。「市場」は現在の株式市場での評価額。「理論時価総額」は事業利益を業種平均PERで再評価し、余剰現金を加算した理論上の企業価値。
  • 理論時価総額: 清原式事業価値モデルによる試算値。算式: 理論時価総額 = 適正事業価値 + ネットキャッシュ。適正事業価値 = (市場評価の事業価値 ÷ PER清原式) × 業種PER中央値。理論時価総額が現在の時価総額を上回る場合、市場が企業価値を過小評価している可能性を示す。アクティビストはこの乖離を根拠に、株主還元や資本政策の見直しを要求する。
  • 配当利回り: 今期予想の1株あたり配当金÷株価。投資額に対して年間いくら配当を受け取れるかの指標。業種中央値より低ければ増配余力がある可能性を示す。アクティビストが増配要求する際の出発点になる。
  • 潜在利回り: 今期予想の利益を前提に、配当性向を引き上げた場合に実現しうる理論上の配当利回り。算式: 潜在利回り = EPS × MAX(業種配当性向中央値, 50%) ÷ 株価。潜在利回りが現在利回りを大きく上回る場合、増配余力が大きいことを意味し、アクティビストの増配要求が企業価値向上に寄与するシナリオの蓋然性が高い。
  • NC比率(清原式): 前期末ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。時価総額に対して余剰現金をどれだけ抱えているかの比率。この比率が高い企業は「現金を溜め込んでいる」とみなされる。自社株買い・増配・特別配当の要求根拠になり、比率が高いほどアクティビストの介入動機が強い。
  • NC額: ネットキャッシュ額。計算式: 流動資産 + 投資有価証券×70% − 負債合計。事業に使っていない余剰現金の総額。NC額が大きいほど自社株買い・増配・特別配当の原資が豊富。アクティビストが還元強化を要求する際の具体的な金額規模を示す。
セクター相対評価

業種: 小売業(33業種分類)

PBR 前実
当社
0.66倍
業種中央値
1.56倍
対業種 0.42倍
PER 今予
当社
25.35倍
業種中央値
15.77倍
対業種 1.61倍
ROE 前実
当社
2.8%
業種中央値
7.8%
対業種 0.35倍
配当性向(実績) 前実
当社
76.8%
業種中央値
26.0%
対業種 2.96倍
📝 指標の説明
  • 対業種比: 当社値÷業種中央値。1.0=業種平均水準
  • 業種内順位(%ile): 業種内でのパーセンタイル順位。PBR・PER: 低%ile=割安 / ROE: 高%ile=高効率
  • ROE(自己資本利益率): 前期確定の純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるか。8%未満なら東証の「資本コストを意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する根拠になる。
  • 配当性向(実績): 前期確定の純利益のうち配当に回した比率(実績値)。会社予想ベースの配当性向はS4に記載。低すぎれば増配要求の余地が大きい。高すぎれば持続性に問題があり、利益成長が求められる。
株主資本は有効に使われているか
計算パラメータ(Beta / WACC / ROIC)
指標
Beta(1年)? 0.25
株主資本コスト前実? 2.5%
WACC前実? 2.1%
ROIC前実? 2.9%
結論: 価値を創っているか
ROICスプレッド 前実? 0.8% 価値創造
▼0%
EVA 前実? 11億円
ROE 2.8%
原因: ROEを決める3要素
売上高純利益率 前実? 1.1%
総資産回転率 前実? 1.43回
財務レバレッジ 前実? 1.72倍
ROE 2.8% の内訳
利益率
1.1%
回転率
1.43回
レバレッジ
1.72倍
余力: まだ使える手段はあるか
D/Eレシオ 前実? 0.13倍
▼1.0倍
📝 指標の説明
  • ROICスプレッド: ROIC(投下資本利益率)からWACC(加重平均資本コスト)を差し引いた値。プラスなら株主が期待する最低リターンを超える利益を生んでおり「価値創造」、マイナスなら資本コスト以下の利益しか出せておらず「価値破壊」の状態。アクティビストが最も重視する経営効率の指標。スプレッドがマイナスの企業は「株主の資本を有効に使えていない」と批判される。事業ポートフォリオの再編(低ROIC事業の売却)、遊休資産の処分、余剰現金の株主還元など、資本配分の見直しを要求する最も強力な根拠になる。
  • EVA(経済的付加価値): Economic Value Added。税引後営業利益(NOPAT)から投下資本×WACCを差し引いた金額。ROICスプレッドを金額で表したもの。プラスなら真の経済的利益を生んでおり、マイナスなら会計上は黒字でも株主資本を食い潰している。EVAがマイナスの企業は「帳簿上は利益が出ているが、株主の機会費用を考慮すると実質赤字」。アクティビストは「EVAがゼロ以上になるまでROICを改善せよ」と具体的な数値目標を掲げて経営改善を要求する。金額で示されるため、毀損規模が直感的に伝わる。
  • ROE(自己資本利益率): 純利益÷自己資本。株主の出資に対してどれだけ効率的に利益を稼いでいるかを示す。ROEは以下の3要素に分解できる(デュポン分析)。8%未満なら東証の「資本コストや株価を意識した経営」要請の対象。アクティビストが改善を要求する際の出発点となる指標であり、どの要素が足を引っ張っているかをデュポン分析で特定する。
  • 売上高純利益率: 純利益÷売上高。売上からどれだけ最終利益を残せているかを示す「収益性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。利益率が低い場合、アクティビストは不採算事業の撤退・売却、コスト構造の改善、価格転嫁��の強化を要求する。特に多角化企業では「低利益率のセグメントを切り離せ」という事業ポートフォリオ再編の根拠になる。
  • 総資産回転率: 売上高÷総資産。保有する資産をどれだけ効率的に売上に変換できているかを示す「効率性」の指標。ROEを構成するデュポン3要素の1つ。回転率が低い場合、遊休資産・過剰在庫・不要な政策保有株を抱えている可能性が高い。アクティビストは「使っていない資産を売却して株主に返せ」と要求する。不動産や政策保有株の売却要求の定量的根拠になる。
  • 財務レバレッジ: 総資産÷純資産。借入によって資産をどれだけ膨らませているかの度合い。ROEを構成するデュポン3要素の1��。高いほどROEは上がるがリスクも増す。レバレッジが低すぎる(=純資産が��沢すぎる)場合、アクティビストは「余剰資本を株主に返還すべき」と主張する。自社株買いや特別配当によって自己資本を圧縮し、ROEを引き上げる戦略の根拠になる。
  • D/Eレシオ: 有利子負債÷株主資本。借入への依存度を示す。1.0倍未満なら借入より自己資本が多い安全圏。低いほど追加の借入余力が大きく、自社株買い・増配・設備投資の原資を調達しやすい。D/Eレシオが極端に低い企業は「財務が保守的すぎる」として、最適資本構成への転換を求められる。適度な借入でレバレッジを高め、余剰資本を株主還元に回すことでROE改善とPBR是正を同時に実現する――これがアクティビストの典型的な資本政策提案。
  • Beta(1年): 過去1年間の日次リターンをもとに算出した、市場全体(TOPIX)に対する株価の変動感応度。1.0なら市場並みの変動、1.0超なら市場より大きく動く、1.0未満なら市場より安定的。株主資本コスト算出のパラメータ。Betaが高い銘柄は資本コストも高くなるため、ROICスプレッドがマイナスに振れやすい。アクティビストにとっては「資本コストが高いのにそれを超えるリターンを出せていない」という批判の材料��なりうる。
  • 株主資本コスト: 株主が期待する最低限のリターン。算式: リスクフリーレート(1.0%) + Beta × 市場リスクプレミアム(6.0%)。ROEがこの率を下回っていれば、株主の期待に応えられていない。東証の「資本コスト経営」要請の中核概念。アクティビストは「御社の株主資本コストはX%だが、ROEはY%しかない。コストを下回るリターンは株主価値の毀損だ」と数値を突きつけて改善を要求する。
  • WACC(加重平均資本コスト): 株主資本コストと負債コストを資本構成比率で加重平均した、企業全体の資本コスト。ROICがWACCを上回っていれば価値を創造している。企業価値評価(DCF法)の割引率として使われ、M&AやMBOの価格算定にも影響する。アクティビストはWACCを基準に「事業の取捨選択」を提案し、WACC未満のリターンしか出せない事業の売却を要求する。
  • ROIC(投下資本利益率): 税引後営業利益(NOPAT)÷投下資本(株主資本+有利子負債)。事業に投じた全資本に対するリターン。ROEが株主視点の指標であるのに対し、ROICは債権者を含む全資本提供者の視点。ROICは財務レバレッジの影響を受けないため、事業の「素の実力」を測る指標としてアクティビストが重用する。「ROICツリー」で分解し、改善余地がある事業オペレーションを特定する手法が定着している。

出典: EDINET有価証券報告書 (S100Y9UW)大量保有報告書 (S100YABZ)

【編集部注】 PBR(株価純資産倍率)(実質)0.66倍という顕著な資産の割安性が確認されても、それを是正する具体的な触媒がなければ放置される。その鍵を握るアクティビスト側の行動意図はどこにあるのか。


2. どう動くか──介入シナリオと行動確率

大量保有報告書は出した──次の問いは、純投資のままか、経営に変化を求めるか。報告書の文言・過去の行動パターンから、介入の方向性と確率を読みます。
行動確率?
過去13件中7件

→ 行動確率は54%(過去13件中7件・過去実績・将来非保証)であり、新規報告時点で既に具体的な経営介入へ踏み込んでいる。2026年6月10日の大量保有報告書において、河内伸二社長らの取締役解任や取締役任期の短縮を求める株主提案の実施、およびDOE(自己資本配当率)5%へのコミットを求めるホワイトペーパーの公開が明記された。さらに、市場株価が同ファンドの基準を下回る場合に3ヶ月以内に5%超の追加取得を行う予定も示されている。これは過去のプロトコーポレーション案件(2024年)で新規報告後に段階的に8.30%まで買い増し、MBO(経営陣による買収)に対して強硬な公開質問状を送付したパターンと類似する。主要株主である創業家側が40%超の議決権を握る構造に対し、追加取得による議決権確保と株主総会後の継続的な圧力蓄積を志向する戦略と評価される。

主要戦略: 経営陣刷新 / 副次的な戦略: 株主還元方針変更

推定取得単価2,961円に対し現在株価3,405円(乖離+15.0%)。

共同保有者・貸株・担保契約:担保契約等あり((6)【当該株券等に関する担保契約等重要な契約】 顧客保有分は顧客との間の投資一任契約に基づく。)

📝 指標の説明
  • 行動確率: このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際に株主提案・増配要求等の行動に移った割合。75%以上なら過去の実績上ほぼ確実に動く。50%未満なら純投資で終わる可能性も。
  • 推定取得単価: 大量保有報告書の記載(取得価格×株数)から加重平均で算出した1株あたり推定コスト。現在株価がこれを下回ると含み損。撤退圧力が発動する水準であると同時に、追加買い増しの動機にもなる。
  • 共同保有者: 同一目的で株式を共同保有する者。報告書の「共同保有者」欄に記載。共同保有者がいれば実質的な議決権はその合算。表面上の保有比率より影響力が大きい場合がある。
  • 貸株・担保契約: 保有株式の貸株や担保提供の有無。貸株に出していれば議決権行使時に回収が必要。担保差入れがあれば追加投資の制約になりうる。
根拠データ
判定基準
行動確率:
このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際にエスカレーション(株主提案・対話要求等)に移った比率。75%なら4件中3件で行動に転じた実績。保有目的文言はテンプレート化されていることが多いため、文言一致ではなく全案件ベースで算出。灰色固定表示。

ISS/Glass Lewis基準該当: 一般公開基準への形式的該当を示す。実際の個別推奨は非公開(有料レポート)のため「反対推奨された」と断定するものではない。
過去投資先での実績
行動パターン
過去13件中、株主提案や公開書簡などの明示的行動に踏み込んだのは7件。法的係争型が1件(勝率100%)、株主提案型が6件(勝率0%)、明示的行動なしが6件(勝率66.7%)となっている。株主提案型階層の勝率は0%と厳しいが、これはMBO(経営陣による買収)阻止などの高難度要求が含まれるためであり、行動の深さが必ずしも短期的な超過リターンに直結しない傾向が観測される。

行動タイプ別の成績(過去13件、リターン確定 8件)

行動強度 件数 1年超過勝率 超過R中央値
E法的係争型 1件 100.0% (1件) 49.6%
D株主提案型 6件 0.0% (4件) -12.9%
C公開書簡型 0件
B会社対応のみ観測 0件
A明示的行動なし 6件 66.7% (3件) 43.5%

※ 過去実績。投資判断の保証ではない。D階層(株主提案型)の結果内訳(可決/譲歩/否決)は下記カード個別参照。

過去投資先での行動履歴(全13件):過去の新規報告銘柄について、実際の行動と保有目的を対比(当該企業は除外)。

インターアクション (7725) 精密機器 D 株主提案
初回報告: 2025-04-22 ピーク比率: 12.63%
実際の行動
株主提案
7725 関連で株主提案・委任状勧誘・カナメ宛て臨時報告書の提出は未確認
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -3.9%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
ヤマタネ (9305) 卸売業 A 行動なし
初回報告: 2024-07-22 ピーク比率: 7.21%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: +43.5%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
プロトコーポレーション (4298) サービス業 E 法的係争
初回報告: 2024-06-10 ピーク比率: 8.34%
実際の行動
株主提案
株主総会への正式な提案権行使ではなく、MBO・TOB プロセスへの公開質問状 + 裁判所への仮処分申立による法的牽制が主軸
公開書簡
公開質問状 (2025-02-18、特別委員会の独立性・社外取締役報酬・MBO 価格の妥当性に関する 8 項目) → MBO への更なる反対声明 + 元従業員による声明書公表 (2025-03-07) → 公開
係争
→ MBO への更なる反対声明 + 元従業員による声明書公表 (2025-03-07) → 公開買付期間延長を受けたエンゲージメント方針公表 (2025-03-23) → 名古屋地裁に株式併合等の差止仮処分命令申立 (2025-03 中旬) → 申立却下後、即時抗告 → さらに許可抗告申立を実施。BusinessWire 経由でプレスリリース継続 (報道ベース) この案件は 2025-04-07 の M
メディア報道
-03-23) → 名古屋地裁に株式併合等の差止仮処分命令申立 (2025-03 中旬) → 申立却下後、即時抗告 → さらに許可抗告申立を実施。BusinessWire 経由でプレスリリース継続 (報道ベース) この案件は 2025-04-07 の MBO 成立と上場廃止により既に決着済みのため、新規追随投資の機会は喪失。カナメの戦術パターンとして「創業家の駆け込み MBO への法的・世論的反対」が確立さ
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: +49.6%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
ダイト (4577) 医薬品 D 株主提案
初回報告: 2024-01-31 ピーク比率: 11.13%
実際の行動
株主提案
表面化していない (TDnet 公開検索ベースで未確認)
公開書簡
を保有、その結果として 2025 年 10 月に約 1% の自己株式取得が発表された」(8percentpa Substack)。kanamecapital.com に Daito 専用の特設ページ・公開書簡・プレゼン資料は掲示されていない (水面下対話型) 純投資のまま 11.13% まで積み増し → 公開化されないバックチャネル型。エンゲージメント実態は二次的報道 (英語 Substack) が情報源
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -4.4% 2年超過: -5.3%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
IDホールディングス (4709) 情報・通信業 A 行動なし
初回報告: 2023-09-20 ピーク比率: 7.05%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -9.9% 2年超過: +38.9%
EDINET保有目的「純投資」
純投資
ダイハツインフィニアース (6023) 輸送用機器 A 行動なし
初回報告: 2023-09-13 ピーク比率: 14.58%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: +48.7% 2年超過: +209.0%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
フロイント産業 (6312) 機械 D 株主提案
初回報告: 2023-09-05 ピーク比率: 10.46%
実際の行動
株主提案
2024 年・2025 年いずれの定時株主総会についてもカナメからの正式な株主提案議案の存在は未確認 (フクダ電子のような名指し提案ではない)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -21.4% 2年超過: +1.6%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
トレックス・セミコンダクター (6616) 電気機器 D 株主提案
初回報告: 2023-09-04 ピーク比率: 14.54%
実際の行動
株主提案
公式な株主提案・臨時報告書ベースの提出は 2026-05 時点で未確認、TDnet・適時開示でも該当案件なし (ただし「重要提案行為等」を明記しての継続積み増しはエスカレーションの前段階と推定)
公開書簡
可能性 (維持成功なら買い圧力後退、上場廃止リスク顕在化なら経営陣への圧力強化で MBO・TOB 期待) — 期限後の臨時報告書・適時開示を要監視。カナメは 2025 年に 4298 プロトコーポへの公開質問状送付実績あり → トレックスでも書簡公開・株主提案へのエスカレーションシナリオに留意。上場廃止リスクのため流動性低下中であり、コバンザメ追随時は出口戦略を予め設定すること
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: -44.9% 2年超過: -61.2%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
アイコム (6820) 電気機器 A 行動なし
初回報告: 2026-05-22 ピーク比率: 5.01%
実際の行動

実行動データ未収録(deep research未調査)

1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資」
純投資
バリューコマース (2491) サービス業 A 行動なし
初回報告: 2026-05-12 ピーク比率: 8.71%
実際の行動

実行動データ未収録(deep research未調査)

1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資」
純投資
ネオジャパン (3921) 情報・通信業 D 株主提案
初回報告: 2026-04-30 ピーク比率: 5.07%
実際の行動
株主提案
なし (2026-04-30 の最新初回報告のため、想定どおり)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
ワコム (6727) 電気機器 D 株主提案
初回報告: 2025-09-16 ピーク比率: 5.05%
実際の行動
株主提案
ワコムが受領したアクティビスト株主提案関連の適時開示は AVI 関連のみ。Kaname 提案関連の TDnet 開示は未確認 (重要提案行為等の意思表明段階に留まる)
AGM結果
変革計画監督委員会設置、定款変更で METI 買収ガイドライン反映、配当決定権の株主付与、50 億円自社株買い、TSR 連動役員報酬)。2025 年 6 月 26 日の第 42 回定時株主総会で全提案否決。カナメは AVI 否決の 3 ヶ月後 (2025-09-16) に新規参入。AVI 提案否決後の事後的なフォロー参入の可能性 (推定)。kanamecapital.com にワコム宛の書面・特設サイ
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
ケアネット (2150) サービス業 A 行動なし
初回報告: 2025-08-27 ピーク比率: 5.19%
実際の行動

目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)

参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン: リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資」
純投資

残り8件を表示 ▼

※ 実行動データは Claude Code WebSearch 経由で調査・格納(activist_action_history_gold)。超過リターンは TOPIX 対比・報告翌営業日始値基準・1年/2年経過時点の値。

保有目的文言の変遷(事由変更 2件 / 同一事由 12件)

▼ 保有事由が変更された銘柄:

株式会社プロトコーポレーション(4298) 最終保有 8.34%(最大 8.34%)
初回 2024-06-10
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2025-02-18
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。特に発行者に対する公開買付けに対して、その意義、企業価値向上との関連、手続き及び価格の正当性、対抗提案者の探索などについて特別委員会及び取締役会と協議する目的がある。
フロイント産業(6312) 最終保有 0.00%(最大 10.46%)
初回 2023-09-05
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2025-08-05
もともとは純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うことを目的に保有していたが、2025年7月14日付で、提出者がインベストメント・マネージャーとして投資をするのに必要な権限を有するJapan Absolute Value Fund L.P.(以下「JAVF」という)が、株式会社友(以下「買付者」という)との間で応募契約(以下「本応募契約」という)を締結し、買付者が同月15日に開始する発行者の普通株式(以下「発行者株式」という)に対する公開買付け(以下「本公開買付け」という)に際し、同日時点でJAVFが直接又は間接的に所有する発行者株式の全て1,924,400株(以下「本株式」という)を一定の条件のもとに応募すること等について合意していた。その後、2025年8月1日付で、JAVFは本応募契約を解除しており、現在は牧寛之氏に対して本株式を売却する方針である。以上につき、詳細は、後記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載のとおりである。
同一事由の 12件を表示
カワチ薬品(2664) 最終保有 5.01%(最大 5.01%)
初回 2026-06-10
提出者は、2026年6月11日開催予定の発行者の第59回定時株主総会において、河内伸二氏及び渡辺林治氏の取締役解任、並びに、取締役任期を2年から1年に短縮することを求める株主提案を行っている。また、提出者は、発行者に対して、独立した戦略検討委員会の設置、DOE(株主資本配当率) 5%へのコミット、及び、関連当事者取引の独立的な検証等を求める資料を公表している(当該資料の内容は、下記ウェブサイト参照)。https://www.businesswire.com/news/home/20260526427229/ja提出者は、今後も、以下について発行者に対して追加的な提案を行う予定がある。ただし、具体的な内容、時期及び条件は引き続き検討中である。・配当方針の重要な変更・増資・減資方針の重要な変更・資本政策の方針の重要な変更・多額の借財・事業の全部又は一部の譲渡・譲受け・休止又は廃止・重要な資産の処分又は取得・株式交換・株式移転・会社分割・合併・発行者以外の者による支配権の取得・役員構成の重要な変更(役員の数又は任期に係る重要な変更を含む)・代表取締役、代表執行役若しくは執行役員の選解任・特定の個人の役員選任提出者は、発行者の株式の市場株価が割安と判断される水準にとどまる場合、ポートフォリオ投資の一環として、今後3か月以内に発行済み株式総数の5%超の普通株式を市場取引で追加取得する予定がある。ただし、具体的な判断基準、取得価格、数量、時期は未定である。
最終 2026-06-10 同一事由
アイコム(6820) 最終保有 5.01%(最大 5.01%)
初回 2026-05-22
純投資
最終 2026-05-22 同一事由
バリューコマース(2491) 最終保有 8.71%(最大 8.71%)
初回 2026-05-12
純投資
最終 2026-06-09 同一事由
ネオジャパン(3921) 最終保有 5.07%(最大 5.07%)
初回 2026-04-30
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-05-01 同一事由
ワコム(6727) 最終保有 5.05%(最大 5.05%)
初回 2025-09-16
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2025-09-16 同一事由
ケアネット(2150) 最終保有 5.19%(最大 5.19%)
初回 2025-08-27
純投資
最終 2025-08-27 同一事由
インターアクション(7725) 最終保有 12.63%(最大 12.63%)
初回 2025-04-22
純投資
最終 2025-10-21 同一事由
ヤマタネ(9305) 最終保有 3.73%(最大 7.21%)
初回 2024-07-22
純投資
最終 2026-04-07 同一事由
ダイト(4577) 最終保有 11.13%(最大 11.13%)
初回 2024-01-31
純投資
最終 2025-08-15 同一事由
IDホールディングス(4709) 最終保有 7.05%(最大 7.05%)
初回 2023-09-20
純投資
最終 2025-06-09 同一事由
ダイハツインフィニアース(6023) 最終保有 11.99%(最大 14.58%)
初回 2023-09-13
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-02-06 同一事由
トレックス・セミコンダクター(6616) 最終保有 14.54%(最大 14.54%)
初回 2023-09-04
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
最終 2026-04-14 同一事由

※ 事由変更ありの行は左線ハイライト。報告日リンクからEDINETの1次情報を確認できます。

出典: 大量保有報告書 (S100YABZ)

【編集部注】 社長解任や自己資本配当率(DOE)5%へのコミットを求める具体的な行動計画が示された。しかし、その要求が株主総会で可決されるか否かは、同社特有の議決権構造に左右される。


3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁

株主提案は通るか。固定株主の壁と浮動株の構成から、アクティビストの議決権戦略が成立する条件を検証します。
安定株主比率前実?
壁の合計(鈴木式準拠)
アクティビスト保有?
最新報告書
5.0%
44.8%
50.2%
アクティビスト 5.0%
実質安定株主 44.8%
浮動株等 50.2%

→ 安定株主比率44.8%という議決権構造は、創業家およびその関連団体が議決権の40%超を実質的に支配しており、株主提案の可決に向けた議決権構造上の障壁は高い。大株主リストによると、公益財団法人河内奨学財団が11.64%、河内伸二社長が10.92%、河内一真氏が10.24%を保有し、創業家一族の合計保有比率は40%を超える。カナメ・キャピタルは2026年6月10日に保有比率5.01%で大量保有報告書を新規提出し、取締役解任やDOE(株主資本配当率)5%へのコミットを求める株主提案を行っているが、過去の1年リターン確定済み案件8件において小売業での成功実績はなく、同業種での前例は存在しない(過去実績・将来非保証)。また、過去の勝ちケース3件における保有比率ピークの最大値は14.58%であり、現在の5.01%からは追加取得の物理的余地が残されているものの、浮動株比率45.0%に対して創業家側の強固な議決権基盤が存在する。本案件は、総会での直接的な議決権行使による勝利よりも、否決を前提とした賛成率の積み上げを通じて、中長期的な経営改善圧力を蓄積していくプロセスとして位置づけられる。

根拠データ
判定基準
安定株主比率:
鈴木式準拠固定株分析(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A(その他法人) + B(政府) + D(個人大株主) + E(政策保有金融×0.7) + F(外国戦略株主) + G(オーナー系ファンド) + H(持株会×0.5) − I(国内VC控除)。分母=議決権総数(発行済株式総数 − 自己株式)。C(自己株式)は議決権ゼロのため計算式から除外し、参考値として表示。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(70%以上: 壁が極めて厚い、30-70%: 中間水準、30%未満: 議決権構造上の障壁が低い水準)。

アクティビスト保有比率:
最新の大量保有報告書に基づく保有比率。参考情報として灰色表示。

オーナー持株比率:
CEO・関連資産管理会社の合計保有比率。20%超: 拒否権に近い水準、5-20%: 中間水準、5%未満: 低水準。

外国法人等保有比率:
海外機関投資家・ファンド等の保有比率。外国法人等の比率が高い企業は株主還元・ガバナンス改善への圧力が強い傾向があり、アクティビストの提案が賛同を得やすい環境を示す。
安定株主比率の内訳(鈴木式準拠)
指標
安定株主比率(鈴木式準拠) 44.8%
├ A. その他法人 13.2%
├ B. 政府・公共団体 0.0%
├ C. 自己株式 (参考、計算式不使用) 9.2%
├ D. 個人大株主 30.3% (河内伸二,河内一真,河内博子,河内タカ)
├ E. 政策保有金融(×0.7) 0.6% (0.9% × 0.7) (株式会社栃木銀行)
├ F. 外国戦略株主 0.0%
├ G. オーナー系ファンド 0.0%
├ H. 持株会・共栄会(×0.5) 0.7% (1.4% × 0.5) (カワチ薬品従業員持株会)
└ I. 国内VC控除 −0.0%

※ v6.0(2026-04-30〜): 全項目を議決権分母(自己株式除外)で統一。A・Bは元の発行済総数分母値を÷(1-自己株式比率)で議決権分母に補正、D〜Iは大株主の議決権分母値をそのまま使用。Cは議決権ゼロのため計算式から除外(参考値)。

安定株主比率(鈴木式準拠)
44.8%
A. その他法人
13.2%
B. 政府・公共団体
0.0%
C. 自己株式 (参考、計算式不使用)
9.2%
D. 個人大株主
30.3% (河内伸二,河内一真,河内博子,河内タカ)
E. 政策保有金融(×0.7)
0.6% (0.9% × 0.7) (株式会社栃木銀行)
F. 外国戦略株主
0.0%
G. オーナー系ファンド
0.0%
H. 持株会・共栄会(×0.5)
0.7% (1.4% × 0.5) (カワチ薬品従業員持株会)
I. 国内VC控除
−0.0%
所有者別構成(法定開示区分)
金融機関11.0%
証券会社0.3%
その他法人11.9%
外国法人等7.6%
個人その他69.1%
自己株式9.2%
大株主一覧(上位10名)
#株主名所有者区分持株比率保有株数(株)
1 公益財団法人河内奨学財団 その他法人 11.6% 2,600,000
2 河内伸二 個人その他 10.9% 2,438,000
3 河内一真 個人その他 10.2% 2,287,000
4 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関 7.0% 1,571,000
5 河内博子 個人その他 6.0% 1,330,000
6 河内タカ 個人その他 3.2% 708,000
7 カワチ薬品従業員持株会 個人その他 1.5% 326,000
8 株式会社日本カストディ銀行(信託口) 金融機関 1.4% 300,000
9 PERSHING-DIV.OFDLJSECS.CORP.(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店) 外国法人等 1.3% 283,000
10 JAPANABSOLUTEVALUEFUND(常任代理人立花証券株式会社) 外国法人等 1.1% 247,000
1
公益財団法人河内奨学財団 その他法人
11.6% 2,600,000株
2
河内伸二 個人その他
10.9% 2,438,000株
3
河内一真 個人その他
10.2% 2,287,000株
4
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 金融機関
7.0% 1,571,000株
5
河内博子 個人その他
6.0% 1,330,000株
6
河内タカ 個人その他
3.2% 708,000株
7
カワチ薬品従業員持株会 個人その他
1.5% 326,000株
8
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 金融機関
1.4% 300,000株
9
PERSHING-DIV.OFDLJSECS.CORP.(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店) 外国法人等
1.3% 283,000株
10
JAPANABSOLUTEVALUEFUND(常任代理人立花証券株式会社) 外国法人等
1.1% 247,000株
支配構造リスク
リスク項目判定詳細
オーナー管理
判定結果CEOまたは資産管理会社が大株主5%以上に該当せず
非該当 -
親子上場
判定結果該当する上場大株主なし
筆頭株主公益財団法人河内奨学財団(11.6%)
非該当 -
筆頭株主が上場企業 -
上場大株主あり(20%超) -
政策保有・相互保有
#銘柄名コード株数時価持ち合い
1 株式会社めぶきフィナンシャルグループ 7167 161,460株 222百万円
2 株式会社栃木銀行 8550 116,000株 113百万円
1
株式会社めぶきフィナンシャルグループ 7167
161,460 時価 222 百万円
2
株式会社栃木銀行 8550 相互保有
116,000 時価 113 百万円
合計 2銘柄 対時価総額比率 0.4%
MINIMAL 対時価総額比率0.4%
オーナー管理
非該当
親子上場
非該当
筆頭株主が上場企業
上場大株主あり(20%超)
政策保有・相互保有
MINIMAL
対時価総額比率 0.4%
銘柄一覧(2銘柄)
1
株式会社めぶきフィナンシャルグループ 7167
161,460 時価 222 百万円
2
株式会社栃木銀行 8550 相互保有
116,000 時価 113 百万円
合計 2銘柄 対時価総額比率 0.4%
📝 指標の説明
  • 安定株主比率: 鈴木式準拠9変数モデル(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A+B+D+E×0.7+F+G+H×0.5−I(分母=議決権総数=発行済−自己株式)。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(30%未満=議決権構造上の障壁が低い水準、30-70%=拮抗、70%以上=壁が極めて厚い)。直近の有価証券報告書に記載された大株主データに基づく。期中の売買は反映されない。この比率が低いほどアクティビストの委任状争奪で賛同票を集めやすい。
  • A. その他法人: 事業法人・持株会社等(所有者別状況)。取引先持ち合い等の固定株の中核
  • B. 政府・公共団体: 国・地方自治体・公的機関の保有分。政策的に売却されにくい完全固定株
  • C. 自己株式: 会社自身が保有する株式。議決権ゼロのため v6.0 から計算式不使用、参考値として表示。消却すれば1株あたり価値が上昇する。自己株式の消却要求はアクティビストの定番施策。
  • D. 個人大株主: 創業家・役員本人または同姓の個人。経営権に直結し最も固定度が高い
  • E. 政策保有金融(×0.7): 銀行・生損保等。東証の政策保有解消要請を受け3割は流動化リスクありとみなし係数0.7で割引
  • F. 外国戦略株主: 海外の事業パートナー等による戦略的保有。純投資ではなく売却されにくい
  • G. オーナー系ファンド: 創業家の資産管理会社等。オーナーの意向で固定される株式
  • H. 持株会・共栄会(×0.5): 従業員・取引先持株会。半分は退職・脱退で流動化するため0.5倍で算入。持株会が厚いと安定株が多いが、係数0.5なので壁としては薄い。
  • I. 国内VC控除: ベンチャーキャピタル・投資組合等。Exit狙いの純投資家であり固定株から完全除外
  • 所有者区分: 有価証券報告書の法定開示区分。金融機関(信託銀行含む)・証券会社・その他法人・外国法人等・個人その他・自己株式に分類。外国法人等の比率が高い企業はガバナンス改善圧力が強く、アクティビストの提案に賛同票が集まりやすい。
  • オーナー管理: CEOまたはその資産管理会社が大株主に名を連ね保有比率5%以上の場合に該当。経営陣の支配力が強くアクティビストの提案が通りにくい。ただし対話型アプローチで改善を引き出すケースもある。
  • 親子上場: 上場企業が過半数保有でCRITICAL、20%超大株主でHIGH。固定株が多く提案が通りにくい。上場企業による支配はガバナンス上の論点であり、アクティビストの分離・独立要求の対象になりうる。
  • 筆頭株主が上場企業: 最大株主が上場企業であるか。親子上場に準ずる構造的課題を示す。議決権支配によりアクティビストの提案が否決されるリスクがある。
  • 上場大株主あり(20%超): 20%超を保有する上場企業の大株主がいるか。親子上場に準じるリスク。安定株主の壁として機能しアクティビストに不利。
  • 政策保有リスク: HIGH=対時価総額比率5%超 / MODERATE=1-5% / MINIMAL=1%未満。売却すれば株主還元の原資になりうる。東証の政策保有解消要請が追い風。
  • 持ち合い: 当社の株式を相手方も保有している相互保有関係。有報の「当該株式の発行者による当社株式の保有の有無」に基づく

※ 安定株主比率の各項目は有価証券報告書(EDINET開示)のXBRLデータに基づいています。解析精度により一部データが正確に取得できていない場合があります。

ガバナンス
指標
社外取締役比率前実 50% (2名 / 4名)
社外役員比率(取締役+監査役) 62%
買収防衛策 TDnet開示なし
社外取締役比率前実
50% (2名 / 4名)
▼1/3
社外役員比率(取締役+監査役)
62%
買収防衛策
TDnet開示なし
取締役・監査役一覧
氏名役職区分保有株数持株比率
河内伸二 代表取締役 社長 取締役 2,438,000株 9.9%
大久保勝之 取締役 (開発担当) 取締役 5,000株 0.0%
田村好夫 常勤監査役 監査役 3,000株 0.0%
澤田雄二 監査役 社外監査役 1,000株 0.0%
渡辺林治 取締役 社外取締役 N/A N/A
大谷剛 監査役 社外監査役 N/A N/A
江藤美帆 取締役 社外取締役 N/A N/A
岡安俊幸 監査役 社外監査役 N/A N/A
河内伸二 取締役
代表取締役 社長
2,438,000株 9.9%
大久保勝之 取締役
取締役 (開発担当)
5,000株 0.0%
田村好夫 監査役
常勤監査役
3,000株 0.0%
澤田雄二 社外監査役
監査役
1,000株 0.0%
渡辺林治 社外取締役
取締役
N/A N/A
大谷剛 社外監査役
監査役
N/A N/A
江藤美帆 社外取締役
取締役
N/A N/A
岡安俊幸 社外監査役
監査役
N/A N/A

※「社外」はEDINET開示の役職名に基づく分類。

📝 指標の説明
  • 社外取締役比率: 独立した外部の人が取締役会に占める割合。過半数なら株主提案が通りやすい
  • 社外役員比率: 取締役と監査役を合わせた全役員に対する社外役員の割合
  • 買収防衛策: TDnet適時開示のタイトルマッチで判定。有報本文・XBRLは未参照。開示がない場合、未導入とは限りません

出典: EDINET有価証券報告書 (S100Y9UW)

【編集部注】 創業家側が40%超の議決権を支配する構造上、株主提案の即時可決は容易ではない。仮に長期戦を強いられる場合、株価を支える配当や還元余力といった下値の強固さは担保されているのか。


4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力

株価が下がったらどこまで耐えられるか。ネットキャッシュの厚みと株主還元の実績から、下値を支える原資と還元姿勢を検証します。
NC比率?
ネットキャッシュ÷時価総額
総還元性向前実?
(配当+自社株買い)÷純利益(前期確定)
ネットキャッシュの時価総額カバー率(NC比率)
NC比率が高い企業は「使っていない現金」が多く、アクティビストが増配・自社株買いを要求する根拠になる。株価の下値を支える安全域の目安。
NC比率
12%
配当利回りシミュレーション
アクティビストが増配を要求した場合、配当利回りがどこまで上がり得るかの試算。利回り上昇は株価の下支え要因となる。
現在
2.9%
配当性向50%
1.9%
配当性向75%
2.9%
配当性向100%
3.8%

→ ネットキャッシュ比率(NC比率)11.76%と中程度の還元原資を確保する一方、総還元性向76.82%と利益の大部分を株主還元に充当している。配当利回り2.94%は業種中央値の配当性向25.96%を大幅に上回る還元姿勢に支えられているが、FCF(フリーキャッシュフロー)利回り4.43%(過去実績・将来非保証)に対する配当支払いの持続可能性は、低収益性ゆえに余力が乏しい。自己資本配当率(DOE)2.12%は業種中央値2.25%を下回っており、アクティビストが要求の論拠とするDOE 5%へのコミット要求は、手元資金424.27億円の活用を前提とした還元圧力のポテンシャルを示す。下値を支える原資の厚みは、現状の低収益構造が継続する限り、総還元性向76.82%が示す通り限界に近い水準にある。

根拠データ
判定基準
配当利回り:
1株あたり配当 ÷ 株価。現在の水準での基本指標。

総還元性向:
(配当+自社株買い)÷純利益。80%未満: 健全水準、80-100%: 高水準、100%超: 利益以上に還元しており持続不能。

配当性向:
① AI推定配当性向: このアクティビストの過去の増配要求実績(1件以上)と財務指標を統合してAIが推定した配当性向。
② シミュレーション配当性向: 過去実績なしの場合、MAX(業種配当性向中央値, 50%)を仮定値として使用。これは仮定に基づく試算であり、予測ではない。

増配余力:
NC比率が高いほど現金余剰が大きく、配当性向を引き上げても財務の安全性を損なわない。総還元性向100%超は持続不能。
増配シミュレーション
※ シミュレーションは前期確定EPSに基づく試算
現状配当性向 76.8%
2.9%
利回り
50%シナリオ配当性向 50%
1.9%
利回り
75%シナリオ配当性向 75%
2.9%
利回り
100%シナリオ配当性向 100%
3.8%
利回り
配当・還元データ
NC比率? 前実 11.8%
余剰現金あり。増配原資は一定
総還元性向? 前実 76.8%
高水準の還元
FCF利回り? 前実 4.4%
自社
業種
FCFは一定水準
業種配当性向中央値? 前実 26.0%
現在76.8%は既に業種を上回る水準
配当実績
配当性向(予想)? 81.9%
DOE? 前実 2.1%
自社
業種
配当成長率(前年比)? 25.0%
自社
業種
配当CAGR(3年)? 26.0%
自社
業種
自社株買い
自社株買い余力? 前実 37億円
自社株買い余力比率? 4.4%
時価総額比
4%
📝 指標の説明
  • NC比率: ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほど増配・自社株買いの原資が潤沢で、アクティビストの還元要求の根拠になる
  • 総還元性向: (配当総額+自社株買い額)÷純利益。100%超は利益以上に還元しており持続不能。低い場合はアクティビストが増配・自社株買いを要求する余地が大きい
  • FCF利回り: フリーキャッシュフロー÷時価総額。配当の持続可能性を測る指標。配当利回りを上回っていれば配当は本業のキャッシュで賄えている
  • 業種配当性向中央値: 同業種の上場企業における配当性向の中央値。自社が下回っている場合、増配の論拠になる
  • 配当性向(予想): 予想1株配当÷予想EPS。利益のうちどれだけ配当に回しているかを示す
  • DOE: 株主資本配当率(Dividend on Equity)。配当総額÷株主資本。利益変動に左右されにくい安定配当指標で、3%以上が高水準の目安
  • 配当成長率(前年比): 前年度の1株配当からの増減率。増配傾向にあるかを確認する指標
  • 配当CAGR(3年): 直近3年間の配当の年平均成長率。継続的な増配トレンドの有無を示す
  • 自社株買い余力: ネットキャッシュから算出した自社株買いの原資額。余力が大きいほど、アクティビストが自社株買いを要求する根拠になる
  • 自社株買い余力比率: 自社株買い余力÷時価総額。5%以上なら十分な水準

出典: EDINET有価証券報告書 (S100Y9UW)

【編集部注】 総還元性向76.82%という現状の還元姿勢が下値を支える一方で、低収益構造ゆえに余力は限られる。下値の目安が限定される中、モデル計算が想定する出口水準はどこに位置するのか。


5. 出口はどこか──シナリオ別試算値

何が起きたら、いつまでに、いくらで売れるのか。出口が見えなければ全体像が掴めない。
ここまでの分析を統合し、カタリストのスケジュールとトリガー条件から3シナリオの出口を描きます。
3シナリオ試算値レンジ?
弱気2,285円〜強気8,089円

現在株価: 3,405円

→ 試算値レンジ2,285〜8,089円(モデル計算・将来非保証)に対し、現在株価3,405円はレンジの下方に位置する。資産アプローチのPBR(株価純資産倍率)原価是正モデル(8,089円)と、利益アプローチの清原式モデル(2,285円)の大幅な乖離は、利益剰余金924.43億円の蓄積に対するROE(自己資本利益率)2.76%の低迷を反映している。現在株価は推定取得単価2,961.27円を14.98%上回る水準にあり、アクティビストが求める自己資本配当率(DOE)5%へのコミットが実現した場合の配当還元モデル(3,053円)を意識した位置関係にある(モデル計算・将来非保証)。

理論株価5モデル vs 現在株価(3,405円)
事業価値+余剰現金
2,285円(-32.9%)
EV/EBITDA逆算
5,477円(+60.9%)
配当還元
3,053円(-10.3%)
実質PBR是正
8,089円(+137.6%)
理論株価試算値(中央値)
3,053円(-10.3%)
推定取得単価
2,961円
赤線 = 現在株価
根拠データ
判定基準
3シナリオ試算値レンジ:
5つの理論株価モデルの最小値〜最大値。現在株価がレンジのどこに位置するかで割安/割高を視覚的に把握。

理論株価5モデル:
A: 清原式事業価値+余剰現金 / B: 実質PBR是正 / C: EV/EBITDA逆算 / D: 配当還元 / E: DOE逆算
理論株価試算値 = 常に算出可能な3モデル(A・B・D)の中央値。

推定取得単価: 大量保有報告書の記載から逆算。アクティビスト側の損益分岐であり、撤退圧力の発動水準。
3シナリオのトリガー条件
シナリオ試算値現在株価比トリガー条件(何が起きたら)
強気 8,089円 +137.6% 会社側がカナメの圧力に抗しきれず、手元資金424.27億円を活用した大幅な自己株式取得や自己資本配当率(DOE)の引き上げ、あるいは他社との経営統合やMBO(経営陣による買収)などの構造改革に踏み切るシナリオ。
中立 3,053円 -10.3% 株主提案は否決され、会社側は核心的要求(社長解任やDOE(自己資本配当率)5%コミット)を拒絶し続けるものの、東証のPBR(株価純資産倍率)改善要請や議決権行使助言会社の反対推奨を意識して、緩やかな還元強化やガバナンス改善を自主的に進めるシナリオ。
弱気 2,285円 -32.9% 創業家側が40%超の議決権を背景にカナメの要求を全面的に黙殺し、対話が完全に決裂。カナメ側も追加取得を進めるものの、市場流動性の低下や膠着状態の長期化を嫌気して、5%未満への保有縮小(撤退)を選択するシナリオ。
下値参照 2,961円 -13.0% 推定取得単価。これを下回ると撤退圧力が発動する水準
強気 +137.6%
8,089円
会社側がカナメの圧力に抗しきれず、手元資金424.27億円を活用した大幅な自己株式取得や自己資本配当率(DOE)の引き上げ、あるいは他社との経営統合やMBO(経営陣による買収)などの構造改革に踏み切るシナリオ。
中立 -10.3%
3,053円
株主提案は否決され、会社側は核心的要求(社長解任やDOE(自己資本配当率)5%コミット)を拒絶し続けるものの、東証のPBR(株価純資産倍率)改善要請や議決権行使助言会社の反対推奨を意識して、緩やかな還元強化やガバナンス改善を自主的に進めるシナリオ。
弱気 -32.9%
2,285円
創業家側が40%超の議決権を背景にカナメの要求を全面的に黙殺し、対話が完全に決裂。カナメ側も追加取得を進めるものの、市場流動性の低下や膠着状態の長期化を嫌気して、5%未満への保有縮小(撤退)を選択するシナリオ。
下値参照: 2,961円(-13.0%) — 推定取得単価。撤退圧力発動水準
理論株価5モデル比較
モデル理論株価現在株価比
事業価値+余剰現金(清原式)
PER(清原式) 24.6倍 → 業種PER中央値 15.8倍 で事業を再評価し、NCを加算
NC 7,114百万円 + 適正事業価値 49,057百万円 = 理論時価総額 56,171百万円
→ 理論株価: 2,285円
2,285円 -32.9%
EV/EBITDA逆算
当社EV/EBITDA 5.48倍 → 業種中央値 10.01倍 で再評価
EBITDA 11,251百万円 × 10.01倍 = 理論EV 112,648百万円
理論EV 112,648百万円 − 純有利子負債 -21,998百万円 = 理論時価総額 134,646百万円
→ 理論株価: 5,477円
5,477円 +60.9%
配当還元
配当性向をMAX(業種中央値26.0%, 50%)=50.0%とした場合
潜在EPS 134.3円 × 50.0% = 潜在DPS 67.2円
→ 理論株価: 3,053円(要求利回り TOPIX平均2.2%)
3,053円 -10.3%
DOE逆算(3%ターゲット)
BPS × ターゲットDOE(3%) ÷ 要求利回り(2.2%)で算出。
算出不可: BPS(1株純資産)が未取得
N/A BPSが未取得
実質PBR是正
実質PBR 0.66倍 → 適用PBR 1.56倍(業種中央値1.56倍)
現在株価 3,405円 × 1.56 ÷ 0.66
→ 理論株価: 8,089円
修正純資産 1,159億円(不動産含み益データなし)
※ 実質PBRを業種中央値に機械的に収斂させた参考値。高ROE企業では控えめな試算となる傾向があります
8,089円 +137.6%
理論株価試算値(中央値)
常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。
算出可能モデル数: 3件 → 中央値: 3,053円
3,053円 -10.3%
下値参照(推定取得単価)
推定取得単価 2,961円 に対し現在株価 3,405円(乖離 +15.0%)。
※推定取得単価は大量保有報告書記載の取得価格・株数から加重平均で算出(提出日: 2026-06-10)
2,961円 撤退圧力発動水準
事業価値+余剰現金(清原式)
2,285円 -32.9%
▼現在
▶ 計算式
PER(清原式) 24.6倍 → 業種PER中央値 15.8倍 で再評価
NC 7,114百万円 + 適正事業価値 49,057百万円 = 理論時価総額 56,171百万円
EV/EBITDA逆算
5,477円 +60.9%
▼現在
▶ 計算式
当社EV/EBITDA 5.48倍 → 業種中央値 10.01倍 で再評価
EBITDA 11,251百万円 × 10.01倍 = 理論EV 112,648百万円
配当還元
3,053円 -10.3%
▼現在
▶ 計算式
配当性向 MAX(業種中央値26.0%, 50%)=50.0%
潜在EPS 134.3円 × 50.0% = 潜在DPS 67.2円
DOE逆算(3%ターゲット) N/A
実質PBR是正
8,089円 +137.6%
▼現在
▶ 計算式
実質PBR 0.66倍 → 適用PBR 1.56倍(業種中央値1.56倍)
現在株価 3,405円 × 1.56 ÷ 0.66
理論株価試算値(中央値)
3,053円 -10.3%
▼現在
下値参照(推定取得単価): 2,961円 — 撤退圧力発動水準

※理論株価試算値は常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。

📝 指標の説明
  • 事業価値+余剰現金(清原式): 今期予想純利益とNCを計算元に、PER(清原式)を業種中央値PERで再評価し、ネットキャッシュを加算した理論株価。事業の利益力を業種標準で評価した「フェアな値段」。これより安ければ市場が事業価値を過小評価している。
  • 実質PBR是正: 前期末の修正純資産ベース。修正純資産×業種中央値PBRで算出。資産ベースの理論株価。PBRが業種中央値に収斂する想定。含み益が大きい企業ほどこのモデルでの理論株価が高くなる。
  • EV/EBITDA逆算: 前期実績EBITDAベース。業種中央値のEV/EBITDA倍率でEBITDAを再評価し、負債と現金を調整して株価を逆算。グローバルM&Aで最も使われる尺度。買収される場合の「値段」に近い。
  • 配当還元: 今期予想EPSベース。増配後の想定DPSを市場平均配当利回りで割り引いた理論株価。増配要求が通った場合の潜在株価。配当性向引き上げの余地が大きいほど理論株価が高くなる。
  • DOE逆算: 前期末BPSベース。BPS×ターゲットDOE(3%)÷要求利回り。自己資本配当率をベースにした理論株価
  • 推定取得単価: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数の加重平均。複数回の報告がある場合は直近の値を使用。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
  • 理論株価試算値(中央値): 常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。外れ値の影響を排除した代表値
このアクティビストの過去の行動パターン
銘柄行動内容結果
ワコム(2025年) AVIの株主提案(カナメ幹部の社外取締役派遣)が否決された直後に直接大株主として登場し、圧力を継続。 取締役派遣は否決されたが、経営陣への資本効率改善プレッシャーは極大化し、株価は上昇。
プロトコーポレーション(2024年) 創業家によるMBOに対して「ご都合主義的なMBO」と非難する公開質問状を送付し、TOB期間延長を要求。 TOB価格の引き上げや阻止には至らず、MBOは成立し上場廃止。
フクダ電子(2023年) 買収防衛策廃止の株主提案が否決された後、現旧取締役に対して545億円の損害賠償を求める株主代表訴訟を提起。 法廷闘争は継続中であり、経営陣の交代には至っていないが、強いガバナンス圧力を与え続けている。
パターン分析(AI抽出値):
過去の類似ケースと同様に、株主総会での提案が否決された場合でも、3ヶ月以内の追加取得(5%超)を実行し、中長期的な法的措置や公開キャンペーンを通じて経営陣への圧力を段階的に強めていく蓋然性が高い。
※ 上記はAIが抽出した参考値です。SQLによるルールベース集計ではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100YABZ)EDINET有価証券報告書 (S100Y9UW)

【編集部注】 理論株価試算値(モデル計算)による複数のシナリオは描かれた。だが、対話の受容性が低いとされる中で、このアクティビストが過去にどれだけの勝率を収めてきたかという実績の裏付けが必要となる。


6. 過去の打率は──過去9件でTOPIXに勝てたか

このアクティビストは過去、市場平均に勝てたか。勝率が低くても、個別の需給・財務条件が違えば結果は変わる──その違いをS1〜S5で多面的に検証してきました。
勝率(1年)?
9件中
超過リターン中央値?
TOPIX対比・1年

期待値スコア: -1.75%

→ 過去1年間の実績において、実額ベースの勝率は78%(9件中7件がプラス)と高い水準にある一方、TOPIX(東証株価指数)超過勝率は44%(9件中4件・過去実績・将来非保証・TOPIX超過・報告翌営業日始値基準)にとどまる。この実績の乖離は、市場全体の上昇局面に支えられた側面があることを示している。直近の類似案件であるトレックス・セミコンダクター(2023年報告)では1年超過リターンがマイナス44.9%と低迷する一方、ダイハツインフィニアース(2023年報告)では2年超過リターンがプラス209.0%に達するなど、銘柄ごとの成果のばらつきが大きい。同ファンドは長期的な価値実現を志向する経営介入型であり、短期的な市場平均との比較よりも、個別企業のガバナンス改善プロセスを通じた中長期的な価値顕在化に焦点を当てている。

根拠データ
判定基準
大量保有報告書が公開された翌営業日の始値を基準に、その後の株価パフォーマンスを検証しています。
「勝ち」= 報告書公開翌営業日の始値を起点に、1年後の株価リターンがTOPIXを上回った案件
対象:カナメ・キャピタルの過去16件の大量保有案件(うち1年以上経過し成績が確定した9件で勝率を算出)

勝率: 60%以上は市場平均を上回る傾向、50%未満は市場平均を下回る傾向。
超過リターン中央値: プラスなら市場平均を上回る実績。

※ リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後の株価で算出しており、アクティビストの途中撤退は考慮していません。
開示翌日基準の成績(報告翌営業日始値)
期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
3ヶ月 64% 4.0% 6.0% 11
6ヶ月 40% -6.5% 4.0% 10
1年 44% -3.9% 11.2% 9
2年 67% 1.6% 65.3% 6
3ヶ月 11件
勝率
64%
中央値
4.0%
平均
6.0%
6ヶ月 10件
勝率
40%
中央値
-6.5%
平均
4.0%
1年 9件
勝率
44%
中央値
-3.9%
平均
11.2%
2年 6件
勝率
67%
中央値
1.6%
平均
65.3%

(参考)絶対リターン: 1年勝率 78% / 平均+23.1%、 2年勝率 83% / 平均+99.4%

📝 指標の説明
  • 期待値スコア: 勝率×超過リターン中央値。プラスなら「平均的に市場を上回る」ことを示す総合指標。スコアがプラスのアクティビストは、過去に市場平均を上回る成果を出してきた実績がある。
  • 勝率: このアクティビストの過去投資先のうち、同期間のTOPIXリターンを上回った銘柄の割合。50%超なら市場平均に勝つ確率が高い
  • リターン中央値: TOPIX対比の超過リターンの中央値。典型的なケースでの実力を示す。外れ値の影響を受けにくい
  • リターン平均値: TOPIX対比の超過リターンの平均値。大きなリターンを出した銘柄の影響を受けやすい
  • 対象件数: 分析に使用した過去の投資先銘柄数。多いほど統計的信頼性が高い
  • 絶対リターン vs TOPIX超過リターン: 絶対リターンは株価の変動率そのもの。超過リターンは同期間のTOPIXリターンを差し引いた値。相場全体が上がった時に超過リターンがマイナスなら、市場に劣後しただけで実額ではプラスの場合もある。両方を見ることで実力を正確に把握できる。
  • スタイル: 積極介入型=株主提案・委任状争奪を積極的に行う / 建設的対話型=対話重視で改善を促す / パッシブ型=大量保有のみで積極的な働きかけは少ない
  • 算出方法の注意: リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後(365日後以降の最初の営業日終値)の株価で機械的に算出しており、アクティビストの途中撤退は反映されていません。
アクティビスト自身の成績(推定取得単価基準)
期間 勝率 リターン中央値 リターン平均値 対象件数
1年 60% 68.2% 47.3% 5
2年 75% 8.3% 169.8% 4
1年 5件
勝率
60%
中央値
68.2%
平均
47.3%
2年 4件
勝率
75%
中央値
8.3%
平均
169.8%

※ 報告書記載の推定取得単価を基準にした成績です。取得単価の精度に限界があるため参考値として掲載しています。開示翌日基準(上記メインテーブル)の数値を優先してください。

📝 指標の説明
  • 推定取得単価基準: 大量保有報告書に記載される取得価格と株数から加重平均で算出した1株あたりコストを基準とした成績。これがアクティビストのコスト。この水準を意識して行動するため、撤退・追加投資の分岐点になる。
過去投資先の個別実績(13件)
初回報告日 銘柄 リターン(1年) リターン(2年)
2025-04-22 インターアクション(7725) -3.9% N/A
2024-07-22 ヤマタネ(9305) +43.5% N/A
2024-06-10 プロトコーポレーション(4298) +49.6% N/A
2024-01-31 ダイト(4577) -4.4% -5.3%
2023-09-20 IDホールディングス(4709) -9.9% +38.9%
2023-09-13 ダイハツインフィニアース(6023) +48.7% +209.0%
2023-09-05 フロイント産業(6312) -21.4% +1.6%
2023-09-04 トレックス・セミコンダクター(6616) -44.9% -61.2%
2026-05-22 アイコム(6820) N/A N/A
2026-05-12 バリューコマース(2491) N/A N/A
2026-04-30 ネオジャパン(3921) N/A N/A
2025-09-16 ワコム(6727) N/A N/A
2025-08-27 ケアネット(2150) N/A N/A
インターアクション (7725) 2025-04-22
1年
-3.9%
2年
N/A
ヤマタネ (9305) 2024-07-22
1年
+43.5%
2年
N/A
プロトコーポレーション (4298) 2024-06-10
1年
+49.6%
2年
N/A
ダイト (4577) 2024-01-31
1年
-4.4%
2年
-5.3%
IDホールディングス (4709) 2023-09-20
1年
-9.9%
2年
+38.9%
ダイハツインフィニアース (6023) 2023-09-13
1年
+48.7%
2年
+209.0%
フロイント産業 (6312) 2023-09-05
1年
-21.4%
2年
+1.6%
トレックス・セミコンダクター (6616) 2023-09-04
1年
-44.9%
2年
-61.2%
アイコム (6820) 2026-05-22
1年
N/A
2年
N/A
バリューコマース (2491) 2026-05-12
1年
N/A
2年
N/A
ネオジャパン (3921) 2026-04-30
1年
N/A
2年
N/A
ワコム (6727) 2025-09-16
1年
N/A
2年
N/A
ケアネット (2150) 2025-08-27
1年
N/A
2年
N/A

※ リターンはTOPIX超過リターン(報告翌営業日始値基準)。新規報告のみ。

出典: 大量保有報告書 (S100YABZ)

【編集部注】 TOPIX(東証株価指数)超過勝率44%という過去実績のばらつきが示された。中長期のエンゲージメントが前提となる中で、途中でファンドが保有比率を減らして撤退する兆候は検知されていないか。


7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件

4つの撤退シナリオについて、観測データと警戒条件を整理します。
撤退兆候?
4項目中1項目が警戒(2項目は手動確認)

平均保有期間: N/A

📝 指標の説明
  • 撤退兆候: 4つの撤退シナリオ(保有比率減少・要求達成・対話膠着・バリュエーション到達)の該当状況を示すパネル。警戒1項目以上で赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑
  • 平均保有期間: このアクティビストの過去案件における平均保有期間。保有期間が短いファンドは早期売却リスクが高い。長いファンドは腰を据えて改善を求める傾向。
  • エグジットシグナルスコア: 50点満点で撤退リスクの総合度を数値化したもの。5つのシナリオ(保有比率減少・要求達成・議決権敗北・需給反転・バリュエーション到達)の合計。STRONG_HOLD(0-15)=撤退リスク低い / HOLD(16-25)=当面継続 / MONITOR(26-35)=継続監視 / STRONG_EXIT(36-50)=撤退の蓋然性が高い。スコアが高いほどアクティビストが撤退に近い状態。追加報告書の提出頻度と合わせて見ると予測精度が上がる。

→ 撤退チェック4項目中、警戒1項目(バリュエーション到達)。保有比率は増加トレンドであるものの、現在株価が理論株価試算値を上回っており、バリュエーション上方余地の消滅が検出されています。

根拠データ
判定基準
撤退兆候チェックリスト(4項目):
各項目について「兆候なし / 注視 / 警戒」の3段階で判定。警戒が1項目以上でパネル赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑。

① 保有比率減少: 大量保有報告書の変更報告から自動判定。2回連続で減少した場合に警戒。
② 要求達成: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し保有継続の動機が消滅した場合に警戒。現在は手動確認。
③ 対話膠着: 株主総会での提案否決が複数回続き対話にも応じない状態が長期化した場合に警戒。現在は手動確認。
④ バリュエーション到達: 株価が理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合に警戒。自動判定。
撤退シナリオ別チェック
● 兆候なし ① 保有比率減少
観測データ: 保有比率 5.01% →S3
警戒条件: 保有比率が2回連続で減少した場合
判定方法: 自動判定(大量保有報告書の変更報告から前回比較)
─ 自動検知の対象外 ② 要求達成
観測データ: 配当性向76.8%(業種中央値26.0%)
警戒条件: 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し、保有継続の動機が消滅した場合
─ 自動検知の対象外 ③ 対話膠着
観測データ: 安定株主比率 44.8%、社外取締役比率 →S3
警戒条件: 株主総会での提案否決が複数回続き、経営層が対話にも応じない状態が長期化した場合
● 警戒 ④ バリュエーション到達
観測データ: 実質PBR 0.66倍(業種中央値1.56倍の0.4倍)、推定取得単価 2,961円 → 現在株価 3,405円 →S1
警戒条件: 理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合
判定方法: 自動判定(PBR・理論株価と閾値の比較)

本チェックリストは撤退兆候の有無を整理したものであり、売買タイミングの助言を構成するものではありません。

出典: 大量保有報告書 (S100YABZ)EDINET有価証券報告書 (S100Y9UW)

【編集部注】 現時点での撤退リスクは低いと判断される。バリュエーション、議決権構造、およびアクティビストの行動計画が出揃った今、この案件を統合的にどう評価すべきか。


8. まとめ──スコアの構成と根拠

S1〜S7の分析を4つの軸で集約した総合指標。スコアの計算過程とデータ品質を開示します。
コバンザメスコア?
/ 10.0
財務 2.5 + 行動 2.8 + 株主構成 1.5 + 実績 0.0
財務
2.5/3.0
30%
行動
2.8/3.5
35%
株主構成
1.5/2.5
25%
実績
0.0/1.0
10%
合計
6.8
/10

※ 本スコアは、財務面の割安度・アクティビストの行動特性・株主構成・過去案件の実績を定量評価した分析指標です。投資判断を推奨するものではありません。

リスク要因: TOPIX超過勝率 44% → ドラッグストア業界での再編が進む中、カワチ薬品は2026年3月期連結決算で売上高2,844億9,200万円、営業利益67億7,900万円(前期比9.1%減)を記録し、次期中期経営計画は精査中としている。こうした中、カナメ・キャピタルは2026年6月10日付で保有比率5.01%の大量保有報告書を提出し、河内伸二社長らの解任や、自己資本配当率(DOE)5%へのコミットを求める株主提案を公表した。創業家側が実質的に議決権の40%超を支配する株主構成に対し、アクティビストは市場株価が割安な場合に3ヶ月以内に5%超の普通株式を追加取得する方針も示している。業界内の統合圧力と、低水準にとどまる自己資本利益率(ROE)2.76%に対するガバナンス改善要求が交錯する構造となっている。

根拠データ
判定基準: コバンザメスコアの算出方法
コバンザメスコア(0.0〜10.0)
4つの分析軸を重み付け平均した総合指標。
composite = (財務×0.30 + 行動×0.35 + 株主構成×0.25 + 実績×0.10) ÷ 5.0 × 10.0

割安か+下値は堅いか(財務 ×30%)
バリュエーション・資本効率・株主還元余力。§1と§4の分析がこの軸に対応。
5=極めて割安+還元余力潤沢、0=割高+効率的。

どう動くか+撤退の兆候は(行動 ×35%)
本気度・行動確率・戦略予測・撤退リスク。§2と§7の分析がこの軸に対応。
5=AGGRESSIVE+高勝率+エスカレーション、0=撤退兆候。

提案は通るか(株主構成 ×25%)
議決権構造・株主構成・浮動株比率。§3の分析がこの軸に対応。
5=壁が薄い+浮動株潤沢+票読みHIGH、0=壁が厚く変更困難。

過去の打率は(実績 ×10%)
アクティビストの過去案件バックテスト。§6の分析がこの軸に対応。
TOPIX超過勝率×超過リターン中央値。データ不足時は0.0。

データ品質
HIGH=データ十分で信頼性高い / MEDIUM=一部欠損あり / LOW=重要データ欠損。

※本スコアはモデル計算値であり、投資判断を示すものではありません。将来のリターンを保証・予測するものではなく、スコアの高低は売買の推奨を意味しません。

スコア内訳
分析軸スコアウェイトデータ品質?
割安か+下値は堅いか(財務)?4.1 / 5×30%HIGH
どう動くか+撤退の兆候は(行動)?4.0 / 5×35%HIGH
提案は通るか(株主構成)?3.0 / 5×25%HIGH
過去の打率は(実績)?0.0 / 5×10%期待値マイナス
コバンザメスコア?6.8/ 10.0

各軸スコアはS1〜S7の分析データを入力としたAIによるモデル計算値であり、ルールベースの算出ではありません。 同一データに対して実行ごとに微小な差異が生じる場合があります。

AI分析プロセス
アクティビスト意図: 創業家社長の解任と還元強化要求
データ品質: VERIFIED 財務分析: HIGH ガバナンス分析: HIGH 株主構成分析: HIGH

ステージ間分析

⚠ ステージ間の矛盾:
  • 財務分析における「手元資金424.27億円、利益剰余金924.43億円を背景とした高い還元余力」という評価と、株主構成分析における「創業家一族および関連財団が議決権の40%超を実質的に支配しており、提案可決は困難」という議決権構造上の障壁との間の実質的な対立。
矛盾解消: アクティビストの狙いは、株主総会での直接的な議決権行使による勝利(提案可決)ではなく、否決を前提とした賛成率の積み上げや、ホワイトペーパー公開を通じた中長期的な経営改善圧力の蓄積、および市場株価が割安な水準にとどまる場合の追加取得による実質的な交渉力強化にあると解釈することで矛盾は解消される。
✔ ステージ間シナジー:
  • 財務分析が指摘する「PBR(株価純資産倍率)0.66倍かつROE(自己資本利益率)2.76%の低迷」というガバナンス上の脆弱性と、ガバナンス分析が示す「東証の改善要請や議決権行使助言会社の一般基準に形式的に該当する水準」とのシナジー。これにより、外部からのガバナンス改善圧力が極めて強まりやすい環境が形成されている。
相互作用効果:
  • ネットキャッシュ比率(NC比率)11.76%と中程度の還元原資を保有する一方、浮動株比率45.0%に対し安定株主比率44.8%と高いため、アクティビストが追加取得を進めると市場流動性が急速に低下し、需給が逼迫しやすい相互作用が存在する。
調査トピック: ドラッグストア再編 / カワチ薬品株主提案 / カナメキャピタル動向 | ※ AI生成・外部情報参照



出典:
EDINET有価証券報告書 (S100Y9UW)
EDINET半期報告書 (S100WXFP)
大量保有報告書 (S100YABZ)
⚠ 重要なお知らせ (Disclaimer)
本レポートは、当サービスが独自に開発したアルゴリズムによる計算結果・統計データを提供するものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。 理論株価試算値・スコア等はモデル計算に基づく参考値であり、将来の価格・リターンを保証するものではありません。 データは複数の公開情報源から自動取得しており、正確性を保証するものではありません。重要な判断の際は、必ず1次情報(EDINET・TDnet・企業IR等)でご自身で確認してください。 投資判断はご自身の責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当サービスは一切の責任を負いません。