目次 (クリックで開閉 ── ▶ マークは全て同様に操作できます)
割安か──バリュエーション指標
どう動くか──介入シナリオと行動確率
提案は通るか──株主構成と議決権の壁
下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力
出口はどこか──シナリオ別試算値
過去の打率は──実績と勝率
撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件
まとめ──スコアの構成と根拠
1. 割安か──バリュエーション指標
今の株価は割高か割安か。PBR・PER・NC比率などの指標 から、複数のアプローチで株価水準を検証します。
データ期間の見方
前実 直近の確定決算(有価証券報告書・決算短信)の数値
今予 会社が発表した今期の業績予想に基づく数値
※ 株価・時価総額は前営業日終値
ROICスプレッド前実 ?
ROIC 1.1% − WACC 2.6%
業種内ポジション
アクティビストは同業他社との比較で経営改善余地を主張する。中央値からの乖離が株主提案の根拠となる。
← 低い 業種中央値 高い →
ROIC vs WACC
ROICがWACCを上回れば価値創造、下回れば価値破壊。アクティビストはスプレッドがマイナスの企業に対し、事業再編や資本配分の見直しを要求する根拠とする。
← 価値破壊 ROIC 1.1% | WACC 2.6% 価値創造 →
→ 実質PBR(株価純資産倍率)1.20倍は業種中央値0.95倍を上回り、資産面での割安さは後退している。
PER(株価収益率)12.14倍は業種中央値12.40倍と同等にとどまる。しかしネットキャッシュ比率(NC比率)13.13%を考慮した清原式PERは10.65倍と低位を記録する。収益力に対しては一定の割安さが残る。一方でROIC(投下資本利益率)1.12%は資本コスト2.60%を下回る。資本効率の低迷が評価の上値を抑える。(モデル計算・将来非保証)
参考:年足(暦年)の株価推移。株式分割・併合は最新基準に遡及調整済み。過去データであり将来を保証するものではない。
参考:週足の株価推移。紫の水平線は推定取得単価(撤退圧力発動水準)、マーカーは大量保有報告書提出時点の保有比率。過去データであり将来を保証するものではない。
根拠データ
判定基準
実質PBR :
含み益(不動産・政策保有株等)を加味した純資産に対する株価倍率。業種中央値との乖離で割安/割高を判断する基礎指標。1.0倍未満: 割安圏、1.0-1.5倍: 中立圏、1.5倍以上: 割高圏。
EV/EBITDA :
企業価値(時価総額+有利子負債−現金)÷ EBITDA。キャッシュフローベースの企業価値評価。業種中央値比0.8未満: 割安圏、0.8-1.2: 中立圏、1.2超: 割高圏。EBITDAが取得できない場合はPER(清原式)で代替。
ROICスプレッド :
ROIC − WACC。プラスなら資本コスト以上の利益を創出(価値創造)、マイナスなら価値破壊。10%超: 強い価値創造、0-10%: 中立水準、マイナス: 価値破壊。
NC比率(清原式) :
ネットキャッシュ(流動資産+投資有価証券×70%−負債合計)÷時価総額。高いほどアクティビストが還元強化を要求する根拠が強くなる。
割安度の検証
NC比率(清原式) 前実 ?
= 流動資産 903億円 + 投資有価証券×70% 158億円 − 負債合計 817億円
セクター相対評価
株主資本は有効に使われているか
計算パラメータ(Beta / WACC / ROIC)
指標 値
Beta(1年)?
0.42
株主資本コスト前実 ?
3.5%
WACC前実 ?
2.6%
ROIC前実 ?
1.1%
EVA 前実 ?
-26億円
ROE
9.6%
売上高純利益率 前実 ?
7.0%
総資産回転率 前実 ?
0.83回
財務レバレッジ 前実 ?
1.66倍
賃貸等不動産(隠れ資産)
時系列データ(過去5年)
決算期 簿価 時価 含み益
2022-03
22,610
21,075
-1,535
2023-03
23,832
22,245
-1,587
2024-03
25,599
22,997
-2,602
2025-03
25,230
23,854
-1,376
単位: 百万円
出典: EDINET有価証券報告書 (S100YC2P) 、大量保有報告書 (S100YTRM)
【編集部注】
割安とは言い切れない水準にある。それでもアクティビストが動く理由があるのか。行動パターンを読む。
2. どう動くか──介入シナリオと行動確率
大量保有報告書は出した──次の問いは、純投資のままか、経営に変化を求めるか。報告書の文言・過去の行動パターン から、介入の方向性と確率を読みます。
→ 行動確率82%(過去22件中18件)は、今回も要求行動を継続する蓋然性の高さを示す。
このアクティビストは純投資と記載しつつ介入する傾向が強い。今回は2026年総会への株主提案を提出済みである。
ただし、足元で保有比率が13.83%から12.74%へ減少した。会社側が発表した75億円規模の自己株式取得などの還元策を受け、一部の売却による資金回収を進めている蓋然性が高い。
主要戦略: 株主還元方針変更 / 副次的な戦略: 政策保有株売却要求
推定取得単価1,268円に対し現在株価1,738円(乖離+37.1%)。
共同保有者・貸株・担保契約:いずれも本報告書に記載なし
根拠データ
判定基準
行動確率 :
このアクティビストの過去の全保有案件のうち、実際にエスカレーション(株主提案・対話要求等)に移った比率。75%なら4件中3件で行動に転じた実績。保有目的文言はテンプレート化されていることが多いため、文言一致ではなく全案件ベースで算出。灰色固定表示。
ISS/Glass Lewis基準該当 : 一般公開基準への形式的該当を示す。実際の個別推奨は非公開(有料レポート)のため「反対推奨された」と断定するものではない。
過去投資先での実績
行動パターン
過去22件中、株主提案に踏み込んだのは16件。公開書簡どまりが1件、明示的行動なしが4件。株主提案階層の勝率は62.5%、対する行動なし階層の勝率は100.0%(過去実績・将来非保証)であり、提案の成否にかかわらず会社側の自主的な還元対応を引き出すことで成果を得る傾向がある。本件においても、会社側が総還元性向100%以上や大規模な自己株式取得を発表するなどの変化が観測されている。
行動タイプ別の成績(過去22件、リターン確定 19件)
行動強度
件数
1年超過勝率
超過R中央値
E 法的係争型
1件
0.0% (1件)
-7.4%
D 株主提案型
16件
62.5% (16件)
4.5%
C 公開書簡型
1件
100.0% (1件)
12.4%
B 会社対応のみ観測
0件
—
—
A 明示的行動なし
4件
100.0% (1件)
38.6%
※ 過去実績。投資判断の保証ではない。D階層(株主提案型)の結果内訳(可決/譲歩/否決)は下記カード個別参照。
過去投資先での行動履歴(全22件) :過去の新規報告銘柄について、実際の行動と保有目的を対比(当該企業は除外)。
実際の行動
株主提案
2026 年 6 月定時株主総会 (招集予定) 向けに 6 議案 — (1) 期末配当決定権を取締役会から株主総会へ移す定款変更、(2) DOE 8% (株主資本配当率) 採用、(3) 資本コストを踏まえた事業ポートフォリオ計画策定・開示の定款明記、(4) 政策保有株式 (純資産の約 20%、76 銘柄) を 2029-03 末までに全売却する定款変更、(5) 株式分割を株主総会決議事項とする定款変更、(6) 1:3 株式分割実施 + 授権株式数を 2 億株へ増加。SC 副社長は日経インタビューで「不採算なら祖業 (食器) でも撤退を」と発言、PBR を「日本株平均目指せ」と公言
AGM結果
時減少が観測されており、半年〜1 年タームでの保有比率の上下動はノイズとして看過。重要なのは「9% 台で重要提案行為等を維持」というシグナル継続性。(4) **総会後の出口リスク**: 株主提案が大幅否決された場合でも、SC 流の「数年継続エンゲージメント」スタイルから即時撤退は想定しづらいが、株価が PBR 1.0x を明確に上抜けた局面では一部利確売り (変更報告書での比率減) に注意
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+13.5%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
オリコ向けは定款変更 2 件 — (1) 取締役候補者のみずほ FG 株式保有状況開示の義務化、(2) 取締役会議長を社外取締役から選任しガバナンス中立性を確保。背景論点はみずほ FG 議決権 48.8% (実質総会では 50% 超行使)・歴代社長 9 代連続みずほ出身・持分法適用にとどめる会計処理の妥当性疑義・バーゼル規制上のリスクアセット約 3.6 兆円増加懸念
メディア報道
26-04-20 公式特設サイト stracap.jp/proposal/2026_mizuho-orico を開設、みずほ FG (8411) とオリコ (8585) の両社に同時に株主提案を公表。Bloomberg・日経・東洋経済・businesswire で大きく報道され、メディア露出は当ポートフォリオ屈指の規模
(1) 進行中・買い増し継続中で SC 側の最終ポジションが固まっていない可能性、(2) みずほ
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
-57.5%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2025 年 1 月 31 日に株主提案権行使を公表、2025 年 3 月 28 日 (実際は 3 月 30 日) 定時株主総会で 10 議案を提出も全議案否決。主要提案は (1) 孫泰蔵氏が資産管理会社経由で保有する約 12,006,500 株 (約 302 億円相当・議決権 22.1%) を対象とした自己株式取得、(2) 169 億円相当の配当実施、(3) 社外取締役からの取締役会議長選任、(4) 森下社長の報酬減額。2025 年 9 月の臨時株主総会でも社長解任案を含む提案を提出するも否決。2026 年 3 月 30 日定時総会でも 10 議案全て否決
AGM結果
近) で長期戦の構え。孫泰蔵氏の議決権 22.1% が最大の防衛壁であり、孫氏のスタンス変化が最大のカタリスト。連続否決でも撤退せず公開キャンペーンを継続するパターンは耐久戦・公開圧力型。短期的な提案可決期待よりも、買い増し継続・株価下値支え・将来的な資本政策見直し催促を期待する中長期コバンザメ向き
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
-41.6%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2026-04-21 発出、2026 年 6 月定時株主総会向け。議案構成は ①丸木強の取締役選任、②取締役任期 2 年→1 年へ短縮、③(取下げ済) 指名委員会設置 → 会社が 2026-04-15 に任意の指名委員会設置を公表したため取下げ、④取締役会による財務健全性 KPI と資本政策の年 1 回以上の審議・開示、⑤1 株→5 株の株式分割、⑥発行可能株式総数 1.5 億株→7.5 億株への変更。会社は 2025 年 9 月に既に 1:3 株式分割を実施済み
AGM結果
後し低水準で停滞している点の是正
進行中・最重要銘柄のため動意は継続観測必須。①2026 年 6 月定時総会の議案別賛成率 (特に丸木氏選任・1:5 株式分割・KPI 開示提案) は次のカタリストで、可決・高賛成率なら更なる買い増しまたは経営対話進展シグナル、②会社側追加施策 (自己株式取得・配当方針見直し・政策保有株縮減開示) の有無、③SC の保有比率が 16% 超え (公開買付規制・大量保有 1
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+5.4%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2024 年 6 月総会: 議題 1「修正 PBR 1 倍以上を目指す計画策定の定款変更」+ 議題 2「修正 PBR 1 倍超で年最大 3 億円 / 10 万株付与の株価条件型 RS 報酬導入」(会社側は反対表明・否決)、2025 年 6 月総会: 「特定株主 (政策保有株主) からの自己株式取得」提案、2026 年 4 月 29 日: 6 月総会向け株主提案権行使を再公表
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
-15.8%
2年超過:
-22.9%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
公開書簡
2024-05-21 提案一部取下げ (c) 2024-06-24 定時総会で全議案否決、ただし日本製鉄を除く少数株主賛成率は 2 議案で 50% 超 (d) 2024-11-26 親会社日本製鉄宛て公開書簡 (大阪製鐵の課題解決を親会社として主導するよう要請、完全子会社化・吸収合併も選択肢提示) (e) 2025-04-17 2025 年 6 月総会向け株主提案公表 (剰余金処分・非公開化検討委員会設置
AGM結果
イベント (完全子会社化 TOB プレミアム or 増配 / 自社株買い大型化) で大きなアップサイドが見込めるが、親会社日本製鉄の意思決定タイミングに依存し時間軸不確実 (b) 株主総会で会社提案が可決され続けるパターンが 2 期続いており、短期カタリストとしての総会通過に過度な期待は禁物 (c) 業績悪化局面 (経常赤字・無配転落) では親会社による吸収合併コスト低下 → 強制執行可能性は逆に高ま
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+12.4%
2年超過:
-23.2%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2024 年 6 月総会 5 議案提出 (配当性向 100%・DOE 6%、事業ポートフォリオ計画策定、自己株式 9.2% 消却、株主優待廃止、相談役・顧問廃止) → 1 議案取下げ (2024-05-21、買収防衛策廃止系) → 残り議案は会社側「反対」決議で全否決見込み、2025 年 6 月総会も同様 5 議案提出 → 会社側「反対」決議
AGM結果
比率を 7.84% → 5.63% へ約 2.2pt 縮小しており、6 月総会前のポジション調整・部分利食いの可能性、直近 2 年で配当利回り 6.67% まで上昇しキャリー確保は良好、ただし株主提案否決継続のため short-term カタリスト (TOB・MBO) は限定的、中期テーマ投資前提で判断推奨、6 月株主総会 (第 126 期) 直前の追加変更報告書に注意
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+35.7%
2年超過:
+49.7%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
AGM結果
ションを並行開発、東証 2023 年 3 月の資本コスト・株価意識経営要請への未対応、留保金課税による少数株主への不当負担を主要論点として明示)
安川社長グループ約 58% 支配下では株主提案単体での可決は構造的に困難で、議決権ベースの勝負ではなくレピュテーション・東証要請・少数株主賛成率の積み上げによる長期圧力型エンゲージメントである点を理解する必要、進行中案件のため次回 2026 年 6 月総会で
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+38.6%
2年超過:
+50.3%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2024 年 6 月総会向けに 3 議案提出 (1) 配当性向 100%・DOE 8% の還元方針定款化、(2) 不祥事時の第三者委員会設置、(3) 顧問・相談役廃止。2024-05-10 に同社取締役会がコンプライアンス規程・内規を改定し議案 2・3 の目的を実質達成、2024-05-17 付で議案 2・3 を取下げ。議案 1 (還元方針) のみ採決継続したが具体的賛成率は未確認 (株主総会議事要旨 PDF が 2025-06-30 付で stracap.jp に掲載されているが本文未取得)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+12.0%
2年超過:
+52.4%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2024-06-27 第 101 回定時株主総会で取締役 8 名中 3 名 (株主提案候補) が可決 — 中山俊彦・大澤道雄・村田正樹 (一次資料: ダイドーリミテッド公式・PR TIMES)。賛成率は 50.7〜51.73% の僅差で、株主提案中山氏 51.73% > 会社側否決候補 藤原英理 50.59%。会社側提案は山田政弘 (会長兼 CEO) 51.25%・成瀬功一郎 (社長兼 COO) 51.34% など 5 名可決・1 名否決。経営権の過半は会社側が確保するも、株主提案勢力が初の取締役会入り
AGM結果
価ベース約 1.5〜1.8 倍 + 大幅増配アナウンス効果による最終局面 15% 超の上振れ取り込み。テレ東 BIZ 推計の総売却額 98 億円。(2) 典型エグジットシナリオ = **「株主提案部分可決→会社側が大型株主還元 (自社株買い + 増配) で対抗→発表翌日のストップ高水準で全量市場内売却」型**。STR 系の典型パターン (会社側との合意なし、自主的な利益確定型エグジット)。(3) 本件
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+33.7%
2年超過:
+201.5%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2022 年 (詳細未掲載・一部取下げ実施)、2023 年 配当性向 100%・大和ハウス工業株売却 + 株主還元・潮崎敏彦会長退任・代表取締役報酬計算方法開示・ArcPac Garage Doors (87 億円豪州買収) 成果開示の 5 本柱、2024 年 配当性向 100%・資本コスト未達政策保有株の処分・同開示・CEO 報酬開示条件追加 (会社側は 2024-05-14 反対決議、2023 年は 11〜30% 賛成率で全件否決)
AGM結果
r で各年の議事要旨と議決権行使結果を公表)
5% 割れ (2024-06-11) で実質エグジット済のため新規追随は機会損失リスク高、ただし配当性向引き上げ・政策保有株処分・自社株買い等の還元強化は否決されつつ年次提案で継続圧力、業界 1 位三和 HD との収益性ギャップ縮小余地が残るため文化シヤッター側の中期還元方針見直しを引き続きモニタリングすべき (推定ベース)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+8.3%
2年超過:
+36.2%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2022 年 4 月 26 日に 6 議案を提出 (1) 丸木強氏取締役選任 (2) コーポレートガバナンス報告書での加重平均資本コスト開示の定款化 (3) 政策保有株式の保有目的検証義務化 (4) 純投資株式の事業目的化 (5) 自己株式消却の株主決議権付与 (6) 自己株式全消却。2022 年 6 月総会前に「一部取り下げ」を実施し会社側との対話進展を示唆
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+3.6%
2年超過:
+21.5%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2018 年から 2023 年まで 6 年連続で株主提案を提出、2022 年提案 (5 議題) は (1) 配当性向 100% への剰余金処分 (2) 自己株式消却権の定款新設 (発行済 7.4% に相当する約 299 万株) (3) 自己株式全部消却 (4) 相談役制度廃止 (定款 28 条削除) (5) 相談役個別報酬開示、特に佐藤俊明会長兼相談役予定者の独禁法違反黙認認定を理由とする「不健全な馴れ合い関係」批判が核心、2023 年提案も継続 (一部「資本コスト開示に係る定款変更」は会社側が継続開示を約束したため 2023 年 6 月 3 日に取下げ)、賛成率は会社個別開示資料が公開ベースのみ・本回答調査では具体率値未取得
AGM結果
ト後フォローは不可、現在 (2026 年 5 月時点) ストラテジックキャピタルは公式サイト上「過去の投資銘柄」として位置づけ、追従投資判断の対象としては鮮度切れ、ただし「ストラテジックキャピタル提案否決後でも株価上昇でエグジット成功した類型」として今後の同社新規ターゲット銘柄評価のレファレンス・ケースとして高い参照価値あり、東急建設による完全子会社化 TOB 実施事実は本回答調査範囲では確認されず急
係争
2018 年から毎年継続、2020 年 12 月 18 日には世紀東急工業旧経営陣 4 名に対しアスファルト合材カルテル (公取委課徴金 18 億 3417 万円) を理由とする株主代表訴訟を東京地裁へ提起、2022 年 3 月 28 日東京地裁判決で代表取締役会長に約 17 億 3227 万円・他取締役に約 15 億 7942 万円〜18 億 3417 万円の損害賠償請求が認容、202
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
-7.4%
2年超過:
+35.2%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2020 年は配当・自己株式関連、2021 年は別途積立金取崩・配当性向引上げ、2022 年は配当財産 102 円から会社提案を控除した金額の追加配当・別途積立金 210 億 20 百万円の取崩を要求 / 2022-05-18 取り下げ後は新規提案なし
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+21.6%
2年超過:
+3.4%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2 議題を 2 年連続提出。①政策保有株式売却の定款変更 (75 億 85 百万円・51 銘柄、第 87 期中に速やかに売却を要求)、②剰余金処分 (498 円 — 会社提案額の差額を追加配当、配当性向 100% を企図)。2022/07/04 公表の議決権行使結果で全議案否決。ただし 2 年連続提案を経て、配当性向は 50.0% (2021/03) → 78.1% (2022/03) → 73.3% (2023/03) へ大幅上昇、自己資本比率も 38% → 47.3% へ改善 — 否決されたが実質的な経営応諾効果あり
AGM結果
2/08 アーカイブ。ストラテジック側でも「過去の投資銘柄」に分類済
2 年連続株主提案 + 経営陣書簡 + 特集サイトと、ストラテジックの「フルスペック・エンゲージメント」を実施した代表案件。提案は否決されたが、実質的に配当性向 78% への引き上げと自己資本比率改善を引き出した「黙示的応諾」型成功事例。一方で 2022/05 に特例報告へ移行・段階売却フェーズ入り、「過去の投資銘柄」に分類されてお
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+18.9%
2年超過:
+27.0%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
過去複数年継続的に提出。2024 年提案の中核要求は (1) 株主還元方針を「DOE 6% または配当性向 100% の高い方」 (2) ROE 6% 以上のコミット。会社側は 2024 年 5 月「反対」を決議し議案否決。ただし 2024-06-27 に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を自主開示し、配当性向約 101% (FY24/3 87 円 → FY25/3 150 円計画) へ大幅引き上げ。提案否決 + 実質要求受入の典型パターン
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
-20.0%
2年超過:
-15.1%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
(1) 2022-04 定時総会・日銀天下り関連提案、(2) 2022-11 臨時株主総会招集請求 (天下り実態解明・弁護士 3 名選任)、(3) 2023-02-07 臨時総会で当該 3 議案 全件否決、(4) 2023-04-21 定時総会向け 5 議案公表 (副社長 / 専務 / 常務職位廃止、代表執行役個人別報酬開示、社長 OB 再雇用禁止、退任後待遇開示、20% 超大株主シンフォニーからの重要提案開示)、(5) 2023-06 定時総会で議論。テーマは一貫して日銀 / 財務省 / 東証 OB の天下りによるガバナンス機能不全
AGM結果
金融委員会への送付書面 (2023-07・日銀天下り問題)、Bloomberg 報道による「執行役不当利得返還訴え提起」請求 (2023-01)、2022/2023 年定時総会出席・議事要旨公開
提案否決続きでも 2 年超粘着し、最終的に会社側の PBR 改善宣言・自社株買いを引き出した「敗北しながら勝つ」型。コバンザメ視点では (i) 提案議案否決自体は弱気シグナルではなく、議案否決後の会社側 IR
メディア報道
/2023-04/2023-06/2023-07/2023-11 の複数回にわたる送付書面、社外取締役宛意見書 (2023-01)、衆参財務金融委員会への送付書面 (2023-07・日銀天下り問題)、Bloomberg 報道による「執行役不当利得返還訴え提起」請求 (2023-01)、2022/2023 年定時総会出席・議事要旨公開
提案否決続きでも 2 年超粘着し、最終的に会社側の PBR 改善宣言・自社株買いを
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
+3.2%
2年超過:
+15.3%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2022 年定時総会で剰余金処分 (127 円配当 = 会社案 + 追加配当) +α、5 月に一部取り下げ。2023 年定時総会で(1)DOE 3〜4%→6% への引き上げ (2) トヨタ紡織株式 1,316,700 株 (簿価 263.6 億円) を 27 株あたり 1 株で現物配当 (3) 政策保有株式の目的検証・売却希望伝達義務の定款変更を提案。いずれも会社側反対で否決ベース
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
-8.6%
2年超過:
+2.0%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
株主提案
2024 年第 64 回総会では (i) 剰余金処分 (DOE 6% 相当配当) (ii) 企業価値向上・非公開化検討委員会の設置に係る定款変更 (iii) 取締役会議長の独立社外化に係る定款変更 (iv) 代表取締役の個別報酬開示に係る定款変更を提案。2025 年第 65 回総会では同様の剰余金処分(DOE 6%)・企業価値向上委員会設置・議長独立化・個別報酬開示の 4 議案 + 保有不動産 (時価 54.1B JPY 超) の REIT 化による資本効率改善を主張。会社提案の取締役選任賛成率 75.22%〜86.94% という低水準が会社提案に対する株主不満を示すが、株主提案自体は否決継続 (具体的な株主提案各議案の賛成率は未確認区分)
公開書簡
2020 年 11 月初動以降、毎年定時総会向けに株主提案 (2021/2022/2023/2024/2025 の 5 期連続) + 経営陣宛公開書簡を継続発出。2023-10 には「配当性向 100%・DOE 6%」への株主還元方針変更を要請する書簡、2024-12 にも追加書簡発出。2025-02 にはワキタ専用特設サイト (https://s
AGM結果
(1) 2025 年 5 月以降の段階的売却で最終 4.70% まで低下し 5% 報告義務外 — 完全撤退ではないが「次期株主提案の主役交代」可能性あり。(2) 創業家・自己株式の議決権集中で株主提案否決継続中、短期的な M&A / MBO 決着の蓋然性は低い。(3) ただし会社側は配当性向 100%・自社株買い等の譲歩を既に実施済で、ストラテジックキャピタル要求の一部は経営応諾されており「成果型撤退
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
-27.2%
2年超過:
-9.3%
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
実行動データ未収録(deep research未調査)
1年超過リターン:
リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者…」
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。重要提案行為等:株主価値向上という目的を達成するため、2026年8月末迄に、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、重要な財産(有価証券及び賃貸等不動産)の処分及び増配の重要提案行為等を行う予定です。買付開始前に、買付開始日から大量保有報告書提出日までの間に株券等保有割合が5%超となる買付けを行うことについての決定を行っております(5%を超えて具体的に何%まで買うという決定までは行っておりません。)。本報告書の提出義務発生日現在においては、大量保有報告書提出日まで、買付価格の上限を2,850円とし、日々の市場関与率の上限を35%として買い付けることをその内容としております。
実際の行動
目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
実際の行動
目立った行動は確認できませんでした(純投資で完結)
参照ソース(1件) / 調査: 2026-05-05
1年超過リターン:
リターン未確定(1年未経過)
EDINET保有目的「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。」
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
残り17件を表示 ▼
※ 実行動データは Claude Code WebSearch 経由で調査・格納(activist_action_history_gold)。超過リターンは TOPIX 対比・報告翌営業日始値基準・1年/2年経過時点の値。
保有目的文言の変遷(事由変更 10件 / 同一事由 13件)
▼ 保有事由が変更された銘柄:
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。重要提案行為等:株主価値向上という目的を達成するため、2026年8月末迄に、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、重要な財産(有価証券及び賃貸等不動産)の処分及び増配の重要提案行為等を行う予定です。買付開始前に、買付開始日から大量保有報告書提出日までの間に株券等保有割合が5%超となる買付けを行うことについての決定を行っております(5%を超えて具体的に何%まで買うという決定までは行っておりません。)。本報告書の提出義務発生日現在においては、大量保有報告書提出日まで、買付価格の上限を2,850円とし、日々の市場関与率の上限を35%として買い付けることをその内容としております。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。重要提案行為等:当該目的を達成するため、2026年8月末迄に、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、重要な財産(有価証券及び賃貸等不動産)の処分及び増配の重要提案行為等を行う予定です。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。 重要提案行為等:当該目的を達成するため、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)の重要提案行為等を行っています。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。 重要提案行為等:当該目的を達成するため、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、主要な事業(基礎化学品事業)の全部又は一部の譲渡・休廃止及び株主還元(自己株式取得又は増配)の重要提案行為等を行っております。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。重要提案行為等:当該目的を達成するため、増配(年度毎にDOE8%、配当性向100%の高い方を株主還元方針とすること)、資本政策の方針の重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、政策保有株式の売却、賃貸等不動産の売却及び事業ポートフォリオの見直し(食器事業等の不採算事業の収益改善、譲渡又は廃止を含みます。)の重要提案行為等を行っております。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。 重要提案行為等:当該目的を達成するため、上場廃止(第三者による買収)の重要提案行為等を行っております。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。 重要提案行為等:当該目的を達成するため、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、上場廃止(第三者による買収)、増配及び特定の株主(孫泰蔵氏及び同氏が実質的に支配すると提出者が判断した株主)からの自己株式取得の重要提案行為等を行っております。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。重要提案行為等:当該目的を達成するため、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)及び株主還元(自己株式取得又は増配)の重要提案行為等を行っております。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。 重要提案行為等:当該目的を達成するため、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、増配(配当性向 100%を株主還元方針とすること)、政策保有株式の売却の重要提案行為等を行っております。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。重要提案行為等:当該目的を達成するため、重要な財産の処分(賃貸等不動産の処分)、株主還元(特定の株主(提出者が発行者の安定株主であると判断した株主)からの自己株式の取得)及び上場廃止(第三者による買収)の重要提案行為等を行っております。
純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと。
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。重要提案行為等:当該目的を達成するため、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、上場廃止(第三者による買収)、増配(年度毎にDOE8%、配当性向100%の高い方を株主還元方針とすること)及び特定の株主(安川秀俊氏及び同氏が実質的に支配すると提出者が判断した株主)からの自己株式取得の重要提案行為等を行っております。
同一事由の 13件を表示
※ 事由変更ありの行は左線ハイライト。報告日リンクからEDINETの1次情報を確認できます。
出典: 大量保有報告書 (S100YTRM)
【編集部注】
行動確率は高い。だが固い株主に阻まれれば提案は通らない。株主構成は味方か敵か。
3. 提案は通るか──株主構成と議決権の壁
株主提案は通るか。固定株主の壁と浮動株の構成 から、アクティビストの議決権戦略が成立する条件を検証します。
安定株主比率は議決権ベース、アクティビスト保有は株券等保有割合ベースのため分母が異なります(概算)。 市場での売買のしやすさは「浮動株比率(JPX基準)」で別途示しています。
市場流動性の目安 — 浮動株比率(JPX基準) : 40.0%(JPX基準・2026-03-31時点)
→ 安定株主比率26.9%は日本企業として低く、議決権構造上の障壁は薄い。
主要株主である幸栄企画の保有比率は14.67%にとどまる。だから、アクティビスト提案が可決される余地は構造的に存在する。しかし、会社側は総還元性向100%以上の株主還元方針を掲げる.さらに、75億円を上限とする大規模な自己株式取得も発表した。この自律的な還元策が、一般株主の支持を集める。そのため、アクティビスト提案への賛同は広がりにくい。過去の卸売業の事例では、会社側の譲歩を引き出した実績がある(過去実績・将来非保証)。今回も議決権行使での勝利より、対話による還元引き出しが現実的な路線と読める。
根拠データ
判定基準
安定株主比率 :
鈴木式準拠固定株分析(独自拡張版、v6.0 議決権ベース、2026-04-30〜)。A(その他法人) + B(政府) + D(個人大株主) + E(政策保有金融×0.7) + F(外国戦略株主) + G(オーナー系ファンド) + H(持株会×0.5) − I(国内VC控除)。分母=議決権総数(発行済株式総数 − 自己株式)。C(自己株式)は議決権ゼロのため計算式から除外し、参考値として表示。鈴木氏の見解では、30%を超えるとアクティビストにとっては狙いにくい銘柄となる(70%以上: 壁が極めて厚い、30-70%: 中間水準、30%未満: 議決権構造上の障壁が低い水準)。
アクティビスト保有比率 :
最新の大量保有報告書に基づく保有比率。参考情報として灰色表示。
オーナー持株比率 :
CEO・関連資産管理会社の合計保有比率。20%超: 拒否権に近い水準、5-20%: 中間水準、5%未満: 低水準。
外国法人等保有比率 :
海外機関投資家・ファンド等の保有比率。外国法人等の比率が高い企業は株主還元・ガバナンス改善への圧力が強い傾向があり、アクティビストの提案が賛同を得やすい環境を示す。
安定株主比率の内訳(鈴木式準拠)
所有者別構成(法定開示区分)
金融機関 13.4%
証券会社 2.8%
その他法人 28.2%
外国法人等 26.5%
個人その他 29.1%
自己株式 N/A
大株主一覧(上位10名)
# 株主名 所有者区分 持株比率 保有株数(株)
1
株式会社幸栄企画
その他法人
14.7%
12,549,000
2
INTERTRUSTTRUSTEES(CAYMAN)LIMITEDSOLELYINITSCAPACITYASTRUSTEEOFJAPAN-UP(常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)
外国法人等
9.7%
8,285,000
3
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
金融機関
9.2%
7,894,000
4
イエローハット共和会
個人その他
6.4%
5,498,000
5
INTERTRUSTTRUSTEESCAYMANLIMITEDASTRUSTEEOFJAPAN-UPUNITTRUST(常任代理人:立花証券株式会社)
外国法人等
4.7%
3,997,000
6
日本カストディ銀行(信託口)
金融機関
3.4%
2,884,000
7
鍵山幸一郎
個人その他
1.8%
1,576,000
8
住友ゴム工業株式会社
その他法人
1.5%
1,247,000
9
株式会社ソフト99コーポレーション
その他法人
1.4%
1,186,000
10
横浜ゴム株式会社
その他法人
1.4%
1,188,000
1
株式会社幸栄企画
その他法人
14.7%
12,549,000株
2
INTERTRUSTTRUSTEES(CAYMAN)LIMITEDSOLELYINITSCAPACITYASTRUSTEEOFJAPAN-UP(常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)
外国法人等
9.7%
8,285,000株
3
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
金融機関
9.2%
7,894,000株
4
イエローハット共和会
個人その他
6.4%
5,498,000株
5
INTERTRUSTTRUSTEESCAYMANLIMITEDASTRUSTEEOFJAPAN-UPUNITTRUST(常任代理人:立花証券株式会社)
外国法人等
4.7%
3,997,000株
6
日本カストディ銀行(信託口)
金融機関
3.4%
2,884,000株
7
鍵山幸一郎
個人その他
1.8%
1,576,000株
8
住友ゴム工業株式会社
その他法人
1.5%
1,247,000株
9
株式会社ソフト99コーポレーション
その他法人
1.4%
1,186,000株
10
横浜ゴム株式会社
その他法人
1.4%
1,188,000株
支配構造リスク
リスク項目 判定 詳細
オーナー管理
代表者 堀江康生
保有比率 14.7%
判定方法 資産管理会社経由
該当
堀江康生 保有14.7%(資産管理会社経由)
親子上場
判定結果 該当する上場大株主なし
筆頭株主 株式会社幸栄企画(14.7%)
非該当
-
筆頭株主が上場企業
−
-
上場大株主あり(20%超)
−
-
政策保有・相互保有
# 銘柄名 コード 株数 時価 持ち合い
1
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ
8306
1,769,860株
6,325百万円
有
2
(株)みずほフィナンシャルグループ
8411
276,642株
2,351百万円
有
3
(株)三井住友フィナンシャルグループ
8316
335,400株
2,274百万円
有
4
住友ゴム工業(株)
5110
761,877株
1,784百万円
有
5
横浜ゴム(株)
5101
226,212株
1,735百万円
有
6
(株)ソフト99コーポレーション
4464
234,600株
838百万円
有
7
片倉工業(株)
3001
263,311株
769百万円
無
8
TOYOTIRE(株)
5105
168,700株
708百万円
有
9
(株)JVCケンウッド
6632
455,200株
445百万円
無
10
(株)ブリヂストン
5108
101,500株
405百万円
有
11
SOMPOホールディングス(株)
8630
25,200株
176百万円
無
12
第一生命ホールディングス(株)
8750
52,000株
100百万円
無
13
(株)カンセキ
9903
76,500株
69百万円
有
14
(株)カーメイト
7297
56,100株
48百万円
有
15
(株)ジュンテンドー
9835
56,594株
29百万円
有
16
(株)イチネンホールディングス
9619
8,820株
22百万円
有
17
(株)ジーエス・ユアサコーポレーション
6674
4,000株
22百万円
有
18
(株)バローホールディングス
9956
N/A
N/A
無
19
エステー(株)
4951
N/A
N/A
有
1
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ
8306
相互保有
1,769,860 株
時価 6,325 百万円
2
(株)みずほフィナンシャルグループ
8411
相互保有
276,642 株
時価 2,351 百万円
3
(株)三井住友フィナンシャルグループ
8316
相互保有
335,400 株
時価 2,274 百万円
4
住友ゴム工業(株)
5110
相互保有
761,877 株
時価 1,784 百万円
5
横浜ゴム(株)
5101
相互保有
226,212 株
時価 1,735 百万円
6
(株)ソフト99コーポレーション
4464
相互保有
234,600 株
時価 838 百万円
7
片倉工業(株)
3001
263,311 株
時価 769 百万円
8
TOYOTIRE(株)
5105
相互保有
168,700 株
時価 708 百万円
9
(株)JVCケンウッド
6632
455,200 株
時価 445 百万円
10
(株)ブリヂストン
5108
相互保有
101,500 株
時価 405 百万円
11
SOMPOホールディングス(株)
8630
25,200 株
時価 176 百万円
12
第一生命ホールディングス(株)
8750
52,000 株
時価 100 百万円
13
(株)カンセキ
9903
相互保有
76,500 株
時価 69 百万円
14
(株)カーメイト
7297
相互保有
56,100 株
時価 48 百万円
15
(株)ジュンテンドー
9835
相互保有
56,594 株
時価 29 百万円
16
(株)イチネンホールディングス
9619
相互保有
8,820 株
時価 22 百万円
17
(株)ジーエス・ユアサコーポレーション
6674
相互保有
4,000 株
時価 22 百万円
18
(株)バローホールディングス
9956
N/A 株
時価 N/A 百万円
19
エステー(株)
4951
相互保有
N/A 株
時価 N/A 百万円
合計 19銘柄
対時価総額比率 8.8%
LOW
対時価総額比率8.8%
堀江康生 保有14.7%(資産管理会社経由)
対時価総額比率 8.8%
銘柄一覧(19銘柄)
1
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ
8306
相互保有
1,769,860 株
時価 6,325 百万円
2
(株)みずほフィナンシャルグループ
8411
相互保有
276,642 株
時価 2,351 百万円
3
(株)三井住友フィナンシャルグループ
8316
相互保有
335,400 株
時価 2,274 百万円
4
住友ゴム工業(株)
5110
相互保有
761,877 株
時価 1,784 百万円
5
横浜ゴム(株)
5101
相互保有
226,212 株
時価 1,735 百万円
6
(株)ソフト99コーポレーション
4464
相互保有
234,600 株
時価 838 百万円
7
片倉工業(株)
3001
263,311 株
時価 769 百万円
8
TOYOTIRE(株)
5105
相互保有
168,700 株
時価 708 百万円
9
(株)JVCケンウッド
6632
455,200 株
時価 445 百万円
10
(株)ブリヂストン
5108
相互保有
101,500 株
時価 405 百万円
11
SOMPOホールディングス(株)
8630
25,200 株
時価 176 百万円
12
第一生命ホールディングス(株)
8750
52,000 株
時価 100 百万円
13
(株)カンセキ
9903
相互保有
76,500 株
時価 69 百万円
14
(株)カーメイト
7297
相互保有
56,100 株
時価 48 百万円
15
(株)ジュンテンドー
9835
相互保有
56,594 株
時価 29 百万円
16
(株)イチネンホールディングス
9619
相互保有
8,820 株
時価 22 百万円
17
(株)ジーエス・ユアサコーポレーション
6674
相互保有
4,000 株
時価 22 百万円
18
(株)バローホールディングス
9956
N/A 株
時価 N/A 百万円
19
エステー(株)
4951
相互保有
N/A 株
時価 N/A 百万円
合計 19銘柄
対時価総額比率 8.8%
保有比率の推移
2024-07-26〜2026-08-07 で
5.02% → 12.74%
(全12回報告・平均 0.70%/回)
買い増し
株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為等を行うこと、並びに純投資。 重要提案行為等:当該目的を達成するため、資本政策に関する重要な変更(有利子負債の活用及び株主資本の抑制を通じて資本構成を改善すること)、増配(配当性向 100%を株主還元方針とすること)、政策保有株式の売却の重要提案行為等を行っております。
→ 2024-07-26から2026-08-07の間に保有比率は5.0%から12.7%へ増加(+7.7pp)。
【過去の類似パターンとの照合】
現在のパターン: 2024年7月の5.02%取得から2026年1月までに13.83%まで段階的に買い増し。その後、2026年8月に12.74%へ1.09pp減少。
類似事例:
東亜道路工業(2023年)
パターン: 約1年半で5.11%から15.94%まで買い増し
その後の行動: 株主提案の提出および専用サイトでのキャンペーン展開
結果: 会社側がDOE8%・配当性向100%の還元方針を採用した後に段階的売却
ダイドーリミテッド(2022年)
パターン: 約1年半で6.77%から24.85%まで買い増し
その後の行動: 株主提案による取締役選任および委任状闘争の実施
結果: 会社側が130億円規模の還元策を発表した翌日に全量売却
ワキタ(2020年)
パターン: 約3年半で5.00%から8.70%まで買い増し
その後の行動: 5期連続の株主提案および専用サイトでのキャンペーン展開
結果: 会社側が配当性向100%を採用した後に段階的売却
パターン分析:
過去の類似例では、会社側がアクティビストの要求に沿う形で大幅な株主還元策を導入した後に、段階的な売却による資金回収へ移行している。本件でも会社側の自己株式取得発表に伴い、同様の売却フェーズに入った可能性が想定される。
過去の行動パターン詳細と、理論株価から見た株価の位置づけは以下のセクションで分析します。
ガバナンス
取締役・監査役一覧
※「社外」はEDINET開示の役職名に基づく分類。
出典: EDINET有価証券報告書 (S100YC2P)
【編集部注】
安定株主比率は低く、提案が通りやすい構造にある。次に、株価が下がった場合の配当クッションを確認する。
4. 下値は堅いか──配当・増配・自社株買い余力
株価が下がったらどこまで耐えられるか。ネットキャッシュの厚みと株主還元の実績 から、下値を支える原資と還元姿勢を検証します。
総還元性向前実 ?
(配当+自社株買い)÷純利益(前期確定)
ネットキャッシュの時価総額カバー率(NC比率)
NC比率が高い企業は「使っていない現金」が多く、アクティビストが増配・自社株買いを要求する根拠になる。株価の下値を支える安全域の目安。
配当利回りシミュレーション
アクティビストが増配を要求した場合、配当利回りがどこまで上がり得るかの試算。利回り上昇は株価の下支え要因となる。
→ ネットキャッシュ比率(NC比率)13.13%と手元資金は厚いが、現金創出力が低く還元の持続性には課題が残る。
現在の総還元性向44.56%は業種中央値36.86%を上回る。利益剰余金954.15億円を背景に、配当利回りは3.91%を維持する。ただしFCF(フリーキャッシュフロー)利回り1.00%と現金創出力が配当支払いを下回る。配当性向を100%に引き上げた場合の想定利回りは8.78%に達する。しかしこの水準の還元は、現金の取り崩しを伴うため持続不可能と読める。(モデル計算・将来非保証)
根拠データ
判定基準
配当利回り :
1株あたり配当 ÷ 株価。現在の水準での基本指標。
総還元性向 :
(配当+自社株買い)÷純利益。80%未満: 健全水準、80-100%: 高水準、100%超: 利益以上に還元しており持続不能。
配当性向 :
① AI推定配当性向: このアクティビストの過去の増配要求実績(1件以上)と財務指標を統合してAIが推定した配当性向。
② シミュレーション配当性向: 過去実績なしの場合、MAX(業種配当性向中央値, 50%)を仮定値として使用。これは仮定に基づく試算であり、予測ではない。
増配余力 :
NC比率が高いほど現金余剰が大きく、配当性向を引き上げても財務の安全性を損なわない。総還元性向100%超は持続不能。
増配シミュレーション
配当・還元データ
NC比率? 前実
13.1%
余剰現金あり。増配原資は一定
業種配当性向中央値? 前実
36.9%
現在44.6%は既に業種を上回る水準
出典: EDINET有価証券報告書 (S100YC2P)
【編集部注】
配当による下値サポートは確認できた。では出口はどこか──シナリオ別に試算する。
5. 出口はどこか──シナリオ別試算値
何が起きたら、いつまでに、いくらで売れるのか。出口が見えなければ全体像が掴めない。
ここまでの分析を統合 し、カタリストのスケジュールとトリガー条件から3シナリオの出口を描きます。
3シナリオ試算値レンジ?
弱気347円〜強気3,252円
現在株価: 1,738円
→ 理論株価試算値(モデル計算・将来非保証)の中央値は1,987円であり、現在株価1,738円を14.3%上回る。
3シナリオ試算値レンジ(参考)は1,453〜3,252円と幅広く、モデル間の乖離が大きい。ネットキャッシュを考慮した清原式PER(株価収益率)モデルの試算値は1,987円となる。配当性向100%を前提とした配当還元モデルの試算値は3,252円に達する。しかし、現金創出力の低さからこの水準の還元は持続不可能である。現在株価は推定取得単価1,268.13円を37.1%上回る。アクティビストが一定の利益を確保した状態にあり、会社側の還元策公表を契機とした売却行動が始まっている事実と整合する。
理論株価5モデル vs 現在株価(1,738円)
理論株価試算値(中央値)
1,987円(+14.3%)
赤線 = 現在株価
根拠データ
判定基準
3シナリオ試算値レンジ :
5つの理論株価モデルの最小値〜最大値。現在株価がレンジのどこに位置するかで割安/割高を視覚的に把握。
理論株価5モデル :
A: 清原式事業価値+余剰現金 / B: 実質PBR是正 / C: EV/EBITDA逆算 / D: 配当還元 / E: DOE逆算
理論株価試算値 = 常に算出可能な3モデル(A・B・D)の中央値。
推定取得単価 : 大量保有報告書の記載から逆算。アクティビスト側の損益分岐であり、撤退圧力の発動水準。
3シナリオのトリガー条件
強気
+87.1%
3,252円
会社側がアクティビストの要求をさらに受け入れ、配当性向100%への引き上げや政策保有株式の完全売却を公表した場合。
中立
+14.3%
1,987円
会社側が現行の「総還元性向100%以上」および75億円の自己株式取得を維持し、アクティビストが段階的な売却を継続する場合。
弱気
-80.0%
347円
業績が急速に悪化し、FCF(フリーキャッシュフロー)の枯渇により会社側が還元策を縮小、またはアクティビストが売却を加速させて需給が悪化する場合。
下値参照: 1,268円(-27.0%) — 推定取得単価。撤退圧力発動水準
理論株価5モデル比較
▶ 計算式
PER(清原式) 10.7倍 → 業種PER中央値 12.4倍 で再評価
NC 19,633百万円 + 適正事業価値 151,280百万円 = 理論時価総額 170,913百万円
▶ 計算式
当社EV/EBITDA 55.40倍 → 業種中央値 14.22倍 で再評価
EBITDA 2,907百万円 × 14.22倍 = 理論EV 41,339百万円
▶ 計算式
配当性向 MAX(業種中央値36.9%, 50%)=50.0%
潜在EPS 143.1円 × 50.0% = 潜在DPS 71.6円
▶ 計算式
実質PBR 1.20倍 → 適用PBR 1.00倍(業種中央値0.95倍)
現在株価 1,738円 × 1.00 ÷ 1.20
下値参照(推定取得単価): 1,268円 — 撤退圧力発動水準
※理論株価試算値は常に算出可能な3モデル(清原式・PBR是正・配当還元)の中央値。
このアクティビストの過去の行動パターン
パターン分析(AI抽出値):
過去の類似例では、会社側がアクティビストの要求に沿う形で大幅な株主還元策を導入した後に、段階的な売却による資金回収へ移行している。本件でも会社側の自己株式取得発表に伴い、同様の売却フェーズに入った可能性が想定される。
※ 上記はAIが抽出した参考値です。SQLによるルールベース集計ではありません。
出典: 大量保有報告書 (S100YTRM) 、EDINET有価証券報告書 (S100YC2P)
【編集部注】
出口シナリオは確認できた。では、このアクティビストは過去どれだけの打率を残しているのか。
6. 過去の打率は──過去15件でTOPIXに勝てたか
このアクティビストは過去、市場平均に勝てたか。勝率が低くても、個別の需給・財務条件が違えば結果は変わる──その違いをS1〜S5で多面的に検証してきました。
期待値スコア: 3.22
→ 実額ベースでは過去15件中60.0%がプラスで投資先の大半は利益を出している。
TOPIX超過勝率も1年で60.0%と市場平均を上回る(過去実績・報告翌営業日始値基準・将来非保証)。このアクティビストは会社側の自主的な還元強化を引き出した後に段階的に売却するスタイルを持つ。東亜道路工業などの類似例でも同様の成果が確認されている。
根拠データ
判定基準
大量保有報告書が公開された翌営業日の始値 を基準に、その後の株価パフォーマンスを検証しています。
「勝ち」= 報告書公開翌営業日の始値を起点に、1年後の株価リターンがTOPIXを上回った案件
対象:ストラテジックキャピタル(旧村)の過去18件の大量保有案件(うち1年以上経過し成績が確定した15件で勝率を算出)
勝率: 60%以上は市場平均を上回る傾向、50%未満は市場平均を下回る傾向。
超過リターン中央値: プラスなら市場平均を上回る実績。
※ リターンは報告翌営業日の始値から一律1年後の株価で算出しており、アクティビストの途中撤退は考慮していません。
開示翌日基準の成績(報告翌営業日始値)
(参考)絶対リターン:
1年勝率 60% / 平均+14.0%、
2年勝率 91% / 平均+54.8%
アクティビスト自身の成績(推定取得単価基準)
※ 報告書記載の推定取得単価を基準にした成績です。取得単価の精度に限界があるため参考値として掲載しています。開示翌日基準(上記メインテーブル)の数値を優先してください。
過去投資先の個別実績(22件)
※ リターンはTOPIX超過リターン(報告翌営業日始値基準)。新規報告のみ。
出典: 大量保有報告書 (S100YTRM)
【編集部注】
過去の打率は悪くない。だが途中で逃げられたら元も子もない。撤退の兆候をチェックする。
7. 撤退の兆候は──エグジットシグナルと検知条件
4つの撤退シナリオ について、観測データと警戒条件を整理します。
撤退兆候?
4項目中0項目が警戒(2項目は手動確認)
平均保有期間: N/A
→ 保有比率が13.83%から12.74%へ減少し、一部売却による資金回収フェーズへ移行した蓋然性が高い。
報告書の最大5営業日の時間差を考慮すると、実態はさらに売却が進んでいる可能性がある。会社側が75億円規模の自己株式取得などの譲歩を示したことで、要求が部分的に実現した。現在株価は推定取得単価を37.1%上回る。目的完了と含み益の両面から、段階的な売却が進む条件が整いつつあると読める。
根拠データ
判定基準
撤退兆候チェックリスト (4項目):
各項目について「兆候なし / 注視 / 警戒」の3段階で判定。警戒が1項目以上でパネル赤、注視のみで灰、全て兆候なしで緑。
① 保有比率減少 : 大量保有報告書の変更報告から自動判定。2回連続で減少した場合に警戒。
② 要求達成 : 主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し保有継続の動機が消滅した場合に警戒。現在は手動確認。
③ 対話膠着 : 株主総会での提案否決が複数回続き対話にも応じない状態が長期化した場合に警戒。現在は手動確認。
④ バリュエーション到達 : 株価が理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合に警戒。自動判定。
撤退シナリオ別チェック
観測データ:
保有比率 12.74%(直近変動-1.09pp) →S3
警戒条件:
保有比率が2回連続で減少した場合
判定方法: 自動判定(大量保有報告書の変更報告から前回比較)
観測データ:
配当性向44.6%(業種中央値36.9%)
警戒条件:
主要要求(増配・自社株買い・ガバナンス改革等)が実現し、保有継続の動機が消滅した場合
観測データ:
安定株主比率 26.9%、社外取締役比率 →S3
警戒条件:
株主総会での提案否決が複数回続き、経営層が対話にも応じない状態が長期化した場合
観測データ:
実質PBR 1.20倍(業種中央値0.95倍の1.3倍)、推定取得単価 1,268円 → 現在株価 1,738円 →S1
警戒条件:
理論株価試算値に到達、またはPBRが業種中央値に収斂した場合
判定方法: 自動判定(PBR・理論株価と閾値の比較)
本チェックリストは撤退兆候の有無を整理したものであり、売買タイミングの助言を構成するものではありません。
出典: 大量保有報告書 (S100YTRM) 、EDINET有価証券報告書 (S100YC2P)
【編集部注】
撤退リスクは現時点では限定的と判断される。S1〜S7の分析をスコアとして集約する。
8. まとめ──スコアの構成と根拠
S1〜S7の分析を4つの軸で集約した総合指標。スコアの計算過程とデータ品質 を開示します。
コバンザメスコア?
/ 10.0
財務 1.9 + 行動 0.7 + 株主構成 1.5 + 実績 0.3
※ 本スコアは、財務面の割安度・アクティビストの行動特性・株主構成・過去案件の実績を定量評価した分析指標です。投資判断を推奨するものではありません。
→ コバンザメスコア4.4。
財務面のスコアが最も高く、判断の主要な根拠となっている。
根拠データ
判定基準: コバンザメスコアの算出方法
コバンザメスコア(0.0〜10.0)
4つの分析軸を重み付け平均した総合指標。
composite = (財務×0.30 + 行動×0.35 + 株主構成×0.25 + 実績×0.10) ÷ 5.0 × 10.0
割安か+下値は堅いか(財務 ×30%)
バリュエーション・資本効率・株主還元余力。§1と§4の分析がこの軸に対応。
5=極めて割安+還元余力潤沢、0=割高+効率的。
どう動くか+撤退の兆候は(行動 ×35%)
本気度・行動確率・戦略予測・撤退リスク。§2と§7の分析がこの軸に対応。
5=AGGRESSIVE+高勝率+エスカレーション、0=撤退兆候。
提案は通るか(株主構成 ×25%)
議決権構造・株主構成・浮動株比率。§3の分析がこの軸に対応。
5=壁が薄い+浮動株潤沢+票読みHIGH、0=壁が厚く変更困難。
過去の打率は(実績 ×10%)
アクティビストの過去案件バックテスト。§6の分析がこの軸に対応。
TOPIX超過勝率×超過リターン中央値。データ不足時は0.0。
データ品質
HIGH=データ十分で信頼性高い / MEDIUM=一部欠損あり / LOW=重要データ欠損。
※本スコアはモデル計算値であり、投資判断を示すものではありません。将来のリターンを保証・予測するものではなく、スコアの高低は売買の推奨を意味しません。
スコア内訳
各軸スコアはS1〜S7の分析データを入力としたAIによるモデル計算値であり、ルールベースの算出ではありません。
同一データに対して実行ごとに微小な差異が生じる場合があります。
AI分析プロセス
アクティビスト意図: 会社側の譲歩を受けた一部売却による資金回収
データ品質:
VERIFIED
財務分析:
HIGH
ガバナンス分析:
HIGH
株主構成分析:
HIGH
ステージ間分析
⚠ ステージ間の矛盾:
財務分析においてPBR(株価純資産倍率)1.19倍と資産面での割安さは後退しているが、ネットキャッシュ比率(NC比率)13.13%を考慮した清原式PER(株価収益率)は10.65倍と低位であり、実質的な収益面での割安さが残る矛盾。
矛盾解消: 資産評価(PBR)は市場平均並みに是正されつつあるが、豊富な手元資金を考慮した実質的な収益力(清原式PER)は依然として過小評価されている。アクティビストは資産の切り崩しではなく、この収益力と過剰資本の矛盾を突く形で配当性向100%等の還元を要求している。
✔ ステージ間シナジー:
ガバナンス分析における安定株主比率26.9%の低さと、財務分析における利益剰余金954.15億円の潤沢さが結合し、一般株主の賛同を得て資本効率改善要求を通しやすい構造を形成している点。
相互作用効果:
会社側が総還元性向100%以上の中期経営計画や75億円規模の自己株式取得という強力な対抗策を打ち出したことで、一般株主の支持が会社側に傾き、アクティビストの株主提案が可決される障壁は高まった。この実質的な要求実現(譲歩)を契機に、アクティビストが一部売却による資金回収へ舵を切る相互作用が観測される。